〔惜別〕いったい誰が楽天・山崎武司を殺したのか?・・・・・・
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山崎武司選手の通算400号本塁打の大記録、そしてこの悔しい退団劇...。是非みなさんの思い出の1本をお聞かせ下さい。下記URLのコメント欄で受付中です。楽天での189本の本塁打明細表も掲載。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-675.html
有終の美はセンター前
「センターへ持っていったー、ヒットだー、山崎が打ちました! 大きな拍手が沸き起こりました。そして代走が起用されます。大きな歓声でダッグアウトに戻っていきます。山崎のこの楽天のユニフォームの勇姿です。最後の姿です。背番号7番」
2011年10月10日、対ロッテ22回戦。楽天・山崎武司にとってのラストゲームになると報道されていた。
プレイボールの30分ほど前、スタメンを確認したところ、4番に慣れ親しんだ名前が、ない。
なんともいえない寂しさに襲われた。ここに一部報道で報じられている、首脳陣との衝突で生まれ、修復できなかった溝の深さを垣間見る思いがした。
山崎武司の楽天での3703打席目、ラストの1打席は、スコア6-1で5点リードした7回裏にやってきた。
対戦する投手は二番手の吉見祐治。実況は上野晃、解説は金石昭人、リポートは羽村亜美。
先頭の鉄平の初球前、異様なまでの歓声が沸き起こった。ネクストバッターズサークルに背番号7番の姿。
羽村亜美さんのベンチリポートによると、鉄平は、2009年のクライマックスで、3番4番を打たせてもらったのが凄く思い出、3番4番、これはチームの核となるので、これを山崎選手とともに任せてもらえたのが凄く思い出だとのこと。
鉄平見逃し三振の後、4番・ガルシアの代打として登場。
温かい大歓声・大拍手に包まれながら、ゆっくりとバッターボックスに向かう。恐らくその歩数、歩幅、時間は今までのルーティンと何ら変わらないもののはず。しかし、ぼくの網膜にはスローモーションのように焼きついた。
上野「そして今、場内アナウンスがこれから告げられます。聞きましょう」」
──場内アナウンスが山崎の名を告げる。「バッターは4番・ガルシアに代わりまして山崎武司!背番号7!」。ダイアモンドユカイの登場曲にのせながら、かみしめるようにして打席に入っていく。
上野「ラッキーイニング7回の裏、山崎武司が代打で起用されました」
──物凄い応援が中継映像越しでも、びんびんに響いてくる。
金石「凄いですね、この歓声はねえ」
上野「4番の山崎武司です」
──歓声が鳴りやまない。
金石「この歓声の大きさを聞くと、山崎選手のね、仙台に来ての活躍というものがね、もう判りますよね」
──ホームランホームラン山崎! ホームランホームラン山崎!の応援。
上野「本当にここに来て良かったという話をしていました、山崎武司」
~乱れる雲を討ち 嵐に向かう男 立ち上がれ山崎 名古屋の意地だ~
──吉見が投げた初球、141キロ、アウトコースのストレートを迷いなくスイング。バックネット裏のフライファウルにする。タイミングは合っているように見えた。
上野「色んな思い出をファンに与えてくれました」
金石「初球から振ってきましたね。これを記憶として残しておきたいですよね、ファンの人はね、しっかり見て」
──必死に応援する外野レフトスタンドのファンをカメラが映し出す。7のボードが多数、揺れる。
上野「背番号7番です。ご覧のようにスタンドも背番号7です。揺れています」
──吉見が2球目を投げ込む。決して甘くはない外角の良いコースに投げ込まれた141キロの速球だった。それをタイミング良くバチンと一振り。鋭い打球が吉見の頭上、伸ばしたグラブのその先を超えていくセンター前のクリーンヒットとなった。
上野「センターへ持っていったー、ヒットだー、山崎が打ちました! 大きな拍手が沸き起こりました。そして代走が起用されます。大きな歓声でダッグアウトに戻っていきます。山崎のこの楽天のユニフォームの勇姿です。最後の姿です。背番号7番。大きな拍手で迎えられました」
金石「でも、このヒットというのは来シーズンにつながるヒットかもしれないですねえ。どこか山崎選手を必要とするチームが手を上げてほしいなという感じですけどね。
上野「ハイタッチで迎えられます」
金石「でもさすがですね、初球からこう準備ができて振っていって2球目をね、センター前へヒットするあたりはねえ」
■通算記録に占める楽天在籍時の割合

