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〔記録〕クリーンアップで101試合!──楽天イーグルス・高須洋介、2011年最も印象的に残った打撃ベスト10。vs全投手別の対戦成績表を掲載

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そう言えば、選手や解説者の口から、この人の「悪口」や「批判」が飛び出したのを聞いたことがない。

今季も数多くの楽天戦を観戦してきたが、ホーム、ビジター、セリーグ、パリーグの区別なく、解説者の口から出るのは「この人の打撃がどれだけ素晴らしいか?」「いかに状況に応じた相手の嫌がるバッティングができるか?」という点のみにフォーカスされる。その玄人受けする打撃は、特に同業者から高く評価されており、それこそ高須本人も選手冥利に尽きるのではないだろうか?

今季は128試合に出場した。この数は年度別でみると2007年の130試合に続く多さで、今季の星野楽天がこの人なくしては成り立たなかったことを如実に示している(それは高須をあえてサードにコンバートしてまで起用し続けた点からも伺える)。

そのうちスタメン出場は125試合だった。打順別、守備別でみると下記のようになっている。

◎打順・・・3番55、5番46、6番22、7番2
◎守備位置・・・セカンド63、サード58、指名打者4
※開幕戦は5番・セカンドで出場。


クリーンアップの3番、5番で合計101試合で先発起用された例は今季初となった。ココに星野楽天の特徴がある。長打以外何でもできる高須だが、走者が塁上、得点圏にいるケースが多い中軸での起用は、その勝負強い打撃を評価してのこと。個人的には1度は夢見てみたい打順だっただけに、首脳陣の意図する点は十分理解できる。

もし首脳陣にそのような考えがなかったとしても、鉄平、岩村、ルイーズといった主軸を期待される選手が揃って不振に陥ったチーム事情を考えると、早晩、この人が3番や5番を打つことになっていたのは想像に難くない。

■月間打撃成績

■得点圏での月間打撃成績
20111114DATA11.jpg

上記の月間打撃成績表のとおり、他選手と比べると好不調の波が少なく、比較的安定した打撃成績を残していたことが確認できる。この点も打線の軸に据えて3番、5番から動かさない決め手の1つになっただろう。得点圏での月度別成績を見ても、率が出ていない月ですら出塁率は最低3割を維持していた(4月を除く)。シーズン終盤10月のみ極端に率を落としたものの、最終的に.277の打率を残した。

この.277という数字は、昨年の打率が.268だから単純に見ても.009の上昇となり、良い成績ということになるのだが、もっと細かくみると、それ以上の好成績だったことが判る。

昨年のリーグ平均打率は.270、高須の打率は.268。リーグ平均との差異は-.002だった。
今年のリーグ平均打率は.251、高須の打率は.277。リーグ平均との差異は+.026になっている。

この差異を昨年のそれに当てはめてみると.296となり、統一球前の従来感覚では、今季は限りなく3割に近い成績を残したと言えるのだ。

というわけで、打線の中軸起用という首脳陣の期待に応え、高須は自身の持てる範囲内でその力をまずまず発揮した、とぼくはみる。(及第点以上合格点の間ぐらい?)

高須の中軸起用に異を唱えるファンの中には、高須に長打力がないことを挙げる向きがある。確かに高須に長打はない。

他球団の中軸打者と比べると、走者2塁や2,1塁という得点圏で外野にヒットを打ってもその大半が単打のため、走者が3塁止まりになってしまうケースも増えてしまう。そのため、得点圏での安打数より打点が少ないという異常な状況になっている(32>27)

安打数より打点が少なくなっているのは、下記表のとおり、他球団で主に3番、5番を打った選手の得点圏成績で、高須とオリックスの後藤の2人だけなのだ。

その点で言えば、高須を3番、5番に置いた起用方法に疑問符がつくかもしれないが、現実問題、前述したように本来打つことを期待された選手の不振等もあって、他に打てる選手がいなかったことも事実なのだ。そのため、この起用方法は「あり」だと思う。また、長打が少ないことを、元々長打力がある訳ではない高須を捕まえて、その個人成績批判に繋げるのは、お門違いというべきで、ぼくは高須は高須なりに頑張ったと見ている。

■今季、3番、5番で主に起用された他球団打者の得点圏打撃成績
※3番、5番以外の打席時の成績も含まれているので厳密ではない。


さて、前置きが長くなってしまったが、本エントリは、全投手との対戦成績、その相性を調べて、今季最も印象に残った打撃ベスト10を選ぶという趣旨。まずは、相性別に対戦成績を振り返ってみたい。


2011年、相性別の対戦成績、カモにしたお得意様は? 苦手とした天敵は?

