【プレミア12】クソー! 納得いかない侍JAPAN小久保裕紀監督の則本昂大回またぎ続投、松井裕樹の無死満塁起用
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「Damn it !」。「クソー!」。
『24』のジャック・バウアーばりにそう叫ばずにはいられない昨夜の逆転負けになった。あのどこが死球やねん???...
プレミア12、準決勝の日韓戦。侍JAPANは3-0と3点リードしながらも、9回表に則本、松井裕、増井と投手陣が崩れて一気に4失点。3-4で逆転負けを喫し、今大会の3位以下が決定した。
試合直後、敗戦の弁を語った小久保監督は、「(9回は)則本でいくのは決めていたが、結果的に相手に1点多く与えてしまった。あの流れを止められなかった僕の継投ミス。絶対に勝たないといけない試合で負けた。非常に悔しい」と悔しさをにじませた。
それにしても、なぜ9回も則本続投だったのか?解せない采配になった。
ここでは既にTwitterやNewsPicksで書いたことをまとめておきたいと思う。
小久保監督は、絶対に勝利しなければならない日韓戦で、なぜ欲を出して9回も則本に続投させたのか?
則本は8回1イニング限定にすべき。9回は抑えが本職の増井浩敏、松井裕樹のどちらかで行くべきだった。
というのも、今大会、則本は11/8韓国戦、11/14米国戦の2試合で2イニングを投げていた。その2試合の回またぎ2イニング目の成績は、10打数4安打、3三振、1四球、被打率.400、被出塁率.455。かなり悪かった。1イニング目と2イニング目では速球の平均球速が152.6キロから149.5キロへ、約3キロほど落ちていた。
■プレミア12 則本昂大 イニング別 投手成績
▼今大会の則本は1イニング目と回またぎ2イニング目では綺麗に明暗分かれる結果になった。

リリーフは先発とは違ってペース配分を考える必要がない。ましてやNPBのトップクラスが集う侍JAPANだ。則本の後ろを投げる投手は他にもいるわけで、則本本人もまさか回をまたぐとは想定していなかったのだろう。今大会の則本は持てる力の120%アクセル全開で飛ばしまくっていた。その結果、回またぎの2イニング目には早くもスタミナが切れかかっていたと言えるのだ。
回またぎで作った11/8韓国戦の1死2,1塁~2死満塁、11/14米国戦の2死3,1塁、結果的にはゼロで切り抜けた則本だったが、2イニング目の不安要素は存在していたのだ。やはり、先発で投げてきた則本にとって、本職ではないリリーフは「難しい仕事」に変わりはなく、あの場面で9回も則本を行かせた小久保監督は何かに魅せられたのか?魔がさしたのか?そのどちらかとしか言いようがない。
(9回も則本でと決めていたという小久保監督は、予め則本に2イニング目も行くぞと伝えてあったのだろうか?)

そもそも、今大会の則本はシーズン中に3,268球を投げてきた中での侍JAPAN招集になった。もっと言えば、近年のNPBでは他に例を見ない「プロ1年目からの3年連続3,000球」を投げてきた中でのプレミア12だった。蓄積疲労は他投手以上だったことが容易に推測できる。その蓄積疲労をアドレナリンで一時的に吹き消しての快投だったとも言える。さらに、今大会、強化試合を含めて侍JAPAN投手陣の中では最多の5試合に投げることにもなった。
これで則本は3年連続3,186球を投げ、2年連続3,346球を投げた。少なくともマー君ですら達成していない球団史上初の勤労ぶりである。
則本には本当にお疲れ様でしたという気持ちしかない。まずは帰国後、愛妻・紋華さんの手料理を食べて英気を養った後、ファン感謝祭に出席後は、東北もしくは地元・滋賀の秘湯でゆっくり温泉療養をして、肩や肘を休ませて欲しい。
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則本が3連打で1点を返され、さらに疑惑の死球で塁を埋めた9回無死満塁、この状況でマウンドに向かわざるを得なかった松井裕には、ただただ気の毒としか言いようがない。レギュラーシーズンでのセーブ機会での失敗は1度だけ。引退登板の小山が作った無死2塁のピンチもしっかり火消ししたこともあり、この場面でもやってくれると願ったが、ムチャぶりには変わらなかった。
解せないのは、嶋のリードである。構えたミットの位置がよろしくなかった。打者は左打ちの3番キム・ヒョンス。嶋がミットを構えた位置は初球、2球、いずれもアウトコースぎりぎりいっぱいの所。これでは少しでも制球が狂ってしまえば、ボールになってしまうリスクは高かった。
初球から積極的に振ってくる韓国打線である。百歩(?)譲って初球をコースいっぱいに要求したリードを理解しよう。それでも、2球目もコースいっぱいに構えてしまったのはどういうわけか?
もし2球目もはずれてボール先行2-0となれば、打者圧倒的有利のバッティングカウント、投手圧倒的不利の状況に立たされる。塁は埋まっている。3ボールにしたくないからだ。2-0カウントを経由した結果は、どんなに優れた投手であってもかんばしくないことのほうが多い。そのことを考えれば、初球は、3球目以降にそうしたように(コースいっぱいではなく)普通にストライクゾーンの外角にミットを置くべきだった。
甘く入って打たれたら、一打同点、長打なら一気に逆転。そんなことができる訳はないじゃないかという声をTwitterで頂いたが、今大会、打者から最も空振りを奪った侍JAPAN投手は誰だったか、御存知か?
松井裕樹である。

