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〔検証〕楽天・嶋の盗塁阻止率があまりにも酷すぎる件──ここまでの許盗塁企図を詳細に調べてみた

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楽天の正捕手、嶋の盗塁阻止率があまりにも酷い

このことがどうやらネットで議論を呼んでいるらしい。

ぼくはネット上にブログというかたちで試合の感想なりを綴っているが、定期的に巡回しているブロガーさんの記事はともかく、2chやmixiは全くといってよいほど見ない。Twitterも基本TLを開いたときに目にするツイートしか確認していないため、そこでどんなやりとりがどういう流れでなされているのか?よくわからないのが、実際だ。

まあ、でも、あまりにも酷いことには間違いないと思う。

NPB公式サイトで4/14(土)時点でのパリーグ盗塁阻止率を確認してみると、下記のようになっている。

1:鶴岡慎也(日).800
2:炭谷銀仁朗(西).538
3:里崎智也(ロ).500
4:大野奨太(日).286
5:細川亨(ソ).143
6:伊藤光(オ).125
7:嶋基宏(楽).067


嶋の盗塁阻止率は現在リーグワースト。.067と言う数字はあってないようなものだ。最新の4/15終了時の嶋の数字を確認してみると、さらに悪化させて.059になっている。マジかよ・・・と、本当に頭が痛くなってくる数字だ。

嶋といえば、1、2年目は盗塁阻止率も3割5分以上あって優秀な部類に入っていた。年度別で確認すると、.365を皮切りに.357、.286、.231、.228。2年目まで高かったが3年目以降、明らかな下落傾向にあり、昨年は遂に.228まで沈んだ。かつての姿は見る影もなくなっている。

今季も去る4/4、4/5のソフトバンク戦で合計11盗塁を許すなど、フリーパスで大いに足でかきまわされてしまった。この件を日刊スポーツが報じていたので、下記に引用する。


---引用開始---
楽天走られすぎ…ソフトBに2戦11盗塁 (日刊スポーツ 2012年4月6日9時16分)

http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20120406-929544.html

痛烈なしっぺ返しを食らった。2-3の6回。楽天ハウザーが1死一、二塁を招き、続くペーニャへの初球で重盗を決められた。そこから4失点。前日は重盗から一気に4点を奪って逆転勝ちしたが、そのままそっくり、やり返された。楽天嶋基宏捕手(27)は「僕のせい。僕が刺せなかったということ」と言ったが、クイックが速いとは言えないハウザーは「走者は頭にあった。課題を確認したい」と反省した。

 連勝は2で止まり、一気の借金返済とはいかなかった。敗因は複数あるが、2試合続けて敵に機動力を発揮させてしまったのが響いた。前日の7盗塁に続き、4盗塁を許した。星野監督は「盗まれすぎ。バッテリーがダメ。キャンプから、ずっと言ってきているのに」と厳しかった。

 相手打線には、本多、明石、松田と俊足がずらり。三輪バッテリーコーチは「責任は(投手、捕手)どっちにもある。技術不足」と指摘した。ならば、技術向上へ取り組むしかない。終盤の追い上げなど評価出来る点はあっても、昨季チャンピオンとの差が出た。宿題が残った。【古川真弥】
---引用終了---



しかし、個人的には、この盗塁阻止率の低さは、嶋だけの責任ではないと考えている。

盗塁阻止は投手と捕手の(または内野手も含めた)共同作業だからだ。

現在.067しかない盗塁阻止率も、シーズン終わってみれば2割前半ぐらいまで持ち直すのでは?と願っている。
(それでも十分に低く、修正していかなければならない課題はいろいろあるのだが・・・)


さて、本題に入ろう。

今シーズン、楽天(=嶋)が許した盗塁企図の詳細をまとめてみたのが下記表だ。


■2011年 楽天イーグルス 許盗塁企図履歴
※4/15終了時データ
20120416DATA4.jpg

20120416DATA3.jpg


表の見方を補足する。

「投手」の黄色網掛けは新加入投手。
「成否」の黄色網掛けは盗塁成功した走者がその後本塁生還したことを表す。

「球種」はSt=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク。
「コース」の番号は上記配球図のとおり。
「球種」「コース」「球速」の紫色網掛けは空振りがあったことを示した。



「投手から捕手」だが、投手のクイックモーションは、一般に投球動作に入って捕手が球を捕球するまでの秒数が1.2以内だと優れているとされている。そこで映像を見ながらストップウォッチで計測を試みた。複数測りその中で多かった秒数を表に記した。1.2を上まわるものについては赤字にした。(しかし、敏捷性に欠ける?私の計測だ。0.1秒前後の誤差はあるかもしれないことを予め念頭に入れて頂きたい)

「2塁(3塁)到達秒数」だが、古田敦也氏の著書『フルタの方程式』(朝日新聞出版)によると、(捕球してから)ニ塁ベースに到達するまでの時間が「1.9秒」以下だと一流クラスと記述されている。ここでは、嶋が捕球してから2塁(または3塁)へ送球し、その送球をベースカバーに入った内野手が捕った時間を記してみた。2.0以上かかっているものには赤字表記にした。これも上記同様、iPhoneのストップウォッチ機能で計測しているので、そのあたりの事情を汲んだ上で見ていただきたい。

「送球正確さ」については、『フルタの方程式』ではベースの上、30センチぐらいに球がいけば何とかなると記されている。ここではそれに基づいて正確さを、○=良い送球、△=まずまずの送球、×=悪い送球、の3段階で記してみた。△とした送球の大半は、送球の邦楽が遊撃寄りに逸れたりすることなく、走者がニ塁に滑り込むその方向に投げることができているものの、高低が30センチよりやや高いかなという時に△とした。欄が「 - 」表記のところは嶋が2塁へ投げなかったことを表している。


