【記録/保存版】 楽天イーグルス 内村賢介 2010年 対戦投手別 対戦成績 打撃成績
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この記事は2010年12月14日にベースボールタイムズオンラインに寄稿したものです。
~~
オフシーズンのこの期間を利用して、楽天イーグルス主要選手の全投手対戦成績を逐次まとめている。既に渡辺直人、鉄平、高須洋介、聖澤諒、嶋基宏、山崎武司、草野大輔をまとめてきた。この好評企画も残り数回となってきた。(残すところ牧田とルイーズぐらい)
さて、今回は、ブラウン政権下で嶋、聖澤と共に大きく飛翔したイーグルスきっての小兵、内村賢介選手に迫りたい。
◎内村賢介 2010年 月度別 打撃成績

野村監督時代の昨年は62試合に出場、うちスタメンは17試合に止まった。主に代走、守備固めでの起用が目立つ。
今季も主に前半戦は同様の起用でバックアップ要員のスペシャリストとして活躍したが、夏場以降、急激に先発出場の機会が増加、終わってみると、今季111試合出場のうちスタメンで起用されたのは59試合、昨年の約3倍に増加している。
◎内村賢介 2011年 スタメン--守備位置内訳
遊撃29(4月1、5月5、6月3、7月7、8月12、9月1)
ニ塁26(5月2、6月2、7月2、8月9、9月11)
左翼4(5月1、9月3)
これは、遊撃・渡辺直人のシーズン通しての不調(8/1~8/12まで1軍登録抹消)、ニ塁・高須の後半戦疲労による打撃不振、彼らレギュラー選手のパフォーマンス低下が大きい。また昨季は彼らの穴を見事埋めてみせた小坂が故障で1軍不在であり、後半戦に入り若手起用を積極的に推進したチーム事情なども、内村の背中を強く推した。
しかし、何よりも特筆したいのは、開幕1軍を果たし、以降シーズン最終戦まで1度も2軍落ちせず、舞台の表と裏で1軍の戦力になり得ていた点だ。そして、与えられた好機を内村自らが掴みとった点なのだ(前年度は打率1割台の選手である)。
スタメンの機会も増え始めた“初めの一歩”といえる大切な5月、きっちり好結果を残した(打率.378、出塁率.425)。7月にはいったん率を落とすもののそれまでの貯金で前半戦トータルでは3割を維持、固め打ちが多く見られた後半戦でも(8/10西武戦では5打数5安打も記録!)トータル3割を記録。規定打席未満ながらもプロ3年目にして初のシーズン打率3割を残すに至っている。
好成績を残した理由のうちの1つは、強い打球を外野まで運ぶことができた点ではないか?と考えている。プロ1年目の2008年は野村監督のアドバイス等もあり、つちのこバットを使って内野安打を量産。実に安打の約半数を足で稼ぎ出していた(ということは、外野へ打球が飛ばなかったということ)。2009年はそこから脱却、外野に確かな打球を飛ばすためのフォーム改造に着手した(が結果は出ず。勢いのない打球が多かった印象を受ける)。2010年はその試みがある一定の結果になって表れた、と言えそうだ。
そんな内村の今季の活躍ぶりは、どんなに低く見積もっても80点だ。球団も高評価をしており、11月30日の契約更改では62%増の推定年俸2100万円でサインを終えている。
そして、渡辺直人の一件。ニ塁コンバートもありえるかも?と考えていたのだが、あのような結果になった。ということは、内村への期待・評価がきわめて高いといえそうだ。
来季は今季以上にやってもらわなければ困る選手の1人だ。ぜひニ塁レギュラーに定着してもらいたい。
2011年への課題は?
さて、本当の意味での勝負になる2011年シーズンに向けて、気になった課題点を幾つかピックアップすると、
◎主要先発投手から打てていない。
レギュラーとなれば、1シーズンに他球団の先発ローテ投手、エース級と何度も何度も対戦することになる(約10~20打数)。彼らをいかに攻略していくか?がカギになってくるはずだ。その点で言えば、後半戦からレギュラーに定着した今シーズンは主要投手から良い成績を収めることができなかった。今季パリーグ規定打席到達の投手との対戦合計成績は、打率.127、出塁率.200 (55打数7安打2打点 12三振5四球 1二塁打)だった。
