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5点リードの5回表、岩隈を襲った記録的短時間大雨豪雨~2015年8月24日アスレチックス戦

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岩隈5敗目。これも野球、これもベースボールなのか



前々回8/12本拠地オリオールズ戦では日本人投手3度目のノーヒットノーラン、前回8/18敵地レンジャーズ戦では日米通算150勝。8/7本拠地レンジャーズ戦から3連勝と波に乗った感の岩隈である。

150勝から中5日で迎えた本戦は、本拠地にアスレチックスを迎え撃つ3ゲームシリーズの初戦に当たった。

この日は先発2万人に快記録記念Tシャツが配布されるなど、セーフコフィールドには岩隈の好投目当てのファンも多かった中、4回終了時まではそんなファンの期待に応えるべく、投打かみ合う完璧な筋書きでゲームは進んでいた。

4回まで岩隈が許したヒットは打たせたゴロの飛んだコースに恵まれずの内野安打1本だけ。3回裏には味方打線に2発のホームランが飛び出すなど、4回終了時にマリナーズは5-0と5点リードした展開で中盤戦を迎えていた。

悲劇は5回裏に発生した。

誰もがこのままマリナーズ有利、岩隈4連勝を信じて疑わなかった中、マウンド上の岩隈が記録的短時間大雨に見舞われる。4連打含む長短6安打を集められ、1四球に拙守も絡み、この回だけで実に7失点。あれよあれよの間に5点を失い同点とされた岩隈は、2死1塁で相手4番打者に勝ち越し2ランを被弾したところで無念の降板。(SEA5-7OAK)

その後、出てきた投手陣も打ち込まれ、終わってみれば5-11の大敗を喫している。

(下記へ続く)

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両軍のスタメン

アスレチックス=1番・バーンズ(中)、2番・カンハ(一)、3番・レディック(右)、4番・バレンシア(三)、5番・ボート(捕)、6番・ローリー(二)、7番・バトラー(指)、8番・クリスプ(左)、9番・ソガード(遊)、先発・ドゥブロン(左投)

マリナーズ=1番・マルテ(遊)、2番・シーガー(三)、3番・クルーズ(右)、4番・カノ(二)、5番・グティエレス(指)、6番・ジャクソン(中)、7番・トランボ(左)、8番・モンテロ(一)、9番・ズニーノ(捕)、先発・岩隈(右投)

日米通算151勝目を目指して上々の立ち上がり



1回表、三者凡退の立ち上がりをみせた。僅か9球でオークランドの上位打線を撃退している。

左打ちの1番打者を初球二飛。外狙いが内に来る逆球だったが、85マイルの変化球で詰まらせ、カノが朝飯前とばかりに処理した。

2番・カンハは今季メジャーデビューを飾った新人右打者。8/17オリオールズ戦から打撃好調で24打数13安打の打率.542と当たっていた。しかし、格の違いを見せつけた。高め釣り球を交えながらの低め変化球による空三振。外角低めボールになるスライダーでバット2度空を切らせた。

3番はレディック。通算対戦成績15打数5安打の.333。岩隈にしてみればやや分が悪い。めっきり陣容が変わってしまったアスレチックスの中で古参メンバーと言える左打者を外野後方の右直に仕留める。

見る者を唸らせたインハイ速球の空三振



2回表、19球で零封する。

先頭は4番・バレンシア。見事な3球空三振になった。初球、2球と速球、スライダーと球種を変えながらも、アウトローいっぱいに決めてストライクを取ると、3球目は対角線上の攻め、ズニーノが構えたインハイめがけて速球を投げ込み、空振りを奪う。球速は87マイル(約140キロ)だったが、コマンドが絶妙だった。

1死後、5番・左打ちのボートのところで本戦初のボール先行2-0カウントを作ってしまう。懸念されたが、平行カウントに戻した後、インコース低めで詰まらせてのイージーな左飛。初安打を許したのは直後のローリーだった。0-2と追い込んだ後の2-2からの外角低め誘い球。ゴロで打たせるかたちができたが、ショート左の深部。飛んだコースに恵まれず内野安打としたが、後続をスプリッターで空三振に取り、事なきを得ている。

白眉の見三振劇



3回表は11球で三者凡退。8、9、1番を退けた。

見どころは9番・ソガードの見三振だ。コツコツ当ててくる嫌らしい眼鏡の左打者は岩隈との通算対戦成績を13打数4安打の.308と打っていたが、ここはクマに軍配が上がる。1-2から約30キロの緩急差で外角低めに速球で決めた投球は、やや低いかな?ストライクとボールどちらとも言えそうな低めゾーンだったが、球審のジャッジが響き渡る(MLB Gamedayではストライクゾーンを掠るボール球だった)。ここは低めボール球を球審にストライクと言わしめるズニーノのフレーミングの上手さによるものなのだろう。

