【戦評】 「亡霊」と「足枷」が梨田楽天を蝕んでいく~2018年4月1日●楽天イーグルス4-5ロッテ

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開幕カードは負け越しに




◎コテコテの巨人ファンがナベツネ教を脱会し、東北楽天ゴールデンイーグルスに一目惚れしたその理由


1勝1敗で迎えた開幕カードの第3戦。
両軍の安打数はともに9と同じだったが、先発の出来で明暗分かれたゲームになった。

初戦、2戦目とも先手を取れなかった楽天が本戦では先制した。

3回表、2死走者なしからの先取点だった。
前2者がアウトに倒れ、打順が2巡目に入ったところ、1番・茂木、2番・ペゲーロが足を絡める連打で1点入れた。

両者ともに追い込まれてからの低めに誘い球にくらいついての結果。
まずは茂木が二安で出塁すると、田村の送球をかいくぐり今季初盗塁で2塁へ。

すると、ペゲーロが巧打をみせた。
1打席目は徹底した高め速球攻めに遭ったペギー。
2打席目のこの場面も高め速球をみせられたなか、フルカウントから低めフォークの「高低攻め」に上手く反応した。

当たりは良くなかったが、投手の頭上を越えていくバウンドが中前へ抜けていき、これが先制打に。
折しもペゲーロシフトで二塁手が1塁方向に大きく位置取りしガラ空きだった二遊間を破った。(E1-0M)


「お祭り男」の本領不発




このとき、2点、3点とたたみかけることができなかったのも、ゲームのゆくえを左右した。

楽天は3番・島内の左安で、なおもチャンスを作っていく。
この後、牽制悪送球で3,2塁に進出すると、4番・ウィーラーが勝負を避けられての四球で満塁に。

絶好の場面で打席を迎えたのが、「5番・一塁」でスタメン出場した今江だった。
梨田監督、開幕2戦で7打数ノーヒットの内田を代えて5番・一塁でベテランを起用。

「お祭り男」の本領発揮が期待されたシーンだったが、再三再四の低め誘い球攻めに対応できず、最後は外角低めに逃げていくスライダーに泳がされ、バットがすっぽ抜けた空三振。

ここで1本出ていれば、本戦の展開はガラリ変わったはずだ。

今江は4点を追った6回無死1塁でも二飛に倒れ、今季初スタメンで2三振含む3タコに終わった。

6回の打席は前2打席の配球を活かされてしまった。
低め誘い球攻めで今江の意識が完全に低めに引き付けられたなか、打者有利カウントでポッと投げ込まれた高め速球に後手にまわり、打ち上げてのポップアウトだった。

(下記につづく)

両軍のスタメン

楽天=1番・茂木(遊)、2番・ペゲーロ(右)、3番・島内(中)、4番・ウィーラー(三)、5番・今江(一)、6番・アマダー(指)、7番・銀次(二)、8番・嶋(捕)、9番・岡島(左)、先発・池田(右投)

ロッテ=1番・荻野(中)、2番・藤岡(遊)、3番・中村(二)、4番・井上(一)、5番・鈴木(三)、6番・菅野(左)、7番・福浦(指)、8番・田村(捕)、9番・加藤(右)、先発・酒居(右投)

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2018凡例

明暗分けた3回の攻防劇




満塁のチャンスを作りながら楽天の先制点が1点に終わった直後の3回裏、先発・池田が崩れた。

池田もちょうど1番・荻野から始まる2巡目に捕まった。

初回2回の1巡目は風速8~12mの浜風に制球乱すシーンもあったが、7打数1安打2四球。
数多くのゴロアウトを奪い、なかなかのゲームメイクをみせていた。

しかし、2巡目に突入した3回は4打数3安打1犠打と打ち込まれた池田。
守乱も絡み、前日は2回零封の好投をした二番手・濱矢が火消しに急行するも機能せず、4失点した。

