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〔試合評〕“刺身のつま”となってしまった楽天打線──2012年4月1日(日)●楽天イーグルス2-4千葉ロッテ

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●楽天イーグルス2-4千葉ロッテマリーンズ


■ハイライト映像



終始、引き立て役となったイーグルス打線

開幕戦をエースで落とし、2戦目もビッグチャンスをモノにできずに黒星。2連敗で迎えた開幕カードの最終戦だ。本拠地のファンの前で、ぶざまな3連敗だけは阻止しなければならない、そういうゲームだったはずだ。

今日こそは!!!と期待を胸にKスタに足を運んだファンも、きっと、多いだろう。しかし、フタを開けてみたところ、出てきたのは「刺身のつま」だった・・・(ガクッ!)。

いわずもがなだが、「つま」のほうが楽天で、「刺身」は本試合の主人公、ロッテの先発・藤岡貴裕である。

真っ向勝負の投球で挑んできた藤岡は、昨秋のドラフトで楽天も1位指名で獲得に動いた即戦力の話題の左腕。3/10のオープン戦で1度対戦実績があるものの(このときは5回、被安打1、無失点)、再度その力を見せつけられてしまうかたちとなった。このニューフェイスのサウスポーがマウンドに立ちはだかっていた7回2/3まで、楽天打線が記録したヒットは僅か4本。連日の二桁安打はアーリーワークの果実なのでは?!と信じたファンを裏切る結果で、新人相手にかろうじて2点を奪うのがやっとという内容だった。

結局、スコア楽2-4ロで、3戦連続の先行逃げ切り勝利をロッテに許し、楽天は2010年以来の開幕3連敗。ロッテは55年ぶりの開幕3連勝と、2012年の第一歩は両軍くっきり明暗わかれるかたちとなった。

55年ぶりの快挙にチームを導いた新人左腕は、プロ初登板初先発初勝利に輝いている。

この3回戦を下記で振り返ってみたい。

先攻・ロッテの先発メンバーは、1番・清田(右)、2番・根元(遊)、3番・井口(ニ)、4番・ホワイトセル(指)、5番・サブロー(左)、6番・今江(三)、7番・大松(一)、8番・里崎(捕)、9番・伊志嶺(中)、先発・藤岡。

後攻・楽天のスタメンは、1番・聖澤(中)、2番・銀次(三)、3番・牧田(右)、4番・ガルシア(指)、5番・フェルナンデス(一)、6番・テレーロ(左)、7番・枡田(遊)、8番・嶋(捕)、9番・内村(ニ)、先発・下柳。

楽天は前日3安打猛打賞とバットでアピールした銀次が引き続きサードでスタメン出場。打順は2番にすわり、内村を9番に下げるかたちをとってきた。西村、阿部が先発起用されてきたショートは、打力を考慮して枡田が入る。楽天の先発はオープン戦で評価をグッと上げてきたベテランの下柳。ロッテ戦には3/10、3/21の2試合に登板し、計9イニングを投げ、被安打4、被本塁打はホワイトセルの1本、2奪三振、3与四球、1失点と、打たせて取る持ち味が出たピッチングを披露していた。


3戦連続の初回先制失点

試合は初回、ロッテの先制劇で始まった。立ち上がり、安定感を欠いた下柳にロッテ打線が襲いかかる。制球がばらつき、思うところに投げられていない下柳の甘い球を狙われた。右中間二塁打で好機演出した1番・清田は真中高めに入った直球を、その後2死3塁から左前適時打となった4番・ホワイトセルは、内角に投げ切れずに真中に入っていった失投シュートを、それぞれさばかれてしまった。(楽0-1ロ)

3戦連続で初回に先制点を奪われてしまっては、なかなかリズムを作ることもままならない。その上、藤岡が好投ときている。打線が沈黙し3回までの安打は僅か1本に対し、三振は5個を計上するなど、攻略の糸口を見つけることができずに進んだ。

下柳は2回を3人で片づけ、尻上がりに調子を上げてくるか?と思われたが、3回に2点を失った。伊志嶺、根元、井口に安打を浴びて1点を失うと、1死3,1塁でホワイトセルの4-6-3の併殺コースとなるセカンドゴロの間にさらに1点を失った。4-6で2塁は封殺になるも、6-3のところで枡田の1塁送球が逸れ、ホセの足が離れるかたちになり、打者走者をセーフにしてしまう。この間3塁走者に本塁を踏まれてしまったのだ。

楽天は6回にも二番手・橋本が甘く入った球を、伊志嶺、清田にしっかり狙われ、2本の長短打で1点を失った。

打線のほうは?というと、3点を追う5回に1死3,2塁から内村のショートゴロの間に相手のファンブルにも助けられ1得点。8回は2死から聖澤の中前シングルヒット、銀次の二塁打で1点を獲るも、結局、藤岡の前にこの2点止まりで、スコア楽2-4ロで敗れている。

20120401DATA6.jpg

藤岡、プロ初登板・初先発・初勝利

7回2/3、打者29人に128球、被安打4、6奪三振、与四球2、2失点、2自責点。胸のすくような藤岡の快投を目前に、昨年5/5ソフトバンク戦でプロ初登板・初先発・初勝利を挙げた塩見のピッチングを思いだしていた。

■藤岡貴裕 配球図
各コースの上段は直球、下段は変化球
20120401DATA9.jpg

あの試合、塩見はホークスの右打者の内角を果敢に突くピッチングで初勝利をたぐりよせたが、本試合の藤岡も同様の攻めをみせていた。楽天の右打者はその内角を徹底して攻められ、思うようなスイングをさせてもらえない。右打者に投じた76球のうち実に50%の38球がインサイドに集まり、62%が低めゾーンに球が集まっており、いただきました!というおあつらえむきの甘い球がほとんどない。スピンの効いたクロスファイアーの内角攻めが、功を奏していた。(上記配球図参照)

