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〔試合評〕Bs金子の楽天戦連勝街道に待ったをかけるはずだった、幻に終わった聖澤の好活躍──2012年4月6日(金)△楽天イーグルス2-2オリックス

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いよいよ、その屈辱的な記録にも、終止符が打たれる時がやってきたのだった。

やはり、この男しかいないと思った。

29試合12勝1敗、防御率1.22。イーグルス戦に対して神がかりな通算成績を残すオリックスのエース、金子千尋。超・天敵による楽天戦連勝街道を11でストップさせることができるのは、あの岩隈ですらできなかった大役は、現在、イーグルス投手陣の中で、この男しかいないはずだ。

試合は非常に緊迫した投手戦となった。金子相手に2回表にフェルナンデスの二塁打、高須の先制打で1点獲得すると、9回表にも聖澤の適時打で1点を追加、スコア2-0として迎えた9回裏である。

先頭の大引を低めスプリットで屠り、続く後藤をショート正面のイージーゴロに討ち取って、2死。あとアウト1個で、不名誉な記録の呪縛から解き放たれる、その時がやってくる!!!

...はずだった。まさか、ここに、こんな落とし穴、あのような筋書きが待っているとは!

この試合、田中に対して結果を残していなかった面々が一斉に牙をむいたのだった。李大浩にセンター前を皮切りに、高橋信のバットからもショートオーバーのレフト前ヒットが飛び出し、2死3,1塁に。さらにT-岡田、バルディリスに相次いで一二塁間を破られてしまう右前適時打を打たれ、まさかの同点。

結局、試合は延長11回で3時間30分ルールに基づき、両軍痛み分けとなった。

楽天が勝てる要素は、十分にあったはず。「流れ」というものが野球に存在するなら、これ以上ない「流れ」を呼び込むビッグプレーを、聖澤が攻守に連発していたのだから。

守備では、1点リードする6回裏2死3,1塁のピンチでは、後藤の左中間深いゾーンへの長打性の大飛球を、センター聖澤が懸命に背走、最後はグラブをめいっぱい伸ばして捕ってみせたあのスーパーキャッチだ。バットでは9回2死2塁、三遊間をゴロで破る左前適時打で2塁走者を迎え入れた、貴重な追加点となるあのバッティングだ。いずれも、田中を大きく援護するパフォーマンスで、平穏無事に試合が終わっていたなら、聖澤の好活躍は明日の朝刊の紙面を飾るはずだった。ところが、幻と消えてしまった。

あまりにもショックが大きすぎるオリックス1回戦を振り返ってみたい。



△楽天イーグルス2-2オリックスバファローズ


■ハイライト映像



先攻・楽天のスターティングラインアップは、

1番・聖澤(中)、2番・銀次(ニ)、3番・鉄平(右)、4番・フェルナンデス(指)、5番・中村(指)、6番・高須(三)、7番・テレーロ(左)、8番・嶋(捕)、9番・阿部(遊)、先発・田中(右投)。

後攻・オリックスの先発メンバーは、

1番・坂口(中)、2番・大引(遊)、3番・後藤(ニ)、4番・李大浩(一)、5番・高橋信(指)、6番・T-岡田(左)、7番・バルディリス(三)、8番・伊藤(捕)、9番・赤田(右)、先発・金子千尋(右投)。

左太ももの張りで牧田がスタメンをはずれるかたちになり、3番に右翼で鉄平を、5番にDHで中村を起用。上位に左打者を並べてきたのは、金子千尋対策だったはずだ。

オリックスの先発は、右上腕部の違和感、腰の張りで出遅れた金子千尋。オープン戦での登板は3月上旬の1試合だけで、1カ月近く実戦から遠ざかった中での今季初登板である。

20120406DATA7.jpg
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イーグルス打線、金子を相当苦しめたが・・・

7回、打者30人に対し、96球、被安打8、1奪三振、1与四球、1与死球、1失点、1自責点。金子相手

昨年金子から打率.173しか打てなかった楽天打線は、この試合、実に8本のヒットを記録。打率にすると.320という好数字だった。

1回こそ三者凡退で完璧な立ち上がりを許したが、2回以降7回まで合計6イニング連続でイニング先頭打者の出塁に成功する。先頭打者の出塁内訳は、四球1、死球1、単打4、二塁打1。単打のうち3本が左打者がアウトコースの際どい球をうまく流し打って、センターから逆方向に運んだものだった。

