〔試合評〕2011年8月9日(水) ●楽天イーグルス2-3Xオリックス。ラズナー力尽く...今季4度目のサヨナラ敗戦で今季初の5連敗...
スポンサーリンク
第三の男・永井で勝てず、エースの田中で勝てず、
そして(好投したが)開幕投手の岩隈でも勝てない....(T_T)
楽天イーグルスは今季4度目のサヨナラ負け、今季初の5連敗を喫してしまった。
ちなみに5連敗は昨年球宴前の7/19~7/28で喫して以来となっている。
先制点は楽天が取りにいった。3回に松井稼がセンターバックスクリーン右に今季7号ソロ打ちこみ1点先制。5回に嶋の適時打で1点加え、2点リードした展開で終盤に突入する。先発・岩隈は6回0失点のゲームメイクをみせ、7回アタマから救援陣にバトンを託すものの、今日はその救援陣が揮わなかった。
7回に代わったばかりの片山がバルディリスに一発を被弾すると、9回には抑えラズナーが2死2塁からT-岡田に適時打を打たれ土壇場で同点に追い着かれてしまう。さらに延長10回裏、2死3塁でラズナーが赤田に左翼線沿いに落とされるサヨナラフライヒットを浴びて、万事休す。
オリックスの金子千尋投手の2008年7/26から続いているイーグルス戦9連勝記録は、なおも継続されることになった。
金子投手のプロ通算イーグルス戦成績は10勝1敗とのこと。楽天に対して折り紙付の相性の良さが、オリックスを延長サヨナラ勝ちに導いたと言っても過言ではない、そんな試合展開になった。
これで楽天のチーム成績は89試合38勝47敗4分の借金は今季最多の▲9、対オリックス戦は13試合9勝4敗(+5)、後半戦成績14試合5勝9敗(▲4)、8月月間成績8試合2勝6敗(▲4)となった。ゲーム差は3位・ロッテと3.0、4位・オリックスと2.0、最下位・西武と3.0となっている。
(下記へ続く)
ブログ村に参加しています。応援のクリック宜しくお願いします。(_ _)人 皆様のおかげで現在「楽天イーグルス」部門1位です