岩隈が下位打線をあっさり屠ってベンチに帰ってくると、直後の3回裏、味方が5点を先制した。先発ドゥブロンが1回にカノの打球を右足に当てて負傷降板。代わったばかりの二番手投手に対して、カノが先制打、グティエレスが8号3ランをセンター右に、トランボも8号ソロと続いて、岩隈に頼もしき5点の援護点が入る。(SEA5-0OAK)

5点の大量援護をもらった直後の4回裏も、落ち着いていた。2番から始まる相手中軸打線を9球で切って取る1、2、3ピッチング。高め釣り球にも球威があり、打たれても外野後方で失速させると、シンカー、スライダーいずれも良く球が動いているように思える。特にオークランドの右打者は岩隈のスライダーに全くタイミングが合っていないように見えた。

1イニング7失点はプロ初?!



しかし、何も問題なかったように見えた5回表、一気に崩れた。

先頭・ボードのフラフラっとした飛球が三塁後方の左翼ライン際に着弾。レフトのトランボが懸命にチャージし、スライディングしながら取りにいくものの、その手前で弾み、打球を弾いている間に2塁を許してしまう。この無死2塁から一気に7失点した。

次打者を2塁走者そのままの平凡な遊ゴに仕留めたが、1死2塁で前の打席3球三振に取った7番・バトラーのところで制球乱れた。フルカウントからの6球目変化球がアウトコースにはずれ、この試合初めてのファボールを与えてしまう。

1死2,1塁でカモにしてきたクリスプを定位置の平凡左飛に取ったが、2死2,1塁で眼鏡の左打者ソガードの中安を皮切りに、二塁打2本、本塁打1本を含む5連打の猛攻を浴びた。

ソガードには初球外角のシンカーをコンパクトに振り抜かれ、中前へ運ばれた。2死満塁で1番・左打ちのバーンズ。初球だった。膝元のスライダーをひっぱられ、左翼線を襲うツーベース。これで走者2人が帰る。(SEA5-2OAK)

なおも2死3,2塁のピンチで2番・カンハ。1打席目は格の違いを見せつけた空三振、2打席目は高め釣り球で詰まらせての右飛に抑えていたルーキーに左翼線を突破された。1-0からの2球目をひっぱられ、一瞬ヒヤッとする左翼フライナーファウルを打たれた直後の第3球だった。似たような球を続けたのが甘く入り、そこをデジャヴのように引っ張られ、三塁線を突破される2点左翼二塁打になった。(SEA5-4OAK)

出戻りモンテロに足を引っ張られる...



まだ続く2死2塁のピンチ。3番・レディック。ここで味方拙守に足を引っ張られ、同点に追いつかれてしまう。打ち取った当たりのファーストへの緩いハイバウンドゴロ。一塁手は出戻りのモンテロが守備に就いていた。あの打球の緩さでは自ら1塁ベースに入ることは無理な状況。岩隈もそのことは分かっているので、1塁ベースカバーに入った。しかし、モンテロ、何を考えているのか岩隈にトスせず、自ら1塁に入ろうとして、その二足先に打者走者に1塁を駆け抜けられてしまう。この間、三走がホームイン。慌てたモンテロがバックホームするも、後の祭りで、記録上はファースト内野安打。岩隈ファンとしては全く納得いかない拙守で、試合は5-5の振り出しに戻った。

直後、4番バレンシアに2ランを被弾した。待ってましたとばかりに低めのスプリッターをすく上げの一閃。快音残して伸びていった打球は左翼フェンス最上段で弾んでそのまま柵の向こうに消えていった。ここで岩隈、無念の降板となった。

1試合7失点は昨年9/18エンゼルス戦(3回1/3)以来。1イニング7失点は楽天時代にも皆無だった。近鉄時代は未確認だが、おそらく岩隈のプロキャリアで初の悪夢ではないだろうか。

同じ月に快記録と日米通算150勝と1イニング(しかも2死から)7失点。天国と地獄が同じ船に乗り合わせたような2015年8月になったが、これもベースボールなのだろう。

これで岩隈の対アスレチックス戦成績は9試合4勝5敗、防御率4.78、WHIP1.06、被本塁打率1.71になっている。

■岩隈久志 アスレチックス戦 試合別 投手成績
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スクレとの違いが目立ったズニーノのリード



4回2/3、打者22人、球数77、被安打7、被本塁打1、奪三振4、与四球1、与死球0、失点7、自責点7。

今季投手成績は5勝3敗、防御率4.29になった。

本戦がズニーノが岩隈と組んだラストゲームになるのではないか。

NHK BS解説の小早川毅彦氏が再三指摘していたが、この日、ズニーノは左打者のインコースをほとんど攻めなかった。

当方記録によると、インコースにプロットされた球は僅かに4球だけ。この4球はいずれもアウトコース狙いがコマンド狂ってインコースに入ったもので、インコースを狙って内角を投げた球ではない。ズニーノがインコースにミットを構えたのは3回ソガードの3球目この1球だけで、この球も岩隈は投げ切れずアウトハイに到達した投球だった。

