〔記録〕ホットゾーンを探せ!──楽天イーグルス・高須洋介、2011年、ゾーン・コース打率、球種打率
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楽天イーグルス・高須洋介選手の2011年ゾーン・コース打率、球種打率になります。
まずは全体から確認していきます。
■全体
打率.277、429打数119安打、本塁打1、三振39


ホットゾーン
はストライクゾーン(Sゾーン)内の下記3か所です。
・「真中高め」・・・打率.364 (44打数16安打)
・「真中低め」・・・打率.324 (37打数12安打)
・「外角低め」・・・打率.333 (51打数17安打)
高須選手は過去2シーズンも「真中」のコースで好結果を残していますから、例年通り今年もその強さを発揮していたと言えそうです。「真中」のコース合計では126打数41安打の打率.325を残しました。
一方、例年苦手としてきたのが一般に打者が最も打ちにくいとされる「外角低め」です。一昨年は.233、昨年は.143という率で対応に苦慮していたのが伺えます。昨年は「外角低めの直球」も「外角低めの変化球」にも手を焼いていました。ところが、今季は打率.333という好値を記録しました。直球・変化球別にみても下記のように良い数字が出ています。また、対戦投手の左右別でも下記図のとおりそれぞれ良い結果ですね。
「Sゾーン内の外角低め」打率
・直球・・・打率.400、15打数6安打
・変化球・・・打率.306、36打数11安打
ウィークポイント
はSゾーン内の下記の2か所になりました。
・「内角中段」・・・打率.207 (29打数6安打)
・「外角高め」・・・打率.208 (53打数11安打)
「外角高め」は過去2シーズンも苦手としていたコースになります。
「Sゾーン外角高め」打率
・直球・・・打率.258 (31打数8安打) 2二塁打、1三塁打
・変化球・・・打率.136 (22打数3安打) 1二塁打
直球に対しては長打も出ていますので対応できていると思いますが、変化球に対して分が悪い結果になっています。この傾向は昨年も見られました。また、下記図のとおり対戦投手の左右別にみてもかんばしくない結果です。甘い高さに入ってきたと判断してバットを振りにいくも、結果として変化球で芯をはずされたかたちになっているのでしょうね。
次に対戦投手の左右別にみていきたいと思います。
■vs右投手
打率.268、299打数80安打、本塁打0、三振28


ホットゾーンは全体と同じ、「真中」のコースと「Sゾーン内の外角低め」になります。
「Sゾーン内の真中」
・直球・・・打率.350、40打数14安打
・変化球・・・打率.333、33打数11安打
直球・変化球の区別なく打っていることが確認できます。
一方、苦手で特徴的なのは「内角」でしょうね。内角全体で60打数13安打の.217と苦しんでいます。球種別に確認してみると、、、
「Sゾーン内角」打率
・ストレート・・・打率.226、31打数7安打
・シュート・・・打率.227、22打数5安打
・その他の球種・・・打率.250、5打数1安打
となっており、“まっすぐ系”の球種にヤラれてしまっています。内角のストレートや、えぐってくるシュートに打球を詰まらせて凡打の山を築かされてしまっている姿が想像できるかと思います。
次に左投手との対戦をみてみます。
■vs左投手
打率.300、130打数39安打、本塁打1、三振11


