〔雑感〕ミスリードの危険性を孕むサンケイスポーツの報道「楽天・星野監督嘆き節…外国人投手は苦手」
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昨夜の日本ハム戦、先発・永井が序盤で5失点、打線はケッペルの前にゼロ行進で0-7と大敗を喫した星野楽天。今朝のサンケイスポーツが下記の見出して闘将の嘆き節を報じている。
楽天・星野監督嘆き節…外国人投手は苦手 (2011.8.6 05:01 サンケイスポーツ)
http://www.sanspo.com/baseball/news/110806/bsh1108060503000-n1.htm
(パ・リーグ、楽天0-7日本ハム、11回戦、日本ハム8勝3敗、5日、Kスタ宮城)楽天・先発の永井は立ち上がりから制球が甘く、ホフパワーに2打席連続本塁打を浴びるなど6回10安打5失点。前日は12得点と爆発した打線もケッペルに抑え込まれた。今季は相手先発が外国人投手の場合、5勝13敗と大きく負け越し。星野監督も「向こうの投手がよかったこともあるけど、チャンスはいっぱいあった」と嘆いた。
今季の楽天は外国人投手相手に分が悪いことを報じているわけだけれど、
これは正しくいえば、正確な報道ではない。
ミスリードの危険性もはらんでいるものなのだ。
この記事によると、外国人投手に5勝13敗と負け越している最大の原因は外国人投手を打ち崩すことができていないからだという文脈で語られているが、決してそればかりではない。
サンケイスポーツが対象としている相手先発が外国人投手の18試合は下記だ。

こちらに外国人投手が先発の18試合の主なデータをまとめてみた。
楽天の1試合平均得点2.06
楽天の1試合平均失点4.00
楽天が先制した試合の割合33.3% (18試合中6試合)
楽天先発投手陣の防御率2.90
楽天先発投手陣のクオリティスタート8個(QS率44.4%)
外国人先発投手の防御率2.39
次に外国人以外、つまり日本人投手が先発のときの試合(68試合)のデータを出してみる。
楽天の1試合平均得点2.93
楽天の1試合平均失点2.93
楽天が先制した試合の割合50.7% (67試合中34試合)
楽天先発投手陣の防御率2.60
楽天先発投手陣のクオリティスタート39個(QS率58.2%)
~~~
打線は日本人先発のときは1試合平均2.93得点をあげているが、外人投手相手になると2.06に落ちる。約0.87点少ない計算で、確かに打線も点を取ることができていない。これは事実だ。
と同時に、投手陣も踏ん張りきれていないのが上記の数値から確認できる。
日本人相手のときの1試合平均失点は2.93、外人相手になると4.00、1.07点多く失点を許している。先発陣の防御率やゲームメイクできた試合の割合を診るクオリティスタート率も、相手先発が日本人よりも外人のときのほうが悪い数字が出ている。これは調べてないが同様の傾向は救援陣でも恐らくそうなのだろう。
そんな感じだから、当然、投打の噛み合わせも悪くなってくる。
そのため、試合の流れを大きく左右する先制点攻防でも、先制奪取試合の割合は日本人先発相手50.7%から外人先発相手33.3%と急落している。
というわけで、外人相手に分が悪いのは、投手陣のパフォーマンスがいまひとつであることも、打線が打てないのと同等、あるいは、楽天は守りのチームという状況を考えればそれ以上の大きな要因として存在しているのだ。決して打線ばかりの問題ではないのだ。【終】
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昨夜の日本ハム戦、先発・永井が序盤で5失点、打線はケッペルの前にゼロ行進で0-7と大敗を喫した星野楽天。今朝のサンケイスポーツが下記の見出して闘将の嘆き節を報じている。
楽天・星野監督嘆き節…外国人投手は苦手 (2011.8.6 05:01 サンケイスポーツ)
http://www.sanspo.com/baseball/news/110806/bsh1108060503000-n1.htm
(パ・リーグ、楽天0-7日本ハム、11回戦、日本ハム8勝3敗、5日、Kスタ宮城)楽天・先発の永井は立ち上がりから制球が甘く、ホフパワーに2打席連続本塁打を浴びるなど6回10安打5失点。前日は12得点と爆発した打線もケッペルに抑え込まれた。今季は相手先発が外国人投手の場合、5勝13敗と大きく負け越し。星野監督も「向こうの投手がよかったこともあるけど、チャンスはいっぱいあった」と嘆いた。
今季の楽天は外国人投手相手に分が悪いことを報じているわけだけれど、
これは正しくいえば、正確な報道ではない。
ミスリードの危険性もはらんでいるものなのだ。
この記事によると、外国人投手に5勝13敗と負け越している最大の原因は外国人投手を打ち崩すことができていないからだという文脈で語られているが、決してそればかりではない。
サンケイスポーツが対象としている相手先発が外国人投手の18試合は下記だ。

こちらに外国人投手が先発の18試合の主なデータをまとめてみた。
楽天の1試合平均得点2.06
楽天の1試合平均失点4.00
楽天が先制した試合の割合33.3% (18試合中6試合)
楽天先発投手陣の防御率2.90
楽天先発投手陣のクオリティスタート8個(QS率44.4%)
外国人先発投手の防御率2.39
次に外国人以外、つまり日本人投手が先発のときの試合(68試合)のデータを出してみる。
楽天の1試合平均得点2.93
楽天の1試合平均失点2.93
楽天が先制した試合の割合50.7% (67試合中34試合)
楽天先発投手陣の防御率2.60
楽天先発投手陣のクオリティスタート39個(QS率58.2%)
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打線は日本人先発のときは1試合平均2.93得点をあげているが、外人投手相手になると2.06に落ちる。約0.87点少ない計算で、確かに打線も点を取ることができていない。これは事実だ。
と同時に、投手陣も踏ん張りきれていないのが上記の数値から確認できる。
日本人相手のときの1試合平均失点は2.93、外人相手になると4.00、1.07点多く失点を許している。先発陣の防御率やゲームメイクできた試合の割合を診るクオリティスタート率も、相手先発が日本人よりも外人のときのほうが悪い数字が出ている。これは調べてないが同様の傾向は救援陣でも恐らくそうなのだろう。
そんな感じだから、当然、投打の噛み合わせも悪くなってくる。
そのため、試合の流れを大きく左右する先制点攻防でも、先制奪取試合の割合は日本人先発相手50.7%から外人先発相手33.3%と急落している。
というわけで、外人相手に分が悪いのは、投手陣のパフォーマンスがいまひとつであることも、打線が打てないのと同等、あるいは、楽天は守りのチームという状況を考えればそれ以上の大きな要因として存在しているのだ。決して打線ばかりの問題ではないのだ。【終】
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