対戦打席が10打席以上を対象に打率を基準に自動的に振り分けてみると下記のようになった。

〔好相性〕
涌井秀章・・・打率.421 (19打数8安打2打点、1四球、1内野安打)
和田毅・・・打率.400 (15打数6安打2打点、2三振、3四球、1犠打、1二塁打)
帆足和幸・・・打率.333 (15打数5安打1打点、2四球、1内野安打)
斎藤佑樹・・・打率.615 (13打数8安打1打点、3三振、2四球、1内野安打)
武田勝・・・打率.385 (13打数5安打1打点、1三振1四球、1犠打、2二塁打)
ホールトン・・・打率.556 (9打数5安打、1四球、1死球、2二塁打)

〔悪相性〕
金子千尋・・・打率.211 (19打数4安打、3三振)
ダルビッシュ有・・・打率.222 (18打数4安打、3三振)
中山慎也・・・打率.214 (14打数3安打、1三振、1四球)
渡辺俊介・・・打率.214 (14打数3安打1打点、1四球、1二塁打)
西勇輝・・・打率.154 (13打数2安打2打点、2三振、1四球)
成瀬善久・・・打率.182 (11打数2安打1打点、2三振、1四球)
岩崎翔・・・打率.091 (11打数1安打1打点、1四球、1死球、1二塁打)

高須のwikipediaを覗いてみると、そのプレースタイルの項目にこのような記述がある(11/15現在)。

「また、大概のバッターが手こずる相手チームのエース級ピッチャーを比較的得意としており、KスタのスタジアムDJの古田優児氏の前節で「エース・キラー」と呼ばれ、定着するようになる」

その言のとおり、今季もパリーグ規定投球回到達の投手相手に、172打数50安打の打率.291とシーズン打率を上回る数字を残していた。投手個々ではダルビッシュや金子千尋など苦手があるものの全体を見ればエース・キラーは健在だったと言えそうだ。




2011年、最も印象に残った高須洋介選手の打撃ベスト10

順不同、日程順にいきます。


◆今季初の得点圏打席で抜かりない仕事人ぶりを発揮

4.12。QVCでのロッテとの開幕戦。1-1の均衡を破る嶋の底力3ランが7回に飛びだしたイーグルスは、続く8回にも二番手・大谷から貴重な2点追加点を奪い、一気に試合展開を有利にしていく。その8回、まずは4番・山崎が二塁打を打ち1点追加、なおも2死2塁という場面で打席は5番・高須にまわってきた。今季初の得点圏打席ながらも、真中近辺に入ってきた甘い直球をしっかり仕留める仕事人ぶり! ひっぱった打球は三遊間を破り左前へ。前進守備のレフト・大松の本塁送球も逸れたため、代走・平石が2塁から帰還、その差を5点とし、初の開幕スタメン5番起用にしっかり応えてみせた。

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。9:18からです。


◆相手先発・八木の立ち上がりを挫く完璧なセンター返し

「貯金を持って仙台へ」。この合言葉の下、必死に戦うイーグルスも4/20から3連敗を喫っし5勝5敗の五分に。いずれも相手打線に先制を許すことから始まった負けゲームだった。ほっともっとフィールド神戸での4/23日本ハム戦は3連戦の2戦目。とにかく先手を取りたい1回裏。相手先発・八木を攻めて2死2,1塁のチャンスで高須。変化球攻めで2-2と追い込まれてからの沈んでいく球だった。捕手の内角構えとは逆のアウトコースに入ったその逆球を、完璧なピッチャー返し。2塁から聖澤が悠々帰り先制点を上げた。今季高須が初回に記録した4本の先制打のうち1本目となった。

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。9:32からです。


◆この人が「代打の切り札」になればなぁ...

今季、代打起用は3打席だった。そのうちの1つ、5/18、Kスタでの巨人戦での代打での同点タイムリーをココに選んでみた。2点先制され追いつき、勝ち越しを許すも同点にするという展開で迎えた8回表、二番手・美馬が坂本に二塁打を浴び再三の勝ち越しを許してしまう。1点を追う直後の裏、楽天は2死2,1塁を好機。ここで9番・中谷に代えて代打・高須の起用がズバリ的中した。相手3人目・久保の初球、完璧な当たりは三遊間を抜けていく同点打に。この勝負強い打撃をここぞという場面での「代打の切り札」に使えたら、攻撃の選択肢は確実に広がるのになぁ・・・と思わせてくれる一撃だった。

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。2:17からです。


◆持ち味のクラッチヒッターぶりを遺憾なく発揮したタイムリー二塁打

球宴明け後半戦2戦目、7/27ソフトバンンク戦。岩隈が右肩痛から復帰後初のマウンドにあがる大切な試合になった。和田との投げ合いも、岩隈は打たせて取る柔の極意のような投球でゴロアウトを積み重ね7回を1失点にまとめる。その好投に報いたのが、組み替えてきた打線、1番・聖澤、2番・内村、3番・高須の面々だった。3回表ヒットで出塁した聖澤を内村が送って1死2塁の場面で打席を迎えた高須は、今季和田との相性が良好(打率.400)。2-2から厳しく内角を突けずに甘く入った和田のストレート右中間へ弾き返す二塁打は先制打に。9回にもこの1-3番トリオで1点をあげてみせた。