無死満塁登板前のデータで、松井裕は相手打者に合計82球を投げ込み、打者は45球でバットをスイングしにきたが、45球中49%に当たる22球で空振りを奪取していた。(上記円グラフ参照)
今大会では、確かに多くの被安打を浴びていた松井裕である。しかし一方でスイングしにきた約2球に1球という高い頻度で空振りを奪っていたのも事実なのだ。
もう1度、上記円グラフに目を移してもらいたい。この円グラフは打者のスイング数を分母としたものになる。僅か22%の被安打を怖がるより、77%の結果を目指してストライクゾーンの枠内に開き直って投げるべきだったし、嶋がそのようなリードをすべきだった。
■侍JAPAN 松井裕樹 左右打者別 投手成績

また、3月の日欧野球を含む侍JAPANでの松井裕は右打者に数多くのヒットを浴びる傾向があった。(上記表参照)
キムヒョンスはその点、左打者だった。また、勝負しにいって打たれたのなら、切り替えもできる。しかし、あのようなかたちでの降板は松井裕の中に「しこり」が残ってしまうのでは?と心配だ。勝負しにいくべき要素が揃っていた中、嶋のリードが慎重になってしまった点は、ノムさんが良く口にするバッテリーのプラスマイナス思考によるものだったのだろうか?
残念な結果になってしまったが、ともあれ、松井裕も今季は本当に良く投げたと思う。オフは身体をいたわり、ゆっくり休んでもらいたいと思っている。今はただ、則本と松井裕の身体がヘルシーで、肩や肘に何もないことを願っている。【終】
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1イニング目と2イニング目で明暗綺麗に分かれた則本の今大会
「Damn it !」。「クソー!」。
『24』のジャック・バウアーばりにそう叫ばずにはいられない昨夜の逆転負けになった。あのどこが死球やねん???...
プレミア12、準決勝の日韓戦。侍JAPANは3-0と3点リードしながらも、9回表に則本、松井裕、増井と投手陣が崩れて一気に4失点。3-4で逆転負けを喫し、今大会の3位以下が決定した。
試合直後、敗戦の弁を語った小久保監督は、「(9回は)則本でいくのは決めていたが、結果的に相手に1点多く与えてしまった。あの流れを止められなかった僕の継投ミス。絶対に勝たないといけない試合で負けた。非常に悔しい」と悔しさをにじませた。
それにしても、なぜ9回も則本続投だったのか?解せない采配になった。
ここでは既にTwitterやNewsPicksで書いたことをまとめておきたいと思う。
小久保監督は、絶対に勝利しなければならない日韓戦で、なぜ欲を出して9回も則本に続投させたのか?
則本は8回1イニング限定にすべき。9回は抑えが本職の増井浩敏、松井裕樹のどちらかで行くべきだった。
というのも、今大会、則本は11/8韓国戦、11/14米国戦の2試合で2イニングを投げていた。その2試合の回またぎ2イニング目の成績は、10打数4安打、3三振、1四球、被打率.400、被出塁率.455。かなり悪かった。1イニング目と2イニング目では速球の平均球速が152.6キロから149.5キロへ、約3キロほど落ちていた。
■プレミア12 則本昂大 イニング別 投手成績
▼今大会の則本は1イニング目と回またぎ2イニング目では綺麗に明暗分かれる結果になった。

不安を残していた回またぎの投球内容
リリーフは先発とは違ってペース配分を考える必要がない。ましてやNPBのトップクラスが集う侍JAPANだ。則本の後ろを投げる投手は他にもいるわけで、則本本人もまさか回をまたぐとは想定していなかったのだろう。今大会の則本は持てる力の120%アクセル全開で飛ばしまくっていた。その結果、回またぎの2イニング目には早くもスタミナが切れかかっていたと言えるのだ。
回またぎで作った11/8韓国戦の1死2,1塁~2死満塁、11/14米国戦の2死3,1塁、結果的にはゼロで切り抜けた則本だったが、2イニング目の不安要素は存在していたのだ。やはり、先発で投げてきた則本にとって、本職ではないリリーフは「難しい仕事」に変わりはなく、あの場面で9回も則本を行かせた小久保監督は何かに魅せられたのか?魔がさしたのか?そのどちらかとしか言いようがない。
(9回も則本でと決めていたという小久保監督は、予め則本に2イニング目も行くぞと伝えてあったのだろうか?)

