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【2015検証(2)】 敵軍サウスポーを打ち崩せず... ガタ減りした楽天打者の左投手打率

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2015検証:第2回、激減した左投手打率



「オーナーの過度な現場介入」「相次ぐ怪我人」「外国人打者の不振」。2年連続最下位の原因は、この三大要素に尽きる。その下に諸々の原因・課題が連なったのがが、今季のイーグルスの実態だ。その諸々を順不同でクローズアップしていこうという趣旨のエントリー。

1回目は"目に見えた拙守"と"目に見えない拙守"、その両方が増えたイーグルスの低迷する守備力を取り上げた。

2回目の今回は、大きく下がった左投手打率に迫りたい。

(下記に続く)

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■年度別 相手先発左投手試合成績
20151020DATA04.jpg

借金13個を作った相手先発左投手試合



上記表に掲げたとおり、今季のイーグルスは相手の先発がサウスポーだったときのゲームの勝率が大変悪かった。

2年前は.625と高い勝率を挙げた。貯金23個中、数少ない相手先発左投手試合で実に12個の貯金を挙げた。最下位に沈んだ昨年も、19勝17敗の勝率.528と勝ち越すことに成功した。マギー退団、新外国人の不振で得点力不足に悩まされたが、相手先発左投手試合では、初V時とほぼ変わらない1試合平均3.92の得点力を維持した。

ところが一転、今年の勝率は.303だ。借金26個中、34試合しかなかった相手先発左投手試合で半分に当たる13個の借金を作ることになった。

大きく負け越したのは、投手陣が崩れたことも大きい。しかし、ここで問題視すべき点は、1試合平均得点が前年3.92から今年2.76へと1点以上も減少した事実である。

■2015年 楽天 左右投手別 打撃成績


チーム左投手打率は.229だった



上記表はイーグルスのチーム打撃成績を、相手の左右投手別に分けたものになる。

右投手対戦時と比べた時に、左投手対戦時の数字が悪くなっているのが確認できる。楽天のチーム打率はセパ12球団でワーストの.241と低かったが、サウスポーが出てくるとさらに打てなくなり、その率は.229まで下がってしまった。

■2015年 楽天 vs左投手 打撃成績
20151020DATA03.jpg

次に、上記表をご覧頂きたい。こちらは左投手打撃成績を、味方打者の左右打ちで分類したものになる。

正直、どちらも悪い。サウスポー攻略には、入ってくる球を打って出る右打者の打棒が欠かせなくなる。しかし、楽天右打者による左投手打率は前年.252から今年.233へと約2分下落した。一方、左投手を苦にせず。そんなイメージにある楽天自慢の左打者陣も、前年.259から今年.223へ、こちらは3分以上も率を落とすかたちになった。

■2015年 楽天打者別 vs左投手 打撃成績


左投手打率3割以上はペーニャ1人だけだった



最後に上記表で打者別の左投手打撃成績をチェックしてみよう。

今シーズン、左投手と1打席でも対戦があった楽天打者32人中、左投手打率3割超えをしているのは、退団濃厚とされているペーニャ1人だけだった(.313)。

同様に左投手OPS8割超えも、ペーニャ(.953)、ウィーラー(.826)、中川(.872)の3人だけだった。

主な面々で左投手打率を前年より上げることに成功したのは、ペーニャ(.257→.313)と枡田(.171→.241)の2人だけ。その枡田はそもそも前年が1割台と大不振だったため、上がったとは言っても2割4分台と高くはない。

前年と同程度の率を維持したのも、松井稼1人のみ(.295→.289)。

一方、前年から率を下げてしまったのは下記の面々。散々な結果になっている。

藤田(.268→.246)、後藤(.267→.238)、嶋(.246→.197)、銀次(.308→.278)、聖澤(.273→.250)、牧田(.268→.240)、西田(.289→.179)、岡島(.300→.069)、小関(.167→.136)、山崎(.259→.125)、島内(.228→.000)。

主要打者へ寸評



■藤田一也 (.212→.268→.246)

前年比では下がったが、初V時と比べれば、ここ2年間は改善傾向にある。左投手の速球打率.276とまずます。しかし、例年曲がる球(スライダー、カッター)に課題を抱えている。2013年は打率.177、2014年も.232、今年は44打数10安打、6三振、2四球、1犠打、1犠飛、1二塁打の.227だった。特にインコースを速球で攻められた直後の変化球打率がこの3年間で27打数4安打4三振の.148と振るわない。

来季は34歳を迎える。楽天移籍後の藤田は例年打率が右投手>左投手のため、三好の成長次第、チーム状況次第では相手先発左投手試合は三好に起用し、育成を促しても良いかもしれない。


■後藤光尊(.200→.267→.238)

