【戦評】 打率3割のダークホース、勝負師3年目の覚醒。エース自らに課題を課した4回零封劇~2018年3月10日○楽天イーグルス4-2西武

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パリーグ相手に6戦目での初勝利!




オープン戦成績だけみれば4勝1敗と好調のイーグルス。

しかし、開幕前の対外戦にはNPB主催のオープン戦と球団主催の練習試合で構成されている。
練習試合も含めたパリーグライバル球団との対外戦という点では、前日ライオンズに3-6で敗れたことで5戦5敗だった。

本日、念願の同一リーグからの今シーズン初勝利がやってきた。

試合結果は4-2。
先行し、同点に追いつかれたものの、試合が振り出しに戻った直後に勝ち越した。

今対外戦イーグルスの先制ゲームが大変多いなか、本戦でも先手を取った。

西武先発・多和田から3回に1点、4回にも1点を挙げた。

3回は2死走者なしからの先制劇だった。
9番・オコエが3球三振に倒れて打順は1番・島内へ。

1巡目は多和田の前に9打数1安打に抑えられていた打線が、2巡目以降は13打数6安打と攻略。
島内による外角流し打ちの三塁線突破の痛烈安打は、レフトを守る松井稼の守備ミスを誘い、一気に2塁へ。

2死2塁、2番・ペゲーロが1-2と追い込まれるなか、低め誘い球をうまくひろって中前タイムリー。
この技ありヒットが先制打になった。(E1-0L)


数少ない失投を仕留めたアマダーのチャンス拡大打




翌4回は先頭・ウィーラーを起点にアマダー、藤田も続いた3連打攻勢。
外国人が無死2,1塁のチャンスを作ると、1軍初出場の藤田がセンターへ弾き返すタイムリーで2点先行した。(E2-0L)

この3連打で一番価値があったと思うのは、無死2,1塁をお膳立てしたアマダーの左安だ。
というのは、多和田の数少ない失投を仕留めた一打だったからだ。

この日、多和田は右打者アウトコース狙いの真っすぐの出来がすばらしかった。

当該ストレート26球の結果は以下のとおり。

空振り1球 (空三振1含む)
見逃しストライク12球
ストライク寄与ファウル2球
2ストライク以降ファウル1球
ボールカウント8球
凡打1球 (3回今江遊ゴ)
安打1球 (4回アマダー左安)

26球中、じつに16球が多和田有利の結果になっていた。

結果コースで言えば、26球22球が狙ったアウトコースに到達。
外いっぱいに決まる真っすぐが多く、外角狙いが真中・内角に入った失投はわずかに4球。
その4球のうちの1球をアマダーが弾き返したのだった。


絶好機で拙攻。元気なかった下位打線




さらに素晴らしかったのは、機動力で無死3,2塁を演出したこと。

藤田の中前タイムリーで1塁走者・足立が果敢に3塁を狙った。
解説・高橋雅裕さんによれば「暴走気味」。
確かにそうかもしれないが、センター秋山からの3塁返球との競争を足立が懸命な走りで間一髪で制した。
この送球間、打者走者・藤田も抜かりなく2塁に進んで、無死3,2塁の絶好チャンス!

野上がFAで流出した敵軍にとって、多和田は先発ローテの有力戦力だ。
しかし、前回3/3広島戦では3回途中10安打1四球9失点とイヤな炎上をしていた。
開幕後のことを考えたら、ここであと1、2点たたみかけ負のイメージを植え付けてアドバンテージを作りたかったところ。

しかし、7番・三好は三ゴで三走本塁突入アウト、8番・嶋は空三振、9番・オコエは打たされての遊飛。

拙攻に倒れた下位打線は本日12打数1安打とふるわず。
その1安打も途中出場した山下の右安で、スタメン出場した前述3人は無安打に終わった。

オコエのスランプがいよいよ深刻である。
今日の4タコで対外戦打率が遂に1割を切り、31打数3安打の.097になった。

今後、2軍で再調整させて開幕に間に合わせるのか。
それとも、1軍に置いたまま守備・走塁戦力として限定起用していくのか。

ファームに落としても春季教育リーグは明日で終了する。
3/21(水)のイースタン開幕までの約10日間、2軍の練習試合は3/15(木)仙台大学戦ぐらい。

1軍で不振脱却をめざすのか?
2軍でやりなおすのか?
オコエ再生へ梨田監督の判断が待たれる。

(下記につづく)

