FC2ブログ

〔試合評〕2011年9月14日(水)○楽天イーグルス8-6オリックス。救世主は背番号37。開幕で放った底力3ランを彷彿とさせる嶋の同点2号ソロ

スポンサーリンク

先制してリードを広げるも逆転され、どうにか追いついて、最後には突き放す

統一球等の影響でおとなしいゲームが多い今季、珍しい激動の試合展開となった。

先制したのは楽天。1回表、相手先発・中山の自滅にも近い投球と幸運がイーグルスに味方して3点を先制する。

松井稼と内村が僅か合計4球で凡退し2アウトになってから試合は動きだした。足がかりを作ったのは3番・高須。センター前ヒットで出塁すると、続く4番・山崎、5番・ガルシアに対し中山のピッチングが一転、慎重になる。山崎には内角を攻める投球も明らかなボール球が続き3-1から四球、ガルシアにもストライクゾーンの四隅を突くも最後はチェンジアップがワンバウンド投球となり3-2から四球。

2死走者なしが瞬く間に2死満塁となり、バッターボックスは牧田。外角球を打ち上げてしまった飛球は、通常ならそのまま右翼へのイージーフライになるはずだった。ところが、薄暮の空の下、ライト・由田が完全に球を見失ってしまう。飛球はライト前方にポテンと落ち、その間、走者2人が生還(楽2-0オ)。2死3,2塁で続く中島はサード・バルディリス正面の強襲ゴロ。これをバルディリスが弾き、その間に3塁走者がホームを踏んで3点目が入った。(楽3-0オ)

楽天は3回表にも2得点を挙げた。四球で歩いたガルシアを塁上に置き、牧田の当たりはレフトスタンド前列に飛びこむ待望の今季1号2ラン。リードを4点差と広げる。(牧田はこの試合猛打賞4打点の活躍)(楽5-1オ)

楽天の先発は井坂。4点差のリードを貰い波に乗ってくるか?と思われたが、これがまたピリっとしない。3回裏、併殺コースでオールセーフになってしまった味方守備のミス、さらに自身が与えた死球などが重なり2死満塁のピンチを招くと、2回に一発を打たれていたバルディリスに左中間を完璧に破られる走者一掃のツーベースを浴び、3点を失ってしまう。(楽5-4オ)

井坂はここで降板。二番手には7/5オリックス戦以来の1軍マウンドとなったスパイアー。復帰後初のマウンドで好投とはいかなかった。この回は抑えるも、回またぎで上がった4回裏、ピンチを招いてしまう。

先頭の辻にセンター前ヒットを打たれ、聖澤の拙い守備も重なりこれが二塁打に。続く由田に死球をぶつけてしまい無死2,1塁、打順が1番に戻って坂口に綺麗なクリーンヒットをセンター前に打たれるも、ここは前進守備の聖澤による本塁ストライク好返球で2塁走者・辻を完全タッチアウトにする。続く大引の進塁打で2死3,2塁となり、左の後藤を迎えたところで、星野監督は三番手に今季初登板の松崎にスイッチ。

ところが、これがまた裏目に。後藤を追い込むことには成功するも、最後の球が真中に甘く入ったのを打たれ、二遊間を完璧に破られセンター前へ抜けていくゴロヒット。今度は走者2人にホームをしっかりと踏まれて、ついに逆転を許してしまう。(楽5-6オ)

5回は両軍ともスコアボードにゼロが入り、これで試合が落ち着くか?と思われた矢先だった。楽天側からすれば、先制し最大4点差あったリードをひっくり返されてしまい、嫌な雰囲気で終盤を迎えてしまうのか?という場面だった。


救ってくれたのは嶋の一振りだった。

6回表、先頭打者として打席に入った嶋は、2-0のバッティングカウントから、高めに浮いてきた中山のストレートをバット一閃! 4.12の「底力3ラン」を思い起こさせてくれるレフトへの2号ソロとなり、再び試合は振り出しになる。(楽6-6オ)

勝ち越しを決めたのは楽天。8回表、オリックス三番手・平野を攻めて2死3,2塁の場面。バルディリスの二塁打のお返しとばかりに、ここで松井稼が左中間を完璧に破るタイムリーツーベースを鮮やかに決めて、楽天が勝ち越し。(楽8-6オ)

一方、星野楽天自慢の救援陣は5回(松崎)、6回7回(片山)、8回(青山)をオリックス打線完全沈黙の三者凡退。9回はラズナーがゼロを入れて、そのまま逃げ切り、逆転勝利! このカードを1勝1敗とした。

