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〔試合評〕ドラ1投手に異常あり!──2012年4月18日(水)●楽天イーグルス3-7千葉ロッテ

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「ブルペンでの調子が良かったから投げたかったけど、しょうがない」

前日降雨でお流れになり、仕切り直しとなったQVCでのロッテ4回戦である。

スライド登板となった塩見は、意を決して先発のマウンドに登ったはずだった。エースの田中を中5日で翌日のロッテ戦にぶつけ、塩見、田中でしっかり勝ち、現在3連敗中の対ロッテ戦の星数を2勝3敗にしていきたいという首脳陣の思惑があった(これ自体は1つの選択肢として理解できる所である)。

しかし、あにはからんや・・・

現実は予想図と大きく狂ったものになってしまったこの4回戦を下記で振り返ってみたい。


●楽天イーグルス3-7千葉ロッテマリーンズ


■ハイライト映像


先攻・楽天のスターティング・ラインアップは、

1番・聖澤(中)、2番・高須(三)、3番・フェルナンデス(一)、4番・ガルシア(指)、5番・牧田(右)、6番・松井稼(遊)、7番・テレーロ(左)、8番・嶋(捕)、9番・内村(ニ)、先発・塩見(左投)。

後攻・千葉ロッテの先発メンバーは、

1番・伊志嶺(左)、2番・岡田(中)、3番・井口(ニ)、4番・サブロー(指)、5番・福浦(一)、6番・今江(三)、7番・清田(右)、8番・金澤(捕)、9番・根元(遊)、先発・ペン(右投)





無死満塁から4失点・・・

立ち上がりから制球難に苦しむことになった塩見は1回2回と得点圏に走者を背負う苦しい状況も、ここは味方守備の手堅い守りに助けられ、ゼロで切り抜けた。

1回は2死満塁から今江が一ニ塁間に強いゴロを放つも、内村がしっかり回り込んで処理。2回は2死2塁から伊志嶺に中前へ抜けるゴロヒットを運ばれ、2塁走者・根元に本塁を狙われるも、ここは聖澤の本塁ダイレクト好返球でクロスプレー間一髪のタッチアウト!

しかし、3回。遂にマリンガン打線の餌食になってしまった。

先頭の岡田に背中直撃の死球をぶつけてしまうと、続く井口に三遊間を破られ、サブローには3-1からクロスファイアー速球が外れて四球。無死満塁のピンチとなって5番・福浦に右犠飛であっさり先制点を許してしまう(ココはしっかり書いておきたいが、これは並みの右翼手なら右前適時打。それを牧田が飛び込んでのダイビングキャッチ、すかさず起き上ってのバックホームで間一髪セーフになった)(楽0-1ロ)

さらに1死2,1塁だった。今度は試合を壊す一撃を被弾してしまう。調子が上がってこない相手キャプテン・今江に失投を左翼席中段まで完璧に運ばれてしまい、この回結局4点を失った(楽0-4ロ)

この後、清田にも高めの甘い球を右翼前へライナーで運ばれ、ここでマウンドを降板。2回1/3でのKOはプロ入り最短となってしまった。

楽天は塩見の後を受けた二番手・加藤が好投。打者8人に1本もヒットを許さないピッチングで中盤の2イニングを三者凡退に片づけて、バトンを三番手・戸村に渡す。

降雨が無ければ本日先発予定だった戸村の起用は恐らく調整登板という意味合いだと思うのだが、この戸村がイニングまたぎで上がった7回に崩れ、3失点。1死後から連打、四球で1死満塁のピンチを招くと、先制犠飛を打っていた福浦に、高めの甘いスライダーを左中間に運ばれてしまう走者一掃の適時二塁打を許し、スコアは楽1-7ロ。

はからずもドラフト1位の投手両名が揃って試合を壊してしまうかたちになった、4回戦となってしまった。

これでロッテは3連勝、一方のイーグルスは3連敗で14試合4勝9敗1分の借金5。

イーグルスはここ3年間、ロッテをお得意様にしてきているだけに、対ロッテ戦4連敗は相当の痛手となってしまった・・・

◆楽天イーグルスの年度別ロッテ戦成績
2008年・・・24試合7勝16敗1分
2009年・・・24試合13勝11敗
2010年・・・24試合13勝11敗
2011年・・・24試合16勝6敗2分
2012年・・・4試合4敗



■楽天・塩見貴洋 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sin=シンカー、Fo=フォーク、Cur=カーブ
20120418DATA4.jpg

プロ2度目のスライド登板

2回1/3、打者16人に67球を投げ(1人当たり4.19)、被安打6、被本塁打1(今江)、1奪三振、3与四球、1与死球、4失点、4自責点。

実はプロ1度目のスライド登板もロッテ戦だった。昨年の5/12Kスタで予定されていた日本ハム戦でプロ2試合目の先発登板が予定されていたが雨天中止。塩見は翌々日の5/14ロッテ戦(QVC)にスライド登板し、このときは4回2/3、打者20人、79球、被安打4、3奪三振、2四死球、2失点、2自責点でプロ初黒星を喫している。