左打者に対しては、ストレート、スライダーによる徹底した外角中心の攻めが効果的だった。外角に記録された球は実に69%。印象に残ったのが5回、楽天が1点を返しなお2死3塁の好機で打席は聖澤の場面である。聖澤に対して4球ストレートで押し、追い込むことに成功すると、最後はアウトコースのスライダーを投げ、緩急で聖澤のタイミングをはずし、打ち損じのピッチャーゴロに抑えている。

左打者というと、上記配球図が示すとおり、楽天の左打者(8回の聖澤と銀次)はストライクゾーン外角高めのストレートに対し、2本ヒットを放ち、1点を獲得している。7球のうち2球で好結果になっていた。

それならば、この外角高めの残り5球を打ちにいけば良かったんじゃないの?と思われるかもしれないが、残り5球も打ちにいっているのだ。しかし、球を捉えることができず、いずれも差し込まれるかたちのファウルとなっていた。

下記の球種別投球詳細表をみると、楽天打線は藤岡に対して2ストライク以降のファウルを17回記録するなど、一見粘っていたかのように見える。しかし、実際は、前述したように、捉えることができずにファウルになったもの、芯を外されタイミングが合わずにファウルになったものが大半で、快音を響かせた良い当たりのファウルはほとんどなかった。ファウルを打たされていた。

■藤岡貴裕 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Fo=フォーク、Cur=カーブ
20120401DATA10.jpg

求められている仕事はこなした下柳

あまりにも素晴らしすぎたオープン戦での好投と比べると、本試合での下柳は、高めの甘い球が多く見受けられ、どうしてもいまいちだったなというイメージになってしまう。高めの球でも藤岡のように球威があれば打者のバットを押し切り、ファウルを打たせることも、打ち損じを狙うこともできるものの、球威がない下柳の球だと安打どころか長打のリスクが高まってしまう。下柳が好投するには、低め低めに球を集めることが、前提条件となってくる。

■下柳剛 配球図
各コースの上段は直球、下段は変化球
20120401DATA7.jpg

その意味でいえば、特に右打者に対し高めストライクゾーン内に球が集まり、そこを狙われるなど、眉をしかめたくなる内容だったのも事実だ。しかし、星野監督も試合後「3失点している中でも(本来であれば)ダブルプレーを取れていた後での失点ですからね。そこそこかなという感じです」と語っているように、ぼくはまずまずかな?という判断をしている。

というのも、田中のように打者を完璧に牛耳り、スコアボードにゼロを並べ続ける凄技は、下柳のピッチングではない。やれと言われてもできないだろう。下柳に求められる役割は、試合を作ることになる。6回3失点。悪いときでも試合を壊さない最低限のピッチングをしてくれれば御の字だと思う。その点で、クオリティスタートこそ記録できなかったものの、試合を壊さない仕事はできたのでは?と思うのだ。

このような試合展開、このようなタイプの投手がマウンドにあがった場合、まとまった援護点を打線が取ることが前提条件になってくる。こちらが3失点しても4得点とれるように、4失点したら5得点を目指す野球をしなければならないし、首脳陣もそのつもりでヒメネスを三番手に、下柳を獲得しているはずだ。しかし、今季、その野球ができるか?どうか?....今日はそれができなかっただけにすぎないのだ。

■下柳剛 球種別投球詳細
St=ストレート、Sl=スライダー、Sh=シュート、Fo=フォーク、Cur=カーブ
20120401DATA8.jpg

サードに定着してほしい銀次

連日、銀次が魅せている。昨日は先発起用で3安打猛打賞、今日は終盤に聖澤を本塁に返す左翼線ぎりぎりに着弾するタイムリー二塁打でアピールした。この一撃は3度ファウルで粘ってのフルカウントからの8球目を捉える当たりだった。

今日は守備でもファインプレーをみせた。2回は銀次の独擅場だった。今江、大松、里崎の当たりは全てサードだった。今江のゴロをさばいた銀次の1塁送球がワンバウンドになる不安定なスローイングだったものの、続く大松の、ふらふらと上がった飛球がファウルゾーン、三塁コーチャーズボックス後方に着弾するところを、勢いよく飛びこむダイビングダイレクトキャッチとなった果敢なプレーは、銀次の今季にかける思いが凝縮されたものと言えるかもしれない。さらに里崎のサード正面を襲う強い当たりも、しっかり処理してみせた。

この活躍で次の試合も先発出場は濃厚。これを足掛かりに一気にサードのスタメン定着となってほしいと強く願っている。また、そのチャンスを首脳陣は銀次に与えるべきだとも思っている(もちろん、銀次は、与えられるのではなく、自ら掴みにいっている!)。

楽天のサードは、高須、草野、岩村といった当たりがレギュラー候補と目されてきた。しかし、それぞれ今季で36歳、36歳、33歳シーズンを迎えており、ショートと同様、高齢化が懸念されるところなのだ。岩村は故障中で復帰・復活の目処が立っていない。草野は近年打撃に精彩を欠き(言葉は悪くなってしまうが)ジリ貧状態。高須1人だと大変心もとないという状況が現在のサードなのだ。ここで24歳の銀次が定着となれば、年齢は一気に約10歳若返ることになる。長期的視点に立てば、その方向に舵を切るべきだと思う。

【終】

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