FC2ブログ

〔検証〕悪球打ちの天才、マメの愛称で親しまれる楽天・中村真人選手は、本当に真中の球が苦手なのだろうか?

スポンサーリンク

【御願い】ブログ村に参加中です。

現在「楽天イーグルス」カテゴリ1位...ですが、
オフに入ったからなのか...ポイント激減です(> <)

更新の活力源は、皆様の投票です。

何卒、引き続きの応援のクリック宜しくお願いします。m(_ _)m

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村


~~~



昨日のエントリ

〔記録〕悪球打ちを配球図から探る!──楽天イーグルス・中村真人、2011年、ゾーン・コース打率、球種打率

からの続き。

「悪球打ち」の天才、中村真人選手はよく「ど真中が打てないんで、僕は(苦笑)」とコメントする。今季も8/2西武戦に貴重な追加点となるタイムリーを打って上がったお立ち台で、そのように苦笑交じりで答えていた。

しかしだ、前回エントリで確認したように、ストライクゾーンど真中のゾーン打率は、打数は少ないながらも11打数5安打の.455というきわめて高いアベレージを残していた。

いったい、ぜんたい、中村選手は、本人が言うように、ど真中の甘い球を苦手としているのか? それとも、ゾーン打率のデータが示すとおり、実は打てるのだろうか?

という疑問に少しでも近づくべく、こんな調査をおこなった。

今季、相手投手は中村選手にストライクゾーン真中に何球投げたのか?

中村選手に投げられた真中の球は、他選手と比較すると多いのか?少ないのか?

そのうち、中村選手はどのくらいの頻度や割合でバットを振りにいっていたのか?

バットを振りにいって、バットに当たった割合、ファウルになった割合、空振りした割合はどうなのか?

真中を打って(ファウル等にならずフィールド内に球が飛んで)打席結果が出たのは12打席(※1犠飛含む)あった。中村選手の全247打席のうち、12打席は4.2%の割合になるが、この割合は他選手と比べると、多いのか?少ないのか?

そこで、こんな表を作成してみた。



この表は各打者が、絶好の甘い球とされる「ストライクゾーン真中の球」に対して、どのような対応をしたのか?を診るものである。

ここで言う「ストライクゾーン真中の球」とは、下記配球図の、水色で網掛けにしたストライクゾーンの真中、濃い青で網掛けした箇所をさす。

20111227DATA2.jpg

聖澤選手を例に挙げて、表の見方を説明してみよう。

対戦投手が聖澤選手に投げた球数は全2203球。そのうちストライクゾーン真中は90球を記録した。割合にすると全球数の4.1%に当たる。この割合を表の「真中割合」とした。

真中に投げられた90球のうち、聖澤選手がバットを振りにいったのが66回あった。90球の73.3%に当たる。これを表のスイング率とした。

バットを振りにいった66回のうち、36.4%に当たる24回がファウルになり(表の「ファウル率」)、6.1%に当たる4回が空振りになった(表の「空振り率」)。

表の「コンタクト率」とは、ファウルに、凡打、安打、犠打、犠飛など打席結果が出たものの合計で、とにかくバットに球が当たった割合を示している。真中の球は90球あり、そのうちバットを振りにいった66回。実際バットに球が当たったのは62回で93.9%を記録した。

表の「真中打席割合」は、真中の球で結果が出た打席数が、全打席に占める割合を表している。聖澤選手の今季打席数は559だが、真中の球で打席結果が出たのは42打席、559打席の7.5%を占める、という意味だ。

「真中打率」は上記のストライクゾーン真中を打った時のゾーン打率である。

これを計算式で表すと下記のようになる。

スイング数=空振り数+コンタクト数
コンタクト数=ファウル数+ファウルにならずフィールドに飛んで打席結果が出た数
真中割合=真中の球数÷全球数
スイング率=スイング数÷真中の球数

ファウル率=ファウル数÷スイング数
空振り率=空振り数÷スイング数
コンタクト率=コンタクト数÷スイング数
真中打席割合=真中打席数÷全打席数



ご本人が仰るとおり、データ上からも「真中」が苦手であることが伝わってきます

というわけで、中村真人選手だ。

対戦投手が中村選手に投げた球数は全1124球。そのうち真中は49球あった。これは1124球の4.4%に当たる。他打者と比較すると、この数字は平均的と言えそうだ。