先頭打者が出塁した回のその後を簡潔にまとめてみよう。

2回・・・無死2塁、犠打で1死3塁、高須の適時打で1点を先制。
3回・・・無死1塁、進塁打で1死2塁、銀次の中安で1死3,1塁、鉄平、ホセがフライアウト2連発で凡退。
4回・・・無死1塁、犠打で1死2塁、テレーロ、嶋が内野ゴロ2連発で凡退。
5回・・・無死1塁、聖澤空振り三振時に1塁走者・阿部がニ盗死(三振ゲッツー)。その後、銀次出塁も、後続凡退。
6回・・・無死1塁、中村凡退で1死1塁、高須右安で1死2,1塁、テレーロ、嶋が内野ゴロ2連発で凡退。
7回・・・無死1塁、犠打で1死2塁、内村、鉄平が、フライ、ライナーアウトに


6イニング中5イニングで走者をスコアリングポジションに進ませるも、得点は2回の1イニングだけ。金子相手にヒットを量産できたのは収穫だったが、一方で要所を締められる投球をされてしまったといえる。3回2死3,1塁のホセは外の厳しいコースを打ち上げてのショートフライに。4回2死2塁の嶋はバットに当ててしまった中途半端な打撃でのファーストゴロなど、楽天のバッターは得点圏で満足なスイングをすることができなかった。

故障による調整不足も懸念された金子だったが、一部で甘い球が見受けられたものの、トータルでは持ち味の制球力はこの日も健在。ストライクゾーンの両サイドを効果的に使ったピッチングだった。96球のうち37球がボール球で、3ボール以上のカウントが8打席。いずれも多いという印象だが、その実、四球は1個のみという点は、さすがだ。ボールになった球でも、コースを際どくついて少しはずれてしまった意味あるボールが多く、明らかなボール球は少なかった。

どうやら、この試合も芸術的な投球だった、といえそうだ。

その金子相手にどうしても欲しかった先制点を1点獲り、9回に岸田からさらに1点を奪って2点リードとしたところは見事だった。この試合、あの2点で勝たなければならなかったのだが・・・(泣)


テレーロの送りバントは自発的だろうか?

同点に追い付かれ延長戦に突入した11回にも無死1塁のチャンスを作った。高須が右前へクリーンヒットを放ち(この試合、高須は鋭い当たり、綺麗なクリーンヒットを連発していた)、無死1塁。代走に西村が起用され、テレーロの打席時に岸田のボークで2進。無死2塁のチャンスを得る。この場面、テレーロがぎこちない動作で送りバントを試みるも、フライとなってしまう。2塁を大きく飛び出してしまった西村も刺され、チャンス消滅となった。

この場面、テレーロの送りバントは、恐らく自発的だと思う。前例があるからだ。3/31ロッテ戦、1点を追う8回無死1塁でまわってきた打席、このときもその初球をセーフティバント気味にバントを敢行、しかしファウルになっていた。

この場面、送りたかったら、代打で中島を送る選択肢があったはず。それを選択しなかったということは、テレーロにはバントサインは出ていなかったはずで、スランプに悩めるテレーロがテレーロなりにどうにかしようと思ったそのプレーが最悪の結果になってしまった、ということのように思う。

4/7早朝:追記、報道によると、どうやらサインだったようです.....orz


テレーロ凡ミスで…星野監督思わず壁に頭突き (スポニチ 2012年4月7日 06:00)

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2012/04/07/kiji/K20120407002994630.html

延長11回に痛恨の拙攻だ。楽天は無死二塁でテレーロが初球にバントを仕掛けてボール球を見逃すと、ベンチで星野監督が思わず壁に頭突き。2球目に再挑戦するも打ち上げて捕邪飛となり、飛び出していた二塁走者・西村は挟殺されて勝ち越しのチャンスを失った。

 田淵ヘッドコーチは「バントはサイン。外国人でも例外はない。それより西村の走塁。もう1回締めないと」と12安打での引き分けを悔やんだ。



ハァ....長くなってしまったので、ここらへんで。

それにしても、いったい、どうすれば、金子千尋に勝てるんだろうか????


