FC2ブログ

〔試合評〕背番号11vs背番号11、軍配上がったのはカーブの使い手に...──2012年4月10日(火)●楽天イーグルス0-4西武ライオンズ

スポンサーリンク




更新の励みになりますので、ぜひポチッとお願いします!
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

~~~~~~~~


シンガーソングライターの上田正樹さんによる国歌斉唱、女優・安田美沙子さんによる始球式で幕を開けた甲子園での主催試合、戦う相手は、手負いの獅子、埼玉西武ライオンズである。

開幕前の前評判とは裏腹に、打率.192、14得点はパリーグ最低。4連敗で甲子園に乗り込んできた手負いの獅子は、そのまま眠ったままにしておくのが鉄則だったのだが.....

背番号11vs背番号11

この戦いを制したのは、カーブの使い手、西武の背番号11、岸孝之であった。

東北楽天は投打ともに精彩を欠いた。先発・塩見はプロ初完封勝利を挙げた4/3ソフトバンク戦にあった球の勢いが、影を潜めていた。一方、打線は、“夜の帝王”岸が巧みに操る自由自在の緩急の前に凡打の山、走者を出してもつなげていくことができない(開幕以来続いていた嶋の連続安打はストップ)。結局、スコア0-4で敗戦。零封負けは今季2度目、2試合連続で、チーム成績は10試合3勝6敗1分となっている。

この西武1回戦を下記で振りかえってみたい。


●楽天イーグルス0-4埼玉西武ライオンズ


■ハイライト映像



牧田がスタメン復帰

先攻・ライオンズの先発オーダーは、

1番・栗山(左)、2番・原(ニ)、3番・中島(遊)、4番・中村(三)、5番・嶋(指)、6番・浅村(一)、7番・ヘルマン(中)、8番・米野(右)、9番・炭谷(捕)、先発・岸(右投)。

後攻・イーグルスのスタメンは、

1番・聖澤(中)、2番・内村(ニ)、3番・高須(三)、4番・フェルナンデス(一)、5番・牧田(右)、6番・中村(指)、7番・テレーロ(左)、8番・嶋(捕)、9番・阿部(遊)、先発・塩見(左投)。


4/5ソフトバンク戦の第1打席で死球を受け、その影響で京セラドームでのオリックス3連戦、休場が続いていた牧田、前日の全体練習で「百パーセントに近い感じで走れている」感触を確認、この試合から5番で戦列復帰している.

4/1ロッテ戦から連続先発出場していた銀次がスタメンをはずれ、内村が2番・セカンドに名を連ねるラインアップとなっている。


浅村を起点に得点されてしまった塩見

先制点は2回表、西武が獲得した。1死後、打率1割台と苦しむ若獅子・浅村に、0-1からの2球目、内角を突くクロスファイアーの速球が甘めに入ってきたところをバット一閃。打球を左翼スタンドに運ばれてしまう先制弾を許してしまう。(楽0-1西)

配球にも疑問符が残った場面になってしまった。もちろん、内角にきっちり投げ込むことができなかった塩見の甘いコントロールが被本塁打の最大の原因なのだ。だが、あの場面、ボール球で良かったはずだ。ましてや、浅村は積極的にバットを振ってくるタイプ。ボール球でいいぞという構えをみせていたら、塩見の投球はどうなっていただろうか?

追加点もライオンズ。4回表、再び嶋を討ち取って1死後、浅村に打たれてしまった。今度は(嶋のミットはアウトローを要求するも)外角高めに甘く入ってきた速球を一二塁間に痛烈に弾き返され、内村がダイビングキャッチしにいったその先を右前へ抜けていくヒットを許してしまう。西武打線にこの浅村のヒットを攻撃の起点にされ、ヘルマンに四球を与え、1死2,1塁で、米野に左翼線沿いにタイムリーとなるフライヒットを運ばれてしまい、1失点。その後、2死2,1塁から栗山にもストライクゾーンの真中近辺に入った球をおっつけられ、左翼線を破られてしまう二塁打を許し、2塁走者が帰ってきて、結局、この回2点を失う。(楽0-3西)

楽天は終盤7回にも失点を重ねた。先頭の炭谷に二塁打を打たれ、送りバント後の1死3塁、原の代打で起用された阿部の打席時、嶋のパスボールで1点を失っている。(楽0-4西)

一方、打線は4回までイニング先頭打者が出塁することができない。5回にようやく先頭・牧田がニ遊間深くの内野安打で出塁に成功するも、既に3点ビハインドの状況。後続の打者は打って走者をつないでいくしかない状況になっており、中村、テレーロ、頼みの綱である嶋もことごとく凡退に倒れてしまう。

6回にはようやくこの試合初のスコアリングポジションに走者を進めることに成功する。1死後、聖澤が安打出塁してから岸の制球が乱れ、高須、フェンルナンデスと四球で歩き2死満塁の好機。しかし、打ち損じのピッチャー正面の平凡ゴロに倒れてしまった。

8回には阿部、聖澤の連打で無死2,1塁とチャンスを演出した楽天打線だったが、代打・銀次の空振り三振時に、2塁走者・阿部がニ三間で挟死するなどで、一気に攻撃をたたみかけていくことができない。

4点を追いかける最終9回には、抑え失敗が続いているゴンザレスの前に再びチャンスを作るものの、あと1本(いや2、3本か)が出ず、結局、楽天のスコアボードはゼロのまま動かず、といった試合になってしまった。


20120410DATA2.jpg
HANREI.jpg

■楽天・塩見貴洋 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Cut=カットボール、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
20120410DATA4.jpg

塩見、プロ初完封勝利の後遺症?!

塩見は、8回、打者34人に121球を投げ、被安打9(被二塁打2)、被本塁打1(浅村)、5奪三振、与四球2、失点4、自責点4という内容。

プロ初完封勝利となった前回4/3ソフトバンク戦では投球の軸となる速球に球威があったものの、この試合ではそれがなかった。1つ数字を挙げると、前回ストレートの平均球速139.8キロを計測したが、この試合では135.2キロ。ストレートでの空振りは、前回は77球で6球空振りを奪ったが、今日は62球で僅か1球どまりである。また、重要どころでの制球も甘くなってしまった。こちらが肝を冷やすシーンも多々で、4番・中村との対決はその典型、調子が上がらないおかわり君のミスショットに助けられた感が強い。

