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【記録】高卒1年目で二軍7本塁打。将来の4番打者、楽天・内田靖人2014年2軍打撃成績詳細(シーズン終了時データ)

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2軍選手成績まとめ第2弾は背番号8、内田靖人



2軍で鍛錬に励む若鷲の今季成績まとめ。球団公式ウェブサイトのファーム情報に記載されているボックススコアの記録から振り返ってみようという一連シリーズ。第1回目は三好匠を取り上げたが、2回目となる今回は福島県出身、常総学院からドラ2で楽天入りした新人、内田靖人についてまとめていきたい。

まずは全体の数字を確認してみたい。

■楽天・内田靖人 2軍 年度別 打撃成績


新人ながらも異例の打席数・試合出場数。多くの経験を積んだ1年に



2軍での打席数は三好に続くチーム2位の多さ。111試合中、90試合でスタメン出場(三塁75、一塁4、指名11)。先発出場時の打順は2番で最多38試合を記録。9月に入ってからは6試合で4番を任されることもあった。

打席数、試合出場数いずれも、新人ながら異例の場数になった。

これ1つだけとっても球団が背番号8にかける期待度の高さが確認できる。捕手登録だが現在は主に三塁で汗を流している。捕手という重労働が高いポテンシャルを秘めた内田の打撃覚醒を阻害してはならない。そういう球団側の“我慢してじっくり経験を積ませる”未来の4番候補の育成ロードマップに沿って、1年間、貴重な経験を積み重ねてきたものと思われる。

これまで将来の和製大砲候補の筆頭格は中川と見られていた。しかし、今年は中川への期待感がみるみる萎んでいくそんな1年になった。中川の定位置であるホットコーナーが内田に与えられた点でも、そのことは確認できる。球団の長距離打者育成最重要打者が中川から内田へ移行した節目のシーズンにもなった。

これだけ多くの場数を踏むことができたのは、もちろん、本人の“無事これ名馬”の部分も大きい。戦線離脱するほどの目立った怪我は無かったと言えそうだ。

春季教育リーグでは28打数8安打3打点、6三振、1四球、2二塁打の打率.286の戦績を残した。3/4巨人戦のプロ実戦初打席で左腕・松本竜也からいきなり左前に打球を運ぶ初安打を見せるなど、幸先の良いスタートを切ったかに見えた。

しかし、シーズンでは御覧のとおりの成績。スラッシュラインは打率.222/出塁率.254/長打率.326のOPS.580。イースタンリーグ平均値が.266/.332/.381のOPS.713だったことを見ると(高卒1年目のため当たり前のことなのだが)プロの洗礼を浴びたと言えそうだ。

ここで触れておきたいのは、2軍で366打席に立ちながら犠打がゼロだった点だ。

その打席結果を丹念に確認すると、例えば「投バゴ」と表記される犠打失敗凡打もゼロだった。バントヒットを表す「投バ安」は1本だけあった。7/8DeNA戦、9回無死1塁もしくは無死2塁での打席で発生している。もちろん、ボックススコア上ではバントファウルで送れずに結果的に打たせた場合が何度あったか?は確認できない。

しかし、このことから、本来ならバントで送りたくなるようなシチュエーションであっても、2軍首脳陣は我慢し、内田に打たせていったのでは?と考えることができる。内田にはスラッガーとしての才能を存分に伸ばして、大きく育って欲しい。そんな現場の期待感や育成方針の一端が、犠打ゼロという数字からもかぎ取ることができそうだ。

全打席数に占める三振や四球の割合、三振%はリーグ平均16.5%を大きく超過する23.5%。同平均8.0%の四球%は僅かに3.0%。選球眼の部分では完全に発展途上で、2年目以降の課題になってくる。

プロ初安打は10/4オリックス戦、松葉貴大からの三安



1軍での成績も確認しておきたい。9/18に初の1軍登録となった。

初出場は即日ロッテ戦。8番・サードで先発出場した。高卒生え抜き野手のプロ初出場初スタメンは枡田慎太郎の例がある。しかし、高卒生え抜き野手のルーキーイヤーでのプロ初出場初スタメンは内田が球団初のできごとになった。もちろん、掴んだ1軍昇格ではなく、今後を見据えて上から与えられた1軍登録劇だったが、7試合に出場し17打席バッターボックスに立ったその経験を、きっと今後につなげてくれるはずだ。

