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生命線が機能せず。田中将大5回4失点。味方猛爆援護に助けられてのほろ苦初勝利~2015年4月12日○NYY14-4BOS

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田中将大、ほろ苦の今季初勝利



開幕戦黒星を喫した田中将大の2登板目である。

中5日、ヤンキーススタジアムでライバル、レッドソックスを迎え撃つ3連戦の第3戦。1、2戦を落としたヤンキースは前のカードから続けて3連敗。現在1勝4敗でアリーグ東地区の最下位。首位のレッドソックスとのゲーム差は3.0で迎え、絶対に落とせない大切な一戦を任された。

1回表、僅か9球の1、2、3ピッチング。1番・ベッツ、3番・オルティズには低めを打たせ、内外野のライナーに討ち取ると、2番・ペドロイアには外のカッターを詰まらせ、サードへのポップアウト。ボストン打線をあっさり退けてベンチに帰ってきた直後、味方打線が爆発した。

初回一気呵成7得点の大量援護。

相手先発は開幕投手を務めたバックホルツ。フィリーズとの開幕戦で7回3安打無失点の好投を見せていた敵軍先発が、本戦では大乱調。そこをヤンキース打線が打者一巡、10人の打者を送り込み、猛攻撃をを加える。2四球にヘドリー2ラン、ドルーソロの2本の一発を含む4安打を集め、初回だけで一気に7得点。これで今夜、田中の今季初勝利は決まったようなもの。そんな頼もしいお祭り騒ぎになった。

2回表もゼロに抑えたが、2死からナポリに四球を与えた。

先頭4番ラミレスを初球90マイル速球で二飛に仕留めると、5番サンドバルには1-2から2球続けて低めスプリッターにくらいつかれ粘られたが、7球目のスプリッターを振らせて空三振。6番ナポリには3-0とボール先行して3-1から四球。ナポリは17打数0安打と今季まだヒットがなかったが、昨年との対戦成績が6打数3安打2打点、3三振、1四球、1二塁打、2本塁打と2発をくらったことから慎重にさせたのかもしれない。特に昨年6/28の試合では1-1の9回2死でナポリに右越え勝ち越し弾を打たれ、メジャーで初の連敗を喫していた。この時のイメージが強いのかもしれない。

3回は2死から2年目の1番・ベッツに左前へ初安打を許したが、後続を討ち取り、3回を1安打1四球零封に抑える。

しかし、翌3回から崩れてしまった。

この回先頭は3番・オルティズ。“ボストンの至宝”との対決は昨年7打数2安打1打点、2三振、1四球、1二塁打、1本塁打の.286だった。2球目外角低めスライダーを振らせて0-2と追い込んだ後、ベテラン強打者に貫禄の選球眼を発揮され、変化球3連投が3連続ボールに。フルカウントから首を振って投じたスプリッターが高めに抜けてファウル。投げる球が無くなって投じた外へ逃げていくシンカーに、オルティズにバットが止まり、フォアボールを与えた。

この後、信じられない光景が続く。

無死1塁で4番・ラミレスの打席時に低めを突いたスプリッターが連続暴投。マッキャンが2度弾いて、オルティズは三塁へ。フルカウントから恐らく三振を取りにいったアウトローのスライダーがラミレスに打ち返され、右中間への犠飛で1失点。(NYY7-1BOS)

この後、1死走者なしになりながらも、安打、四球、エラーで満塁にしてしまう。5番・サンドバルには高めの速球を外野へクリーンヒットされ、6番ナポリの2打席目も慎重になり過ぎたのか、フォアボールを与えてしまう。追い込んでから打たせた7番ビクトリーノの二ゴは4-6-3ゲッツーコースだったが、二塁手ドルーの2塁送球が高めに逸れ、ベースカバーの遊撃手がこぼし、これで満塁。

お膳立てが整った所で8番・右打ちのボガーツに内角シンカーを痛烈に振り抜かれ、左翼線を襲う2点適時二塁打に。(NYY7-3BOS)

なおも1死3,2塁、一打出れば2失点で2点差まで肉薄されようかという危機、ここで開き直ったのか、9番、1番を速球で追い込むと、ラストはスライダーを振らせての連続三振。苦しみながらも、さらなるピンチを脱出した。

しかし、4回だけで38球を費やした田中は既に83球。100球が目途とのことだったので、5回を投げ切るのが精いっぱいという状況だった。その5回も犠飛を浴びたラミレスに、同じ外角スライダーを今度はバックスクリーンへ運ばれている。(NYY710-4BOS)