次にスイング率をみる。65.3%を記録した。真中にきた49球のうち65.3%に当たる32回でバットを振りにいった。この率は表中10選手のうち3番目に少ない数字で、他打者と比べると手を出していく割合は少ないと判断できる。

ファウル率は53.1%だった。バットを振りにいった32回のうち、53.1%に当たる17回はファウルになった。このパーセンテージは表中でルイーズ選手の60.0%に続く多さを記録。甘く入った真中の球を65.3%の割合で振りにいくも、そのうち約半分はファウルになっていた、ということなのだ。

空振りする頻度も多い気がする。バットを振りにいった32回のうち4回は空振りをしていた。空振り率にすると12.5%で、二桁越えは10選手中4人だけなのだ。

バットを振りにいってバットに球が当たったコンタクト率を確認すると、87.5%である。これは表中では8番目、やはり、他打者より少ないと言える。

真中打席割合の4.2%も明らかに少ない。


苦手意識があるからこそバットを振りにいかない。打席結果が増えない





通常、真中の球は打者にとって「待ってました!」の絶好球だ。投手が投げた頻度(表の「真中割合」)よりも、打者がバットを振って打席結果につなげた頻度(表の「真中打席割合」)のほうが多くなるのが、通常の傾向のはずだ。

どういうことか?というと、上記図で説明しよう。ストライク内の各ゾーンに投手がそれぞれ3球、合計27球投げたとする。打者は9回バットを振って(ファウルや空振りにならず)全て打席結果になったと設定して考えてみたい。

左図の打者Aは、それぞれのコースで満遍なく1回打ちにいっている。甘い球である真中も、最も打ちにくいとされる外角低めも、巧みなバットコントロールが必要とされる内角低めも...それぞれ1回打ちにいった。この場合、表でいう「真中割合」は27球のうち3球だから11.1%になる。一方「真中打席割合」は9打席のうち1打席のためこれも11.1%になって、両値はイコールになる。

右図の打者Bは、打ちにくい内角低めと外角低めは手を出さず、その分、ヒットになる確率の高い真中の3球を全て打ちにいった。この場合「真中割合」は打者Aと同じ11.1%も、「真中打席割合」は9打席のうち3打席となり33.3%となった。

一般的な打者心理として、打者Aと打者Bどちらを選択するか?といえば、多くの打者はヒットになる確率が高い打者Bを迷いなく選ぶだろう。打者Bは甘い球を逃さず仕留めることができた好打者という評価になる。

その観点で言えば「真中割合」より「真中打席割合」が多い打者Bタイプは、松井稼選手、高須選手、内村選手、ガルシア選手、草野選手、横川選手、岩村選手と言えそうだ。中でもただ1人二桁割合(10.0%)を記録した内村選手は特筆すべきで、内村選手は真中の球をどの打者よりも多く打ってヒットを稼いでいたということになる。

一方、「真中割合」と「真中打席割合」がほぼ同じとなる打者Aタイプは、中村選手、ルイーズ選手だ。真中の球をあまり打ちにいかないということは振りにいっても良い結果に結びつかないという潜在意識が働いているからと言えそうで、中村選手の苦手意識がしっかり垣間見えてくる。

ちなみに、中村選手はストライクゾーン外角低めで打率.395を残した。一般に打者が最も打ちづらいとされるコースだ。この「外角低め球の割合」は10.2%を記録したが、「外角低め打席割合」はそれより多く、全打席の13.8%を占めた。これは中村選手が外角低めを多く打ちにいっていた証拠であり、他打者にとっては難しいストライクゾーン外角低めのコースは、中村選手にとっては絶好球であり、確実に打ちにいっていたことを裏付ける1つのデータだ。


中村選手のデータをまとめると、こう言えるはずだ。

中村選手はストライクゾーン真中の球に対して、本人が語るように苦手意識を感じている。このことは数字上からもはっきり伺える。

他打者にとっては絶好球である真中も中村選手には苦手球であるため、バットを振りにいく頻度が他打者と比べて少ない(スイング率65.3%)。その少ない頻度の中でバットを振りにいったとしても、他打者よりも多くファウルを打たされるかたちになっている(ファウル率53.1%)。これは差し込まれているのか?始動が早すぎなのか?は判らないが、とにかくタイミングが合っていない証拠で、空振りをする比率も高い。

ファウルを打たされ空振りも多いから、打ちにいっても良い結果にならない。だから、バットを振りにいくのを渋る結果となり、スイング率が低くなっているとイメージできる。