最後に、前田健太が横浜DeNAを相手にノーヒットノーランを達成した。この試合、5回までノーヒットノーランペースの好投をみせていた田中は、対照的に、最後の最後でつまずいてしまった。好敵手の大記録達成を必ず発奮材料にしてくれるはずだ。さらなる進化のため、開幕戦、このオリックス1回戦は、生みの苦しみ、と捉えたい。

【終】

■楽天・田中将大 球種別投球詳細
20120406DATA9.jpg

■楽天・田中将大 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120406DATA8.jpg


■オリックス・金子千尋 球種別投球詳細
20120406DATA11.jpg

■オリックス・金子千尋 配球図
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20120406DATA10.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕オリックスバファローズ・金子千尋投手vs楽天イーグルス 2011年 打者別 対戦成績


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ベンチが○○

ちょっと信じられないバントでしたね。
去年もリードされていてノーアウト2塁に高須、打者草野で送りバント失敗で併殺っていうのがありましたけど(悪夢の神宮です。外野スタンドでひたすら星野を罵ってたのは私です)、脳みそを使わずオートマチックにサインを出す典型ですね。

こういうときだけ田淵ヘッドが出てくるというのはなんでしょうか。
記者の皆さん、あの監督が怖くて聞けないのかな。

Re: ベンチが○○

さいたまのイーグルスファンさん

> ちょっと信じられないバントでしたね。

テレーロと比べればバント技術のある控え選手(中島など)がベンチにいましたからね。あの場面、送りバントで是が非でも3塁に走者を進めたいという意味があったのなら、代打という選択肢もあったはずなんですが。バントをあまりやらない外国人打者に求めるには、ハイリスクの采配だったと言わざるをえませんよね。

一方、2塁走者・西村もバントにしては、あまりにも大きく飛び出しすぎていたのも事実。解説の村上隆行さんも指摘していましたが、3塁はフォースプレーではなくタッチプレーでしたから、あんな前のめりのスタートは必要なかったわけで、初歩的なミスと言われても仕方のない走塁だったかもしれません。

> こういうときだけ田淵ヘッドが出てくるというのはなんでしょうか。
> 記者の皆さん、あの監督が怖くて聞けないのかな。

なるほど、これ、ありえますね(笑)

コメントありがとうございました。

長年の悲願が・・・

結果をチェックしただけですが、金子投手に勝つという長年の悲願を目前にしての引き分けは、残念さの度合いが他の引き分けとはちょっと違いますね、ガックシ・・・。
11回の犠打については他の方と同意見ですが、ツイッターでつぶやかれていた「中村ノリさんのバント」の件、一昨年あたりにどこかのニュースで「バントが一番うまいのは誰か?」という企画があって、他の選手はYsの宮本選手などを挙げる中、ノリさんだけは「俺が一番うまい」と言ってましたよ。

Re: 長年の悲願が・・・

outfielder_shangさん

> 結果をチェックしただけですが、金子投手に勝つという長年の悲願を目前にしての引き分けは、残念さの度合いが他の引き分けとはちょっと違いますね、ガックシ・・・。

そうなんですよ、田中投手は5回まで無安打に抑えていましたし、同時刻にはハマスタでマエケンが完全試合ペースでしたから、ほんの少し、ちらっと、もしかして歴史的な一日になるかもしれない等と、大記録が脳裏をかすめたりしたのもあって・・・ それに、あとアウト1個ですから。。。これも、野球、ですね。

> 11回の犠打については他の方と同意見ですが、ツイッターでつぶやかれていた「中村ノリさんのバント」の件、一昨年あたりにどこかのニュースで「バントが一番うまいのは誰か?」という企画があって、他の選手はYsの宮本選手などを挙げる中、ノリさんだけは「俺が一番うまい」と言ってましたよ。

そのようなエピソードがありましたか(笑)自分で自分を推挙するほど、かなり自信を持っているということでしょうね。2010年4/30オリックス戦の8回無死2,1塁でバントを決めた時の過去エントリを見返していたら、解説の杉山賢人氏が「昨年(2009年)、チャンスでバント指示を出してくださいよ、というお願いを首脳陣にしていた」と語っており、中日時代でも年間10犠打を記録しているシーズンもありますから、バント技術は高いのでしょうね。

コメントありがとうございます。
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Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

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