結局、田中は5回97球4失点。責任投球回はクリアしたが、クオリティスタートは未達成。打線の大量援護に救われるかたちでの今季初勝利になった。

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両軍のスタメン

レッドソックス=1番・ベッツ(中)、2番・ペドロイア(二)、3番・オルティス(指)、4番・ラミレス(左)、5番・サンドバル(三)、6番・ナポリ(一)、7番・ビクトリノ(右)、8番・ボガーツ(遊)、9番・ハニガン(捕)、先発・バックホルツ(右投)

ヤンキース=1番・エルズベリー(中)、2番・ガードナー(左)、3番・ベルトラン(右)、4番・テシェイラ(一)、5番・マキャン(捕)、6番・ロドリゲス(指)、7番・ヘドリー(三)、8番・ドルー(二)、9番・グレゴリアス(遊)、先発・田中(右投)




なぜ4回以降、4シームを使っていかなかったのか?!



5回、打者23人、97球、被安打4、被本塁打1、奪三振4、与四球3、失点4、自責点3。

これで昨年7/3ツインズ戦から6試合連続クオリティスタート未達である。田中らしくない97球になった。

昨年レッドソックスとは1勝2敗の防御率4.50。さらにオフに大補強され、打線はますます強力になった。チームは3連敗。自身も1年前のヘルシーな過去の自分とは違って、これから模索しながら状態を上げていく段階で本調子ではない。7点援護を貰えばリラックスして投げられるはずと思いきや、そうはいかない難しい事情が色々あったのかもしれない。

今から思えば、初回、モモクロが流れている中、投球練習をしていた田中の顔は少し強張り、硬い表情に覆われていた。楽天を初Vに導いた2013年何度も見せた泰然自若としたマウンド姿はそこにはなかった。

残念だったのは、4回以降、配球が激変してしまった点だ。

この日、最も素晴らしい球種は4シームだった。平均球速145.5キロ。150キロ越えはなかったが、マッキャンの構えたミットそのままに入る上々の投球が多く、コマンドが安定していた。特に低めへの制球が冴えをみせ、2回以降に投じた21球の4シームで、高めに記録されているのは僅かに3球と少なく、スピンの効いた速球を投げ込めていたように感じる。

ところが、その4シーム、打順が2周目に突入していた4回以降、あまり使わなかったのだ。下記円グラフのとおり、3回までは全体の38%を占めていたのが、4回以降は僅かに15%。シンカーを含めた速球割合でも60%→38%に激減。4回以降は変化球主体の投球に変わってしまった。相手が待球作戦でじっくり球を見きわめているところ、半速球だらけの投球だけだと、どうしても苦しくなってしまう。

田中の変化球全般に往時のキレがなかったのだろうが、4回以降は変化球、特にスプリッターを見逃されてカウントを悪くしてしまうケースが大変多く、何度も見きわめられ、2度も暴投してているのにマッキャンのサインは「えええ?!またスプリッター?!」という状況が繰り返されていた。

田中が慎重になりすぎてしまったこと。さらに途中からマッキャンも臆病風に吹かれ、逃げ腰の配球に変わってしまったこと。バッテリーの呼吸も悪くなり、田中のリズムも狂い出し、球数がかさむ大きな原因の1つになった。



神通力を失ったスプリッター



それにしても、これほどまでスプリッターが機能しないで終わった日も珍しい。

21球を投げて奪った空振りは僅かに2球。昨年田中のスプリッター空振り率(分母スイング数)は46.0%だったという。相手打者がバットを振りにきた約2球に1球で空振り奪取できていた。しかし、本戦では8度スイングされての空振り2球、25.0%に激減していた。

今から考えれば初回1番ベッツに外角低めスプリッターが落ち切らず、ライナーで外野へ運ばれてしまったり、2回サンドバルに2度くらいつかれてファウルされたり、予兆はあった。21球を投げてワンバウンドしたのが約半数の10球。中でもベース盤の手前でワンバンするケースも多く目立ち、コントロールを欠いていたため、4回は10球投げて9球を見逃されてボールになってしまった。これが3点を失った4回に苦しむ要因の1つになった。

翌5回、ラミレスにバックスクリーンへ運ばれたソロ弾。結果球は外角低めスライダー。日本なら絶対に柵越えされることのない安全牌と言える投球だったが、これがメジャー。そのことを再確認させてくれる一閃だった。

さて、これで田中はピッチングをどのように立て直していくのだろう?