2塁送球できなかった4事例

さて、上記表を細かくみていこう。

まずは、盗塁企図されて2塁に投げることができなかったケースが18事例のうち4回あった。表の「送球正確さ」「2塁到達秒数」が「 - 」になっている行、No.7、9、11、13が該当する。

そのうち13は12とのダブルスチールで嶋は3塁へ送球したため、物理的に投げることができない。次にNo.9の4/4ソフトバンク戦9回に福田にニ盗された場面は、相手打者・松田に空振りで走者をうまくアシストされてしまった。しかも空振りした後の反動で体勢が崩れたとみせかけて、ホームベースに大きく踏み出すかたちになり、捕球した嶋は松田が邪魔で送球できなかったのだ。


投手の逆球やワンバウンドが影響していた

残りNo.7、11はいずれも投手の球が逆球となったのが影響して投げることができなかったもの。4/4ソフトバンク戦の8回2死1塁で本多ニ盗は、嶋のミットは外に構えるも内角に入ってしまった逆球だった。キャッチングにいった後、さらに嶋が球をこぼしたのもあって2塁へ投げられなかった。4/5ソフトバンク戦の5回2死1塁で明石がニ盗した場面では、上園が外に投げ込もうとした球がインハイに大きく抜けてしまい、嶋の体勢が崩れてしまったため、2塁へ投げることができない結果になった。

このように投手が投げた球が逆球になったり、ワンバウンドしたケースは、この他にもまだある。

インサイド要求もハウザーが投じた球が真中高めに浮いてしまったのがNo.12。4/5ホークス戦の6回1死2,1塁で2塁走者・松田、1塁走者・長谷川にダブルスチールを許したあのシーンだった。球がワンバウンドしたのはNo.6、4/4ホークス戦6回無死1塁で投手は加藤、松田にニ盗されたシーンである。


投手のクイックモーションは?

次に、投手が投球動作に入ってから捕手が捕球するまでの秒数をみてみよう。1.2が目安のため、1.3以上のものを抽出すると(No.12、13がダブルスチールのため)17事例のうち5事例が該当した。

投手ではハウザーが2回、下柳が2回、加藤が1回という内訳。4/1ロッテ戦では根元ニ盗成功後に解説の駒田徳広氏が「完全に(下柳は)モーションを盗まれましたね」とコメントしている。ハウザーは投球動作に入るとき、右足をのっそりとあげるのがタイムロスにつながっているものと思われる。

下柳、ハウザーは左投手。一般に1塁走者は左投手のとき盗塁しづらいと言われるが、しっかり走られた。塩見、上園を加えると、18事例の中で9事例が左投手からの盗塁企図で、際どい判定はなく、そのいずれも、どう見てもセーフのタイミングだった。この中で下柳、ハウザー、加藤、上園の4投手は今季からイーグルスのユニフォームを着ている新加入投手だ。例えば、4/5ソフトバンク戦で1塁に出塁した聖澤が細川─森福の冷静な共同作業の下1塁に釘付けにされたシーンがあったが、これらの投手に嶋との意思疎通を、細川─森福レベルにせよ!というのは、まだまだ時間が必要で、なかなか難しいのかもしれない。


遊撃寄り、高めに浮くケースが目立つ嶋の2塁送球

次に、嶋の2塁送球が遊撃寄りに逸れてしまったケースを確認しておこう。No.5、14、16が該当する。No.5は完全に逸れてしまったもの。No.14は少し逸れてしまったという印象。No.16は遊撃寄りに逸れた球をベースカバーに入ったショート阿部が取れず中前に抜ける悪送球になり、盗塁走者・陽は3進、その後の金子誠の犠飛でこの試合の決勝点を奪われてしまった。(バスターエンドランで打者・金子誠が空振り、空振り時に前述した松田のようにホームベースに踏み出すかっこうとなり、嶋の送球の邪魔になっていた。また、嶋はその前のクロスプレーや盗塁時に右手を痛めていたという事情がある)

遊撃寄りではないが、三盗時に3塁線側に送球が逸れてしまったケースも1つある。ダブルスチールのNo.12がそれに該当している。


ソフトバンク2戦で合計11盗塁は嶋の責任か?

こうして調べてみると、例の4/4、4/5のホークス戦で11盗塁を走られまくった責任は、割合でいえば50~60%ぐらいなのではないか。

まず、前述したとおり、11盗塁中6盗塁が新加入投手が投げていた時に発生していた。さらに、そのうち4盗塁で投手の投球モーションが1.4秒以上と時間がかかりすぎていた。強風、降雨、雪が舞うなど大荒れだった気象条件も影響しているだろう、投手が投げた球が逆球になったりワンバウンドしたりしたケースが目立った(No.6、7、11、12)。

4/4の2回に松田ニ盗時に解説の杉山賢人氏が風が右翼から左翼(つまり一塁からニ塁)に吹いていることを指摘、その後の解説で、走者にとって追い風のため走者有利に働くのでは?と指摘していた。

もちろん、嶋に責任がないとは全く思わない。嶋について特に思うのは、2塁到達秒数が少しかかったとしても、より正確なスローイングを目指してほしいという点だ。遊撃寄りに逸れたり、高低別で高すぎたりという場面が目立つため、正確を期した送球を期待したいのだ。



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