にほんブログ村
●楽天イーグルス2-3Xオリックスバファローズ〔13回戦〕

■両軍のスターティングオーダー
楽天・・・1番・松井稼(遊)、2番・内村(ニ)、3番・高須(指)、4番・草野(一)、5番・中村(左)、6番・岩村(三)、7番・横川(右)、8番・嶋(捕)、9番・牧田(中)、先発・岩隈(右投)。
オリックス・・・1番・坂口(中)、2番・大引(遊)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(一)、5番・バルディリス(三)、
6番・田口(右)、7番・竹原(指)、8番・鈴木(捕)、9番・赤田(左)、先発・金子千尋(右)
ラズナーの防御率0.00・無双ピッチングは10イニングで途絶える...
今日勝てなかったのは9回裏にラズナーが1点を取られて同点に追いつかれてしまったからだ。
確かに何度かあったチャンスにあともう1点でも取れていたら違うでしょ?ということにはなる。例えば、2点リードした6回表1死2,1塁でまわってきた岩村(前2打席内容が悪かった)の打席時に代打で山崎武司を送り勝負をかけてもよかったかもしれない。
しかし、そんなたられば話は、言っても詮なきことのように思う。例え点差が1点しかないような状況でも、試合を当たり前のように〆にいかなければならないのがクローザーというポジションの宿命だからだ。その意味ではラズナーが打たれた点が今日の敗因だ。できれば、しっかりゼロを入れてほしかった。金子投手に黒星をつけ、この圧倒的な相性の悪い流れ「金子>楽天」を少しでも変えていく契機にしたかった。
一方で、ラズナーには気の毒に思う面もある。自身の野球人生野中で、抑えに転向してまだ1カ月しか経っていない状況で、1点リードは厳しい緊迫したシチュエーションだったことも確かだ。試合前データで救援で9試合投げたが1点リードの展開でマウンドに上がったのは過去2度のみだった。経験が圧倒的に足りないのだ。さらに、先頭打者・坂口に安打出塁を許してしまったことがそんな状況に過酷さをつけ加えてしまったと言える。
9回に打たれ動揺隠せないままあがった10回にサヨナラを許してしまったのだが、なぜイニングまたぎでマウンドに上げたのか?という采配面での疑問は残る。
急造の抑えにも関わらず、ここまで5セーブは立派である。例え好投していてもいつかは打たれてしまう。だから切り替えていってほしいとも思う。
そう思う反面、心配事が1つある。
昨日ラズナーは7/31ロッテ戦以来、実に8日ぶりにマウンドにあがって投げた。調整登板の意味合いが濃厚の起用となったが、日本ハムの打者から1個も空振りを奪うことができていなかった。その時はビハインドの場面で気持ちが乗らないのかもしれない、登板間隔が空いたためイマイチなのかもしれないと思っていた。
しかし、今日もオリックスの打者から1個も空振りを奪うことができなかった。最下記のオリックスの打席結果とカウント推移表を参考にして頂きたい。カウントで紫の網掛けになっている個所が空振りを示しているが、今日の9回10回は1つも無いのが確認できると思う。
先日のエントリ:〔分析〕防御率0.00、被打率.111。楽天・ラズナーの救援・抑え転向後のここまでの投球をデータから診る!(※7/31終了時データ)
で調べたように、7/31時点でラズナーは毎試合相手打者から空振りを奪ってきた。
奪空振り率は、先発時代では考えられないほど高い16.7%。全120球のうち20球で空振りを奪っていた。そして20球のうち18球はストレートだった。
それがここへきて2試合いずれも空振りを奪えず、結果として三振も記録されなかったのは、どういうことだろう?
◎昨日調整登板したとはいえ登板間隔が空きすぎた影響がまだ解消されていないのか?
◎相手チームの研究が進みつつあるのか?(オリックス相手に救援のマウンドに登ったのは今日で4試合と対戦相手で最多)
◎ゲームでは投げていなかったとはいえ、夏本番で疲労が蓄積されて、それが目に見えるかたちでパフォーマンスに表れているのか?
◎たまたまなのか?
過酷な日程が選手層の薄いイーグルスをさらに追い詰める...
いくつかの原因が推測できるが、最後の夏本番で疲労が蓄積されて・・・という箇所は、ラズナーのみならず多かれ少なかれ全ての選手が抱えていることになる。
今日も聖澤はベンチスタート、さらに昨日4打席4三振と元気がなかった山崎は疲労の色が見えるという理由で移動日無しで乗り込んできた強行日程のためスタメンからはずれ途中出場の出番もなく完全休養となった。
楽天は13連戦の真っ只中にいる。そのうち本拠地Kスタでのゲームが10試合。これは地元ファンの応援をバックに地の利を活かして戦うことができるというメリットがある。しかし、この夏本番の気象状況で、13連戦中、屋内でのゲームが7/11京セラドームのオリックス戦の1試合のみ、というのは、選手にとっては勘弁してほしいよ...というのが本音だろう。実際、聖澤選手の8/1付ブログにもそういった生の声が綴られている。
どのチームも過密スケジュールにあり、どのチームでも主力陣をいかに適時休ませつつシーズン最後まで起用していくか?が例年以上に大きく問われている。
そのため、今日の試合、山崎も聖澤も休養となったのは致し方のないところだと思う。選手層が薄いイーグルスにおいて主力陣が外れてしまうと、いささか迫力不足のオーダーになってしまうのも、止む無しだと思う。
最後に先発した岩隈について。調子は決して万全ではない状況下で、元気の無いオリックス打線のアシストもあったとはいえ、6回を被安打2本、ゼロにまとめてきたのは流石。しかし、ストレートの球速が130キロ台半ばなのが、気になってしまう。何回かはその投球術でしのげるかもしれないが、近いうちガタッと崩れてしまいやしないか?と少し気ががり、なのだ。【終】
■オリックス・金子千尋の配球図、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【球種別の投球成績】

■楽天・岩隈久志の配球図、球種割合
【配球図】

【球種別の投球成績】

■両軍の打席結果とカウント推移表



「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
「初球」「結果球」のゾーンの数字は下記のとおりです。

---------------------------------------------------------
ブログ村に参加中です(o'ー'o)ノ 皆様の一押しが更新の活力源です
現在「楽天イーグルス」部門1位