◎外国人投手対策を。
セリーグと比較してパリーグには良い外国人投手が目立つ。先発ローテで活躍したロッテのマーフィーや日本ハムのケッペル、救援・抑えではホークスのファルケンボーグ、西武のシコースキーらの名前がすぐに浮かぶ。
外国人投手(ここでは登録名がカタカナ名の欧米系の選手)の共通点は、ストレートが速い。そのストレートも動かしてくる。チェンジアップやカーブ等を武器にしている投手が多いという点だろうか。
今季の外国人投手との対戦成績は、打率.188、出塁率.270 (32打数6安打3打点 4三振3四球)とふるわなかったので、来季はなにかしらの対策が必要だ。
対戦打数5打数以上を目安に、ざっと好悪の相性別に振り分けてみると、下記のようになった。
〔好相性〕
平野(L):打率.625、出塁率.667 (8打数5安打 1三振1四球)
近藤(Bs):打率.667、出塁率.667 (6打数4安打2打点 1三振)
〔五分〕
岸(L):打率.286、出塁率.286 (7打数2安打 1三振)
〔悪相性〕
ダルビッシュ(F):打率.154、出塁率.267 (13打数2安打 2三振2四球)
武田勝(F):打率.125、出塁率.125 (8打数1安打1打点 3三振)
涌井(L):打率.125、出塁率.125 (8打数1安打 3三振 1犠打)
マーフィー(M):打率.167、出塁率.375 (6打数1安打1打点 1三振2四球)
ペン(M):打率.200、出塁率.200 (5打数1安打)
西口(L):打率.200、出塁率.200 (5打数1安打 1三振)
森福(H):打率.200、出塁率.200 (5打数1安打 1三振)
内村の全打席を振り返っていて、備忘録としてメモしておきたい点が3つ。
2試合連続逆転サヨナラ勝利のチャンスメイク役に・・・死闘となった9/18~9/21のロッテ4連戦。Kスタでの対ロッテ戦連勝更新がかかったカードだったが、初戦の9/19(楽4X-3)、2戦目の9/19(楽8X-6)両試合の逆転サヨナラ勝利のチャンスメイクをしたのは、内村だった。(いずれも9回裏の先頭打者で小林宏から。内野安打と左翼前ヒットで出塁)
今季チーム最終打席は内村だった・・・最終戦となった9/29西武戦の最終打席は内村、彼のセカンドゴロで試合終了、今季全日程終了となっている。
中堅守備を経験・・・9/29西武戦。ニ塁先発出場で途中から中堅へまわっている。恐らく、プロ1軍公式戦では初だと思う。(打球は飛んでこなかった)
最後に、対戦成績表を掲載して終わりにしたい。
◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 福岡ソフトバンクホークス投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 埼玉西武ライオンズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 千葉ロッテマリーンズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 北海道日本ハムファイターズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs オリックスバファローズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 中日ドラゴンズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 阪神タイガース投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 読売ジャイアンツ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 東京ヤクルトスワローズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 広島カープ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 横浜ベイスターズ投手陣 2010年 対戦成績