もし今日敗れるようなことがあれば、対オリックス戦7連敗となっていたところで、残りの直接対決が全て相手ホームゲーム等という点を考えても、「星野楽天1年目終わりの始まり」となってしまった可能性が高いゲームだっただけに、逆転勝利でモノにしたのは大きい。

これでチーム成績は

・120試合56勝58敗6分の借金2
・対オリックス戦20試合10勝9敗1分、
・ビジターゲーム成績60試合26勝31敗3分
・後半戦成績45試合23勝20敗2分
・9月月間成績12試合6勝5敗1分


となった。楽天は1夜で再び3位に返り咲き、ゲーム差は、2位・日本ハムと10.0、4位・オリックスとはゲーム差無し、5位・西武とは3.5、6位・ロッテとは6.0となっている。

(下記へ続く)

ブログ村に参加中です。更新の励みになりますので、何卒、応援のクリック宜しくお願いします。(_ _)人 皆様のおかげで現在「楽天イーグルス」部門1位です
にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

○楽天イーグルス8-6オリックスバファローズ〔20回戦〕


■ハイライト映像


■両軍のスターティングオーダー
楽天・・・1番・松井稼(遊)、2番・内村(ニ)、3番・高須(三)、4番・山崎(指)、5番・ガルシア(一)、6番・牧田(右)、7番・中島(左)、8番・嶋(捕)、9番・聖澤(中)、先発・井坂(右投)。

オリックス・・・1番・坂口(中)、2番・大引(遊)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(左)、5番・バルディリス(三)、6番・李スンヨプ(一)、7番・荒金(指)、8番・辻(捕)、9番・由田(右)、先発・中山(左投)。


BASEBALLIMAGE06.jpg

期待の井坂、期待に応えられず...

2回2/3、打者14人に60球(P/PA4.29)を投げ、被安打5、被二塁打1、被本塁打1、奪三振1、与死球1、4失点、1自責点。

味方打線が初回に3点を先制、3回に2点を追加、最大4点差リードの援護があった。恵まれた状況下での投球だったが、直後に崩れてしまい、穴があったら入りたいバツが悪い結果となってしまった。

4失点しているにもかかわらず自責点が1ということで、確かに味方の守備に足をひっぱられた部分はあり、気の毒な面もあったが、井坂にもその責任はあり、「打たれるべくして打たれるようなピッチングを自ら招いていた」。

伏線は2回先頭のバルディリスに浴びたホームランだ。あの場面、嶋は内角の厳しいところを要求するも、そこに投げ切ることができずにストライクゾーン真中の失投をみごとに運ばれてしまった。インコースに投げ切ることができなかった。これがバルディリスの2打席目に影響していた。

バルディリスの2打席目は3回裏2死満塁の場面でまわってきた。絶対絶命のピンチだ。ここで内角を攻めるという選択肢は、前の打席でインサイドを投げ切れずに被弾したことから、完全に消えていたはずだ。そうすると、必然、外角一辺倒の配球になっていく。また、井坂は低めに球を安定して投げ切る技術をまだ持ち合わせていないため、自然と外角高めから外角中段のコースの勝負になってしまう。

日本球界4年目を迎えるバルディリスなら、そこら辺のことは当然察しがついていて、コースを絞ってきているはずなのだ。3球目、5球目と外角球を打っていくもファウルになり仕留め切れなかったが、7球目のスライダーは外角の甘い高さに入ってきたこともあり、これを左中間に完璧に打ってみせた。

井坂の課題点としては、このブログで再三書いてるけど、低めに球を集める技術の習得、さらに、内角を突く制球力、ここらあたりにあるように感じる。


BASEBALLIMAGE07.jpg

致命的となってしまった2つの拙い守備

それにしても目を覆いたくなる致命的なミスが守備で出てしまった。

1つ目は4点リードの3回裏1死1塁の場面だった大引の当たりはピッチャー正面のゴロ。これをなんなく捕球した井坂は当然併殺コースで2塁に送球する。ところが、内村がベースカバーに入るのが遅く、球を捕り損ねてしまう。これで併殺ばかりか2塁封殺もとれずにオールセーフ。1アウト2,1塁と傷口を広げるかたちになってしまった。この後、2死満塁からバルディリスに打たれての3失点につながっただけに、あまりにも痛いミスになってしまった。

2つ目は、楽5-4オと1点差に迫られた4回裏、先頭の辻のセンター前のフライヒットである。この飛球を聖澤が懸命に前進してスライディングでの捕球を試みるも、飛球は手前でワンバウンドし、それを後逸させてしまう。この拙い守備がノーアウト2塁のピンチを招き、井坂のリズムをさらに悪くさせてしまったと言える。この2塁走者はその後、坂口の中前ヒットで聖澤自身が本塁ストライク送球で刺すも、その後、さらに失点したため、取りかえすことはできなかったという印象のほうが強くなってしまうプレーだった。


