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鵜呑みにはできない安樂智大1.52の防御率。上甲正典との決別こそ大成するための最低必要条件だ

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鵜呑みにはできない安楽智大の2軍成績



楽天2軍は昨日の鎌ヶ谷日本ハム戦で1軍より一足先にオールスター前のイースタン前半戦日程を終えている。

このタイミングで昨秋ドラフトで入団した新人選手の成績を確認してみたい。

まずはドラ1の安樂智大から。

2軍成績は下記のとおりだ。カッコ内はイースタン平均値。

12試合、2勝0敗、23回2/3、打者101人、被安打23、被本塁打0、奪三振17、与四球7、与死球1、暴投3、ボーク1、失点4、自責点4。

防御率1.52 (3.56)
FIP2.70 (3.88)
WHIP1.27 (1.35)
被打率.250 (.257)
被OPS.603 (.697)
奪三振率6.46 (6.43)
与四球率2.66 (3.45)
BABIP.318 (.300)


リーグ平均より良い数字を多くの指標で叩き出している。5月は8.2回11安打4失点だったが、6月以降は15回12安打0失点。6月に入り、調子を上げてきたことが、トータルの成績に大きく影響した。やはり、甲子園の傑物だけはある。そのように言いたくなってしまう衝動に駆られる。

1点台の防御率はむろん、投手本来の力量を表すFIPが素晴らしい。三振奪取能力はリーグ平均レベルながらも、フォアボールを出すことが少なく、打者101人と対戦して被弾を浴びていない点が大きい。もし1本被弾を許せばFIPは3.25に、2本なら3.80になっていただけに、一発長打を回避できた点がFIPに貢献している。

ただ、額面通り、素直に受け取るのは禁物だ。

リーグ平均より少ない与四球率。これをもってして安楽のコントロールは安定していると判断するのは時期尚早だ。

私はプロ入り後の安楽の投球を春季教育リーグと2軍初先発の2試合でしか目撃していないので確たることは言えないのだが、ストライクゾーンの枠内に投げることができるレベルであっても、狙ったコース&ゾーンへの投げ分けというコマンド能力では疑問符がつく。1つ例を挙げると、イニング先頭打者の対戦成績が25打数9安打、6三振、1二塁打の被打率.360とかなり悪い。これは先頭打者をフォアボールで歩かせるくらいなら、甘くなってもストライクゾーン内で勝負。その結果、打たれたとしてもそのほうがマシという考えだからだと思う。もしコマンド能力も安定しているのなら、対戦成績はもっと良いはずだ。

被本塁打ゼロの件も、運に恵まれた部分が大きいのでは?と思う。

安楽のGO/AOを調べてみると0.86。ゴロよりフライが多いのだ。中でも凡打52本中、外野フライアウトは46.2%を占める。内野フライアウトも21.2%と多いのだが、外野フライアウトも多い。投手の被本塁打は外野フライの一定%に収束されるという点から考えると、運に恵まれていたのかな?というイメージになる。

まだ前半戦を終わった段階での数字なので、慎重に見る必要がありそうだ。

次に試合別の投手成績をチェックしてみよう。

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■楽天・安楽智大 試合別 投手成績

20150713DATA02.jpg

ストレートの球速が試合ごとにバラバラの安楽



イースタンと春季教育リーグ、ユニバーシアード日本代表壮行試合の成績を表にまとめてみた。

3/12は実戦初デビュー。ファンがもっと押し寄せるかと思ったが、平日デーゲームだったこともあり、報道陣のほうが圧倒的に多かった。バックネット裏で観戦した私の両脇前方も報道陣。隣はフジテレビの関係者だったかと思う。

3/17の練習中に右足首を捻挫。このことでイースタンデビューが5月にズレ込むかたちになった。

表の右端はストレートの最速。報道で報じられている数字を出来る限り入れてみた。試合ごとに大きくバラついているのが確認できる。甲子園で147キロを計測したのは、聖地でアドレナリンが放出されたからだろうか。しかし翌戦では143キロ止まりになった。一定レベルにコンディションを維持し、安定した投球フォームと正確な腕の振りで質の良いストレートを投げる。この繰り返しができないのだ。高卒1年目、右肘に怪我を抱えていることを考えれば、試行錯誤は当然だ。

次に、成績を各種条件別に割り出してみた。

20150713DATA03.jpg

20150713DATA04.jpg

条件別投手成績から診る安楽智大の課題点



101人の打者の力量を便宜上1軍通算100打席以上と未満で分けることで表した。(他、外国人と投手を用意した)。1軍通算100打席以上の打者は力量有と便宜上判断している。

実績不十分の100打席未満打者には被OPS.591、被打率.236と圧倒しているが、100打席以上の打者には同.841、同.370と散々な目に遭っている。現状、安楽の球は2軍では通用しても、1軍では通用するのが難しいと想像できる。

同じ昨秋ドラフト組のルーキー対決では15打数4安打、1三振、1四球、1二塁打の被打率.267とまずまずの結果になった。5/4巨人戦ではドラ1の岡本和真との対戦が実現。初球144キロストレートを打たせて三飛に仕留めている。

