【分析】 元の木阿弥になってしまった楽天・ルイーズ選手。
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昨年後半戦は打率.302、OPS.883の好成績を残し、来日2年目となる今季はその打棒で長打力、得点力を期待されていたルイーズ選手。しかし、ここまで結果が出ていない。
10試合消化の4/22終了時で7試合に出場、26打席、25打数2安打1打点、三振14、四球1の打率.080と極度のスランプに陥っている。
春季キャンプでは、苦手としている外角低めを中心とした相手投手の変化球攻め、それに対応するため、球を十分に引きつけて球種を見極めることも意識付けて練習を行っていた。
▼参照過去記事▼
【雑感】河北新報のこの記事に異議あり!>3/3付 東北楽天・ルイーズ一発狙う 鋭い振りに復調の兆し
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-362.html
その成果はオープン戦で徐々にではあるが、確実に表れていた。三振の数が減り、変わって四球数が増加したのだ。これは目に見えた「変化」であった。(詳しくは下記過去記事参照)
▼参照過去記事▼
【記録】 楽天・ルイーズ OP戦打率.250。選球眼に改善傾向。三振減、四球増。
http://tan5277.blog104.fc2.com/blog-entry-398.html
ところが、開幕してフタをあけてみると、キャンプ~オープン戦で磨きをかけてきた球の見極めは、どうやら元の木阿弥に帰してしまったようだ。
下記は昨年と今季ここまでのスイング率、空振り率、ファウル率を比較した表である。
ここでいうスイング率は全球数に対しての割合で、空振り率とファウル率はバットを振りにいった数(=スイング数)に対しての割合である。
これをみてみると、昨年は相手投手が投じた球の2球に1回はバットを振りにいっていたことが確認できる。そして、その傾向は今季ここまでも変わらず、パーセンテージでも54.0%、54.8%とほぼ同値を示している。
明らかな差異は空振り率に出ていた。昨年も空振りが非常に目立ったルイーズ選手だったが、昨年のそれは42.2%であるのに対し、今季ここまでは50.9%と8.7%も増えてしまった。
この点が三振数の多さに表れていると言えそうだ。
■楽天・ルイーズ スイング率、空振り率、ファウル率の比較

さらに、ルイーズ選手がどこのゾーンの球に空振りをしているのか?確認するべく、ここまでの全26打席104球の配球図を作成してみた。投手側の視点のため、向かって右側(→)がルイーズ選手の内角にあたる。
赤く網掛けしてあるのは昨年のホットゾーン、水色は苦手ゾーンを表している。
■楽天・ルイーズ 2011年4/22終了時での全配球図