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。4:46からです。


◆史上445人目の1,000試合出場に自ら花を添えた今季唯一の三塁打

7/29ロッテ戦、5番・サードで先発出場の高須はプロ1,000試合出場の区切りを達成する。その記録に自ら花を添えるかたちになったのが3回表2死1塁で飛び出したタイムリースリーベースだ。マーフィーの高めに浮いたストレートをバチンと一閃、打球は右中間を襲う。追うセンター・岡田が懸命なダイビングキャッチを試みるも及ばず。抜けた打球がフェンス到達する隙に1塁走者・山崎が激走でホームイン。打った高須も悠々三塁到達となった。この回は2死から3番・松井稼が二塁打、4番・山崎が適時打を記録したため、下記の映像タイトルが「楽天ベテラン三銃士が活躍」になっています(笑)

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。最初から見て下さい。


◆1試合5安打の“猛活躍”を象徴する逆転勝ち越しタイムリー

岩隈vs涌井。今季2度目の投げ合いとなった8/16西武戦。2-3と1点を追いかける展開で迎えた終盤の8回表だった。イニングまたぎで続投した三番手・木村から無死2,1塁の好機を作るも、松井稼、内村と討ち取られて嫌な雰囲気になりかけたところ、ベテランのバットがそれを払拭する! 2死3,2塁から高須が木村の高めのストレートをしっかりおっつけてライト前へ弾き返し、走者2人が帰る(この時点では)逆転勝ち越しの2点適時打になった。この試合、他にも涌井から2安打、岡本篤、牧田から各1安打をマーク。2010年3/31ロッテ戦以来となる1試合5安打の大活躍となった。

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。5:30からです。


◆「連勝街道」で魅せたチャンスメイクの二塁打

8/20ソフトバンク戦から始まった7連勝の3勝目が札幌ドームで行われた8/23日本ハム戦である。相手先発・武田勝から1回に山崎の犠牲フライ、2回に聖澤のセーフティスクイズで1点ずつ積み重ねた楽天は、3回にも2点を入れ、序盤一気に有利の状況を作る。その2点追加劇のチャンスメイクを担ったのが、先頭で打席がまわった高須だった。武田勝の外角のチェンジアップを捉え、ひっぱった打球はライナーとなって左翼線上ぎりぎりに着弾するツーベースに。その後、1死3,1塁から牧田の適時打で3点目のホーム(これが決勝点になった)を踏んでいる。

◎この試合のハイライトはコチラのyoutube映像でどうぞ。高須選手の二塁打は出てきません。


◆震災から半年。“流れ”を劇的に変えてみせた「楔」の一撃

3.11から半年。楽天は本拠地で日本ハムを迎え討っていた。その3連戦の3戦目、立ちはだかるのはダルビッシュ。先発・長谷部は好投するも2回の1失点がダルの前に重くのしかかる。結局、8回裏開始時点で0-1と1点を追う展開に。日本ハムは自慢の継投陣、増井を二番手に投入。1番から始まる好打順も松井稼、内村と凡退し2アウトで、流れは完全に相手側あると思われた矢先のできごとだった。球団創設以来チームを牽引してきたベテランが揃って仕事をする。高須が膝元150キロ速球を綺麗にセンター前に打ち返して足がかりを作ると、続く山崎の奇跡の逆転超弾道を呼び込んだ。

◎この試合のハイライトはコチラのyoutube映像でどうぞ。高須選手のセンター前ヒットは出てきません。


◆今季唯一のホームラン

打率.277はパリーグ規定打席到達内で11位。チームでは2位。例年以上に好成績だった高須も、統一球の影響からは免れることができなかった(年度別の長打率は楽天に来てから最低の.312)。甘い球を打ち損じたり、捉えたという当たりも失速して平凡な飛球で終わった打席でも、決して表情を崩すことはない。しかし、その佇まいから寂しさがにじみ出ているのを感じ取ることができた。1年に最低でも1本は打つ本塁打も今年は途絶えてしまうのか...という9/28西武戦、ようやく一発が飛び出す。4回裏、菊池雄星から打ったレフトへの一撃だった。

◎この映像はコチラのyoutube映像でどうぞ。5:19からです。


◆相手守備陣形をみての職人技バッティング

岩隈vs超天敵・金子千尋の投げ合いとなった9/30オリックス戦。0-1で1点ビハインドの7回表・楽天の攻撃。先頭の内村が奇襲バントヒットで無死1塁を獲得すると、送りバント警戒で前めに守備位置を変えていたファースト・李スンヨプの守備陣形をみて、続く高須が意図しての叩きつけるバッティング。打球は高いバウンドとなり、李スンヨプの頭上を大きく超えライトに抜けていくヒットで、この間に内村は一気に3塁へ。無死3,1塁からガルシアの犠牲フライで同点に追いついた。10/1オリックス戦でも1死3塁でも前進守備を突いた故意に叩きつける打撃を試みていたのが印象的。

◎この映像はWEBにありませんでした。どなたか発見された方いましたらお知らせ下さい。

【終】


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■楽天イーグルス 高須洋介 2011年 投手別 対戦成績
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