田中の後輩・則本が「肘がぶっ飛ぶ感じ」と表現するスプリッター。肘に負担が大きいとされる看板球がまともに機能しなかったことが、悪い方向へ向かわなければいいのだが・・・と心配だ。

早くも正念場。次回は敵地レイズ戦。次回こそピリッと締まった投球を目撃したい。【終】

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田中将大、開幕戦で敵軍主砲の一閃で大破炎上... 約2年8カ月ぶりの1イニング5失点劇~2015年4月6日●NYY1-6TOR

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田中将大のメジャー2年目が始まる



田中将大、楽天在籍時の2012年以来、プロキャリア2度目の開幕投手である。日本人投手によるメジャー開幕投手は野茂、松坂、黒田に続く4人目の快挙。

4万人を大きく超えるベースボールファンを集め、晴天に覆われた本拠地ヤンキースタジアムでの開幕デーゲーム。相手はトロントブルージェイズである。昨年4/4のMLBデビュー戦もブルージェイズ戦。7回3失点でメジャー初勝利を飾ると、6/17、9/21にも白星を挙げ、3戦3勝。相性の良い相手と言えた。

■田中将大 ブルージェイズ戦 投手成績


予め伝えられている情報によると、この日、田中は右肘にも配慮して90球を目途の登板。1イニング15球とすると最低6回は行くのでは?と思われたが、よもやの4回5安打5失点。まさかの展開に見舞われ、5回アタマから二番手にマウンドを譲っている。

打線は相手先発ハッチソンに抑え込まれ、5回まで散発2安打、零封されてしまう。6回ようやくガードナーのソロ弾で1点を返したが、

田中は今季初黒星。2012年、成瀬と投げ合ったロッテとの開幕戦でも6回7安打7三振2四死球5失点で敗戦投手。開幕戦では2連敗というかたちになっている。

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両軍のスタメン

ブルージェイズ=1番・レイエス(遊)、2番・マーティン(捕)、3番・バティスタ(右)、4番・エンカーナシオン(一)、5番・ドナルドソン(三)、6番・ナバロ(指)、7番・バンペイ(中)、8番・ピラー(左)、9番・トラビス(二)、先発・ハッチソン(右投)

ヤンキース=1番・エルズベリー(中)、2番・ガードナー(左)、3番・ベルトラン(右)、4番・テシェイラ(一)、5番・マッキャン(捕)、6番・ヘドリー(三)、7番・ロドリゲス(指)、8番・ドルー(二)、9番・グレゴリアス(遊)、先発・田中(右投)


1イニング5失点は2012年8/19西武戦6回以来のできごと



メジャーでも立ち上がりに失点することの多い田中だが、本戦では序盤1、2回、ほぼ完璧と言える投球を見せた。

1回、昨年対戦打率.500(6打数3安打1打点、1三振、1本塁打)と打たれた1番・レイエス。俊足好打のベテラン右打者を僅か3球で空三振に仕留める。初球をスライダーで入り、その後はスプリッターの連投。2度バットに空を切らせて上々の滑り出し。2番・マーティンにはフルカウント勝負になったが、落ち着いて三ゴ。3番・バティスタには2-2からスライダーで料理して、空三振。

翌2回もゼロに抑えた。昨年対戦打率.500(8打数4安打、2三振、1二塁打)の4番・エンカーナシオンをストライク先行からのスライダーで空三振に退けると、アスレチックスから移籍してきた選球眼の良い5番・ドナルドソンもあっさり3球で三ゴに討ち取る。2死後、6番・ナバロに討ち取った当たりがサード内野安打とされたが、7番・バンペンを右飛に取る。この当たり、真中気味に入った失投を一閃され、右翼ウォーニングゾーンまで飛ばされる、一瞬ヒヤッとした飛球になったが、ライトのベルトランが背走で追い着いている。

1、2回はコマンドも素晴らしく、田中の本領発揮を随所に見せたが、落とし穴の3回から一転、制球が乱れ始め、ボール先行2-0のケースが増えていく。3回だけで3人に、4回に1人にバッドカウントを作るシーンがあり、らしさが消えていった。

本拠地開幕戦という独特の雰囲気での緊張感もあったのだろう。敵軍クリーンアップを退けた直後、下位打線でホッと一息入れた。そこを狙われたということなのだろう。悔いの残る5失点だ。

8番・右打ちのピラーに2-0経由2-1から三塁線突破の左翼安を弾き返されてしまう。長打コースだったが、レフトのガードナーの機敏処理で2塁進出を許さず、シングルヒット止まりにする。しかし、続くこの日がメジャーデビュー戦だという9番・トラビスに3-0、3-1から四球を与えてしまう。