前代未聞のフル回転
そもそも、今大会の則本はシーズン中に3,268球を投げてきた中での侍JAPAN招集になった。もっと言えば、近年のNPBでは他に例を見ない「プロ1年目からの3年連続3,000球」を投げてきた中でのプレミア12だった。蓄積疲労は他投手以上だったことが容易に推測できる。その蓄積疲労をアドレナリンで一時的に吹き消しての快投だったとも言える。さらに、今大会、強化試合を含めて侍JAPAN投手陣の中では最多の5試合に投げることにもなった。
これで則本は3年連続3,186球を投げ、2年連続3,346球を投げた。少なくともマー君ですら達成していない球団史上初の勤労ぶりである。
則本には本当にお疲れ様でしたという気持ちしかない。まずは帰国後、愛妻・紋華さんの手料理を食べて英気を養った後、ファン感謝祭に出席後は、東北もしくは地元・滋賀の秘湯でゆっくり温泉療養をして、肩や肘を休ませて欲しい。
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残念だった嶋基宏のリード
則本が3連打で1点を返され、さらに疑惑の死球で塁を埋めた9回無死満塁、この状況でマウンドに向かわざるを得なかった松井裕には、ただただ気の毒としか言いようがない。レギュラーシーズンでのセーブ機会での失敗は1度だけ。引退登板の小山が作った無死2塁のピンチもしっかり火消ししたこともあり、この場面でもやってくれると願ったが、ムチャぶりには変わらなかった。
解せないのは、嶋のリードである。構えたミットの位置がよろしくなかった。打者は左打ちの3番キム・ヒョンス。嶋がミットを構えた位置は初球、2球、いずれもアウトコースぎりぎりいっぱいの所。これでは少しでも制球が狂ってしまえば、ボールになってしまうリスクは高かった。
初球から積極的に振ってくる韓国打線である。百歩(?)譲って初球をコースいっぱいに要求したリードを理解しよう。それでも、2球目もコースいっぱいに構えてしまったのはどういうわけか?
もし2球目もはずれてボール先行2-0となれば、打者圧倒的有利のバッティングカウント、投手圧倒的不利の状況に立たされる。塁は埋まっている。3ボールにしたくないからだ。2-0カウントを経由した結果は、どんなに優れた投手であってもかんばしくないことのほうが多い。そのことを考えれば、初球は、3球目以降にそうしたように(コースいっぱいではなく)普通にストライクゾーンの外角にミットを置くべきだった。
甘く入って打たれたら、一打同点、長打なら一気に逆転。そんなことができる訳はないじゃないかという声をTwitterで頂いたが、今大会、打者から最も空振りを奪った侍JAPAN投手は誰だったか、御存知か?
松井裕樹である。

打者のスイング、2球に1球で空振り奪取
無死満塁登板前のデータで、松井裕は相手打者に合計82球を投げ込み、打者は45球でバットをスイングしにきたが、45球中49%に当たる22球で空振りを奪取していた。(上記円グラフ参照)
今大会では、確かに多くの被安打を浴びていた松井裕である。しかし一方でスイングしにきた約2球に1球という高い頻度で空振りを奪っていたのも事実なのだ。
もう1度、上記円グラフに目を移してもらいたい。この円グラフは打者のスイング数を分母としたものになる。僅か22%の被安打を怖がるより、77%の結果を目指してストライクゾーンの枠内に開き直って投げるべきだったし、嶋がそのようなリードをすべきだった。
■侍JAPAN 松井裕樹 左右打者別 投手成績

左右打者別被打率。右.500、左.333
また、3月の日欧野球を含む侍JAPANでの松井裕は右打者に数多くのヒットを浴びる傾向があった。(上記表参照)
キムヒョンスはその点、左打者だった。また、勝負しにいって打たれたのなら、切り替えもできる。しかし、あのようなかたちでの降板は松井裕の中に「しこり」が残ってしまうのでは?と心配だ。勝負しにいくべき要素が揃っていた中、嶋のリードが慎重になってしまった点は、ノムさんが良く口にするバッテリーのプラスマイナス思考によるものだったのだろうか?
残念な結果になってしまったが、ともあれ、松井裕も今季は本当に良く投げたと思う。オフは身体をいたわり、ゆっくり休んでもらいたいと思っている。今はただ、則本と松井裕の身体がヘルシーで、肩や肘に何もないことを願っている。【終】
【野村克也の名言】投手は、「打てるもんなら打ってみろ、
絶対抑えてやる」というプラス思考がいい。
捕手は危機管理のマイナス思考。
プラスとマイナスだから、
バッテリーと言われるのだ
http://goo.gl/xXL51 #meigen
— 野村克也の名言集 (@KatsuyaNomura1) 2011, 7月 28
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