【戦評】 分析進むライバル球団の茂木栄五郎対策~2018年4月5日●楽天イーグルス1-3日本ハム

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初回のチャンス、本塁突入の茂木が憤死




◎コテコテの巨人ファンがナベツネ教を脱会し、東北楽天ゴールデンイーグルスに一目惚れしたその理由

連敗ストップを託されたのは、2年目の藤平だった。

昨季チームがどん底に沈んだ8月中旬~9月初めの大型連敗。
このとき6連敗、10連敗を2度止めたのが、当時ルーキーの大型右腕である。

俄然、期待高まったが、どうやら藤平の様子がおかしい。

「踏み込む時、左足に体重をうまく乗せられなかった」

今シーズンから高くなり傾斜もきつくなった本拠地・楽天生命パークのマウンドに合わず、自己ワースト7四死球の荒れ球スタイル。
初回の12球を皮切りに、2回は23球、3回は32球。
球数もどんどんかさみ、不穏な空気を醸し出していた。

楽天は初回、絶好の先制機を迎えていた。

相手先発・村田の立ち上がり、1番・茂木が四球出塁。
昨季は「真のバント成功率」92.6%でNPB史上40人目200犠打を決めた2番・藤田が、確実に送りバント決める。

そして1死2塁のチャンスをお膳立てし、打席に迎えたのは3番・ペゲーロ。
体調不良で2試合休場したドミニカンが戦列復帰。
その復帰後の初打席で、村田のカウント球を捉えて流し打ちの左安を放った。

このとき、2塁から茂木が一気に本塁突入を試みた。
しかし、レフト近藤からあまりにも素晴らしすぎるバックホームが到来し、あえなく本塁憤死。
ここで1点入っていれば、その後の展開もまた違ったものになったかもしれない。

1アウトだったこと、ペギーの打球がレフト正面を突いたこと等を考えれば、茂木に無理させず3塁で止めて後続のバットに期待する選択肢もあったのかもしれない。

しかし、今の楽天は4/1ロッテ戦6回から得点圏17打席でヒットなし。
この虎の子の1本を逃したら、次いつ得点圏でヒットが生まれるか分からない。

3塁ベースコーチの胸中にも、そういう思いがあったはず。
ぼくはここで勝負をかけた判断は、ありえたと思っている。


ここから始まる!オコエの高卒3年目山田哲人計画!




初回に逃した欲しかった先制点は3回裏にやってきた。
藤平が2四球とエラーでまねいた2死満塁をゼロで気に抜けた直後の攻撃だった。

快音一閃火を噴いたのは、帰ってきたオコエのバットである!

今季は開幕1軍を逃したが、腐らなかった。
2軍で17打席・打率438と好調を取り戻すと、田中との入れ替わりで同日1軍登録。
即「9番・中堅」でスタメン出場し、今季初打席での大仕事になった。

結果球はボール先行1-0から高めに抜けたスライダーだった。(本人談話はカーブかな)

この日の村田は変化球の7割近くを低めゾーンに集める投げっぷりで楽天を苦しめた。
一方、高めに記録された変化球はわずか5球、オコエはその数少ない失投を一振りで完璧にしばいてみせた。

その打球は、ぼくらの度肝を抜く推定飛距離128mの今季1号ソロ。
1軍への帰還を報告するかのように、楽天ファンが待ち受ける左翼スタンド中段に消えていった。(E1-0F)

速度167.4キロ、角度33度は、MLBで注目されている安打や長打になりやすい『バレル』と呼ばれるスウィートポットに入った会心の一撃になっている。

何度も書いてきているように、当ブログはオコエの高卒3年目に注目する。

ヤクルトの山田哲人が高卒3年目に94試合に出場し1軍定着の足がかりを作り、翌4年目にリーグを代表する打者に成長し、5年目からは2年連続トリプルスリーを達成させたように、ぼくはオコエの今季を『高卒3年目山田哲人プロジェクト』と名付けている。

オコエには高卒3年目に山田が残した94試合、396打席、打率.283、OPS.711、26打点、3本塁打を軽々越えて羽ばたいて欲しいと願っている!

(下記へつづく)

両軍のスタメン

日本ハム=1番・岡(右)、2番・西川(中)、3番・近藤(左)、4番・中田(一)、5番・レアード(三)、6番・アルシア(指)、7番・松本(二)、8番・清水(捕)、9番・中島(遊)、先発・村田(右投)

楽天=1番・茂木(遊)、2番・藤田(二)、3番・ペゲーロ(指)、4番・ウィーラー(三)、5番・島内(左)、6番・アマダー(一)、7番・岡島(右)、8番・嶋(捕)、9番・オコエ(中)、先発・藤平(右投)

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2018凡例

明暗分けた5回の攻防




オコエの先制ソロで1点援護をもらった藤平。
その直後の4回はテンポ良くストライク先行で三者凡退に抑えたが、9番・中島から始まる翌5回に崩れて2失点した。

先頭の中島、1番・岡と2者連続四球。
バントで1死3,2塁になり、ここで打席に迎えたのが、横浜高校の先輩・近藤。

昨季は実現しなかった先発・後輩対決は1、2打席ともに藤平が怖気づいての四球にみえた。
勝負を避けるわけにはいかない3打席目はピッチャー返し。

詰り気味のゴロが藤平のグラブ側に転がったが、腕を伸ばしたものの取れずに抜けていく。
その打球を2塁ベースすぐ右横でセカンド藤田が追いつき1塁送球したが、一足及ばずのタイムリー内野安打。(E1-1F)

