FC2ブログ

〔記録〕楽天・塩見貴洋が投げる内角ストレートvs右打者を分析してみた!~2月9日「報道ステーション」での工藤公康氏の「投・球・術」を観て

スポンサーリンク

アンケート募集中です!
「星野楽天2年目。2012年、
あなたが期待するブレイクしてほしい先発投手は誰?」

3/27まで。現在45名の方に投票頂いております。受付は下記URLでどうぞ。
http://baseball.blogmura.com/board/vot/voting15_54165_0.html

~~~



工藤公康氏が注目する楽天2年目のすごい奴とは?

テレビ朝日『報道ステーション』のスポーツコーナーで組まれている工藤公康の「投・球・術」という特集が面白い。

工藤氏がこれは!と思った投手を12球団から1人ずつピックアップ。そのピッチングの奥義に迫るべく、キャンプ地で彼らに話を訊くインタビュー形式の企画だ。

先日はソフトバンク・攝津投手のシンカーを取り上げていた。(この攝津投手のシンカーについては先日エントリにして分析してみた)。一昨日はヤクルトの石川雅規投手の打者のタイミングをずらすクレバーな投球術を、日本ハムの武田勝投手の独特なフォームをクローズアップしていた。

そして、昨夜は、東北楽天ゴールデンイーグルスの塩見貴洋投手だ。

スポットが当てられたのは、右打者の懐に投げ込んでいく、ズバッと決まるMAX150キロのストレート。

「今年はどうしたいですか?」という工藤氏の問いに塩見投手は「15勝めざして頑張ります」。それを受けて、工藤氏は「15勝以上できるピッチャーだと思っています」と太鼓判を押す。

この後、映像が挿入された。

プロ2度目の完投勝利をあげた8/2西武戦、中村剛也選手との4打席にわたる対決の映像だ。
塩見投手の代名詞ともいえる右打者の内角を突くストレート。その象徴として工藤氏がピックアップしたのが、この対決になる。


第1打席、インサイドのストレートを窮屈そうに打ってショートゴロ。

■2011年8/2楽天vs西武戦、中村剛也選手の第1打席



第2打席、再び内角のストレートをスイングしていって詰まったフライはファウルゾーンにふらふらっと流れていくサードファウルフライ。

■中村剛也選手の第2打席
20120210DATA2.jpg


第3打席、またまた内角の直球を打ち、詰まった当たりはショートへの小飛球。

■中村剛也選手の第3打席
20120210DATA3.jpg


第4打席、これまたインサイドのストレートを打ち、レフトへ失速気味の平凡なフライ。

■中村剛也選手の第4打席
20120210DATA4.jpg


昨年、48本、116打点で二冠王に輝いた“おかわり君”相手に、全打席インコースのストレートで完全に詰まらせて討ち取ってみせた。

左投手が右打者の内角に投げるストレートは、バットの根元で当てさせ、詰まらせる効果が大きい。しかし、右にずれればデッドボール、左にずれれば格好のホームランボールとなるため、リスクも高いと番組で説明がなされた。

工藤氏「(投げるのに)勇気がいるでしょ?」
塩見投手「勇気がいります。少しでも間違ったら、(スタンドへ)もっていかれるので、強い気持ちを持って投げました」。
工藤氏「コントロールいいと(御自身では)思っています?」
塩見投手「もともとストレートのコントロールに自信あったんで、困ったらインコースのストレートを選択します」
工藤氏「絶対的にこだわりたい?」
塩見投手「(笑みを浮かべながら)そうですね、こだわりたいですね」


ざっとここまでが、番組内で報道された概要だ。



さて、ここから少しデータを確認してみたい。

塩見投手の1軍初登板は、敵地でおこなわれた昨年の5/2ソフトバンク戦。6回を被安打4、無失点に抑えて、プロ初登板・初先発・初勝利で鮮やかなデビューを飾った。初回1死2,1塁のピンチでカブレラ選手を内角ストレートで空振り三振に討ち取るなど、ホークスの右打者にクロスファイアーのストレートが威力を発揮していた。

だが、実際、シーズン通して、右打者への内角ストレートはどのくらい効果を発揮していたのだろう?

そこで、昨年、対戦相手の右打者が塩見投手のストレートを打ったときのゾーン・コース打率を調べてみた。


■2011年、右打者が楽天・塩見のストレートを打った時のゾーン・コース打率



これは対戦相手の右打者の視点でまとめた図のため、
水色の網掛け・・・打者にとって不利なコース(=塩見投手にとって有利なコース)
ピンク色の網掛け・・・打者のホットゾーン(=塩見投手が打たれているゾーン)
を表している。

塩見投手のvs右打者被打率は.238、被出塁率は.272、被長打率は.337、被OPSは.609だった。

それを踏まえると

塩見投手のvs右打者ストレート被打率は.201。
被出塁率.242、被長打率.324、被OPS.566。