両軍のスタメン

西武=1番・秋山(中)、2番・源田(遊)、3番・浅村(二)、4番・山川(一)、5番・森(捕)、6番・メヒア(指)、7番・外崎(右)、8番・松井稼(左)、9番・呉(三)、先発・多和田(右投)

楽天=1番・島内(左)、2番・ペゲーロ(右)、3番・今江(一)、4番・ウィーラー(三)、5番・アマダー(指)、6番・藤田(二)、7番・三好(遊)、8番・嶋(捕)、9番・オコエ(中)、先発・則本(右投)

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2018凡例

瀬戸際の古川、いよいよ赤信号...




2-0と先行したイーグルスだったが、6回以降ライオンズの反撃が始まった。

二番手・古川の回またぎした6回、メヒアに一発を浴びた。

結果球は142キロ速球。
行き先は左中間スタンド一直線。(E2-1L)

古川にとって本戦は絶対に被弾だけは回避しなければならなかったはずだ。

というのも、2/11紅白戦から数えて実戦4登板で4被弾。
同僚・山田の一発を皮切りに、韓国・ハンファのチェ・シンヘン、オリックスの吉田正と若月にと、ほぼ毎試合のように柵越えをくらっていたからだ。

実況・中田浩光アナが言うには、「オープン戦、若手投手には2度チャンスがある」と佐藤コーチが言ったとか。
古川は本戦がオープン戦初登板だから、残り1回チャンスありそうだ。

しかし、ここまでの練習試合の悪い内容を今日もまた引きずるかたちになったことを考えると、佐藤コーチの発言を額面どおりにとってよいものかどうか。
瀬戸際の古川の足がいよいよ徳俵に乗る失点劇だと思う。

期待していただけに、ぼくもガッカリ感が相当強い。
昨年2軍で培った好成績を1軍で花開かせようとしている内田とは明暗分かれるスプリングキャンプになっている。


打率3割のダークホース




翌7回は三番手・小野が登板。
ここまでの対外戦4登板・打者21人との対決で、ヒットは打たれても連打は許してこなかった小野。

しかし、今日は1番・秋山から始まる獅子の上位打線にのみこまれ3連打。
そこに自身のボークも絡んで、同点に追い付かれてしまった。(E2-2L)

ゲームが振り出しに戻った直後の7回裏、楽天が試合の流れを再度手繰り寄せる勝ち越しの2得点!

この決勝2点劇が、すばらしかった!

ライオンズのマウンドはこの回から三番手の左腕・野田。
昨年は左打者を被打率.141、被OPS.439に抑えた「獅子の左打者キラー」である。

一方、イーグルスの先頭打者は対外戦打率.419と絶好調の島内だった。

島内が絶好調なのは、例年苦手にしてきたサウスポーとの対戦でも上々の結果を残している点にある。(下記表参照)


■島内宏明vs左投手 打撃成績


左投手との対戦は11打席とまだ限られているが、それでも安打5本を記録。
三塁走者を本塁にみちびく犠飛や、2塁走者を3塁に送り込む進塁打など、密度の濃い仕事が続いていた。

このように、苦手サウスポーを克服しつつある島内。
ぼくは今季、楽天で規定打席打率3割を達成するのは、銀次、茂木にも期待しているけど、意外や意外、島内がしてのけるのでは?とそんな想像もしばしばなのだ。

そして本戦でも外のスライダーを見きわめ、野田との左vs左対決を制して1塁に歩いた。
この先頭打者四球が価値大で、その後の2得点の足がかりになった。


お祭り男、3年目の正直




決めたのは、役どころがかぶる今江、内田の右打者コンビだった。
野田の戦意をくじく連続ツーベース攻勢で2点を挙げた。

今江の二塁打は左翼線に弾き返したもの。
FAで楽天入りしてはや3年、この2年間は精彩を欠いた「下剋上を知るお祭り男:が、いよいよお目覚めだ。
この春、勝負師の血が騒ぎ始めたかのようで、元気ハツラツ。