このときは球を低めに集めることができず、打ちごろの高さに集まってしまったところをロッテ打線に狙い撃たれてしまうかたちになってしまった。

今日も「高め~中段」のゾーンに球が集まってしまい、ストライクゾーンの甘い球を打たれてしまうかたちになっている。

それでも、速球の状態が良い時、制球が良い時の塩見なら簡単に打たれることもないのだが、この日はストレートの出来も変化球も制球も悪かった。

プロ初完封勝利を挙げた4/3ソフトバンク戦では速球の平均球速は139.8キロ。前回甲子園で岸と投げ合った時は135.2キロ。この日も136.8キロと4/3時に比べると出ていない。また、球速以上に球威も制球も甘かった。前回はストレートで3個のゴロアウト、3個のフライアウトを獲得していたが、今日は僅かにフライアウトが1個のみ(に犠打と見逃し三振を入れると3個)。変化球もかんばしくなく、今日は67球投げて1個も空振りを奪うことができていないのだ。

ボール球も67球のうち28球、その割合は41.8%で、危険水域とされる40%を越えてしまっている。

さらに、今季気になる点が1つある。


フォークが全く機能していない今季

■楽天・塩見のフォークの投球詳細


上記は毎試合作成している球種別投球詳細表の中から塩見のフォークだけを抽出したものになる。

昨年、塩見が1つ殻を打ち破ってみせたな!!と思った試合はプロ初の二桁奪三振を記録した7/10オリックス戦だった。このとき以降フォークが使えるようになり、フォークで奪った三振は全ての三振の39.8%を占め、球種割合では16.6%を記録していた。

ところが、今季、塩見は322球を投げているが、そのうちフォークは37球、11.5%に止まっている。この試合終了時で13個の奪三振を記録しているが、フォークで獲得したのは15.4%に当たる僅か2個止まりなのだ。フォークが昨年のような状態なら、もっともっと空振りやゴロアウトが増えていてもおかしくないのだが、上記の内容にとどまっている。

もちろん、4/3ソフトバンク戦は思わぬ強風・降雨で変化球の制球が難しいと判断したため、速球主体になりフォークを封印したのかもしれない。しかし、4/10甲子園での西武戦、そして今日のロッテ戦(はQVCにしては珍しくほとんど無風状態ですねという発言が実況の山田透アナからあった)ではそれが当てはまらない。ということは、フォークの状態が昨年よりも悪いからあまり使わない・使えないのでは?という印象になってきてしまうのだ。はたして真相はどうなんだろうか??


■楽天・塩見貴洋 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120418DATA3.jpg

ペンのカーブに苦しむことになった楽天打線

7回、打者25人に92球(1人当たり3.68)、被安打4(全て単打)、7奪三振、与四球1、1失点、1自責点。

先発ペンには不安要素もあった。バッテリーを組む女房役は2008年5/24以来となるスタメンマスクの金澤、序盤はストレートが高めに浮くケースも多かった。決して手も足も出ないバリバリの好投をされてしまったわけではない。しかし、結果的にクオリティスタートを許すこととなってしまった。


■ロッテ・ペン 球種別投球詳細
St=ストレート、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
20120418DATA6.jpg

上記表で確認すると、平均球速145キロの速球に、落差のある縦割れの平均126キロのナックルカーブを混ぜ、緩急つけるピッチングをされて、翻弄されてしまった・・・と言える。

特にカーブがクセモノだったな・・・という印象。打者で言えばガルシアとテレーロが相当苦しんでいた。

ペンとの対戦で3打席3空振り三振に倒れたガルシア。合計13球のうちカーブは8球投げ込まれた。その内訳は、ファウルが1個、見逃しストライクが2個、ボールカウントが1個、そして最も多いのが空振りの5個。3つの空振り三振もいずれもカーブで、明らかにバットと球が届いていないボール球のカーブを空振りしているシーンが目立っていた。

テレーロも同様。対戦3打席13球のうちカーブは6球。その内訳は、見逃しストライクが2個、ボールカウントが1個、ストライク寄与ファウルが1個、空振りが2個。見逃し三振、空振り三振はいずれもカーブだった。

ガルシア、テレーロが打線を分断させ「点」にさせてしまったというイメージになってくる。

さらにもう1つ。楽天打線はペンのボールゾーンの球に多く手を出し過ぎだった。ボールゾーンの球は44球だったが、そのうち17球で手を出してしまっていた。率にすると38.6%。高すぎると言わざるを得ない。


聖澤の粘り勝ち

ガルシアとテレーロを筆頭にカーブで苦しめられた楽天打線だが、ペン相手に唯一対応できていて粘りをみせ好結果につなげた打者がいる。聖澤だ。ペンに対し、ニゴ、ニ安、中安の3打数2安打。

特に圧巻だったのが4回1死走者なしの3打席目だ。速球、カーブのコンビネーションで投げ込んでくるペン相手に10球を投げさせ、2ストライク以降ファウルで粘ること6度、その10球目、高めに甘く入った球にようやくタイミングをばっちり合わせて、中前に打球を運ぶクリーンヒットで出塁している。

これには元ロッテOBの解説・初芝清氏も「この打撃を続けることができれば、首位打者獲得もできますよ」といったニュアンスのコメントを残していた。

このヒットの出塁後、ニ盗に成功、続く4番・ホセの適時打でチーム1得点のホームを踏んでいる。前述の相手先制点を許さない本塁ダイレクト返球もあったし、負けたとはいえ、今日の活躍は素晴らしいものがあった。

【終】


■ロッテ・ペン 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120418DATA5.jpg


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