〔分析〕楽天・田中将大投手の球種割合と被打率を調べてみた。(6/8終了時データ)
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先日6/8横浜3回戦での8回1失点(自責はゼロ)の好投が光り、防御率1.33で現在パリーグ防御率ランキングの1位を記録している田中将大投手。
今日は、田中の今季ここまでの球種割合と被打率を中心にみていきたい。
なお、この手のエントリは昨年から何度かやっているのだが、今回のエントリの直接的なきっかけは、Baseball Journalにも参加しているてぃーさんが運営するブログ「日本ハムが行く!」。ここ最近のエントリで、ダルビッシュと武田勝の球種別被打率のエントリ(下記URL参照)が掲載されていたのが書くきっかけになっている。
【球種別の被打率を見てみる.1】ダルビッシュ -2011年6月7日までの実績-
http://ameblo.jp/baseboll0607/entry-10916494879.html
球種別の被打率を見てみる.2】武田勝 -2011年6月10日までの実績-
http://ameblo.jp/baseboll0607/entry-10919405941.html
さて、全体の球種割合をチェックしてみよう。
■〔全体〕球種割合

2009年の球種割合は、ストレート38%、スライダー31%、フォーク13%、シュート11%、カーブ4%、チェンジアップ3%。2010年のそれはストレート35%、スライダー29%、フォーク13%、シュート(またはツーシーム)15%、カーブ4%、チェンジアップ4%となっていた。
今季ここまでストレートの割合が41.9%と過去3年間の中で最も高くなっており、一方、スライダーの比率は変わらないものの、フォーク、シュート、チェンジアップ、カーブの割合が減少している。
昨年の田中は開幕から10登板目5/23中日戦まではストレートも走っていたが、次の5/30広島戦以降は打者の左右ともにストレートが打たれ出してきていた。自主トレ時の故障や疲労等による影響か、打者の左右を問わずそのストレートの被打率が1割悪化していた。
今季はここまでではそんな予兆もなく、再び球威を取り戻したストレートを軸にピッチングを組み立てることができている点が、ここまでの好成績に繋がっていると言えそうだ。
打者の左右別にそれぞれみてみよう。まずは右から。
■〔vs右打者〕球種割合、球種別被打率ゾーン被打率
〔球種割合〕

下記の左打者球種割合と比較してもらいたいのだが、目立って大きな差異はない。しいていえば、右打者の時にストレートの割合が多く、逆に左打者の時はフォークが多くなる傾向にある、それだけだ。持ち球の全てを打者の左右関係なく投げることができる点が、田中の魅力の1つといえる。
〔球種別被打率〕

昨年の球種別被打率ではスライダーが.278を記録していたが、ここまでは.197と良い数字を残している。特に右打者相手には.184と2割を切る低さは秀逸だ。
しかし、田中の伝家の宝刀といえる縦の落差あるスライダーで空振り三振を取ることはイメージよりかは少なく、フォークが多くなっている。(この傾向は昨年も同様)。ちなみに上記表にはフォークで掲載したが、実は今年はフォークはほとんど投げていない。代わりに140キロ前半を常時計測する高速スプリットを投げて落としているのだが、今季はそのスプリットが威力を発揮している。(奪三振75個のうち37個をこの球種で獲得)
〔ゾーン被打率〕

右打者に対しては高めのゾーンでも勝負ができ、有利に立っている点がストロングポイントだろう。
さらに目につくのは、ストライクからボールゾーンに変化する変化球は彼の独壇場だ。これは左打者に対しても言えることだが、特に変化球を低めに集めるとまず相手打者は打てない。
上記ゾーンをヨコ切りにして一番下の段とその上の段の変化球時の成績をみてみると、打者の左右合計で、被打率.068 (44打数3安打25三振)となっている。
次に左打者時のそれを眺めてみたい。
■〔vs左打者〕球種割合とゾーン被打率
〔球種割合〕

前述したように、右打者のそれとほとんど変わらない。あえて言えば、ストレートの割合が若干下がり、フォークが上昇している傾向がみられる。
〔球種別被打率〕

昨年左打者に対してストレートをかなり打たれていた田中だが、今季はここまでその被打率は.265。まずまずと言えそうだ。十八番のスライダー、フォークのそれは良い成績を収めている。左打者から逃げていくシュートはけっこう打たれているのが確認できる。
〔ゾーン被打率〕