3年ぶりの規定打席到達で復活を見せた後藤だが、左投手打率は前年比減になった。

チーム有数の変化球打ちの名人で、サウスポーが繰り出す変化球にも上手く対応し、57打数19安打、7三振、1四球、3二塁打、2本塁打の打率.333と戦果を挙げた。8/13ロッテ戦ではマリーンズ先発・古谷の緩急差30キロ、106キロのカーブを右翼席に運ぶ先制弾でチームの勝利に貢献、その後にお立ち台に呼ばれている。ただし、インコースを速球攻めにされた直後の変化球には変化球7打数0安打と分が悪かった。

また、この人は速球に弱い。このことは左打者対戦時でも変わらず、48打数6安打、1死球、2犠打の打率.125だった。ゴロ率64.6%。サウスポーのファストボールを打って出た時はゴロを打たされるケースが大変多かった。


■松井稼頭央(.229→.295→.289)

初V時には.229しかなかった左投手打率は、ここ2年間で改善されており、今季は.289をマーク、.247の右投手よりも左投手から率を残すかたちになった。

速球・変化球別では、左投手が繰り出す変化球をカモにしており、46打数16安打、10三振、1四球、3二塁打、1本塁打の打率.348をマーク。今季サウスポーから放った唯一のホームランは6/11DeNA戦の2点を追う6回に飛び出す、岡島秀樹打ちの逆転満塁本塁打(楽天移籍後2本目/球団通算21本目)になった。岡島といえば、ホークス在籍時の2012年に56試合47回2/3で防御率0.94と目覚ましいピッチングを見せていたが、あの年、レギュラーシーズンで岡島に唯一被弾を浴びせたのも、松井稼だった。

一方、菊池雄星の150キロ、147キロをヒットにしたとはいえ、速球打率は.235と精細を欠き、この辺りに老いを感じざるをえない。


■ペーニャ(.367→.257→.313)

今季チームで唯一の左投手3割打者、左投手OPS9割打者だった。この数字でも十分凄いのだが、5/30巨人戦以降の64打席では54打数21安打、8三振、10四球、3二塁打、4本塁打の打率.389、OPS1.151とさらに数字が跳ね上がっている。

左投手から選んだ四球は19個と多く、四球率は18.4%と高いのだが、1塁が空いた状況での走者2塁でのフォアボールが8個と多く、勝負を避けられた感は否めない。今季、ペーニャは得点圏打率.189とチャンスに打てなかったが、左投手時の得点圏打率も同様に.182と低かった。


■嶋基宏(.271→.246→.197)

左投手打率が3年連続下落傾向。もっと言えば、2012年は.324だったので4年連続である。

打率は振るわなかったが、出塁率.404はペーニャに次ぐチーム2位だ。空振りが大変少なく、左投手対戦時は290球を投げ込まれて、空振りは僅かに7球、空振り率2.4%だった。ペーニャの場合は1塁が空いた状況でまともに勝負させてもらえず1塁に歩いたケースが多かったが、嶋の場合は四球23個中14個が走者無しでのもの。このコンタクト率の高さを武器にして、粘った上での四球出塁が多かった。


■銀次(.317→.308→.278)

対戦投手の左右を全く苦にしないチームNo.1のアベレージヒッターが、今季はサウスポーにやや苦しむかたちになった。この傾向は春季キャンプで既に発生しており、NPB球団とのOP戦・練習試合での左投手打率は14打数2安打、1犠打の打率.143だった。

今季の銀次は後藤と同じく、左投手の速球を苦手とし、サウスポーの変化球を得意とした。速球は47打数11安打、3三振、2四球、1二塁打の打率.234と分が悪かったが、変化球では32打数11安打、3三振、4四球、1三塁打の打率.344と上々だった。

怪我による影響からなのか、今季の銀次は長打がガタ減りしたが、左投手対戦時では僅かに2本。ウォーニングゾーン以遠の飛距離大の当たりは9/6ソフトバンク戦の12回に飯田から放った中飛1本だけだった。


■聖澤諒(.279→.273→.250)

オーナーが観戦した8/15コボスタでのファイターズ戦。4-4の同点で迎えた9回1死3,2塁、3時間41分の戦いに終止符を打つ聖澤のサヨナラ打は、左腕・石井裕也のアウトコース速球を仕留めたものだった。

その左投手速球打率は、38打数10安打、5三振、4四球、1犠打、1三塁打の.263。まずまずか。

スライダーやカッター等の曲がる球直後のアウトコース速球に対して10打数1安打、4三振(全て見三振)。過去2年間も13打数3安打、1三振、1四球で、分が悪い。


■ウィーラー(.245)