右投手との対戦と比べると、打席数は少なくなっていますが、それでも、穴が無いのがみてとれます。
唯一の弱点は例年苦手としている「外角高め」のみ、他は3割以上の率を残すコースが多いですし、Sゾーン真中も次にヒットを打てば3割ですから、まさしく穴が無いと言ってよいでしょうね。
vs右投手で苦手にしていた「Sゾーン内角」もvs左投手になると打てています。球種別で確認してみると、、、
「Sゾーン内角」打率
・直球・・・打率.267、15打数4安打
・変化球(カットボール、スライダー、パーム)・・・打率.444、9打数4安打、1本塁打
vs右投手時にはストレートに手を焼いてましたが、vs左投手ではまずまず対応できてると言えそうです。
また、左投手が投げる内角に曲がったり沈んだりしてくる変化球に対し、場数は少ないながらも好結果を残しています。
球種別打率でみると、vs右投手では直球.248だった率が、vs左投手では.323を残しているのも大きいですね。
なぜvs右投手打率が.268に対し、vs左投手では打率.300と好結果だったのか?と言えば、vs左投手時のほうが球のみきわめがしっかりできていたと言えるかもしれません。というのも、、、
「打席÷四球(四球1個に対し何打席かかるか?)」
・vs右投手・・・21.73
・vs左投手・・・10.43
となっており、vs左投手時のほうが四球を多く選ぶことができているのです。
ここまでをまとめてみます。
■まとめ
〔全体〕
・ホットゾーン・・・Sゾーン内の「真中」と「外角低め」←投手の左右どちらも好成績
・苦手ゾーン・・・Sゾーン内の「外角高め」。.208の低さ。←過去2シーズンも対応に苦慮。
〔vs右投手〕
・内角の対応に手を焼いている・・・60打数13安打の.217。特にストレート(.226)、シュート(.227)の“まっすぐ系”の球種に対して分が悪い。
・スライダー打率.325・・・Sゾーン内に入ってきた「外角」「真中」のスライダーに対して.338の率(65打数22安打)を残す
〔vs左投手〕
・vs右投手と比較すると苦手とするゾーン・コースの穴が少ない
・球種割合の多くを占めるストレート、スライダーで好打率・・・St.323、Sl.292
・球の見きわめ良・・・vs右投手時より四球を選ぶ割合が多い。
また、これはカウント別打率をまとめるときにも触れますが、今季の高須選手、2ストライク以降の追い込まれてからもまずまず打てていたのが印象的でした。2ストライク以降の打率は.261とシーズン打率.277から極端に率を落とすことがない、良い成績だったと言えそうです。
元来持っている職人型の好打者としての素質に、ベテランならではの円熟味が加わってきて、良い塩梅になってきてるなぁ、そんなイメージです。【終】
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楽天イーグルス・高須洋介選手の2011年ゾーン・コース打率、球種打率になります。
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■全体
打率.277、429打数119安打、本塁打1、三振39


ホットゾーン
はストライクゾーン(Sゾーン)内の下記3か所です。
・「真中高め」・・・打率.364 (44打数16安打)
・「真中低め」・・・打率.324 (37打数12安打)
・「外角低め」・・・打率.333 (51打数17安打)
高須選手は過去2シーズンも「真中」のコースで好結果を残していますから、例年通り今年もその強さを発揮していたと言えそうです。「真中」のコース合計では126打数41安打の打率.325を残しました。
一方、例年苦手としてきたのが一般に打者が最も打ちにくいとされる「外角低め」です。一昨年は.233、昨年は.143という率で対応に苦慮していたのが伺えます。昨年は「外角低めの直球」も「外角低めの変化球」にも手を焼いていました。ところが、今季は打率.333という好値を記録しました。直球・変化球別にみても下記のように良い数字が出ています。また、対戦投手の左右別でも下記図のとおりそれぞれ良い結果ですね。
「Sゾーン内の外角低め」打率
・直球・・・打率.400、15打数6安打
・変化球・・・打率.306、36打数11安打
ウィークポイント
はSゾーン内の下記の2か所になりました。
・「内角中段」・・・打率.207 (29打数6安打)
・「外角高め」・・・打率.208 (53打数11安打)
「外角高め」は過去2シーズンも苦手としていたコースになります。
「Sゾーン外角高め」打率
・直球・・・打率.258 (31打数8安打) 2二塁打、1三塁打
・変化球・・・打率.136 (22打数3安打) 1二塁打
直球に対しては長打も出ていますので対応できていると思いますが、変化球に対して分が悪い結果になっています。この傾向は昨年も見られました。また、下記図のとおり対戦投手の左右別にみてもかんばしくない結果です。甘い高さに入ってきたと判断してバットを振りにいくも、結果として変化球で芯をはずされたかたちになっているのでしょうね。
次に対戦投手の左右別にみていきたいと思います。
■vs右投手
打率.268、299打数80安打、本塁打0、三振28