無死2,1塁で要警戒の1番・レイエス。初球をサード前方へセーフティバントを決められ、この処理がアダになった。田中とサードのヘドリーが処理に向かう。バックハンドで取りにいった田中の動きを見ているとバントという選択肢を失念していたような感じ。結局、ヘドリーに処理を任せたが、そのヘドリーが1塁悪送球。送球が大きく逸れている間、二走に生還され、打者走者の二進を許し、なおも無死3,2塁のピンチ。(TOR1-0NYY)

無死3,2塁で2番・マーティン。8番9番にボール先行し、苦しい投球を余儀なくされたことから、初球で無難にストライクを取りたいという気持ちがバッテリー間で大きかったのだろう。アウトコースの速球を狙い打たれた当たりが1,2塁間を破り、ライト左の外野後方まで到達。走者2人が悠々返ってくる2点適時打になった。(TOR3-0NYY)

この後、3番・バティスタを討ち取った田中だったが、4番・エンカーナシオンの号砲をくらう。この場面も2-0経由2-1決着、甘めに入ったシンカー(2シーム)を一閃され、左越えの2ランを被弾した。マッキャンはインコースに構えたが、外寄り甘めに入る失投だった。(TOR5-0NYY)

4回、田中は安打、四球で1死2塁~2死2,1塁のピンチ。前の打席2点適時打の2番・マーティンに変化球にしぶとくくらいつかれ9球粘られたが、最後は辛くも空三振。4回を渋い82球で投げ終えている。

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右打者に12打数4安打と打たれた



敵軍情勢をあまり詳しく知らないので、ブルージェイズの本戦スタメンが基本設定なのか?それとも田中対策でイジってきたのか?は良く分からない。しかし、結果から言えば打線に6人右打者を並べた布陣が、敵軍から見れば奏功したと言えそうだ。

というのは、昨年の田中、左打者は被打率.236、被OPS.625と抑えたが、右打者には被打率.246、被OPS.696と若干ながらも打たれていたという傾向があった。また、今季のスプリングトレーニングで習得に励んだフロントドアのツーシーム。これは左打者の内角ボールゾーンから内角ストライクゾーンに変化して入ってくる球種になる。

オープン戦で何度も試していたこの新武器を、当然、敵軍も把握済みだったのだろう。フロントドア封じという意味合いもあり、マッドン監督は左打者は最少3人にし、右打者を6人並べたのかもしれない。その右打者勢が田中から12打数4安打4打点、4三振、1四球、1本塁打の戦果を挙げた。

2年目田中将大の課題は、いかに速球を打たれないか?という点にあった。

昨年の速球成績は下記のとおり。カッコ内はMLB平均値である。いずれも平均からかなり悪い数字になっていた。

被打率.332 (.271)
被長打率.559 (.419)
被OPS.940 (.763)
被WH率.261 (.178)
空振り率.12.1% (16.2%)

特に4シームを良く打たれた。そのため、球を動かす必要性を感じ、シンカー(2シーム)の投げ分けや精度向上に取り組んだのがスプリングトレーニングだった。しかし、その結果は本戦では出なかったようだ。

2回までは実に良く空振りを誘うことができていたスプリッター、スライダーの変化球も、3回以降は相手に見極められたり、粘られるケースも多く、空振りが減っていった。この辺り、相手の対応が上昇したことに加え、キレがなくなったのも大きい。速球系を投げづらくなったため、相手も変化球の対応だけに専念できたことも大きい。右肘の影響もあるのかもしれないとつい勘繰ってしまう。

本戦のようなことになってしまうと、できれば肘の負担を考えて減らしていきたいスプリッターにどうしても頼らざるをえなくなってしまう。この点をどう解決していくのか?

次回登板は4/11レッドソックス戦だという。次回は期待したい。

◎◎◎関連記事◎◎◎
田中将大の新兵器フロントドアのツーシーム報道を補足・解説する
マリナーズ岩隈久志。メジャー3年目の好成績を支えた原動力の正体とは?!



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田中将大の新兵器フロントドアのツーシーム報道を補足・解説する

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マー君投げた!! 新兵器フロントドアのツーシーム



@eagleshibakawaです。

メジャー2年目を迎える田中将大が、2日フリー打撃に登板。左打者の内角を攻めるフロントドアのツーシームを披露したことが話題を呼んでいます。早くも日刊スポーツなどスポーツ紙は「新兵器」と報道していますね。

本稿ではこの報道について、少し補足・解説していきたいと思います。

まずは下表を御覧下さい。フロントドア、バックドアの概念が一目瞭然の図になっています。
日刊スポーツさんから引用させて頂きました。

(下記に続く)

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田中将大のvs左打者球種割合の推移をチェックする



フロントドアのツーシームについて補足説明をする前に、vs左打者の球種割合の変遷を確認しておきましょう。(2014年は何試合かで球種未集計の不完全データであることを予めお断りします)