晴天の霹靂だった。
そんなことは微塵も頭の中になかった。
昨日の朝のことだ。いつもどおりTwitterを開いてTLを眺めていたら、第一報を伝えたスポーツ報知の記事がTL上を賑わせていた。
その記事は「今季限りで退団」と伝えていた。「退団も?」とか「退団か?」ではない。「退団」だった。その事実を確認した瞬間、これは飛ばし記事ではないな......と悟った。
先月下旬、9/27のスポニチの報道によると「42歳・山崎 複数年契約も 星野監督も戦力として計算」という見出しで、山崎の来季楽天での現役続行を伝えている。記事内では「まだまだチームに欠かせない存在。来年もプレーしてもらう方向で考えている」という球団幹部の声も紹介されていた。その矢先だった。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/09/27/kiji/K20110927001707770.html
報道された9/27というと、特に9月に入って山崎が深刻なスランプで打てなくなって久しい時期である。そのタイミングでの報道だっただけに、来季も当然のごとくイーグルスの7番の勇姿を見ることができるだろうと思っていたのだが......
それにしても、なぜ、楽天野球団は、楽天イーグルスは、山崎武司を手離す愚断をしてしまったのか?
山崎ほどイーグルスのユニフォームが似合う選手はいない。
山崎はイーグルスで現役を終えなければならなかった選手のはずだ。
そのように考えるのも、イーグルスが誕生した経緯を考えれば、容易に察しつくもの。プロ野球がこのまま崩壊してしまうのか?と思われた球界再編の2004年、山崎はオリックスで戦力外通告を受けて1度はバットを置くことを決意していた。もし仙台に東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生せず、球団縮小~1リーグ制の方向へ物事が進んでいたら、山崎の活躍の場はフィールドに残されていなかったであろうし、また、2007年の完全復活は無かったことは、容易に想像がつく。
つまり、あの騒動を乗り越えたプロ野球の「期待の星」がイーグルスであったとすると、その「象徴」が山崎武司であった。イーグルスと背番号7番は一心同体だったはずだ。
いったい誰が楽天・山崎武司を殺したのか?・・・・・・
■今季、4番スタメン起用数

■2005年~2010年、楽天イーグルスの4番スタメン起用数

この問いは、結局のところ、クリーンアップを任せることができる若手大砲の育成、外国人選手等の戦力補強に失敗してしまったから、というより他にないような気がする。球団編成の長期的な視野が欠落しているのでは?と言われても、仕方の無いことだと思っている。
山崎の高齢化が進むにつれ、その打撃成績は下降曲線を描く(最下記表参照)。これは随分前から容易に予想できたこと。慢性的な長打力不足(楽天のチーム長打率は過去6年、パ4位が2度、パ最下位が4度)のチームにおいて、複数年にわたり安定した長打力をチームに供給し続けた唯一の選手が山崎武司であった。その穴を補っていくことは長打力がない楽天では当然急務だったが、結果的に育成・補強の両面において失敗続きだったと言わざるを得ない。これが、背番号7番を追いこんでしまった。
上記表のとおり、特に近年は酷かった。2009年以降、山崎が4番スタメンで起用されるその割合は過去と比べてもぐんと上昇しているが確認できる。獲得した外国人選手、FA入団のベテラン選手が軒並み不振、一方、若手も伸び悩んでしまった。結局、山崎が背負う重圧や重荷を分散させることができなかった。今季新たに加入した顔ぶれやまとまった機会を与えられながらも覚醒できなかった若手の責任も、大きい。
星野監督は今季、山崎をスタメン起用する時は必ず4番、この鉄則は最後まで崩さなかった。5番で打ったこともあるがそれは代打での2打席のみである。山崎のスタメン出場が全て4番という起用は楽天では初であり、それだけ指揮官がこのベテラン打者を評価していたし、両者の信頼関係の強さが伺い知れるもので、僕はどちらかというと、好意的に捉えていた。
しかし、こういうかたちになってしまった今、やはり、その起用方法が楽天の山崎武司を殺してしまった、と指摘されても仕方ないもの、だ。
「衰え知らずの狗鷲大砲・山崎武」
客席に掲げられた応援ボードの1つに、このようなフレーズがあった。特に今年の前半戦はまさに大黒柱だった。鉄平や嶋らレギュラークラスが軒並み、統一球や新ストライクゾーン等に戸惑いをみせていた今季前半戦、一人気を吐いていたのがこのベテラン大打者だった。故障前の前半戦、そのOPSは8割を超えていた。
高額な年俸に見合った働きができていない。そういう批判をよく耳にする。しかし、これは契約更改時に話し合えば済むこと。大幅減俸を受け入れる覚悟は当然あったように思う。来季は打線の下位で起用されたり、代打で出ていったり、まだまだ第一線で活躍できる余地は十分にあったはずであるし、戦力として十分必要な選手だったはずだ。
打率は低くても、三振は多くても、「何か」を変えてくれる打棒を持っている。
それを僕らは2009年に十分味わったはずだ。
つい1カ月前にも目撃したはずだ。
そして、今日、ラストの1打席がまさにそれであった。
山崎武司選手、イーグルスでの活躍、有難うございました。
本ブログは山崎選手の現役続行を、力強く応援していきたい。
来季、山崎選手のプレーもしっかり追いかけていくことを心に誓いたい。
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■山崎武司選手の今季成績
※2011年9/25終了時
※故障後の打撃成績は正しくは、200打数、15得点、38安打、24打点、47三振、15四球、1死球、5犠飛、5二塁打、4本塁打、となります。