にほんブログ村
◎人気ブログランキングでは「楽天イーグルス」部門で2位

◎ブログラムでは「楽天Gイーグルス」「田中将大」等のカテゴリで1位

◎FC2ランキングでは20位前後で推移

SEO対策:楽天イーグルスSEO対策:東北楽天ゴールデンイーグルス


第三の男・永井で勝てず、エースの田中で勝てず、
そして(好投したが)開幕投手の岩隈でも勝てない....(T_T)
楽天イーグルスは今季4度目のサヨナラ負け、今季初の5連敗を喫してしまった。
ちなみに5連敗は昨年球宴前の7/19~7/28で喫して以来となっている。
先制点は楽天が取りにいった。3回に松井稼がセンターバックスクリーン右に今季7号ソロ打ちこみ1点先制。5回に嶋の適時打で1点加え、2点リードした展開で終盤に突入する。先発・岩隈は6回0失点のゲームメイクをみせ、7回アタマから救援陣にバトンを託すものの、今日はその救援陣が揮わなかった。
7回に代わったばかりの片山がバルディリスに一発を被弾すると、9回には抑えラズナーが2死2塁からT-岡田に適時打を打たれ土壇場で同点に追い着かれてしまう。さらに延長10回裏、2死3塁でラズナーが赤田に左翼線沿いに落とされるサヨナラフライヒットを浴びて、万事休す。
オリックスの金子千尋投手の2008年7/26から続いているイーグルス戦9連勝記録は、なおも継続されることになった。
金子投手のプロ通算イーグルス戦成績は10勝1敗とのこと。楽天に対して折り紙付の相性の良さが、オリックスを延長サヨナラ勝ちに導いたと言っても過言ではない、そんな試合展開になった。
これで楽天のチーム成績は89試合38勝47敗4分の借金は今季最多の▲9、対オリックス戦は13試合9勝4敗(+5)、後半戦成績14試合5勝9敗(▲4)、8月月間成績8試合2勝6敗(▲4)となった。ゲーム差は3位・ロッテと3.0、4位・オリックスと2.0、最下位・西武と3.0となっている。
(下記へ続く)
ブログ村に参加しています。応援のクリック宜しくお願いします。(_ _)人 皆様のおかげで現在「楽天イーグルス」部門1位です

にほんブログ村
●楽天イーグルス2-3Xオリックスバファローズ〔13回戦〕

■両軍のスターティングオーダー
楽天・・・1番・松井稼(遊)、2番・内村(ニ)、3番・高須(指)、4番・草野(一)、5番・中村(左)、6番・岩村(三)、7番・横川(右)、8番・嶋(捕)、9番・牧田(中)、先発・岩隈(右投)。
オリックス・・・1番・坂口(中)、2番・大引(遊)、3番・後藤(ニ)、4番・T-岡田(一)、5番・バルディリス(三)、
6番・田口(右)、7番・竹原(指)、8番・鈴木(捕)、9番・赤田(左)、先発・金子千尋(右)
ラズナーの防御率0.00・無双ピッチングは10イニングで途絶える...
今日勝てなかったのは9回裏にラズナーが1点を取られて同点に追いつかれてしまったからだ。
確かに何度かあったチャンスにあともう1点でも取れていたら違うでしょ?ということにはなる。例えば、2点リードした6回表1死2,1塁でまわってきた岩村(前2打席内容が悪かった)の打席時に代打で山崎武司を送り勝負をかけてもよかったかもしれない。
しかし、そんなたられば話は、言っても詮なきことのように思う。例え点差が1点しかないような状況でも、試合を当たり前のように〆にいかなければならないのがクローザーというポジションの宿命だからだ。その意味ではラズナーが打たれた点が今日の敗因だ。できれば、しっかりゼロを入れてほしかった。金子投手に黒星をつけ、この圧倒的な相性の悪い流れ「金子>楽天」を少しでも変えていく契機にしたかった。
一方で、ラズナーには気の毒に思う面もある。自身の野球人生野中で、抑えに転向してまだ1カ月しか経っていない状況で、1点リードは厳しい緊迫したシチュエーションだったことも確かだ。試合前データで救援で9試合投げたが1点リードの展開でマウンドに上がったのは過去2度のみだった。経験が圧倒的に足りないのだ。さらに、先頭打者・坂口に安打出塁を許してしまったことがそんな状況に過酷さをつけ加えてしまったと言える。
9回に打たれ動揺隠せないままあがった10回にサヨナラを許してしまったのだが、なぜイニングまたぎでマウンドに上げたのか?という采配面での疑問は残る。
急造の抑えにも関わらず、ここまで5セーブは立派である。例え好投していてもいつかは打たれてしまう。だから切り替えていってほしいとも思う。
そう思う反面、心配事が1つある。
昨日ラズナーは7/31ロッテ戦以来、実に8日ぶりにマウンドにあがって投げた。調整登板の意味合いが濃厚の起用となったが、日本ハムの打者から1個も空振りを奪うことができていなかった。その時はビハインドの場面で気持ちが乗らないのかもしれない、登板間隔が空いたためイマイチなのかもしれないと思っていた。
しかし、今日もオリックスの打者から1個も空振りを奪うことができなかった。最下記のオリックスの打席結果とカウント推移表を参考にして頂きたい。カウントで紫の網掛けになっている個所が空振りを示しているが、今日の9回10回は1つも無いのが確認できると思う。
先日のエントリ:〔分析〕防御率0.00、被打率.111。楽天・ラズナーの救援・抑え転向後のここまでの投球をデータから診る!(※7/31終了時データ)
で調べたように、7/31時点でラズナーは毎試合相手打者から空振りを奪ってきた。
奪空振り率は、先発時代では考えられないほど高い16.7%。全120球のうち20球で空振りを奪っていた。そして20球のうち18球はストレートだった。
それがここへきて2試合いずれも空振りを奪えず、結果として三振も記録されなかったのは、どういうことだろう?
◎昨日調整登板したとはいえ登板間隔が空きすぎた影響がまだ解消されていないのか?
◎相手チームの研究が進みつつあるのか?(オリックス相手に救援のマウンドに登ったのは今日で4試合と対戦相手で最多)
◎ゲームでは投げていなかったとはいえ、夏本番で疲労が蓄積されて、それが目に見えるかたちでパフォーマンスに表れているのか?
◎たまたまなのか?
過酷な日程が選手層の薄いイーグルスをさらに追い詰める...
いくつかの原因が推測できるが、最後の夏本番で疲労が蓄積されて・・・という箇所は、ラズナーのみならず多かれ少なかれ全ての選手が抱えていることになる。
今日も聖澤はベンチスタート、さらに昨日4打席4三振と元気がなかった山崎は疲労の色が見えるという理由で移動日無しで乗り込んできた強行日程のためスタメンからはずれ途中出場の出番もなく完全休養となった。
楽天は13連戦の真っ只中にいる。そのうち本拠地Kスタでのゲームが10試合。これは地元ファンの応援をバックに地の利を活かして戦うことができるというメリットがある。しかし、この夏本番の気象状況で、13連戦中、屋内でのゲームが7/11京セラドームのオリックス戦の1試合のみ、というのは、選手にとっては勘弁してほしいよ...というのが本音だろう。実際、聖澤選手の8/1付ブログにもそういった生の声が綴られている。
どのチームも過密スケジュールにあり、どのチームでも主力陣をいかに適時休ませつつシーズン最後まで起用していくか?が例年以上に大きく問われている。
そのため、今日の試合、山崎も聖澤も休養となったのは致し方のないところだと思う。選手層が薄いイーグルスにおいて主力陣が外れてしまうと、いささか迫力不足のオーダーになってしまうのも、止む無しだと思う。
最後に先発した岩隈について。調子は決して万全ではない状況下で、元気の無いオリックス打線のアシストもあったとはいえ、6回を被安打2本、ゼロにまとめてきたのは流石。しかし、ストレートの球速が130キロ台半ばなのが、気になってしまう。何回かはその投球術でしのげるかもしれないが、近いうちガタッと崩れてしまいやしないか?と少し気ががり、なのだ。【終】
■オリックス・金子千尋の配球図、球種割合
【配球図】
※各コースの上段は直球、下段は変化球