上がNPB最終年2013年、下がMLB1年目2014年のものです。ストレート=4Seam、ツーシーム=Sinkerと捉えて下さい。


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従来の田中が投げる左打者ツーシームは専ら真中から外角に逃げる球だった



軸球になる速球割合は51%から48%へとほぼ同推移なのですが、パッと見で分かるのは、その中身の違いです。ストレートは37%から23%に大きく減らす一方、ツーシーム(MLB GamedayではSinker表記)は14%から25%に増加しました。

これはMLBでは田中の速球が通用せず、被打率.332(MLB平均.271)、被OPS.940(同平均.763)と打ちこまれたため、正直な真っすぐではなく、動く速球を投げようという意図なのでしょう。

変化球ではスライダー/カッターの曲がる系が減り、右肘故障の一要因だとされている絶対球スプリッターの割合が19%から27%に増えました。

この中、左打者の内角を攻めたフロントドアのツーシームは、2013年で僅かに2球、2014年で僅かに17球止まりでした。田中が左打者にツーシームを投げる時は、もっぱら真中からアウトコースに逃げていくツーシームが大半だったのですね。

(左打者のストレート、ツーシーム含むインコースの速球ということになると、2013年は174球を投げている。ちなみに左打者に投じた速球合計は707球。24.6%を内角に使った)

日刊スポーツの「マー君に新兵器、黒田流左殺し えぐるツーシーム」記事によると、「昨季、右肘痛で離脱したことを機に、復帰後2試合で試投するなど、今季用の武器として温めていた」とあります。

MLB Gamedayで集計される球種データはPITCHIf/xによって(球の握りではなく)球の軌道で判断されるため、記事が正しかったとすると、その17球は4Seamがシュート回転したものだった可能性がありそうです。

左打者のインコースをえぐるツーシームを問題なく使用することができれば、メジャーに渡って少なくなっていた左打者の内角攻めを増やすことができ(2013年27.6%だったのが、2014年21.0%に減った)、今まで以上に左打者を圧倒することができそうです。

左打者に踏み込ませないためのクサビとなる同球を投げることができれば、右肘故障明け復帰登板でみせたスプリッターがシンカー回転でアウトローに落ちる軌道に変わりましたので、さらに有効になりそうな気がします。

以上のことから、フロントドアのツーシームは今まで実戦配備されていなかった、文字通りの「新兵器」と言えるのです。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
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報ステ・工藤公康氏が指摘。田中将大右肘靭帯部分断裂の一因に「腕のしなり」あり?!

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報ステで工藤公康氏が田中故障の原因を指摘



田中将大右肘靭帯部分断裂の件について当ブログでは新たに1つのエントリーを設けて何かを書くつもりはなかった。こうなるリスクが常に存在していることは、昨年日本シリーズ第7戦160球連投のときに書いていた。

◎日本シリーズ第7戦9回、楽天・星野仙一監督の田中将大起用について私が「汚点」と書いたその理由 (2013.11.6)

◎日本シリーズにおける田中将大と藤田一也の決定的な違いとは?! (2013.11.8)

以来、思いは一貫している。

そのため、今改めて何かを書いても、過去の焼き増しにしかならないのでは?という思いがあったし、かなりのショックで気落ちして書く気が起きなかったのも確かなのだ。

ただ、昨夜の報道ステーションを見て、考えが変わったので、このエントリーを書いている。

報道ステーションに出演した工藤公康氏がさらっと興味深い発言をしていたのだ。

工藤氏は故障の原因として幾つかの可能性を指摘していた。

NPBの中6日とMLBの中4日の登板間隔の違い。
肘に負担がかかるスプリッターの多投。

付け加えて、工藤氏が指摘したのは、日本人投手特有の肘のしなりだった。

しなりを多く使いすぎると、肘に負担がかかり故障するケースが多いと言う。

田中将大のしなり。ここで私は数カ月前に放送されたテレビ番組の内容を思い出していた。

NHK BS4/20放送の『ザ・データマン 「“0.44秒”打者ねじ伏せる直球劇場」』だ。

『ザ・データマン』とは「あらゆるスポーツを数字で徹底解剖!数字に隠れた真実!プロのトップアスリートも驚く意外なデータの意外な切り口で競技の醍醐味に迫る新感覚スポーツ番組」とのこと。