204打数41安打、10ニ塁打、5本塁打、43三振。

うち、赤線で囲んだ、内角ストレート被打率は.178。
被出塁率.245、被長打率.278、被OPS.523。
90打数16安打、3ニ塁打、2本塁打、23三振(空振り13、見逃し10)

右打者へのインコースのストレートが威力を発揮していたと数字上からでも断言できる。

ただ、付け加えておきたいのは、右打者に対して内角ストレート「だけ」で抑えることはできないということ。

5/5ホークス戦、内角ストレートを効果的に使用しプロ初勝利をあげた塩見投手だが、再戦となった6/28東京ドームの7回戦では、逆に狙い撃たれて5回0/3を投げ4失点で敗戦投手になっている。

どういうことか?というと、この試合、塩見投手がホークスの右打者のべ9人(小久保、カブレラ、松田、細川)に対し合計28球を投げた。そのうち実に20球がインコースだった。(下記配球図参照)


■6/28ソフトバンク戦、塩見の配球図



この偏り過ぎた内角中心の投球がアダとなった。

5/5の試合、塩見の内角球に手を焼いていた小久保はこの日、その内角球を明らかに狙っていた。2回表、先頭打者として打席に入ったその第1打席、0-1からの2球目、内角を突いた塩見の134kmストレートを完璧なタイミングで左翼スタンドへ運んで先制弾。すると、6回無死3,2塁で迎えた第3打席では、外から真中寄りに入ってきた甘い内角スライダーを見逃さず、バット一閃。再びレフトスタンドへもっていく逆転3ランとなった。

塩見投手にとって右打者の内角ストレートは自身が「こだわりたい」「困ったら選択する」と語るように自信のある球だ。しかし、それはアウトコースの投球があってこそ、落ちる系の球種、右打者を苦しめたあのフォークがあってこそ映える、活きてくる魅力だと思う。

話は少し逸れるが、昨年の球宴、飛ばないボールの影響どこ吹く風と合計10本のホームランが飛び出した。一般にオールスターで投手は打者に対し、厳しい内角を攻めることはなく真中から外寄りの投球になりがちだ。そして球種はストレートに偏り過ぎている。打者からすれば、投手がどのコースにどんな球種を投げるか?あまりにも判り易い状況である。このような場面では打者はいとも簡単に打っていくんだというニュアンスのコメントをあのダルビッシュも残していたことを憶えている。

つまり、偏ったピッチング、それ一辺倒であれば、いくら持ち味とはいえど、6/28ソフトバンク戦で小久保選手から浴びた2発の洗礼弾のように打たれてしまうのである。変化球あってこそのストレート、アウトコースあってこそのインコースなのだ。【終】



■2011年、右打者が楽天・塩見の内角ストレートを打った時の対戦成績
20120210DATA6.jpg
20120210DATA7.jpg


◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕攝津投手の生命線・シンカー vs 楽天打線。福岡ソフトバンクホークス・攝津正投手vs楽天イーグルス 2011年 打者別 対戦成績
〔雑感〕オールスターでの残念無念なできごと。疑問符が付く山崎武司の態度&ストレート偏重主義の大味な対戦
〔記録〕楽天イーグルス・塩見貴洋投手 2011年 ゾーン・コース被打率、球種被打率
〔記録〕楽天イーグルス・塩見貴洋投手 2011年 打者別 対戦成績(シーズン終了)


---------------------------------------------------------
初めて当ブログにお越し頂いた方、何度か当ブログに閲覧頂いている皆様。もしブログの内容を気に入って頂けましたらRSSリーダーの登録よろしくお願いします
---------------------------------------------------------
最後まで読んで頂き、有難うございます。(o'ー'o)ノ各種ブログランキングに参加中。皆様の応援の1票が更新の活力源になります。宜しくお願いします。現在、ブログ村「楽天イーグルス部門」1位

PCの場合SHIFTキーを押しながらマウスで次から次へクリックして頂けるとスピーディーです

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
blogram投票ボタン

SEO対策:楽天イーグルスSEO対策:東北楽天ゴールデンイーグルス
ブログパーツ
レンタルCGI






関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
183位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
31位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}