他打者は真中を打ってヒットを稼ぐ中、中村選手にその傾向は見られない。そのため、真中で記録した打席数は、中村選手より全体の打席が86少ない岩村選手のほうが多かった。(中村12、岩村14)

苦手意識を感じながらバットを振りにいって真中で打率.455を残した中村選手だが、上記のことから、結果として高い率を残してはいるが居心地の悪さを憶えているはずで、本人にとっては絶好球の外角低めで記録した打率.395のほうが、よっぽどしっかりとした手応えを感じていることだろう。

慣れないことをして結果が良いものになったとしても、それを偶然と判断する人間も多くいる。その是非はともかくとして、中村選手と真中の関係はこの典型例だと思う。

こういうふうにまとめることができるはずだ。


さて、最後に、簡潔ながら他打者についても目についた部分を触れておきたい。

まずはルイーズ選手。真中の割合は他打者が4%台の中、明らかに少ない2.5%を記録した。先のエントリ「〔記録〕弱点を徹底して突かれてしまった典型例」でルイーズ選手は相手投手にボール球ばかりを投げられていたと書いたが、同様のことがここでも言える。つまり、絶好球で長打の危険性を多くはらむ真中のゾーンに、相手投手が投げてくる頻度はきわめて少なく、上手く研究されていたという印象になってくる。

真中の球に対してバットを振りにいく「スイング率」。この値が中村選手よりも低いのが高須選手だ。62.5%を記録した。しかし、中村選手と違うのは、バットを振りにいく頻度は下回るも、ファウルになる割合は少ない点だ(高須26.4%、中村53.1%)。空振りも少なく、一方コンタクト率が高い。つまり、ひとたびバットを振りにいくと、しっかり球を捉えてフィールド内に飛ばしていた、まさに「仕事をしていた」という印象になってくる。スイング率が低いのは、コースや球種を読んで打っているからでは?と想像できるのだ。

真中に甘く入った球に対してとにかく積極的にスイングしていったのが、86.2%の横川選手と84.8%の岩村選手だ。しかし、スイングしにいった後の結果は少々異なる。横川選手がファウルや空振りにならずにしっかり球を捉えてフィールド内に飛ばし打率.529の好記録を残したのに対し、岩村選手は捉えきれずにファウルや空振りする回数も多かったと言える。

【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕悪球打ちを配球図から探る!──楽天イーグルス・中村真人、2011年、ゾーン・コース打率、球種打率
〔記録〕「悪球打ち」の真骨頂、データでも証明されてます!──楽天イーグルス・中村真人選手2011年ボールゾーン・スイング率


---------------------------------------------------------
初めて当ブログにお越し頂いた方、何度か当ブログに閲覧頂いている皆様。もしブログの内容を気に入って頂けましたらRSSリーダーの登録よろしくお願いします
---------------------------------------------------------
最後まで読んで頂き、有難うございます。(o'ー'o)ノ各種ブログランキングに参加中。皆様の応援の1票が更新の活力源になります。宜しくお願いします。現在、ブログ村「楽天イーグルス部門」1位

PCの場合SHIFTキーを押しながらマウスで次から次へクリックして頂けるとスピーディーです

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン



SEO対策:楽天イーグルスSEO対策:東北楽天ゴールデンイーグルス

ブログパーツ
レンタルCGI








関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

Re: No title


本人希望欄さん

御訪問ありがとうございます^^
またのお越しをお待ちしております。

> とても魅力的な記事でした!!
> また遊びに来ます!!
> ありがとうございます。。
非公開コメント

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
191位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
32位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}