■山崎武司の主な打撃成績その変遷
※各種指標下の数字は規定打席到達者内での順位

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2011年10月10日、対ロッテ22回戦。楽天・山崎武司にとってのラストゲームになると報道されていた。
プレイボールの30分ほど前、スタメンを確認したところ、4番に慣れ親しんだ名前が、ない。
なんともいえない寂しさに襲われた。ここに一部報道で報じられている、首脳陣との衝突で生まれ、修復できなかった溝の深さを垣間見る思いがした。
山崎武司の楽天での3703打席目、ラストの1打席は、スコア6-1で5点リードした7回裏にやってきた。
対戦する投手は二番手の吉見祐治。実況は上野晃、解説は金石昭人、リポートは羽村亜美。
先頭の鉄平の初球前、異様なまでの歓声が沸き起こった。ネクストバッターズサークルに背番号7番の姿。
羽村亜美さんのベンチリポートによると、鉄平は、2009年のクライマックスで、3番4番を打たせてもらったのが凄く思い出、3番4番、これはチームの核となるので、これを山崎選手とともに任せてもらえたのが凄く思い出だとのこと。
鉄平見逃し三振の後、4番・ガルシアの代打として登場。
温かい大歓声・大拍手に包まれながら、ゆっくりとバッターボックスに向かう。恐らくその歩数、歩幅、時間は今までのルーティンと何ら変わらないもののはず。しかし、ぼくの網膜にはスローモーションのように焼きついた。
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上野「4番の山崎武司です」
──歓声が鳴りやまない。
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上野「本当にここに来て良かったという話をしていました、山崎武司」
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──吉見が投げた初球、141キロ、アウトコースのストレートを迷いなくスイング。バックネット裏のフライファウルにする。タイミングは合っているように見えた。
上野「色んな思い出をファンに与えてくれました」
金石「初球から振ってきましたね。これを記憶として残しておきたいですよね、ファンの人はね、しっかり見て」
──必死に応援する外野レフトスタンドのファンをカメラが映し出す。7のボードが多数、揺れる。
上野「背番号7番です。ご覧のようにスタンドも背番号7です。揺れています」
──吉見が2球目を投げ込む。決して甘くはない外角の良いコースに投げ込まれた141キロの速球だった。それをタイミング良くバチンと一振り。鋭い打球が吉見の頭上、伸ばしたグラブのその先を超えていくセンター前のクリーンヒットとなった。
上野「センターへ持っていったー、ヒットだー、山崎が打ちました! 大きな拍手が沸き起こりました。そして代走が起用されます。大きな歓声でダッグアウトに戻っていきます。山崎のこの楽天のユニフォームの勇姿です。最後の姿です。背番号7番。大きな拍手で迎えられました」
金石「でも、このヒットというのは来シーズンにつながるヒットかもしれないですねえ。どこか山崎選手を必要とするチームが手を上げてほしいなという感じですけどね。
上野「ハイタッチで迎えられます」
金石「でもさすがですね、初球からこう準備ができて振っていって2球目をね、センター前へヒットするあたりはねえ」
■通算記録に占める楽天在籍時の割合