プロ初安打は10/4コボスタでのオリックス戦での「三安」。4回1死2塁の打席で松葉貴大の1-2からの第4球投球(チェンジアップ)をひっぱって三塁線を強襲した当たりがサード縞田の逆シングルのグラブを弾いての内野安打になった。惜しかった当たりは10/5札幌ドームでのファイターズ戦。4回に上沢直之の高め速球を打ち返した打球は左飛になったものの、左翼フェンスぎりぎりまで到達する快飛球。その潜在能力の一端を見せつけたシーンになったかと思う。

1軍では全17打席、相手投手陣に62球を投げ込まれ、30.6%に当たる19球で空振りを喫した。1軍レベルを痛感。自身の現在地との距離感を確認する良い経験になったはずだ。

(下記に続く)



水に慣れてきたのか、夏場7月8月に調子を出す



次に、月別の数字をざっくり確認してみたい。

春季教育リーグで好結果を残した内田は、イースタンの日程に入っても好調を維持した。3/18開幕ヤクルト戦から7試合連続安打。しかし、3・4月、終わってみれば打率.200という結果に。5月は5/9~5/24で6試合連続安打。この間、マルチヒットを4試合でマークしたが、トータルでは.226のアベレージに終わる。

6月も揮わなかったバットに快音が響き出したのは、猛打賞3度全てを記録した夏場の7月、8月だったか。7月は3割目前の打率.299をマーク。6本の長打を放って月間OPSも8割を超えてきた。9月に入って再び数字を下げ、全体では打率.222で終えている。

■楽天・内田靖人 2014年 2軍 月別 打撃成績
20141010DATA02.jpg

前半戦の不振はプロが投げてくる球筋やキレの対応に戸惑った部分や、高校2年以来だったというサードの守備で神経をすり減らしたであろう点、ほぼ毎試合スタメンで使われて蓄積疲労が内田を襲った点など、色々その原因を考えることができる。もちろん、木製バットへの対応もその1つになるのだろう。数字を上げてきた夏場はようやく水に慣れてきたのかな?と推測している。

1軍経験投手からの一発も



イースタンでの初安打、初本塁打も確認しておこう。

初安打は3/18開幕戦、1軍通算78勝を挙げている館山昌平から放った「中安」。初本塁打は4/5西武第二球場で左腕の宮田和希からかっ飛ばした3ランの左本がそれに当たる。

合わせて7本のホームラン記録も掲載する。中には日高亮や国吉佑樹、田中将大と投げ合って年下で唯一白星を挙げた実績も持つ由規など、まとまった数の1軍経験を有する投手をも打ち砕いているのが確認できる。

中川の高卒1年目が292打席に立ち、ホームランが僅かに2本に止まったことを考えれば、内田の7本は本当にこれからが楽しみになってくる数字と言えそうだ。

(下記に続く)

■イースタンで放った7本の本塁打記録
20141010DATA06.jpg

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懸案のサード守備、想像以上に頑張っている感



次に、現在イースタンでホットコーナーの守備に就いている他球団三塁手との比較を確認してみよう。

各球団、三塁で最多試合出場数を記録する選手をピックアップした。守備成績は三塁でのもの。OPSは他ポジションでの打撃成績も含まれたシーズントータルの数字である。

■イースタン主な三塁手との比較
20141010DATA04.jpg

これを見ると、内田の打力、OPSは7選手中5位とまだまだであることが確認できる。

一方、三塁の守備では簡易RFでは2.18を叩き出し、7選手中トップ。守備率.927も同2位とこの中では良い数字と言えそうだ。もちろん、1軍レベルに到達するにはRFの数字で2.40前後が必要になるだろうし、守備率も.970前後はせめて欲しい。依然として課題はあるものの、草野2軍打撃コーチや沖原2軍内野守備走塁コーチの指導の下、必死にプロに要求されるサードのイロハを習得しようとしている姿勢は、数字上からも伝わってくるものがある。