こちらは右打者の時と違って、高めの球をけっこう打たれているのが確認できる。(被打率.481)
....とまあ、駆け足だったが、こんな感じになっています。
現在、岩隈が戦線離脱中ということもあって、その存在感がより一層大きさを増し、凄みも増しているマー君。先日は高卒プロ5年50勝の節目にも到達しました。今季はここまでクオリティスタート率は100%。6回以上自責点2という厳しい条件設定をしても100%と完璧に役割をはたしています。
悲願の沢村賞へ。味方打線の状態も徐々に上向いてきていますし、これからどんどん白星を積み重ねていってほしいところ、です。
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今日は、田中の今季ここまでの球種割合と被打率を中心にみていきたい。
なお、この手のエントリは昨年から何度かやっているのだが、今回のエントリの直接的なきっかけは、Baseball Journalにも参加しているてぃーさんが運営するブログ「日本ハムが行く!」。ここ最近のエントリで、ダルビッシュと武田勝の球種別被打率のエントリ(下記URL参照)が掲載されていたのが書くきっかけになっている。
【球種別の被打率を見てみる.1】ダルビッシュ -2011年6月7日までの実績-
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さて、全体の球種割合をチェックしてみよう。
■〔全体〕球種割合

2009年の球種割合は、ストレート38%、スライダー31%、フォーク13%、シュート11%、カーブ4%、チェンジアップ3%。2010年のそれはストレート35%、スライダー29%、フォーク13%、シュート(またはツーシーム)15%、カーブ4%、チェンジアップ4%となっていた。
今季ここまでストレートの割合が41.9%と過去3年間の中で最も高くなっており、一方、スライダーの比率は変わらないものの、フォーク、シュート、チェンジアップ、カーブの割合が減少している。
昨年の田中は開幕から10登板目5/23中日戦まではストレートも走っていたが、次の5/30広島戦以降は打者の左右ともにストレートが打たれ出してきていた。自主トレ時の故障や疲労等による影響か、打者の左右を問わずそのストレートの被打率が1割悪化していた。
今季はここまでではそんな予兆もなく、再び球威を取り戻したストレートを軸にピッチングを組み立てることができている点が、ここまでの好成績に繋がっていると言えそうだ。
打者の左右別にそれぞれみてみよう。まずは右から。
■〔vs右打者〕球種割合、球種別被打率ゾーン被打率
〔球種割合〕

下記の左打者球種割合と比較してもらいたいのだが、目立って大きな差異はない。しいていえば、右打者の時にストレートの割合が多く、逆に左打者の時はフォークが多くなる傾向にある、それだけだ。持ち球の全てを打者の左右関係なく投げることができる点が、田中の魅力の1つといえる。
〔球種別被打率〕

昨年の球種別被打率ではスライダーが.278を記録していたが、ここまでは.197と良い数字を残している。特に右打者相手には.184と2割を切る低さは秀逸だ。
しかし、田中の伝家の宝刀といえる縦の落差あるスライダーで空振り三振を取ることはイメージよりかは少なく、フォークが多くなっている。(この傾向は昨年も同様)。ちなみに上記表にはフォークで掲載したが、実は今年はフォークはほとんど投げていない。代わりに140キロ前半を常時計測する高速スプリットを投げて落としているのだが、今季はそのスプリットが威力を発揮している。(奪三振75個のうち37個をこの球種で獲得)
〔ゾーン被打率〕

右打者に対しては高めのゾーンでも勝負ができ、有利に立っている点がストロングポイントだろう。
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■〔vs左打者〕球種割合とゾーン被打率
〔球種割合〕

前述したように、右打者のそれとほとんど変わらない。あえて言えば、ストレートの割合が若干下がり、フォークが上昇している傾向がみられる。
〔球種別被打率〕

昨年左打者に対してストレートをかなり打たれていた田中だが、今季はここまでその被打率は.265。まずまずと言えそうだ。十八番のスライダー、フォークのそれは良い成績を収めている。左打者から逃げていくシュートはけっこう打たれているのが確認できる。
〔ゾーン被打率〕

こちらは右打者の時と違って、高めの球をけっこう打たれているのが確認できる。(被打率.481)
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