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〔試合評〕苦しみながらも・・・田中将大、今季初完投勝利!──2012年4月19日(木)○楽天イーグルス6-3千葉ロッテ

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まるで魔法が解けてしまったかのようだ

今季4試合目の先発となった昨年の沢村賞投手は、この試合のマウンド上でも、もがき苦しむこととなった。

かつてノムさんに「神の子、不思議な子」と評された背番号18が「神様」へ一歩一歩近づいていく。昨年その瞬間を目撃し続けた者として、あの圧巻の好投と比べるとどうしても物足りなさを感じてしまう。それは仕方の無いところか。

とはいえ、海の向こうでダルビッシュが大量得点に守られメジャー初勝利を掴んだように、苦しんでいるエースを打線が援護して勝利につなげる、こういう試合が(もっと)あったっていい。特に昨年、打線は田中に過剰な負担をかけてきたのだから。

4回裏に無死満塁から2点を先制された楽天は、直後5回表の攻撃で3点を取り、勝ち越しに成功した。下位打線の連打で作った1死2,1塁で1番・聖澤が渡辺俊の逆球をひっぱり一ニ塁間を破る右前適時打で1点を返すと、その後、ニ盗を成功させて2死3,2塁、今度は3番・フェルナンデスが三遊間を真っ二つに破っていく左前安打で走者2人を返して、スコア楽3-2ロと逆転に成功する。

今季初となったクリーンアップ打点揃い踏み!

6回裏無死3,1塁で今江の6-4-3併殺ゴロの間に3塁走者に本塁を踏まれ同点とされた直後の7回表、楽天は再び3点を取り勝ち越しに成功。ロッテ救援陣を攻め、2死3,1塁の好機を作ると、そこから3番・ホセ、4番・ガルシア、5番・牧田に連続タイムリーが飛び出して、一気に3点を奪取。3番、4番、5番のクリーンアップに打点がつくのは今季初の快挙となり、スコア楽6-3ロの逆転勝利。田中は今季初完投勝利となった。

イーグルスの連敗は3でストップ、チーム成績は15試合5勝9敗1分、対ロッテ戦1勝4敗、先制された試合3勝6敗、ビジターゲーム3勝4敗1分、となっている。

ロッテ戦今季初勝利となった5回戦を、下記でもう少し振り返ってみたい。


○楽天イーグルス6-3千葉ロッテマリーンズ
20120419DATA2.jpg

先攻・楽天のスタメンは、

1番・聖澤(中)、2番・高須(三)、3番・フェルナンデス(一)、4番・ガルシア(指)、5番・牧田(右)、6番・松井稼(遊)、7番・中村(左)、8番・嶋(捕)、9番・内村(ニ)、先発・田中(右投)。

後攻・千葉ロッテの先発メンバーは、
1番・伊志嶺(左)、2番・岡田(中)、3番・井口(ニ)、4番・サブロー(指)、5番・福浦(一)、6番・今江(三)、7番・角中(右)、8番・金澤(捕)、9番・根元(遊)、先発・渡辺俊(右投)


テレーロがはずれ、中村が起用されたその理由

イーグルスは開幕からここまで14試合スタメン起用してきたテレーロをはずす。代わりに7番・左翼で今季4試合目のスタメ起用となった中村が入った(ただし前3試合はいずれもDHのため、外野手先発起用は初)。

この起用の理由は、相手先発・渡辺俊介対策だろう。首脳陣は恐らくテレーロにとって初顔合わせのサブマリンは荷が重すぎると判断したにちがいない。一方、中村はここ2年の対戦成績を考慮してのことだと思う。中村は2010年2打数2安打、2011年は10打数5安打1ニ塁打1三塁打と渡辺俊をカモにしていたのだ。


惜しかった中村、聖澤の守備

その中村だが、渡辺俊にショートゴロ2本。期待に応えることができなかった。守備でも拙いプレーがあった。4回裏無死1塁、井口の当たり。左前に落ちるフライヒットコースか?と思われたものの、レフト・中村が突っ込んでくる。最後は球際をスライディングで捕球を試みるも、僅かに及ばずで球を後逸。記録は二塁打となり、無死3,2塁と傷口を広げる結果に。この後、無死満塁となり、前夜4打点の5番・福浦に左中間に適時打を、さらに角中にもタイムリー打たれ、2点を失うこととなった。

しかし、この中村のプレー、普段なら眉をひそめるところも、この試合に限っていえば、拙守だったな・・・とは、どうしても思えないのだ。8回再び井口の中前のフライヒットを聖澤が突っ込んで捕りきれなかったシーンがあった。中村といい聖澤といい紙一重の守備が好プレーにつながらないのは、この日の“煮え切らない”田中の投球を反映してしまっているかのように、感じられるのだ。



