〔記録〕パリーグ 2011年 選手別 3-2 フルカウントでの打撃成績
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300打席以上の打者46人を対象に、フルカウントでの打撃成績をまとめてみました。
■全打席数に占めるフルカウント打席の割合Best5
1:栗山巧・・・19.9%
2:中村剛也・・・19.3%
3:大引啓次・・・18.6%
4:スケールズ・・・18.3%
5:ホフパワー・・・17.2%
大引は今季2番での起用が多く、そのため犠打42を記録しています。一方、栗山は9、中村、スケールズ、ホフパワーは0です。割合を診るとき、フルカウント時にほとんど記録されない犠打の数が多い大引にとっては、犠打が割合を押し下げてしまうため、不利になってきます。それなのに、この多さ!
ということは、普通にヒッティングの打席数を分母とするなら、この割合はもっと増えてくるということですね。他球団ファンからみる大引は(失礼!)地味な選手というイメージになりそうですが、なかなかどうして良い選手ですね。
そして、西武打線! 西武の1番、4番が打席数の約20%がフルカウントという事実は、少なくとも相手投手が6球投げなければならないシチュエーションが5打席に1打席はやってくる、ということです。球数を多く投げさせて、ピッチャーの疲労や失投を誘う状況を多く作っているということで、相手バッテリーからすればかなり嫌でしょうね。
4位、5位に入ってきた日本ハムの外国人勢も気になるところです。スケールズは打率.261、ホフパワーは.222に終わり、決して好成績ではなかったのですが、全打席に占める3-2打席の割合は極めて高くなっています。これが例えばオーラで投手を圧倒するスラッガータイプの中村剛也選手や松中信彦選手なら、イメージしやすいのですが、かんばしくない率で終わった両外国人です。ここに日本ハムのチーム編成戦略の一端が垣間見えるのでは?、なんて、思ってしまいます。(実際のところ、どうなのでしょう? 過去までさかのぼって検証してみるのも、面白そうです)
■フルカウントでの出塁率Best5
1:鉄平・・・.647
2:井口資仁・・・.605
3:多村仁志・・・.595
4:本多雄一・・・.556
5:山崎武司・・・.516
鉄平、多村、本多の3選手はフルカウント打率も好成績ですが、井口、山崎の両選手は打率こそ低いものの、フルカウントで数多くの四球を選ぶことで出塁率が高いタイプの打者に分類されます。
井口選手は72個の四球を記録しましたが、フルカウントで54.2%に当たる39個を獲得してます。山崎武司選手は28個のうち82.1%に当たる23個を実に3-2からのカウントで得ています。打者が選んで勝ち取ったという意味合いが最も強いのは、3-0、3-1よりも3-2の時になるため、個人的にはココを重要視しているのですが、選球眼がリーグ屈指の井口選手ならでは、パリーグを代表するスラッガーとしてオーラを発揮してきた山崎選手ならでは、と言えそうです。
■フルカウントの打率Best5
1:鉄平・・・.500
2:内川聖一・・・.400
3:本多雄一・・・.347
4:松中信彦・・・.324
5:多村仁志・・・.320
5:今江敏晃・・・.320
意外な結果ですが、今季深刻な打撃スランプに悩んだ鉄平選手が打率でも1位、.500を記録しました。
2位から5位まで4選手が日本一に輝いたソフトバンク勢で占められているのは、やはり、一際目を惹きますよね。一般に2ストライクと追い込まれてしまうと、どんなに優れた打者でも打率は急降下するのですが、今季の内川選手は2ストライク以降の打率も.271と高い値を残していました。
■フルカウントのOPS、Best5
1:松中信彦・・・1.236
2:鉄平・・・1.230
3:中村剛也・・・1.106
4:本多雄一・・・1.025
5:内川聖一・・・.990
ここでもソフトバンク勢の強さが目立ちます。松中選手は本塁打12本のうち5本をフルカウントで、3度目の本塁打王に輝いた中村選手は48本のうち9本を3-2で記録しています。
最後に、全四球に占めるフルカウント四球の割合です。この視点でみると、意外や?!意外?!イーグルスの選手が上位4つを占めています。
■全四球数に占めるフルカウント獲得四球の割合
1:山崎武司・・・82.1%、28-23
2:松井稼頭央・・・69.2%、26-18
3:浅村栄斗・・・64.9%、37-24
4:嶋基宏・・・63.3%、30-19
5:内村賢介・・・60.9%、23-14
■パリーグ 2011年 選手別 フルカウント 打撃成績


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・〔記録〕統一球の影響で打率はどのように変遷したか?──2008年~2011年年度別の打率ヒストグラム
・〔記録〕統一球の影響でOPSはどのように変遷したか?──2008年~2011年年度別のOPSヒストグラム
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300打席以上の打者46人を対象に、フルカウントでの打撃成績をまとめてみました。
■全打席数に占めるフルカウント打席の割合Best5
1:栗山巧・・・19.9%
2:中村剛也・・・19.3%
3:大引啓次・・・18.6%
4:スケールズ・・・18.3%
5:ホフパワー・・・17.2%
大引は今季2番での起用が多く、そのため犠打42を記録しています。一方、栗山は9、中村、スケールズ、ホフパワーは0です。割合を診るとき、フルカウント時にほとんど記録されない犠打の数が多い大引にとっては、犠打が割合を押し下げてしまうため、不利になってきます。それなのに、この多さ!