先頭の1番・荻野に逆球を弾き返され、無死1塁の場面、自らの緩慢プレーが火に油を注いだ。
荻野の足を警戒すべく投じた1塁への牽制球。

これが悪送球になり、すぐそばの1塁コーチBOX付近に転がっていく。
これを余裕をもってひろいにいった池田のわずかな隙を突かれ、荻野は一気に2塁へ。
直後、2番・藤岡に右中間へ弾き返されて同点になった。(E1-1M)

無死1塁、なおもピンチは続いた。
3番・中村の右安で3,1塁にされると、中村に二盗を許して3,2塁。
(これで嶋の盗塁阻止率は5企図5盗塁の0.0%)

4番・井上は打ち取った当たりのショート正面の高めバウンドゴロ。
しかし、これを背伸びして軽くジャンプして補球した茂木が球をこぼし、三走生還で逆転を許した。(E1-2M)

解説・立川隆史さんによると、ゴロゴーで本塁突入した3塁走者の俊足・藤岡の姿が視界に入り、茂木が焦ったという。
そこに加えて、今シーズンから新しくなったZOZOマリンの人工芝の影響(打球の弾みかた等)もあっただろう。

また初回1死1塁で3番・中村の左安も影響したと思う。
1塁走者・藤岡にスタートを切られ、2塁ベースカバーに入ろうとした茂木の逆、三遊間をゴロ突破されての左安で一気に3,1塁とピンチ拡大したシーン。
このときの悔しい記憶がここで脳裏をかすめ、慌ててしまった原因の1つになったとみている。


打ち取った当たりが中前へ...




この後、1死3,2塁で6番・菅野を迎えたところ楽天ベンチからタオルが投げ込まれ、池田は無念の降板。
二番手・濱矢がマウンドに向かうものの、中前への2点タイムリーを許した。(E1-4M)

しぶとく濱矢の頭上をバウンドで越えていった菅野の当たりは、通常なら打ち取った二ゴのはずだった。
ところが、1死3,2塁で守備隊形が内野前進守備だったため、不運にも走者2人が生還するハメになっている。

翌4回は濱濱矢が荻野に左本を被弾。(E1-5M)
4点を追いかけたイーグルスは6回、反撃に転じる。

ロッテ先発・酒居の球数が110球を越え、おそらく握力も効かなくなり、球が高めに浮きだし、変化球もキレがなくなってきたところを、4本の短長打でたたみかけた。

4番・ウィーラー、6番・アマダーのヒットで1死3,1塁のチャンスを作ると、7番・銀次、8番・嶋の代打・藤田のバットから立て続けにタイムリーが飛び出し2点を返していく。

なおも3,2塁で酒居を降板に追い込み、9番・岡島の遊ゴで三走生還。(E4-5M)
1点差までに肉薄したが、守備ミスが絡んだ序盤の失点が重くのしかかり、反撃もそこまで。

楽天投手陣は5回以降はゼロを並べたが、打線が7回以降、敵軍継投の前に力負けの6三振を喫し、痛い1点差ゲームを落とした。

これで開幕カードは1勝2敗の負け越し。
順位は1位・西武、2位タイがソフトバンクとロッテ、楽天はオリックスと並ぶ4位タイで首位・西武とのゲーム差は2.0に広がっている。


地の利に泣いたロッテ3回戦




本戦、「地の利」に泣くかたちになった。

193球を投げたロッテ投手陣は21個の空振りを記録。
一方、楽天投手陣は149球を投げ、福山の空振り1球に終わった。

投手陣全体で1試合で奪った空振りたったの1球とは、前代未聞のありえないことである。
とくに釜田は前日も空振りゼロ、本戦も空振り奪えず、これで合計50球を投げて空振りナシダである。

マリンの浜風を熟知するロッテ投手陣との差が出るかたちになった。
ロッテはとくに先発・酒居のフォーク、スライダーが風の恩恵を受けて良くキレており、田村も風を熟知したリードで組み立てていた。
一方、楽天投手陣は強風に悩まされる場面が多く、風をうまく味方にできなかった。

風の影響といえば、ホームランでも明暗を分けた。

2回アマダーの1打席目は打った瞬間に誰もが確信した左越えのホームランコース。
しかし、弾道高々と打ち上げたことが、レフトから本塁方向に吹いた風速11mの逆風に大きく押し戻され、アマダーも目がテンになった塀際失速の左飛に。