打率は低かったが、長打4本でOPSは8割を超えた。速球での三振7個は全て見逃し三振。配球や駆け引きで裏をかかれるケースが多く、そのため、率を下げたと言えそう。半面、変化球では左投手のチェンジアップにやや苦しんだものの、トータルではまずまずの対応力を見せた。2年目の来季は左キラーとして覚醒することを期待したい。

速球=26打数6安打、7三振、7四球、1犠飛、1二塁打、2本塁打の打率.231
変化球=23打数6安打、6三振、2四球、2死球、1本塁打の打率.261


■牧田明久(.167→.268→.240)

準レギュラー格の右打者としてはサウスポー撃ちが求められるが、ここ3年は物足りない率に終始している。しかし、今年、左投手から放った打点付きの打球3本(犠飛1本、適時打2本)、5/21日本ハム戦11回の左犠飛、5/23西武戦の4回左翼二、7/15西武戦の9回左中二は、いずれも1点を追う展開での同点打になった。


■サンチェス(.227)

メジャー通算左投手OPS.863、同打率.291とサウスポーに打棒を振るったものの、NPBでは見る影なし。52打席、44打数10安打、5三振、8四球、4二塁打の打率.227に終わり、なんと左投手から挙げた打点はゼロだった...

サウスポーが投げてくる速球には強く、23打数8安打、3三振、5四球、2二塁打の打率.348と好成績を挙げたが、反面、外へ逃げていく左投手のチェンジアップや曲がる球に弱く、合計17打数0安打、2三振、3四球に終わった。


■西田哲朗(.289→.179)、フェルナンド(.105)、北川倫太郎(.200)

この3者に共通するところは三振率が37%以上だということ。西田は37.2%、フェルナンドは47.4%、北川は45.5%だった。特に問題なのは、左投手攻略のカギを握る右打ちの西田とフェルナンドだろう。

西田は三振16個中10個が見逃し三振で、その見逃し三振はインコースで喫するかたちが多かった。内角打率は15打数1安打、11三振(8見三振含む)、1四球、1本塁打とインコースの対応に課題を残している。

フルスイングが魅力的のフェルナンドは、アウトコースに曲がる変化球が多くなる右投手対戦時の空振り率のほうが高いのでは?と思いきや、右投手15.6%なのに対し、左投手22.8%。サウスポーとの対戦のほうが空振りが多かった。FRIDAY最新号でデーブが激白した「頭に来たヤツ」ではないけど、左投の打撃投手を積極的に捕まえて、克服していってもらいたいところ。


■岡島豪郎(.228→.300→.069)

乱高下が激しい左投手打率である。今季は左投手が投げる変化球には11打数0安打、1本もヒットにできなかった。

~~~

1軍打撃コーチに新就任した帰ってきた池山隆寛コーチには、まず長打を打つことのできる打者の育成と、既存打者の長打力向上を最優先事項として期待したいが、その次にくる課題の幾つかに入れて欲しいのが、左投手対策である。【終】


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テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

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No title

今年の楽天低迷の原因として「外国人の不振」が指摘されることが多く、実際に主砲候補だったサンチェスが見事に期待を裏切ったことで、そういったイメージを持たれるのも仕方ない部分もあります。

ただ、外国人OPSで見ると楽天はソフトバンクに次いでリーグ2位の.799。相対的に見ると、外国人戦力はまったく機能しなかったわけではないのです。

特にその利得の大半を叩き出したのがペーニャであり、彼を切ったことで来年の得点力は更に下がる可能性があります。ウィーラーも後半戦に限るとかなり貢献をしており、チームトップクラスの利得を生み出しました。

この点は口を酸っぱくして言いたいのですが、楽天の得点力不足の原因は「日本人選手」にあります。なんJから拾ったネタで恐縮ですが、楽天の日本人OPSは12球団ダントツでワーストの.613であり、西武.741、SB.729とは別次元の差があります。

ゆえに楽天の外国人選手には、最初からマギー並みの超人的な働きが期待されるというハードルの高さがあり、そのせいで球団・ファン双方からの評価が厳しくなってしまう傾向があるように感じます。実は、外国人は今年程度の働きでも十分であり、日本人がまともに打っていれば上位進出は可能だったのです。

黄金期を築いたチームのほとんどは「日本人だけでもクリーンアップが組める」という特徴があります。最近の例だと、今年のソフトバンクや数年前の巨人、現在のヤクルトもそうかもしれません。
クリーンアップを外国人に頼った阪神の不安定な戦いぶりを見ると、ああいったチーム作りは避けるべきだと痛感します。

当たり外れの大きな外国人は、あくまで補助戦力なのです。彼らが不振や怪我でもチーム成績が大きく左右されないように、まずは日本人だけで主軸を組める選手を育てていくのがチーム作りの王道ではないでしょうか。
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真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

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