さらに、各コースの上段が直球、下段が変化球になっている。それぞれの左端の数字がそこに投じられた球数、続いて空振り数、ファウル数、凡打数を書きこんでみた。少し見づらいかもしれないが。
例えば、外角低めストライクゾーンには11球記録されており、内訳は直球が5、変化球が6。そのうち変化球3球で空振りし、ファウルは合計3回、凡打は1つ記録されている、というふうにみる。
これで空振り数を確認すると、空振り29個(空振り三振含む)
内角7個、真中5個、外角17個
高7個、真中1個、低21個
となっており、ルイーズ選手の苦手とする低めのゾーンとアウトコースに空振り数が集中しているのが確認できる。
三振14個のうち9個を一番下のゾーンで記録しており、そのうち8個がスライダー、チェンジアップでの空振り三振になっている。
キャンプではここの変化球の見極めを修正してきたはずなのだが、致し方の無いこととはいえ震災で一時帰国したのがルイーズ選手にとってマイナスに出ている可能性は否めない。
個人的には非常に高い期待をしていただけに、現在の状態は肩すかしくらった感である。
残念だが、今のルイーズ選手からは何も生まれない。
相手投手が投げた104球のうちストライクゾーンの球は44球、約6割の球がボールゾーンの球なのだ。つまり、まともなストライク球を投げなくても容易に討ち取ることができる、そんな状況なのだ。
ここへきて数試合でスタメンを外れる試合が増えてきたが、ルイーズ選手が復調するまで、他選手の起用に完全に切り替えるのも1つの考えなのでは?と思う。少なくとも、現在の状況では草野のほうが(まだあまり結果は出ていないとはいえ)良い当たりを飛ばしているし、大廣のほうが未知数なだけに期待ができる。
はたして、闘将の堪忍袋の緒は、今どのような状況なのだろうか?
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昨年後半戦は打率.302、OPS.883の好成績を残し、来日2年目となる今季はその打棒で長打力、得点力を期待されていたルイーズ選手。しかし、ここまで結果が出ていない。
10試合消化の4/22終了時で7試合に出場、26打席、25打数2安打1打点、三振14、四球1の打率.080と極度のスランプに陥っている。
春季キャンプでは、苦手としている外角低めを中心とした相手投手の変化球攻め、それに対応するため、球を十分に引きつけて球種を見極めることも意識付けて練習を行っていた。
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その成果はオープン戦で徐々にではあるが、確実に表れていた。三振の数が減り、変わって四球数が増加したのだ。これは目に見えた「変化」であった。(詳しくは下記過去記事参照)
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【記録】 楽天・ルイーズ OP戦打率.250。選球眼に改善傾向。三振減、四球増。
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ところが、開幕してフタをあけてみると、キャンプ~オープン戦で磨きをかけてきた球の見極めは、どうやら元の木阿弥に帰してしまったようだ。
下記は昨年と今季ここまでのスイング率、空振り率、ファウル率を比較した表である。
ここでいうスイング率は全球数に対しての割合で、空振り率とファウル率はバットを振りにいった数(=スイング数)に対しての割合である。
これをみてみると、昨年は相手投手が投じた球の2球に1回はバットを振りにいっていたことが確認できる。そして、その傾向は今季ここまでも変わらず、パーセンテージでも54.0%、54.8%とほぼ同値を示している。
明らかな差異は空振り率に出ていた。昨年も空振りが非常に目立ったルイーズ選手だったが、昨年のそれは42.2%であるのに対し、今季ここまでは50.9%と8.7%も増えてしまった。
この点が三振数の多さに表れていると言えそうだ。
■楽天・ルイーズ スイング率、空振り率、ファウル率の比較

さらに、ルイーズ選手がどこのゾーンの球に空振りをしているのか?確認するべく、ここまでの全26打席104球の配球図を作成してみた。投手側の視点のため、向かって右側(→)がルイーズ選手の内角にあたる。
赤く網掛けしてあるのは昨年のホットゾーン、水色は苦手ゾーンを表している。
■楽天・ルイーズ 2011年4/22終了時での全配球図

さらに、各コースの上段が直球、下段が変化球になっている。それぞれの左端の数字がそこに投じられた球数、続いて空振り数、ファウル数、凡打数を書きこんでみた。少し見づらいかもしれないが。
例えば、外角低めストライクゾーンには11球記録されており、内訳は直球が5、変化球が6。そのうち変化球3球で空振りし、ファウルは合計3回、凡打は1つ記録されている、というふうにみる。
これで空振り数を確認すると、空振り29個(空振り三振含む)
内角7個、真中5個、外角17個
高7個、真中1個、低21個
となっており、ルイーズ選手の苦手とする低めのゾーンとアウトコースに空振り数が集中しているのが確認できる。
三振14個のうち9個を一番下のゾーンで記録しており、そのうち8個がスライダー、チェンジアップでの空振り三振になっている。
キャンプではここの変化球の見極めを修正してきたはずなのだが、致し方の無いこととはいえ震災で一時帰国したのがルイーズ選手にとってマイナスに出ている可能性は否めない。
個人的には非常に高い期待をしていただけに、現在の状態は肩すかしくらった感である。
残念だが、今のルイーズ選手からは何も生まれない。
相手投手が投げた104球のうちストライクゾーンの球は44球、約6割の球がボールゾーンの球なのだ。つまり、まともなストライク球を投げなくても容易に討ち取ることができる、そんな状況なのだ。
ここへきて数試合でスタメンを外れる試合が増えてきたが、ルイーズ選手が復調するまで、他選手の起用に完全に切り替えるのも1つの考えなのでは?と思う。少なくとも、現在の状況では草野のほうが(まだあまり結果は出ていないとはいえ)良い当たりを飛ばしているし、大廣のほうが未知数なだけに期待ができる。
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