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〔試合評〕首脳陣の甘さが生み出した嶋の悪送球──2012年4月14日(土)●楽天イーグルス1-2日本ハム

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星野監督のリスク管理の甘さが、失点を、敗戦を招いた....

どうしてもそのような思いが頭から拭えない。

場面は5回裏。先頭打者にスレッジを迎えていた。好投を続ける先発ヒメネスが不用意な失投。それを逃さずにスレッジハンマーが発動する。バットの芯を食う当たりは右翼席に着弾する同点弾となりスコア1-1に。一発の余韻が冷めやらぬ中、続く打者は陽岱鋼。ここから事件は起きた。

ヒメネスはその陽を外角いっぱいの球でゴロを打たせ、討ち取ったか?に思われた。しかし、バットの先に当てるのが精いっぱいというバウンドゴロが一塁フェルナンデスの右に緩く飛んでいき、楽天にとってはアンラッキーな内野安打に。

陽を1塁に置いて無死1塁、打席は金子誠。1-0からの2球目だった。

送りバントの構えからのバスターエンドランで金子誠が空振り、嶋はスタートを切っていた1塁走者・陽を刺しに2塁へ送球。ところが、遊撃方向へ逸れ、中堅へ抜けてしまう悪送球になってしまう。球が外野に抜けている隙に陽は一気に3塁へ到達となった。

嶋の悪送球で無死1塁が一気に無死3塁というピンチを招いてしまった。この後、金子誠にしっかり犠牲フライを打たれ、結局、この試合の決勝点となる得点が、不運な内野安打1本に嶋の悪送球で日本ハムに入ることになってしまったのだ(楽1-2日)

しかしだ。

ぼくは嶋をことさらに責めることはできないのでは?という立ち位置にいる。

このことを下記で、詳しく説明してみたい。


●楽天イーグルス1-2北海道日本ハムファイターズ


■ハイライト映像


先攻・楽天の先発オーダーは、

1番・聖澤(中)、2番・高須(三)、3番・フェルナンデス(一)、4番・ガルシア(指)、5番・牧田(右)、6番・松井稼(ニ)、7番・テレーロ(左)、8番・嶋(捕)、9番・阿部(遊)、先発・ヒメネス(右投)。

後攻・日本ハムのスタメンは、

1番・田中賢(ニ)、2番・小谷野(三)、3番・糸井(右)、4番・中田(左)、5番・稲葉(一)、6番・スレッジ(指)、7番・陽(中)、8番・金子誠(遊)、9番・大野(捕)、先発・武田勝(左投)

20120414DATA5.jpg
HANREI.jpg


2塁へ投げれる状況ではなかった嶋の右手

もちろん、あの仙台でのソフトバンク3連戦は強風・降雨という悪条件があったとはいえ、少し走られすぎだと思う。4/12終了時時点で.077という、あってないような盗塁阻止率には、正直、目を覆いたくなる気持ちになる。(盗塁阻止については後日改めてエントリにする予定だ)

しかしだ。今日のあの場面、嶋はまともに2塁へ投げられる状況ではなかったのではないか?

というのも、それより前、4回裏・日本ハムの攻撃、2死2塁のピンチに伏線があったのだ。稲葉の左前安打で2塁走者・小谷野が本塁に突入してくる。それを阻止するバックホームが左翼テレーロからダイレクトかつストライクでやってくる。これをしっかり捕球、がっちり好ブロックで小谷野をアウトにした嶋だったが、小谷野と激しく激突。しばし本塁付近で倒れ込んでしまうアクシデントが発生したのだ。

このとき、右手を負傷してしまった可能性が高いのだ。実際、映像で確認してみても、倒れた直後から右手を気にするそぶりをみせているのだ。

直後の5回表・楽天の攻撃。ニ塁打のテレーロを2塁に置く無死2塁で、その嶋の打席がまわってくる。

ぼくはこの時点で伊志嶺(もしくはこの打席だけ代打)に代えておくべきだったのでは?と思うのだ。というのも、嶋にそのまま打席に入らせてしまったのが、その直後、さらなるアクシデントを生んでいたからだ。