打者の左右別では、右打者を.228と良く抑えている。左打者には.286と3割近くを許しているが、打たれた安打は全て単打。長打はゼロだ。

先発時で相手打線の1順目と2順目以降に成績を分けてみた。

安楽が先発する時、1巡目は良くても、2巡目以降に打たれるケースが多い。そんな印象を抱いていたから調べたのだが、1順目被打率.235、2順目以降.375、その通りの結果になっている。1巡目で球筋を確認した相手打者が2巡目にしっかり対応してきている。そんなイメージになる。

(下記へ続く)

▼安楽の2軍初先発を報じる日刊スポーツのウェブサイト


怪我のリスク高まる逆W字型の投球フォーム



それにしても、安楽の逆W字型の投球フォームが心配だ。

5/12付河北新報によると、肘や肩への負担を減らすべく春季キャンプではテークバックの小さいフォームへの修正を試行錯誤したという。しかし、2軍首脳陣から「お前らしいフォームで投げろ」と助言を受け、同時期に高校の先輩・日本ハムの鵜久森に「肩、肘をケガしてフォームが小さくなってダメになった選手をいっぱい見てきた」とアドバイスされ、今は高校時代のダイナミックはフォームで投げているのだと言う。

あの逆W字型のフォームはトミージョン手術のリスクを高めること必至だ。


◎安楽智大は、まずトミー・ジョン手術を受けてはどうか?(J SPORTS 野球好きコラム)


豊浦彰太郎さんは「安楽は、プロ入り後速やかにトミー・ジョン手術を受け、2016年からの投球再開で2017年あたりにかつての球威を取り戻し、2018年頃に1軍で万全の状態で大ブレイクというシナリオはあり得なかったのだろうか」と主張する。

さすがにこの主張には面食らった。

右肘靭帯が断裂している訳でもない今この時期にトミージョンを受けよとは極端すぎる意見だ。海の向こうではよくある話であっても、トミージョンに関する認知度が広く浸透していない日本では、99%ありえない非現実的な選択肢だ。

しかし、このままのフォームで上甲監督と約束した160キロを目指すなら、早晩、靭帯を損傷し、トミージョン行きだと思っている。

安楽に「お前らしいフォームで投げろ」と助言したのは、森山コーチだろう。今季の2軍は打者の左右、投手の左右別に担当コーチが分かれていて、左投手は杉山コーチが受け持っているので、右の安楽は現役時代右投げだった森山コーチの管轄だ。今後、安楽をどうしようと言うのだろう。よもや青写真、ロードマップを持たないまま、その場限りの指導をしているはずはないと信じたいが、とても心配だ。

絶ち切りたい上甲正典の呪縛



私は、安楽がプロで生きていくには、上甲正典の呪縛から逃れることが必要。大成するための最低必要条件だと思う。

ドラフト指名直後、母校で行われたインタビューで安楽は「1日でも長くプロの舞台で活躍したい。10年より15年、15年より20年、プロで活躍できるように頑張りたい」と抱負を語り、背番号20を選んだ理由もプロで20年やっていくという決意の表れだった。

しかし、上甲監督と交わした160キロの夢を追い続けるのであれば、それは高い確率で叶わなくなる。ヤクルト由規のように、一瞬の輝きを残してフェードアウトするリスクが高まってしまう。(由規はまだ首にはなっていないものの)

160キロの夢は一旦封印し、まずは身体に負担をかけない安定した投球フォームで145~150キロの球速帯のストレートをコンスタントに投げ込めるような投手を目指して欲しい。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
安楽智大、2軍でプロ初先発。ファイターズ戦での47球をチェックする
安楽智大、このままでは不可避のトミージョン手術。 右ヒジ故障再発リスクが拭えないその投球フォーム



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No title

ブログを読ませていただきました。
正直、今の安楽には2軍でもまだまだ先発は早すぎると思っています。

安楽と同じ地元の人間として、楽天さんの2軍首脳陣の方々にはもう少しゆっくり育てていただきたいのが本音です。
3月の中旬に捻挫をして、1ヶ月近く投球練習ができなかったにもかかわらず、5月14日には早速先発ということで、非常に驚きました。
投手で足の故障を経験したことがある人間にはとても信じられません。
肘の故障歴も考慮すると、普通なら5月は1イニング限定で投げるのがやっとだったと思います。
恐らく、対戦相手の日ハムの首脳陣や選手も安楽の状態を見て、先発させていることに驚いたのではないでしょうか。

そして、5月14日の投球内容を見て明らかにまだ先発が難しいのは分かっているはずなのに、また5月27日にも先発。
正直、地元では安楽の肘のケガの再発を心配する声が多いです。

ブログを読ませていただきましたが、本来の調子にはまだまだ遠い安楽の投球内容について詳しく触れられても?????でした。
データ分析ってそういう事は考慮されなくて、正確な結果が出るのですか?