ちなみにスクレがリードした前回レンジャーズ戦では左打者54球中、スクレが内角にミットを構えたのはちょうど半数の27球。54球中、岩隈の球が(逆球含む)内角に到達したのは37.0%に当たる20球と、本戦とは雲泥の差だったことを付記したい。

高め釣り球の使用率も低かった。前回スクレは99球中18球で高めにミットを構えたのに対し、本戦のズニーノは77球中7球だけ。うち左打者に2球、右打者に5球という内訳だった。

理由を推測してみるに、恐らく岩隈の速球のスピードが出ていなかったことが大きいのだろう。本戦の4シーム平均球速は142.5キロ。ノーヒットノーランのときは145.4キロだったことを考えると3キロほど遅い。この球速だとMLBでは平凡以下の球速になってしまい、ズニーノにしてみれば高めで多投するにはリスクのある球種という判断になったのかもしれない。しかし、実は前回レンジャーズ戦では本戦より遅い140.3キロだった。にも関わらず、スクレは99球中22球を岩隈に投げさせていたのである。

先の日曜夜9時からNHK BSで放送された「球辞苑」。ゲストで出演していた元ロッテの里崎智也氏は現役時代、スコアボードの球速表示を全く見なかったという。スピードガンの数字に振り回されるのを嫌ったためと氏は説明していたが、スクレは己の感性を信じ、ズニーノは真っ正直に球速表示を信じてしまうタイプなのかもしれない。

左打者への高め釣り球が僅か2球しかなかったのは、左打者のほうが右打者よりも右投手の球にコンタクトしやすいので、岩隈の球にコンタクトされたくないという心理が働いたことによるものなのかもしれない。

それにしても、思ったのは、陣容がガラリと変わっていたアスレチックスだけど、落ちる球を武器にする日本人投手の攻略法はチームの財産として受け継がれ、新しく入ってきたメンバーにも共有されているんだなあということ。そして、ワシントン監督はいつのまにやらアスレチックスの3塁ベースコーチになっていたこと。この2つである。【終】

■配球図
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苦手OAKに4失点と思えば、、

思わぬ降板劇。乱高下する株価のような急展開に、一瞬放心状態に。こういう打たれだすととまらないことは今までも何回もあって何でいつも止められないのか考えてしまいます。投げ急ぐくせでもあるのか?いや、目立つから印象に残るだけで、確率的にこういうことは誰にでも起こるのかもしれません。でも今回は2死の連打で、どこかで止めればチェンジだっただけにもったいない。

初球狙いと、カーブ狙い、スプリッター狙いが目に付きました。ただ凡退を繰り返したように見えた1~4回ですが、その間各打者が狙いを絞っていったのかもしれませんね。

>同じ月に快記録と日米通算150勝と1イニング(しかも2死から)7失点。天国と地獄が同じ船に乗り合わせたような2015年8月になったが、これもベースボールなのだろう。

ですね。この試合まで3勝0敗と月間MVPも期待できただけに残念ですが。

>スクレとの違いが目立ったズニーノのリード

これはもう指摘どおりで、メンバがわかったときから若干不安だったんですよ。案の定の結果になって、スクレだったらどこで止められたろうかとか考えてしまいます。

>この日、ズニーノは左打者のインコースをほとんど攻めなかった。

配球図(http://www.fangraphs.com/pitchfxg.aspx?playerid=13048&position=P&season=2015&date=2015-08-24&dh=0)見ても、左へのインハイはまったく空白です。

>高め釣り球の使用率も低かった。

残念でしたね。昨年OAKにあたった時もこれは効いていたのに。

>それにしても、思ったのは、陣容がガラリと変わっていたアスレチックスだけど、落ちる球を武器にする日本人投手の攻略法はチームの財産として受け継がれ、新しく入ってきたメンバーにも共有されているんだなあということ。

まったくそうですね。実は苦手にしていた粘っこい打線だったんですよね。OAKの低迷とこちらはノーノーの勢いで、なんか楽勝と思ってました。甘かったですね。

私が大きいと思ったのは、バトラーへの四球でしょうか。5点差で走者をためたのが結果的に大量失点となりました。

でも7点取られるような内容ではなかったでしょう。集中打に締めのHRという失点効率のよさ。監督も言ってましたが、モンテロのはミスだし、そこで終わってれば4失点。それならよくあることだし、今後を心配することもないということでしょう。
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