HANREI.jpg

■楽天・田中将大 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
20120419DATA4.jpg

「完投した以外、何も良くなかった」

9回、打者37人に119球(1人当たり3.22)、被安打9、被二塁打1(中村後逸の井口の安打)、7奪三振、1与四球、3失点、2自責点。

今季初完投勝利である。

3回表、渡辺俊の3四球でもらった2死満塁の好機をフイにした後のことだっただけに、4回表の無死満塁は、観ている側も肝を冷やす場面となった。ここをどうにか2失点で抑えたのは、悪いなりにも田中だったということなのだと思う。

今季の田中、昨年の田中と具体的にどこが違うのか?は機会があれば調べてみたいところだけど、この試合1つだけ指摘すれば、球が全体的に高かった。

下記配球図のとおり、ストライクゾーンの「中段~高め」に球が集まり、赤の網掛けで示したストライクゾーン「低め」には全くといってよいほど球がきていない。特に際立っているのが、速球だ。40球を投げたが、ストライクゾーン「低め」に記録された球は1個もなかった(ボールゾーンだと左打者で1個ある)。

■楽天・田中将大 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120419DATA3.jpg

赤の網掛けで示した部分、「低め」ゾーン(配球図の上から4段目)の推移を確認してみよう。

◎3/30ロッテ戦・・・《左打者》10.0%、《右打者》9.4%
◎4/6オリックス戦・・・《左打者》27.6%、《右打者》30.8%
◎4/13日本ハム戦・・・《左打者》19.7%、《右打者》13.8%
◎今日・・・《左打者》10.3%、《右打者》4.9%


右打者に対しても、左打者に対しても、極端に少なくなっているのが確認できるのだ。


本調子ではないようにみえる松井稼

田中の調子も気になる所だが、もっと気になってしまうのが、腰痛から出遅れたキャプテンの松井稼だ。やっぱり、まだ腰痛の後遺症があり、コンディションは良好ではないのでは?というイメージになってくる。本人も決して良好ではないと漏らしているとのことで、キャプテンという立ち場、チーム事情などもあって、だましだまし出場することを決断したのだと思う。

無死満塁のピンチを招き2点を先制された4回裏、先頭打者の岡田の出塁を許してしまったのは、松井稼のファンブルだった。討ち取った緩いゴロを2塁ベース前方に突っ込んでランニングスローでさばこうか?という瞬間にお手玉してしまったというわけだ。このシーンや、その後1死満塁で角中の当たりが松井稼の左、三遊間を破り左前へ抜けていくタイムリーとなった場面、状態が良好な松井稼だったら・・・とつい考えずにはいられない。

そのように考えてしまう守備は、戦列復帰した4/13日本ハム戦でもあった。この試合は田中が投げたのだが、1回裏の日本ハムの攻撃。1番・田中賢のショートゴロ。討ち取ったゴロを慎重にいきすぎたのか?ワンステップ間を置いてから1塁へ送球したことで内野安打としてしまう場面があった。その後このエラーが相手先制点を許すこととなる。ここでも腰痛明けではなかったら・・・と思わずにはいられないシーンとなった。

今季、背番号7を継承、キャプテンに就任した37歳の松井稼は全試合出場を目指していた。もし全試合ショートで先発出場ということになれば、37歳シーズン以上で遊撃手として100試合以上出場したNPB史上3人目の快挙(ここまでは広島の石井琢の37歳、ヤクルトの宮本の37歳の2例のみ)となるはずだったが、このようなファンにそう心配させてしまう守備が続くと、早くも厳しいのでは?というイメージになってくる。

松井稼はチームになくてはならない戦力である。首脳陣は、腰痛、守備での負担をどのように軽減し、打撃での好パフォーマンスをどのように引き出していくのだろうか?

遊撃より守備負担が少ないニ塁に固定する手も、下記のような問題もあり痛し痒しなのだが、1つの選択肢だと思う。

(そうすると、昨年パリーグで1,2を争うほどその守備力で大いに貢献した内村を、どこで活かすのか?という悩ましい問題に直面する・・・)

なんにせよ、左翼で途中出場した鉄平とあわせて、今季の楽天は、ニ遊間、左翼が早くもアキレス腱になっていて、シーズン終盤までこの問題を引きずるかたちになるのでは?と心配になってくる。【終】


■ロッテ・渡辺俊介 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Cur=カーブ
20120419DATA6.jpg


■ロッテ・渡辺俊介 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120419DATA5.jpg


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