4/20放送回は田中将大の直球について取り上げていた。

詳しくはほぼ全文を書き起こした下記エントリーを御参照頂きたいのだが、ここでは、しなりについての一部分を抜粋する。

◎ほぼ全文の書き起こしをしました→NHK BS4/20放送分、ザ・データマン「“0.44秒”打者ねじ伏せる直球劇場」



伸びのある直球を生み出す下半身の柔軟性。それを田中投手は入団後、鍛え上げていた。

さらに伸びる直球を裏付けるのが、体幹に対しての腕のしなりの角度。最大凱旋角度は107.04度。平均的な投手と比べて5度近くしなっているというデータだった。

データマン安岡「ストレートを投げるときに大きく関係してくるんですか?」平均的な投手と比べて5度近くしなっているというデータだった。


筑波大学・金掘哲也氏「そうですね。凱旋が大きくなると腕を振る距離が長くなっていきますので、自然と伝わるエネルギーが大きくなっていきます。それとストレートに伝わる力も自ずと大きくなっていきますので、最大が大きい投手はかなり良いボールを投げると思います」


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田中独特の腕のしなりが故障の一因につながっているのでは?



田中将大の腕のしなりの角度は平均的な投手と比較して5度も違うという。

金掘氏が指摘するように、凱旋角度が大きいとそれだけストレートに伝わる力も増幅されるという。ということは、伝わる力が増えれば、肘にかかる負担もそれだけ増すということなのだろう。

NPB時代の田中が本当に腕のしなりを目一杯使って投げたのは、ギアを入れたときぐらいなのだろう。というのは、NPBのストレート平均球速は約140キロ。140キロ台後半をコンスタントに出す田中の真っすぐは、ギアを入れずとも十分に打者をねじ伏せていた。

しかし、MLBは違う。『Slugger』2014年2月号「2013-14MLB投手白書」によると、MLBにおける昨年のストレート(4シーム)平均球速は91.7マイル(約147.6キロ)だったという。NPBと比べてこの7キロの差が、田中の真っすぐを優位性のない球種にさせ、通用しづらいものにさせていた。

そのため、スプリッターに頼らざるを得なくなり、球種割合は昨年の18.2%から今年は23%前後まで上昇していると言われている。一方、速球を投げ込むときには、NPB以上に腕のしなりを使った投球をする必要があった。でないと彼らには通用しない。そういう事情もあったのではないか。

故障の原因は、高校時代~NPB(楽天)での登板過多、特に日本シリーズでの前例なき160球連投に加えて、MLBでの中4日という登板間隔の短さ、マウンドの堅さ、それに適応する調整法の未確立、ヤンキースのチーム事情などなど、色々複合的に絡みあった中で「時限爆弾」が爆発したということなのだと思う。

その諸々の原因の1つに、田中将大の特徴を決定づける1つ、平均的な投手と比べて5度近くしなっているという独特の腕のしなりがあったのではないか、と考えている。

ちょうど1カ月前、ネット上にこのような記事がアップされていたのを覚えている。

◎【MLB】若い投手に「トミー・ジョン手術」急増中の謎 (web Sportiva)

ここで語られているのは、全力投球や剛速球が、トミージョン手術のトリガーになっている危険性である。

NPB以上にMLBでは全力で投げる必要があった。NPBで投げていたときより、もっともっと速いスピードボールを投げ込む必要があった。そのため、腕のしなりを使いすぎて、工藤氏が言うように、故障の一因になったのでは?と私は今想像している。


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左打者8人を並べたインディアンスの田中将大対策にマー君ハマる...7回自己ワースト5失点の4敗目~2014年7月8日●NYY3-5CLE


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左打者8人を並べたインディアンスの田中将大対策にマー君ハマる...7回自己ワースト5失点の4敗目~2014年7月8日●NYY3-5CLE

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田中将大、インディアンス戦に初登板



ヤンキースは45勝43敗のアリーグ東地区3位、1位・オリオールズをゲーム差3.5で追いかけている。ワイルドカード争いは現在5位。岩隈の所属するマリナーズが2位であることを考えると、厳しい戦いを余儀なくされていると言えそうだ。

対するインディアンスは43勝45敗のアリーグ中地区3位。ワイルドカード争いはヤンキースの下、6位にピタリとつけている。両チームとも負けられない戦いが続くオールスター前の敵地4連戦、その第2戦に田中将大が登板した。プログレッシブフィールドはもちろん初である。

投げ合う相手の右腕バウアーは今季2勝4敗、防御率4.42。ヤンキースのチーム打率.252はアリーグ9位と低迷も、7月に入り二桁安打も増え、7月月間チーム打率は.266と上向き。本4連戦の初戦も12安打を打っていた。それだけにバウアーからまとまった点を取り、田中を楽にしてくれるのでは?と期待したものの、インディアンス投手陣に4安打に抑えられてしまった。

(下記に続く)