晴天の霹靂だった。
そんなことは微塵も頭の中になかった。
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その記事は「今季限りで退団」と伝えていた。「退団も?」とか「退団か?」ではない。「退団」だった。その事実を確認した瞬間、これは飛ばし記事ではないな......と悟った。
先月下旬、9/27のスポニチの報道によると「42歳・山崎 複数年契約も 星野監督も戦力として計算」という見出しで、山崎の来季楽天での現役続行を伝えている。記事内では「まだまだチームに欠かせない存在。来年もプレーしてもらう方向で考えている」という球団幹部の声も紹介されていた。その矢先だった。
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それにしても、なぜ、楽天野球団は、楽天イーグルスは、山崎武司を手離す愚断をしてしまったのか?
山崎ほどイーグルスのユニフォームが似合う選手はいない。
山崎はイーグルスで現役を終えなければならなかった選手のはずだ。
そのように考えるのも、イーグルスが誕生した経緯を考えれば、容易に察しつくもの。プロ野球がこのまま崩壊してしまうのか?と思われた球界再編の2004年、山崎はオリックスで戦力外通告を受けて1度はバットを置くことを決意していた。もし仙台に東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生せず、球団縮小~1リーグ制の方向へ物事が進んでいたら、山崎の活躍の場はフィールドに残されていなかったであろうし、また、2007年の完全復活は無かったことは、容易に想像がつく。
つまり、あの騒動を乗り越えたプロ野球の「期待の星」がイーグルスであったとすると、その「象徴」が山崎武司であった。イーグルスと背番号7番は一心同体だったはずだ。
いったい誰が楽天・山崎武司を殺したのか?・・・・・・
■今季、4番スタメン起用数

■2005年~2010年、楽天イーグルスの4番スタメン起用数

この問いは、結局のところ、クリーンアップを任せることができる若手大砲の育成、外国人選手等の戦力補強に失敗してしまったから、というより他にないような気がする。球団編成の長期的な視野が欠落しているのでは?と言われても、仕方の無いことだと思っている。
山崎の高齢化が進むにつれ、その打撃成績は下降曲線を描く(最下記表参照)。これは随分前から容易に予想できたこと。慢性的な長打力不足(楽天のチーム長打率は過去6年、パ4位が2度、パ最下位が4度)のチームにおいて、複数年にわたり安定した長打力をチームに供給し続けた唯一の選手が山崎武司であった。その穴を補っていくことは長打力がない楽天では当然急務だったが、結果的に育成・補強の両面において失敗続きだったと言わざるを得ない。これが、背番号7番を追いこんでしまった。
上記表のとおり、特に近年は酷かった。2009年以降、山崎が4番スタメンで起用されるその割合は過去と比べてもぐんと上昇しているが確認できる。獲得した外国人選手、FA入団のベテラン選手が軒並み不振、一方、若手も伸び悩んでしまった。結局、山崎が背負う重圧や重荷を分散させることができなかった。今季新たに加入した顔ぶれやまとまった機会を与えられながらも覚醒できなかった若手の責任も、大きい。
星野監督は今季、山崎をスタメン起用する時は必ず4番、この鉄則は最後まで崩さなかった。5番で打ったこともあるがそれは代打での2打席のみである。山崎のスタメン出場が全て4番という起用は楽天では初であり、それだけ指揮官がこのベテラン打者を評価していたし、両者の信頼関係の強さが伺い知れるもので、僕はどちらかというと、好意的に捉えていた。
しかし、こういうかたちになってしまった今、やはり、その起用方法が楽天の山崎武司を殺してしまった、と指摘されても仕方ないもの、だ。
「衰え知らずの狗鷲大砲・山崎武」
客席に掲げられた応援ボードの1つに、このようなフレーズがあった。特に今年の前半戦はまさに大黒柱だった。鉄平や嶋らレギュラークラスが軒並み、統一球や新ストライクゾーン等に戸惑いをみせていた今季前半戦、一人気を吐いていたのがこのベテラン大打者だった。故障前の前半戦、そのOPSは8割を超えていた。
高額な年俸に見合った働きができていない。そういう批判をよく耳にする。しかし、これは契約更改時に話し合えば済むこと。大幅減俸を受け入れる覚悟は当然あったように思う。来季は打線の下位で起用されたり、代打で出ていったり、まだまだ第一線で活躍できる余地は十分にあったはずであるし、戦力として十分必要な選手だったはずだ。
打率は低くても、三振は多くても、「何か」を変えてくれる打棒を持っている。
それを僕らは2009年に十分味わったはずだ。
つい1カ月前にも目撃したはずだ。
そして、今日、ラストの1打席がまさにそれであった。
山崎武司選手、イーグルスでの活躍、有難うございました。
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■山崎武司選手の今季成績
※2011年9/25終了時
※故障後の打撃成績は正しくは、200打数、15得点、38安打、24打点、47三振、15四球、1死球、5犠飛、5二塁打、4本塁打、となります。

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ジャンル : スポーツ