続く4番・中田には内角に抜けた失投を詰り気味ながらもサード後方に落とされ、2塁走者生還。
逆転を許してしまった。(E1-2F)

イーグルスは逆転直後の5回裏、初回以来2度目の無死1塁を作ることに成功した。

先頭の好調アマダーが左前快打で出塁。

ここから、追いつけ追いこせの反撃が始まるかと思いきや、続く選手会長の岡島が投ゴ併で一気に意気消沈。
結局、本戦で楽天の走者が2塁に進出したのは初回だけという散発4安打に終わっている。


近藤に蹂躙された日本ハム3回戦




その後、楽天は7回にも1失点。
回またぎした二番手・釜田が、6番・アルシアに空振り奪えずの誘い球を右前へ弾き返され、2塁走者・近藤のホームインを許した。

終わってみれば、近藤はこの日、四球、四球、二安(打点1)、四球、四球と5打席全出塁。
初回には本塁突入の茂木を憤死においこむ好返球をみせ、7回の得点も近藤がホームを踏んでおり、近藤に一騎当千の活躍を許してしまったところに敗因ありと言えそうだ。

この日の5打席24球勝負で、嶋、足立の楽天捕手陣が内角にミットを構えたのは、嶋のわずか2球のみだった。
実況席では内角攻めをしなかったことに解説・鉄平さんが苦言を呈していた。
おそらく前2戦、近藤の内角にミットを構えて1四球2安打(いずれも適時打)を弾き返されていたことが嶋の脳裏をよぎったのかもしれない。

昨季16勝9敗と大きく勝ち越した日本ハム戦を今年も勝ち越すには、近藤対策、最重要課題になっている。

これでチームは4連敗、6試合1勝5敗の最下位。
1位・西武とはゲーム差はやくも4.5に開き、2位・ロッテとは3.0、3位・日本ハムと2.0、4位・ソフトバンクと1.5、5位・オリックスと0.5になった。


ライバル球団の茂木対策進む




それにしても、貧打はいよいよ深刻だ。

開幕前の対外戦でも1度もなかった一塁守備にアマダーを就かせ、DHでペゲーロを復帰させても、散発4安打。
変化球は徹底して低めに、速球は微妙に動かして大胆に。
メリハリ効いた村田の投球術に翻弄されるかたちになり、梨田監督も頭が痛い。

開幕6戦を終えた得点はわずか12点。
チーム打率は12球団11位の.207。

昨年低打率に喘いだロッテの同時期は18得点、打率.211だったから、あの頃のロッテよりも悪い数字になっている。

昨年は開幕6戦で6本のホームランが、今年は島内、オコエの2本のみ。
アマダーの当たりが逆風に押し戻される不運はあったものの、頼みの外国人勢は不発。
昨年は早々に2本を放った茂木も、まだゼロだ。

その茂木は打率.167、OPS.468と苦しんでいる。

まだ少なからず手術した右肘の状態が気になる部分もあるのかもしれない。
しかし、それ以上に対戦相手の茂木への攻めが大きく変化していることも指摘したい。

昨季は規定打席2位の初球スウィング率40.8%を誇った茂木。
初球から超積極的にバットを振ってくるスタイルを警戒し、今季は初球変化球から入ってくるケースが増えている。

初回先頭打者は、投手にとってもそのゲームの最初の対戦だ。
そのため、調子のバロメーターである速球を多く投げる傾向にある。

しかし、それでは茂木は抑えることができないと判断したのだろう。
初回先頭打者でも変化球攻めが前年比20%増とグッと増えた。

これを受けて、茂木がどう巻き返してくるかに注目だ。


■茂木栄五郎 初球変化球割合

2017年 47.7%
2018年 59.3%

■茂木栄五郎 初回先頭打者 変化球割合

2017年 34.5%
2018年 54.5%



5回、打者24人、98球、被安打2、被本塁打0、奪三振5、与四球5、与死球1、失点2、自責点2。

使用めどたった新球チェンジアップ





昨年はkoboパークで3戦3敗、防御率4.67だった藤平。
念願の本拠地初勝利をめざす今季初登板になったが、改修されたマウンドに合わず、制球に苦しんだ。

村田が変化球の68.6%を低めに集めたのに対し、藤平は40.9%。
村田の高め変化球率は14.3%と少なかった一方、藤平は34.1%と多くの変化球が高めに上ずっていた。

軸球になるべき速球も全体の27.8%が高めボールゾーンに吹かすかたちになり、四苦八苦。
5球投じたカーブは全てがボールになるなど、思うように機能しなかった。

それでも4回までノーヒットに抑えたのは、荒れ球で打者が狙いが絞りきれなかったことと、球自体は良かったからだろう。

そのなか、収穫は新球チェンジアップにメドがたったこと。

辛島や岸に握り方やコツを教わり、「ボールを抜くというより、切る感じ」と自身でも試行錯誤しながら昨オフから練習に取り組んできた球種だった。

以前、「自分は右打者の外角の直球、スライダーが持ち味。だけどチェンジアップを左の外だけでなく、右打者の外にも使えたらゴロを増やすことも出来る」と語っていた藤平。

その右打者の外角に投げ切りたかったチェンジアップが失投になり、内角に抜けたところを中田に勝ち越し打を浴びたが、失投と言える失投はその1球ぐらい。

アルシアには二ゴを打たせ、清水からは空三振、他にも3つの見逃しストライクを記録するなど上々。

この球を上手く使って、2年目の飛躍を成し遂げてもらいたい。【終】


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