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この記事は2010年12月14日にベースボールタイムズオンラインに寄稿したものです。
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オフシーズンのこの期間を利用して、楽天イーグルス主要選手の全投手対戦成績を逐次まとめている。既に渡辺直人、鉄平、高須洋介、聖澤諒、嶋基宏、山崎武司、草野大輔をまとめてきた。この好評企画も残り数回となってきた。(残すところ牧田とルイーズぐらい)
さて、今回は、ブラウン政権下で嶋、聖澤と共に大きく飛翔したイーグルスきっての小兵、内村賢介選手に迫りたい。
◎内村賢介 2010年 月度別 打撃成績

野村監督時代の昨年は62試合に出場、うちスタメンは17試合に止まった。主に代走、守備固めでの起用が目立つ。
今季も主に前半戦は同様の起用でバックアップ要員のスペシャリストとして活躍したが、夏場以降、急激に先発出場の機会が増加、終わってみると、今季111試合出場のうちスタメンで起用されたのは59試合、昨年の約3倍に増加している。
◎内村賢介 2011年 スタメン--守備位置内訳
遊撃29(4月1、5月5、6月3、7月7、8月12、9月1)
ニ塁26(5月2、6月2、7月2、8月9、9月11)
左翼4(5月1、9月3)
これは、遊撃・渡辺直人のシーズン通しての不調(8/1~8/12まで1軍登録抹消)、ニ塁・高須の後半戦疲労による打撃不振、彼らレギュラー選手のパフォーマンス低下が大きい。また昨季は彼らの穴を見事埋めてみせた小坂が故障で1軍不在であり、後半戦に入り若手起用を積極的に推進したチーム事情なども、内村の背中を強く推した。
しかし、何よりも特筆したいのは、開幕1軍を果たし、以降シーズン最終戦まで1度も2軍落ちせず、舞台の表と裏で1軍の戦力になり得ていた点だ。そして、与えられた好機を内村自らが掴みとった点なのだ(前年度は打率1割台の選手である)。
スタメンの機会も増え始めた“初めの一歩”といえる大切な5月、きっちり好結果を残した(打率.378、出塁率.425)。7月にはいったん率を落とすもののそれまでの貯金で前半戦トータルでは3割を維持、固め打ちが多く見られた後半戦でも(8/10西武戦では5打数5安打も記録!)トータル3割を記録。規定打席未満ながらもプロ3年目にして初のシーズン打率3割を残すに至っている。
好成績を残した理由のうちの1つは、強い打球を外野まで運ぶことができた点ではないか?と考えている。プロ1年目の2008年は野村監督のアドバイス等もあり、つちのこバットを使って内野安打を量産。実に安打の約半数を足で稼ぎ出していた(ということは、外野へ打球が飛ばなかったということ)。2009年はそこから脱却、外野に確かな打球を飛ばすためのフォーム改造に着手した(が結果は出ず。勢いのない打球が多かった印象を受ける)。2010年はその試みがある一定の結果になって表れた、と言えそうだ。
そんな内村の今季の活躍ぶりは、どんなに低く見積もっても80点だ。球団も高評価をしており、11月30日の契約更改では62%増の推定年俸2100万円でサインを終えている。
そして、渡辺直人の一件。ニ塁コンバートもありえるかも?と考えていたのだが、あのような結果になった。ということは、内村への期待・評価がきわめて高いといえそうだ。
来季は今季以上にやってもらわなければ困る選手の1人だ。ぜひニ塁レギュラーに定着してもらいたい。
2011年への課題は?
さて、本当の意味での勝負になる2011年シーズンに向けて、気になった課題点を幾つかピックアップすると、
◎主要先発投手から打てていない。
レギュラーとなれば、1シーズンに他球団の先発ローテ投手、エース級と何度も何度も対戦することになる(約10~20打数)。彼らをいかに攻略していくか?がカギになってくるはずだ。その点で言えば、後半戦からレギュラーに定着した今シーズンは主要投手から良い成績を収めることができなかった。今季パリーグ規定打席到達の投手との対戦合計成績は、打率.127、出塁率.200 (55打数7安打2打点 12三振5四球 1二塁打)だった。
◎外国人投手対策を。
セリーグと比較してパリーグには良い外国人投手が目立つ。先発ローテで活躍したロッテのマーフィーや日本ハムのケッペル、救援・抑えではホークスのファルケンボーグ、西武のシコースキーらの名前がすぐに浮かぶ。
外国人投手(ここでは登録名がカタカナ名の欧米系の選手)の共通点は、ストレートが速い。そのストレートも動かしてくる。チェンジアップやカーブ等を武器にしている投手が多いという点だろうか。
今季の外国人投手との対戦成績は、打率.188、出塁率.270 (32打数6安打3打点 4三振3四球)とふるわなかったので、来季はなにかしらの対策が必要だ。
対戦打数5打数以上を目安に、ざっと好悪の相性別に振り分けてみると、下記のようになった。
〔好相性〕
平野(L):打率.625、出塁率.667 (8打数5安打 1三振1四球)
近藤(Bs):打率.667、出塁率.667 (6打数4安打2打点 1三振)
〔五分〕
岸(L):打率.286、出塁率.286 (7打数2安打 1三振)
〔悪相性〕
ダルビッシュ(F):打率.154、出塁率.267 (13打数2安打 2三振2四球)
武田勝(F):打率.125、出塁率.125 (8打数1安打1打点 3三振)
涌井(L):打率.125、出塁率.125 (8打数1安打 3三振 1犠打)
マーフィー(M):打率.167、出塁率.375 (6打数1安打1打点 1三振2四球)
ペン(M):打率.200、出塁率.200 (5打数1安打)
西口(L):打率.200、出塁率.200 (5打数1安打 1三振)
森福(H):打率.200、出塁率.200 (5打数1安打 1三振)
内村の全打席を振り返っていて、備忘録としてメモしておきたい点が3つ。
2試合連続逆転サヨナラ勝利のチャンスメイク役に・・・死闘となった9/18~9/21のロッテ4連戦。Kスタでの対ロッテ戦連勝更新がかかったカードだったが、初戦の9/19(楽4X-3)、2戦目の9/19(楽8X-6)両試合の逆転サヨナラ勝利のチャンスメイクをしたのは、内村だった。(いずれも9回裏の先頭打者で小林宏から。内野安打と左翼前ヒットで出塁)
今季チーム最終打席は内村だった・・・最終戦となった9/29西武戦の最終打席は内村、彼のセカンドゴロで試合終了、今季全日程終了となっている。
中堅守備を経験・・・9/29西武戦。ニ塁先発出場で途中から中堅へまわっている。恐らく、プロ1軍公式戦では初だと思う。(打球は飛んでこなかった)
最後に、対戦成績表を掲載して終わりにしたい。
◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 福岡ソフトバンクホークス投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 埼玉西武ライオンズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 千葉ロッテマリーンズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 北海道日本ハムファイターズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs オリックスバファローズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 中日ドラゴンズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 阪神タイガース投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 読売ジャイアンツ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 東京ヤクルトスワローズ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 広島カープ投手陣 2010年 対戦成績

◎楽天イーグルス 内村賢介 vs 横浜ベイスターズ投手陣 2010年 対戦成績

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テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