【球種別の投球成績】

■楽天・岩隈久志の配球図、球種割合
【配球図】

【球種別の投球成績】

■両軍の打席結果とカウント推移表



「ボール球」・・・ボールゾーンの球を(打席結果に関わらず)スイングした回数
「球速」・・・結果球の球速
St・・・ストレート、Cur・・・カーブ、Sl・・・スライダー、Cut・・・カットボール、Sh・・・シュート、Fo・・・フォーク、Sin・・・シンカー、Ch・・・チェンジアップ、Pa・・・パーム、Kn・・・ナックル。
カウントの太字はストレートです。
「初球」「結果球」のゾーンの数字は下記のとおりです。

---------------------------------------------------------
ブログ村に参加中です(o'ー'o)ノ 皆様の一押しが更新の活力源です
現在「楽天イーグルス」部門1位

にほんブログ村
◎人気ブログランキングでは「楽天イーグルス」部門で2位

◎ブログラムでは「楽天Gイーグルス」「田中将大」等のカテゴリで1位

◎FC2ランキングでは20位前後で推移

SEO対策:楽天イーグルスSEO対策:東北楽天ゴールデンイーグルス

- 関連記事
-
- 〔試合評〕2011年8月10日(水) ●楽天イーグルス3-4オリックス。星野監督が8回裏にサンチェスを起用したその理由
- 〔試合評〕2011年8月9日(水) ●楽天イーグルス2-3Xオリックス。ラズナー力尽く...今季4度目のサヨナラ敗戦で今季初の5連敗...
- 〔試合評〕2011年8月8日(月) ●楽天イーグルス2-4日本ハム。塩見vs斎藤佑樹2度目のルーキー対決は...斎藤佑の「持っている」というより...楽天の「持って無さ」にヤラれてしまいました...
スポンサーサイト