塩見の今日のピッチング、前回4/3の試合の影響が大きいのでは?と考えている。あの試合、134球を投げてプロ初完封勝利となった。134球は昨年7/26にヤフードームでおこなわれたソフトバンク戦の135球に次ぐ、プロで2番目に多い球数である。あの試合、強風・降雨という悪条件の中でのピッチングだった。球数以上に疲労が溜まっていたのでは?と思うのだ。今日は試合前のブルペンでも球が抜けるケースがあったとのこと、その疲労が抜けきっていなかった可能性も、あながち否定できないのでは?と想像を巡らすのは、的外れだろうか??


■楽天・塩見貴洋 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120410DATA3.jpg

■西武・岸孝之 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Cur=カーブ、Ch=チェンジアップ
20120410DATA6.jpg

楽天打線、緩急に苦しむ

7回2/3、打者29人に122球を投げ、被安打6(全て単打)、3奪三振、与四球2、0失点のクオリティスタート

この試合、岸は速球、スライダー、カーブ、チェンジアップという4つの球種を投げていたが、このコンビネーションが楽天打線を苦しめた。楽天の対戦打者のべ29打席中、岸が得意のカーブを投げた打席は21打席。カーブを投げなかった8打席は1球目、2球目で打席結果が出たものが多かったので、イメージとしてはほとんどの打席でカーブを投じていたという印象になってくる。

結局、平均球速107.4キロのカーブと、139.8キロの速球を軸とした組み立てに、やられてしまった。いつだったか、ノムさん時代のヘッドコーチだった橋上秀樹氏が解説者を担当していた試合で、緩急は30キロ差がつくと大変有効であるという解説をしていたのを、強く思い出すゲームとなってしまった。

それにしても、大久保コーチは岸対策としてどのような策を楽天ナインに授けたのだろう???

最後に..... やっぱり、鉄平の打撃に「光」が見えない。この試合、7回、先頭打者の中村に代えて代打起用で途中出場したが、岸の初球カーブをあっさり打ち上げて平凡なセカンドフライに倒れてしまった。さらに9回無死1塁での2打席目では、追い込まれてから、力ないピッチャーゴロに。このような状況だと、使える場面は代走や守備固めに限定されてしまう。いったい、首脳陣はどうするのか???

【終】

■西武・岸孝之 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120410DATA5.jpg

下記図のとおり、ストライクゾーンに甘く入ってくるカーブもあったが、タイミングをはずされファウルや凡打など打ち損じたり、待っている球種が速球だったのか、手を出さずに見逃しストライクになったりしているケースが多かった。





◎◎◎関連記事◎◎◎
〔試合評〕塩見、再び鷹を相手にメモリアルな1勝! プロ初勝利の相手から初完封勝利!──2012年4月3日(火)○楽天イーグルス5-0ソフトバンク
〔記録〕楽天イーグルス・塩見貴洋投手 2011年 打者別 対戦成績(シーズン終了)
〔記録〕楽天・塩見貴洋が投げる内角ストレートvs右打者を分析してみた!~2月9日「報道ステーション」での工藤公康氏の「投・球・術」を観て

---------------------------------------------------------
当ブログ推薦の選手名鑑、セイバーメトリクス本、対談本
書店にずらりと並ぶ選手名鑑の数々。幾つか比較と紹介をした上で当ブログ推薦の選手名鑑を決定してみました。詳細はコチラでどうぞ。 3月10日に発売されたばかりの話題の「和製・野球抄」の紹介はコチラでどうぞ。実現不可能では?と思われた野球統計学者と元プロ野球選手の対談本の紹介はコチラでどうぞ


---------------------------------------------------------
当ブログのfacebookページを作成しました。ブログ更新情報をメインに、ブログやTwitterに掲載しないココならではの話題や情報もなるべくお届けします。もしよろしければ「いいね!」をお願いします

---------------------------------------------------------
初めて当ブログにお越し頂いた方、何度か当ブログに閲覧頂いている皆様。もしブログの内容を気に入って頂けましたらRSSリーダーの登録よろしくお願いします
---------------------------------------------------------
ご感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球、楽天と関係のないもの、通りすがりなどハンドルネームがいい加減なものは御遠慮申し上げております
---------------------------------------------------------
最後まで読んで頂き、有難うございました。各種ブログランキングに参加してます。皆様の応援の1票が更新の活力源です。宜しくお願いします。現在ブログ村「楽天イーグルス部門」1位

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン



ブログパーツ
レンタルCGI






関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
205位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
35位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}