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両軍のスタメン

ヤンキース=1番・ガードナー(左)、2番・ジーター(遊)、3番・エルズベリー(中)、4番・テシェイラ(指)、5番・マッキャン(捕)、6番・ロバーツ(二)、7番・イチロー(右)、8番・ジョンソン(一)、9番・ウィーラー(三)、先発・田中(右投)

インディアンス=1番・キプニス(二)、2番・カブレラ(遊)、3番・ブラントリー(中)、4番・サンタナ(指)、5番・チゼンホール(三)、6番・スウィッシャー(一)、7番・マーフィー(右)、8番・ゴームズ(捕)、9番・ディカーソン(左)、先発・バウアー(右投)


幸先良く先取点を貰う田中将大



ヤンキースが序盤2回までに3得点を上げている。

1回表、相手先発バウアーの立ち上がりを攻めた。1番・ガードナーが1塁に歩くと、2番・ジーターがセンターオーバーの長打コース性の快飛球を打ち返す。抜けたかな?と思われた良い当たりだったが、相手中堅手ブラントリーの好捕に遭った。しかし、3番・エルズベリーがつなぐと、4番・テシイェイラが中前に先制打。その後、相手の守備ミスに乗じて、ヤンキースが田中に2点の先取点をプレゼントしている。(NYY2-0CLE)

田中が1点を取られた直後の2回表は、先頭イチローの安打を皮切りにチャンスを構築。その後、内野ゴロ時に三走が3点目のホームを踏む攻撃になった。(NYY3-1CLE)

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序盤からボール先行多く、リズムに乗れず



味方の2点援護を受けてプログレッシヴフィールドのマウンドに初登板した田中だったが、立ち上がり、いきなり1点を失っている。

先頭打者の1番・キプニスに初球打ちでセンター返しを浴びた。外角狙いの速球が真中低めに入った所を狙われた。2番・カブレラにはボール先行になりながらも平凡な中飛に討ち取った田中、しかし、表の守備でジーターの快飛球を好捕した3番・ブラントリーに内角投球をひっぱられ、右翼線を襲う適時二塁打に。直前に二盗を決めたキプニスが2塁からホームへ悠々ホームインして、1失点。(NYY2-1CLE)

なおも1死2塁のピンチで、この後ネジを巻き直してスムーズにいくかと思われたが、苦労する。4番、5番の相手中軸に球数がかさみ、5番には3-1からフォアボール。2死2,1塁、6番・スウィッシャーにボール先行2-0としたが、2-1から外角低めスプリッターを打たせて、ボテボテの一ゴ。どうにか最少失点で切り抜けた背番号19であった。

2回裏、味方が取られた1点をすぐさま取りかえしてくれた直後のイニングだった。

この回も先頭打者に初球をあっさり安打され、2死後にもう1本ヒットを許し3,1塁のピンチ。後続を二ゴに討ち取ったが、
まだエンジンはかかってこない様子。

エンジンかかったと思われた3回4回の三者凡退投球



3回裏、4回裏と2イニング三者凡退投球になった。

3回裏は相手クリーンアップトリオとの対決。3番・ブラントリー、5番・チゼンホールをイージーなゴロアウトに討ち取ると、卓越した選球眼を持つ4番・サンタナには追い込んでから外角勝負とみせかけてその裏をかくインコース勝負で見逃し三振に取っている。

4回裏、クリーブランドの打者達は完全に田中のかけた魔法の中にいた。無駄球を極力使わず、ストライク先行の投球で追い込んでいく。序盤は見逃していた球であってもここでは振って空振りしたり、ファウルにするなど田中の独擅場といえる三者凡退ピッチングだった。アウトの内訳はゴロ1個と2三振。

5回以降2本の被弾など4失点



しかし、魔法が解け始めたのは5回裏のことだった。この回からズルズルと3イニング連続失点はメジャーで初のことになる。

先頭の9番打者に外角ツーシームを1,2塁間に打ち返され右前に抜けていくと、その後、2本の内野ゴロが進塁打になり、三進を許す。2死3塁で第1打席にヒットを打たれたブラントリーに、今度はタイムリーとなる左翼線二塁打を浴びた。2-2と追い込んでからの外角低めスプリッター。ストライクゾーンから落ち切らないところを逆方向に弾き返された当たりは、サードのウィーラーが通常のポジションにいたら、恐らく三ゴになっていたであろうシーン。遊撃寄りに位置取りしていたことで、三塁線を破られてしまっている。(NYY3-2CLE)