僕の場合は、数字以外に選手の現在の状態や性格など、あらゆる情報を組み合わせて判断しているので、失礼ながらとても不思議に感じました。

スピンなくして直球なし

安楽は高校時代に出場した世界選手権での投球が非常に印象的でした。

150キロ近いストレートと、ダルビッシュを思わせる鋭いスライダーが低めにズバズバ決まり、逆球もありましたが、それをものともしない球威がありました。マウンドでも落ち着いていて自信に満ちており、これは間違いなくエース級に育つ逸材だと感じたものです。

いまの安楽は、残念ながら別人のように変わってしまいました。違いは主に3点。

(1)まずストレートのほとんどが高めに浮き、低めに決まる球がなくなりました。彼が甲子園で157kmを出した時も低めに決まった球だと記憶しているのですが、こういった球筋がまったく見られなくなりました。

(2)は(1)と表裏一体ですが、ストレートにスピンがかからなくなり、空振りやファールを奪えなくなりました。いまでも145km程度なら出せますが、ウィニングショットとしては機能していません。shibakawaさんの指摘するフライボールの多さは、まさにこの(1)(2)に関係していると思われます。

(3)も(2)と関連しますが、かつてベネズエラ代表を翻弄した決め球のスライダーが、ダルビッシュ型の鋭く落下する軌道から、カーブのようにドロンとした軌道に変わりました。カウント球としては悪くないですが、三振を取りに行くには不十分です。

この3点を総合すると、いまの安楽はボールに充分なスピンを効かせることができていない状態です。原因を考えると、やはり高校2年次に発症した尺骨神経麻痺により、腕になんらかの痛みや違和感がある。あるいは故障の再発を恐れて充分に腕が振れていない、そのどちらかだろうと推測します。

Re: No title

YNさん
コメント有難うございます。
一貫性がなく迷走しているように見える楽天の指導・育成方針に、
地元の方はヒヤヒヤでしょう。お察しします。

>本来の調子にはまだまだ遠い安楽の投球内容について詳しく触れられても?????でした。

この部分、言っている意味が分からず、私のほうこそ?????でした。

本来の調子ではないのだから、今の成績はどうせ仮の姿。そんなの確認しても無意味。だから調子が上がるまでそっとしておいて上げるべき。もしYNさんがそういう主張でしたら、YNさんと立ち位置を異にしますので、何ともお答えできません。

当ブログは本来の調子にはまだまだ遠い安楽の投球内容について知りたがっている読者さんも多いですし、調子が良かろうが悪かろうが、出てきた数字・成績で評価されるのが、アマではなく、プロなのです。昨年、則本が約1カ月間、絶不調に陥った時期がありましたが、あれも則本の姿なのです。

Re: スピンなくして直球なし

duplesさん

「スピンなくして直球なし」は名言ですね。

今朝、スポニチがSTATCASTについて紹介した記事をネットに上げていました。上原の回転数がチャップマンを上まわっているとのこと。例えば145キロの球速が持つ平均回転数。そこから大きくズレる回転数の145キロほど、打者はイメージしづらくなり対応できなくなるという話を聞いたことがあります。安楽にも球速はさておき、まずはスピンの効いたストレートを安定して投げることを意識してもらいたいですね。

◎MLB導入解析システム 全プレーを数値化「切れのある球」も?
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2015/07/16/kiji/K20150716010745230.html

Re: スピンなくして直球なし

shibakawaさん

いい情報ありがとうございます。アメリカはどんどん先に進んでいってますね。MLBネットワークもそうですが、アメリカのテレビの多くが有料チャンネルであり、特にスポーツコンテンツはリアルタイムでの視聴率が期待できる(=広告価値が高い=高額の広告料を見込める)という点で、キラーコンテンツとなっています。このため、スポーツ局各社間でのサービス競争が激しい。今回のサービスも、そういった競争の中から生まれてきたものではないでしょうか。

またアメリカのメディアやファンの間でも、上原浩治のストレートは度々話題になっており、なぜあの球速で空振りが取れるのか、その謎を解き明かそうと様々な分析が為されています。日本の投手が得意とする強いスピンの効いた4シームがMLBでも有用性を認められ、多くの投手が投げるようになるのもそう遠い将来の話ではないでしょう。ムービング・ファストボール全盛のいま、違った球種を求める投手のニーズは高い。

大谷翔平のストレートは、球速のわりにコンタクトされる率が高いと感じるのですが、そのあたりもスタットキャストがあれば理由がはっきりするのに・・・と思いますね。

本題の安楽から逸れてしまいました。shibakawaさんの記事を熟読するにつれ、故障リスク、フォームのリスク、体力面の課題、2巡目以降の打たれやすさなど、多くの点で「リリーフ向き」と判断せざるを得ません。アメリカでは「25歳以下での過投球が肘の故障に繋がる」とされており、先発要員であっても若年時はリリーフとして育成するケースもあります。楽天首脳陣は、高校時代の大エース然とした投球の幻想を捨てきれないのでしょうが、現状の実力に即した育成プランに移行すべき時ではないかと愚考します。
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