一方、4回荻野の左本は、球場上空の浜風の影響を受けることのない低弾道のフライナーで左翼席へ飛び込んだものだった。

他には前述したとおり、3回の茂木の適時失策。
正面のバウンドに上手く対応できなかったのは、今季張り替えられた新人工芝の影響もあったと思う。


梨田楽天、打順のテコ入れを実施




開幕戦、2戦目と「6番・一塁」でスタメン起用された内田が7打数ノーヒットの結果を受けて、3戦目に早くもベンチを温める結果になった。

試合前、ぼくはTwitterで「自ら選んだ開幕スタメンを少し打てなかったからといってすぐに外してしまうのは、デーブと同じだぞ~ん」とツイートしたが、梨田監督も苦渋の決断だったはずだ。

今シーズン、楽天は悲願の2度めVへ向かって、ソフトバンクや西武といったライバルたちと戦っていくことになるのだが、一方で「前年の亡霊」とも戦うことになるのだ。

前年の亡霊、すなわち開幕から歴史的な快進撃をみせて首位独走した昨年の自分たちである。
あまりにも昨年が素晴らしすぎただけに、周囲から比較されるだろうし、また監督自身、選手自身の中でもそういう思いが芽生えてしまう。

と同時に、今年は年明けに闘将が他界したことで「優勝厳命のシーズン」になった。

この「前年の亡霊」と「優勝厳命の足枷」という2つの要素が、監督、コーチ、ナイン、ファンの心理に「~しなければならない」という居心地の悪さを生み出し、それが窮屈なプレーになって表れてしまうことを、ぼくは恐れている。

これがふだんのシーズンなら、梨田監督も辛抱して内田にそのまま機会を与えたことだろう。
ところが、今季はそういうわけだから、指揮官も苦渋の判断をせざるをえなかったと思うのだ。


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2.1回、打者14人、52球、被安打4、被本塁打0、奪三振0、与四球2、与死球0、失点4、自責点2。

苦渋のプロ初登板も、いろいろ経験できたのは財産だ




開幕前の対外戦では162球を投げて、14球の空振りを奪取していた池田。(空振り率8.6%)

ところが、本戦では52球でゼロ。
本戦の池田の球筋は相手にとってコンタクトしやすかったのだ。


◎侍ジャパンは“初物に弱い”のか(BASEBALL LAB 2015 3/21)


「初対決」において打者は不利というデータがあるように、打者1巡目の1回2回は制球乱しながらもそれで抑えることができたと思う。

ところが、打者が球筋をインプットして迎えた2巡目は、そうは問屋が卸さなかったということだろう。

3回の攻撃は俊足で煩い1番・荻野から始まった点も、池田にとって不運だった。

その荻野の1打席目、外角狙いの速球が真中高め~内角高めに抜ける投球が3球もあった。

2打席目の左安は、その外角狙いが内角高めに抜けた速球をひっぱって左前へ弾き返したもの。
1打席目に同じ球を3球も見ることができたのが、2打席目に生きたのだろう。

それにしても、池田にとっては、あまりにも酷だったと思う。

試合前、本人が「不安の方が大きい。1人1人抑えていくだけ」と口にしていたように、プロ初登板・初先発というだけでも普通は緊張して当然である。

それが開幕カードだった。
しかもカード勝ち越しがかかった第3戦目だった。

気象条件も難しく、おそらくあまり経験ないだろう風速8~12mのマリン独特の浜風のなかでの投球になったこと。

敵軍は井口新監督に変わり「機動力野球」を掲げて初戦、2戦目とも足を使ってきたことも、池田のやることを増やす結果になった。

プロ初登板の緊張感と戦い、相手打者と戦い、塁上の走者とも戦い、独特の浜風という気象条件とも戦った。
二正面作戦ならぬ四正面作戦を強いられたのだ。

でも、プロ初登板でいろんなことを経験できた52球だと思う。
これを次回以降にぜひいかしてもらいたい。


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