余談だが、それにしても、ファイターズの宇佐美塁大の33失策は酷すぎる。業を煮やしたのか、先日、外野手転向がアナウンスされている。

■楽天・内田靖人 2014年 2軍 左右投手別 打撃成績
20141010DATA03.jpg

vs右投手・・・ゴロ打ち多し、vs左投手・・・三振&内野フライアウト多し



内田の1年目打撃成績を対戦投手の左右別に分解してチェックしよう。

右投手のスラッシュラインは.220/.254/.330のOPS.585。左投手対戦時は.225/.254/.317のOPS.571

打率、出塁率、長打率、OPSといった数字では目立った変化はなく、ほぼ均等と言ってよい数字が並んだ。

ただ、細かく見ていくと、右投手対戦時はゴロ打ちが多く、左投手のときは三振と内野フライが多くなっている。

右投手のときのゴロ打ちは、凡打(ここでは犠飛や失策含む)のゴロ率が58.7%を記録している点からそう指摘することができる。下記で紹介する打球方向が示しているように、右投手対戦時全176打球の36.4%が三塁、遊撃に記録されている(そのうち安打は1本のみ)ことから、右投手が投げるアウトローや低め全般の変化球に対し、無理にひっぱりにいこうとするあまり、ひっかけたかたちの当たり損ねゴロに討ち取られるケースが多いのでは?と推測することが可能だ。

左投手のとき、三振と内野フライが多い件。右投手対戦時の三振%が22.1%なのに対し、左投手では26.2%を記録。4打席に1打席は三振に倒れていた計算になる。また、「三飛」等と記録される内野フライアウトが左投手時には13本。左投手から打った全88打球の14.8%を占めていた。このパーセンテージ、右投手時は6.8%だったことからも、左投手時に内野フライアウトが多いことが確認できる。

三振と内野ポップフライ。この2つが多いということは、左投手が投げ込んでくるインコースの速球、クロスファイアに対し、対応できていないのでは?と考えられる。差し込まれるかたちでバットが球の下を通過したり、当たったとしても球の下っ面を叩くかたちで打ち上げてしまうケースが多いのでは?と推測することができる。

来年の課題は、右投手対戦時には低め誘いの変化球を見きわめて、ゴロを打たされないこと。左投手との対戦時には内角攻めの対応をどうするか?がカギになってくると言えそうだ。

■楽天・内田靖人 2014年 2軍 打球方向
※カッコ内は安打数、本はホームランの本数
20141010DATA05.jpg

ひっぱり方向52.7%、流し打ち方向26.1%



最後に打球方向を確認しておきたい。

全打球は264本。全体の打球方向でも、ひっぱり方向の左翼+左中間+三塁+遊撃への打球が多くなっていることが確認できる。この方角に到達した打球は全体の52.7%を占めている。特に三塁+遊撃は内野133打球の65.4%を占めており、一方、一塁の11打球はそのうち11本がフライアウト。ファーストゴロが少ないのが特徴的だ。

この傾向は右投手対戦時に強まっている。

■vs右投手 打球方向(176本)


全176本中、ひっぱり方向の左翼+左中間+三塁+遊撃への打球は全体の54.0%に。同様に流し打ち方向の右翼+右中間+一塁+二塁への打球は全体の22.2%止まり。

三塁+遊撃は内野97打球の66.0%を占め、三塁に到達した35打球のうち32本がゴロ。同様に遊撃29本中26本がゴロになっており、前述したように、アウトローや低め変化球等の投球をひっかけて三ゴや遊ゴに討ち取られるケースが多いのでは?と思っている。

繰り返しになるが、2年目の課題の1つは右投手からゴロを打たないことだ。スラッガーとして期待されている内田にとって、長打発生確率が低いゴロ打ちはあまりプラスに働かない。長打発生確率の高い外野飛球を打ってこそ本領発揮と言えるので、現在、右投手対戦時に55.1%が内野止まりになっている打球傾向を、来年以降は55%以上外野に飛ばせるようになって欲しいと願っている。

内田が守るサード(またはファースト)は、球団創設以来、多くの外国人助っ人選手の定位置になるケースが多かった。数年後、内田が1軍定着を目指すには、海の向こうからやってきた助っ人と張り合うくらいの打力を身につけなければならないだろうし、中川が守備もネックとなって1軍でチャンスを掴み取ることができていない点からも言えるように、守備ももっともっと磨いていかなければならない。

過酷な競争を余儀なくされるが、まだ高卒1年目を終えたばかり。西武・森が高卒1年目から1軍で活躍していることに焦りを感じることは全くなく、しっかり段階を踏んで課題を克服、経験を重ねていってもらえればと思っている。

まずは、来年、NPBのストライクゾーンをしっかり身体に染み込ませて、むやみにボール球を振らないことが求められる。三振の数を減らしていきたい。打席に占める三振のパーセンテージをイースタン平均値あたりまで近づけていきたい。【終】

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