嶋は送りバントを失敗、2塁走者テレーロは3塁タッチアウトになってしまう。1塁に生き残った嶋はその後、阿部の右安打で2塁に進むと、聖澤の打席時にバッテリーの隙を突いて果敢に三盗を成功させる。このスライディング時にクロスプレーで痛めた右手を突いてしまうかたちになった。映像で三塁上で痛がる表情をみせる嶋をしっかり確認することができる。1死3,1塁となり、聖澤に適時打が飛び出し、嶋はホームに帰ってきた。嶋の三盗が楽天に先制点をもたらすことに大きく貢献するも、その後の5回の悪送球のことを思うとその代償は大きかったと言わざるをえない。

結局、右手は膨れ上がり、嶋は6回表の打席時に代打を送られ、その裏の守備から伊志嶺がマスクをかぶることとなった。(大丈夫だろうか?...明日以降の試合、現在打撃でも好調を維持する嶋を欠くことになったら、かなりの痛手である)



意味が分からないテレーロのバント

リスク管理の甘さといえば、1点を追う6回表の攻撃時にも、またかよ・・・と思わせる場面があった。

武田勝相手に牧田、松井稼が連打でつなぎ無死2,1塁のチャンスを作って、バッターボックスはテレーロと言う場面。この初球だった。テレーロがセーフティバントというにはあまりにも正直すぎるバントを捕前にバウンドとなるゴロを転がす。これがあわや2-5-1の併殺というプレーになり、どうにか1塁転送はセーフになるも、3塁は封殺されてしまった。

おそらくこのテレーロのバントはベンチサインだったのではないか。というのも、前例があるからだ。4/6オリックス戦の延長11回無死2塁、この場面で首脳陣はテレーロにバントのサインを出すも失敗、小飛球となってしまい飛び出した2塁走者も刺される最悪の併殺になり、勝ち越すことができなかった。(このとき、ぼくは自発的かな?と思ったのだが、田淵コーチがベンチサインだったことをメディアに明かした続報が報じられている)

このときは無死2塁だったが、今回はもっと難易度の高い無死2,1塁である(2011年のデータで無死2,1塁でのバント失敗確率は22.0%もある)。

この場面で、日本人選手と比べてバントがお世辞にも巧いとはいえないテレーロに、わざわざバントさせる意味はどこにあったのか? バントだけの代打要員もベンチにはまだ豊富にいたはずだ。それとも前回の汚名返上とばかりテレーロが自発的におこなったバントだったのだろうか?


4/15朝追記:下記の報道によると、テレーロのバントは自発的だったとのこと。とはいえ、前回4/6オリックス戦にコーチの話をよく聞く生真面目なテレーロにバントサインを出し、こういう場面にバントという選択肢があることを「刷り込んだ」首脳陣の前科が、この失敗をもたらしたと言えるはず。

5度バント失敗に10残塁…拙攻に星野監督あきれ顔 (スポニチアネックス 2012年4月15日 06:00 )
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/04/15/kiji/K20120415003048230.html

6回無死一、二塁でバントに失敗したテレーロは「サインではなく、自分の判断でやった」と悔しそうな表情。大久保打撃コーチは「結果、負けにつながったミスだけれど、挑戦し続けてほしい」と奮起を促していた。




■楽天・ヒメネス 球種別投球詳細
St=ストレート(動く速球)、Sl=スライダー、Ch=チェンジアップ
20120414DATA7.jpg

下を向くな!ヒメネスの好投

のほほんとベンチに座っている首脳陣のせいで、割を食ってしまったのが先発のヒメネスである。

8回、打者31人に114球を投げ(1人当たり3.68)被安打6、被本塁打1(スレッジ)、奪三振1、与四球2、2失点、1自責点。クオリティスタートの内容だ。

ボール球は全114球の36.0%に当たる41球。40%を超えると危険水域なだけに、まずまずと言えそうだ。3カウント以上にしてしまったのが31人中4人と、まずまずのカウント構築ができていたと言える。

それに、持ち味の“動く速球”が威力を発揮していた。獲得アウト24個のうち58.3%に当たる14個を“動く速球”を打たせてのゴロアウトが占めていた。目指すべきピッチングがほぼできていたと言ってよいと思う。

スレッジに失投を完璧に打たれてしまい、敗戦投手になってしまったが、むやみやたらに下を向く必要はどこにもない。しっかり今日の収穫を次回のピッチングにつなげて継続していってほしいと思う。


【終】

■楽天・ヒメネス 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120414DATA6.jpg



■日本ハム・武田勝 球種別投球詳細
20120414DATA9.jpg



■日本ハム・武田勝 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120414DATA8.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
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