翌6回裏、2ランを浴びた。

1死後、1本ヒットを打たれると、6番・スウィッシャー。第1打席目は1回2死2,1塁でボテボテの一ゴ、4回の第2打席目は低め変化球に空振り三振。この試合、田中に最もタイミングが合っていない打者だと思われた。

この場面も僅か2球、いずれも空振りで追い込んだ。1度首を振ってから投じた低めスプリッターがベース盤の手前でワンバンしボールになった後、1-2から内角に投じた約138キロの誘い球が甘かった。恐らく膝元に鋭く曲げる縦のスライダーをイメージしたのだろう。しかし、マッキャンが構えたミットより高めに入ったところをバット一閃──

打ち上がった瞬間。センターかライトか、いずれにしても外野フライアウトかなと思われた。しかし、風にも乗ったのかもしれない。中堅手エルズベリーの右を超えた飛球はそのまま右中間スタンドに飛び込む痛恨の逆転2ラン。(NYY3-4CLE)

0-2経由から打者の出塁を許すことは、基本「投手の失策」というイメージでいる。この被弾は田中の失策である。

これで4失点。ブルペンでの投球練習も始まっており、6回で御役御免かな?と思われたが、7回も田中が続投した。

恐らく球数も90球だったことで、あと1イニングという判断だったのかもしれない。しかし、結果から言えば、この継投判断が裏目に出たということになりそうだ。2死まで順調に漕ぎつけたようにみえた田中だったが、アリーグ4位の打率.323を記録し、本戦で2本の二塁打を放ち、5試合連続マルチ安打としたブラントリーにストライクゾーン真中に入る失投スライダーを右翼席へ運ばれている。(マッキャンはインコースを要求していたように思う)(NYY3-5CLE)

この後、4番・サンタナにもシングルヒットを飛ばされ、99球になったところで無念のKO、試合はそのまま3-5でインディアンスが逃げ切り勝利。

田中は序盤のリードを守ることができず、2戦連続クオリティスタートならずの今季4敗目となっている。

20140709DATA01.jpg

6回2/3、打者31人、99球(1回当たり14.85)、被安打10、被本塁打2、奪三振5、与四球1、失点5、自責点5。

初球31球・・・4Seam6、Sinker8、Slider9、Splitter3、Curveball5
2ストライク以降19球・・・4Seam3、Sinker2、Slider5、Splitter8、球種不明1

田中の談話「打たれた球は甘かった。真ん中付近の球を確実に打たれた。(リードを守れず)僕が抑えられなかったので、やっぱり悔しいです」

インディアンスの左打者8人作戦が奏功か?!



被安打10、5失点はメジャー自己ワースト。これで投手成績を防御率2.51、12勝4敗、QS率88.9%としている。アリーグ防御率は現時点でシアトルのヘルナンデスの2.11に続く2位をキープ。

本戦、インディアンスはラインアップに8人の左打者を並べてきた。これは失点するときは被本塁打が多い田中の特徴を分析し、ホームランの可能性が高くなる左打者を意図的に並べたのかもしれない。というのはプログレッシヴフィールドは左翼にミニ・グリーンモンスターと呼ばれる高いフェンスが陣取っており、他球場と比べて右打者の本塁打が少ないことで知られている。これが中盤以降、当たってしまうとは、試合開始前にスターティングラインアップを確認したときには、思いもしなかった。

いつもの田中なら、定規で測ったようにコースの内外をビシッと投げ分ける「有無を言わさぬ制球力」があるのだが、本戦では微妙に手元が狂ったのか、際どくボールになることが多く、あまり見ることができなかった。(Gamedayで診ても際どいボール球が多かった)

21球のうち13球がボールになった4シームは、見せ球としての機能もある一方で、コースいっぱいのストライクゾーンに決め切れずボールになってしまう投球も多かったのだろうと思われる。

4球目以降決着の打者13人中、3球目に2ストライクを取ることができたのは、僅かに4人の30.8%。4シームが微妙にはずれるなどしたことで、ボール先行するシーンが多く、テンポよいリズムを作ることができなかった。(特に1ストライク時のボール球が目立った)

球種で言うと、左打者に投じた外角狙いのツーシーム(シンカー)の制球がイマイチだった。大きく逃げてボールになるケース、曲がりが小さくストライクゾーン内に収まるケース。この試合ラインアップに8人を占めたクリーブランドの左打者に後者を狙われ、4本のシングルヒットを打たれている。

最速は95マイル(約152.9キロ)。しかし、球も走っている印象はなく、開幕以来の疲労の影響が依然として感じられる4敗目になった。オールスターブレイクまで残り1試合か。なんとか乗り切って、球宴で心身共にリフレッシュしてもらいたい。

■配球図
20140709DATA03.jpg

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