ということは、普通にヒッティングの打席数を分母とするなら、この割合はもっと増えてくるということですね。他球団ファンからみる大引は(失礼!)地味な選手というイメージになりそうですが、なかなかどうして良い選手ですね。
そして、西武打線! 西武の1番、4番が打席数の約20%がフルカウントという事実は、少なくとも相手投手が6球投げなければならないシチュエーションが5打席に1打席はやってくる、ということです。球数を多く投げさせて、ピッチャーの疲労や失投を誘う状況を多く作っているということで、相手バッテリーからすればかなり嫌でしょうね。
4位、5位に入ってきた日本ハムの外国人勢も気になるところです。スケールズは打率.261、ホフパワーは.222に終わり、決して好成績ではなかったのですが、全打席に占める3-2打席の割合は極めて高くなっています。これが例えばオーラで投手を圧倒するスラッガータイプの中村剛也選手や松中信彦選手なら、イメージしやすいのですが、かんばしくない率で終わった両外国人です。ここに日本ハムのチーム編成戦略の一端が垣間見えるのでは?、なんて、思ってしまいます。(実際のところ、どうなのでしょう? 過去までさかのぼって検証してみるのも、面白そうです)
■フルカウントでの出塁率Best5
1:鉄平・・・.647
2:井口資仁・・・.605
3:多村仁志・・・.595
4:本多雄一・・・.556
5:山崎武司・・・.516
鉄平、多村、本多の3選手はフルカウント打率も好成績ですが、井口、山崎の両選手は打率こそ低いものの、フルカウントで数多くの四球を選ぶことで出塁率が高いタイプの打者に分類されます。
井口選手は72個の四球を記録しましたが、フルカウントで54.2%に当たる39個を獲得してます。山崎武司選手は28個のうち82.1%に当たる23個を実に3-2からのカウントで得ています。打者が選んで勝ち取ったという意味合いが最も強いのは、3-0、3-1よりも3-2の時になるため、個人的にはココを重要視しているのですが、選球眼がリーグ屈指の井口選手ならでは、パリーグを代表するスラッガーとしてオーラを発揮してきた山崎選手ならでは、と言えそうです。
■フルカウントの打率Best5
1:鉄平・・・.500
2:内川聖一・・・.400
3:本多雄一・・・.347
4:松中信彦・・・.324
5:多村仁志・・・.320
5:今江敏晃・・・.320
意外な結果ですが、今季深刻な打撃スランプに悩んだ鉄平選手が打率でも1位、.500を記録しました。
2位から5位まで4選手が日本一に輝いたソフトバンク勢で占められているのは、やはり、一際目を惹きますよね。一般に2ストライクと追い込まれてしまうと、どんなに優れた打者でも打率は急降下するのですが、今季の内川選手は2ストライク以降の打率も.271と高い値を残していました。
■フルカウントのOPS、Best5
1:松中信彦・・・1.236
2:鉄平・・・1.230
3:中村剛也・・・1.106
4:本多雄一・・・1.025
5:内川聖一・・・.990
ここでもソフトバンク勢の強さが目立ちます。松中選手は本塁打12本のうち5本をフルカウントで、3度目の本塁打王に輝いた中村選手は48本のうち9本を3-2で記録しています。
最後に、全四球に占めるフルカウント四球の割合です。この視点でみると、意外や?!意外?!イーグルスの選手が上位4つを占めています。
■全四球数に占めるフルカウント獲得四球の割合
1:山崎武司・・・82.1%、28-23
2:松井稼頭央・・・69.2%、26-18
3:浅村栄斗・・・64.9%、37-24
4:嶋基宏・・・63.3%、30-19
5:内村賢介・・・60.9%、23-14
■パリーグ 2011年 選手別 フルカウント 打撃成績


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