BASEBALLIMAGE10

妥当な判断だったのか?首脳陣の継投作戦

拙い守備、拙いピッチングが選手に多発したのは事実だけれど、翻って首脳陣のそれはどうだったのか?と首をかしげたくなる場面があった。

二番手でスパイアーを、三番手で松崎を使ってきた継投作戦である。

スパイアーは、3回バルディリスに走者一掃2塁打を打たれてリードが1点差となった場面でマウンドにあがった。楽5-4オ、2死2塁の得点圏ピンチという状況である。この回は抑えてみせたものの、イニングまたいであがった4回にピンチを招いてしまった。

松崎は、スパイアーが作ってしまったピンチを背負うかたちで楽5-4オの4回2死3,2塁で登板した。結局、火消しかなわず、後藤に逆転を許す適時打を浴びてしまう。

この場面はいずれも追い迫られていたがそれでもまだ1点をリードしていた展開である。この緊迫した状況で、久々の1軍登板となるスパイアーを、今季1軍初登板となる松崎を、いきなり、使ってきた判断ははたして正しかったのか?ということ。

ビハインドの状況や大量リードした場面等の楽な展開で試行運転というのが通常だと思うけど、残り20数試合の現在、そんな悠長なことはいってられなかったのかもしれない。9/11日本ハム戦で2イニング、前の9/13オリックス戦で1回1/3を投げた小山に無理をさせる訳にはいかなかったのかもしれないし、勝ちパターンを逆算して起用を決めていくとあの場面ではどうしても上がったばかりのスパイアーと松崎しかいなかったのかもしれない。(少し前まではあの場面は山村が担っていたが、現在ファーム)

首脳陣も難しい判断を迫られたというのが実際なのかもしれないが、疑問符がついてしまう継投作戦であったのも事実で、もし負けていたら継投ミスと言われても仕方のない場面だったことは、確かなのだ。【終】

採点&寸評は別エントリにします。また、やるかやらないかは未定です。現状、かなり負担のかかる作業のため....。やるとすれば次回エントリになります。m(_ _)m

この試合の選手採点&寸評

◎◎◎アンケート募集中◎◎◎
〔400号記念〕山崎武司選手のホームランで最も印象に残った一振りは?

◎◎◎関連記事◎◎◎
1週間前の井坂vs中山:怒涛の奔流。2夜連続のワンサイドゲーム...:9/7(水)●楽1-9オ
オリックス・中山投手をカモにする楽天の打者は?──楽天vs中山2011年打者別対戦成績
昨日の試合:胃の痛くなるようなスコア0-0投手戦の結末は...:9/13(火)●楽0-1Xオ


■オリックス・中山慎也の配球図、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球
20110914DATA7.jpg
【球種別の投球成績】
20110914DATA9.jpg
vs右打者87球・・・St42、Sl9、Ch14、Cur8、Cut8
vs左打者17球・・・St8、Sl5、Cur2、Cut2

■楽天・井坂亮平の配球図、球種割合
【配球図】
20110914DATA8.jpg
【球種別の投球成績】
20110914DATA11.jpg
vs右打者25球・・・St9、Sl11、Cur3、Cut2
vs左打者35球・・・St11、Sl6、Fo6、Cur7、Cut5

■両軍の打席結果とカウント推移表
20110914DATA4.jpg
20110914DATA5.jpg
20110914DATA6.jpg
「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
「初球」「結果球」のゾーンの数字は下記のとおりです。

---------------------------------------------------------
初めて当ブログにお越し頂いた方、何度か当ブログに閲覧頂いている皆様。もしブログの内容を気に入って頂けましたらRSSリーダーの登録よろしくお願いします
---------------------------------------------------------
最後まで読んで頂き、有難うございます。(o'ー'o)ノ各種ブログランキングに参加中。更新の励みになりますのでクリックお願いします。ブログ村は長らく「楽天イーグルス部門」1位。

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン



SEO対策:楽天イーグルスSEO対策:東北楽天ゴールデンイーグルス

ブログパーツ
レンタルCGI








関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

vs 東北楽天 @ほっともっとフィールド神戸 09/14/2011

先月の14日以来、ちょうど1月ぶりの現地観戦になりました。 レポートのほうは長いので先に結果から。  試合結果  E302001020---8Bs013200000---6 勝利投手:片山 敗戦投手:平野 S:ラズナー...
プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
116位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
26位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}