ホットゾーンは全体と同じ、「真中」のコースと「Sゾーン内の外角低め」になります。
「Sゾーン内の真中」
・直球・・・打率.350、40打数14安打
・変化球・・・打率.333、33打数11安打
直球・変化球の区別なく打っていることが確認できます。
一方、苦手で特徴的なのは「内角」でしょうね。内角全体で60打数13安打の.217と苦しんでいます。球種別に確認してみると、、、
「Sゾーン内角」打率
・ストレート・・・打率.226、31打数7安打
・シュート・・・打率.227、22打数5安打
・その他の球種・・・打率.250、5打数1安打
となっており、“まっすぐ系”の球種にヤラれてしまっています。内角のストレートや、えぐってくるシュートに打球を詰まらせて凡打の山を築かされてしまっている姿が想像できるかと思います。
次に左投手との対戦をみてみます。
■vs左投手
打率.300、130打数39安打、本塁打1、三振11


右投手との対戦と比べると、打席数は少なくなっていますが、それでも、穴が無いのがみてとれます。
唯一の弱点は例年苦手としている「外角高め」のみ、他は3割以上の率を残すコースが多いですし、Sゾーン真中も次にヒットを打てば3割ですから、まさしく穴が無いと言ってよいでしょうね。
vs右投手で苦手にしていた「Sゾーン内角」もvs左投手になると打てています。球種別で確認してみると、、、
「Sゾーン内角」打率
・直球・・・打率.267、15打数4安打
・変化球(カットボール、スライダー、パーム)・・・打率.444、9打数4安打、1本塁打
vs右投手時にはストレートに手を焼いてましたが、vs左投手ではまずまず対応できてると言えそうです。
また、左投手が投げる内角に曲がったり沈んだりしてくる変化球に対し、場数は少ないながらも好結果を残しています。
球種別打率でみると、vs右投手では直球.248だった率が、vs左投手では.323を残しているのも大きいですね。
なぜvs右投手打率が.268に対し、vs左投手では打率.300と好結果だったのか?と言えば、vs左投手時のほうが球のみきわめがしっかりできていたと言えるかもしれません。というのも、、、
「打席÷四球(四球1個に対し何打席かかるか?)」
・vs右投手・・・21.73
・vs左投手・・・10.43
となっており、vs左投手時のほうが四球を多く選ぶことができているのです。
ここまでをまとめてみます。
■まとめ
〔全体〕
・ホットゾーン・・・Sゾーン内の「真中」と「外角低め」←投手の左右どちらも好成績
・苦手ゾーン・・・Sゾーン内の「外角高め」。.208の低さ。←過去2シーズンも対応に苦慮。
〔vs右投手〕
・内角の対応に手を焼いている・・・60打数13安打の.217。特にストレート(.226)、シュート(.227)の“まっすぐ系”の球種に対して分が悪い。
・スライダー打率.325・・・Sゾーン内に入ってきた「外角」「真中」のスライダーに対して.338の率(65打数22安打)を残す
〔vs左投手〕
・vs右投手と比較すると苦手とするゾーン・コースの穴が少ない
・球種割合の多くを占めるストレート、スライダーで好打率・・・St.323、Sl.292
・球の見きわめ良・・・vs右投手時より四球を選ぶ割合が多い。
また、これはカウント別打率をまとめるときにも触れますが、今季の高須選手、2ストライク以降の追い込まれてからもまずまず打てていたのが印象的でした。2ストライク以降の打率は.261とシーズン打率.277から極端に率を落とすことがない、良い成績だったと言えそうです。
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