その前の5回無死2塁では1塁走者を2塁に送り込む進塁打をみせたように、今対外戦、走者有の場面でランナーを次塁に進めるバッティングが本当に光っている。(下記表参照)


■今江年晶 走者有の打撃成績
20180310data04.jpg

このように走者有13打席で、どんな形であれランナーを次塁に送り届けたのは、じつに10打席を数えているのだ。

こういう「痒い所に手が届く打撃」をたびたび目撃するにつれ、内田と今江は確かに役どころかぶるけど、内田も今江も1軍戦力として外せないのでは?と思うのだ。

外すのは対外戦19打席でわずか2安打の渡辺直だろう。


価値大だった内田のサウスポー撃ち二塁打





今江が決勝二塁打を放った後、その今江を楽々ホームに呼び込んだのは、日に日に期待高まる内田だった。
背走レフトの頭上を軽々越えた左中間を破る大きな当たりだった。

これ、貴重な一撃になった。

というのは、今対外戦、粘りが出てきて選球眼も改善された感のある内田だが、じつは左右投手別で様相が大きく変わっていた。

空振り率は右投手のとき9.5%。
これは昨年の18.8%から約半減の大幅改善になった。

しかし、左投手のときは19.6%
昨年は左投手との対戦が1打席しかなく参考にならないので、一昨年の数字でいえば27.3%
確かに削減しているが、依然として高止まりになっていたのだ。

ところが、左腕・野田との5球勝負では空振りすることなく、2-2と追い込まれていたが、誘い球をしっかりとらえての一撃だった。

昨年チームは左投手を苦手にしたことを考えても、、内田が左投手からも結果を出してくれることは、明るい未来になる。

内田が左にも右にも覚醒すれば、菊池雄星に喫している連敗記録も、今季早々に止まるのでは?と期待は高くなる。

(下記につづく)



則本、自らに高いハードルを課しての4回無失点





楽天先発は則本だった。

5度目の開幕投手として3/30(金)涌井との投げ合いが決定しているエースが、2/25DeNA戦(3回1安打無失点)、侍ジャパン強化試合3/4オーストラリア戦(2回1安打無失点)に続く、今シーズン3度目の実戦マウンドに向かった。

結果は、4回、打者19人、85球、被安打2、奪三振2、与四球4、無失点。

成績だけで判断すると、らしからぬ4四球かもしれない。
苦手の地方球場のマウンドで制球に苦しんだのかな?という印象だが、実際は僕らの想像の上をいくもの。

4四球の理由は、降板後の則本の談話が教えてくれる。

「スライダー、カーブがどれだけ操れるか見たかった。相手がバットを出せない所で、ストライクを取りたかった」

看板球フォークを封印し、その他の変化球で打者をどれだけ抑えることができるか?
あえて際どいコースやゾーンをピンポイントで狙うという明確なテーマを掲げて臨んだ85球だった。

2回森に与えたストレートのフォアボールは、初球、2球と膝元いっぱいを狙ったスライダーが惜しくもボールになったもの。
同じく2回外崎とのフルカウント11球勝負の末の四球も、嶋が構えたミットどおりに内角ズバッと突いた真っすぐだったが、球審との相性悪くボール判定になったものだった。

ストライクを取ろうと思えばもっと簡単にできたところを、自らに高いハードルを課して臨んでいたわけなのだ。

もっと言えば、この日は昨年わずか4.4%(※)しか使用しなかったチェンジアップを15.3%の割合で試投している。

※則本のチェンジアップ割合は5.7%、6.9%、9.6%、7.2%ときて昨年の4.4%はキャリア最少だった。

今年のキャンプは量より質を求めて取り組み、2/9サンスポ『楽天・則本の挑戦状、緩急差20キロ七色の直球』が報じているように、リリースポイントとエクステンションを変えることでストレートの中でも緩急をつける試みに取り組んできた。

その意味で、今年は「緩急」をもっと有効的に使うべく、チェンジアップの割合を再び増やしてくるかもしれない。

・・・というような、ところどころにデータをまじえた試合評を、想い1つに日本一をめざす今シーズンも主にメルマガ/noteで綴ります。

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