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田中将大vsアスレチックス打線。両者違いに譲らず、タフネスな応酬を制してメジャー9勝目~2014年6月5日○NYY2-1OAK

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田中、チームの連敗を止める9勝目



2.06でアリーグ防御率ランキング1位に立った田中が、本拠地ヤンキースタジアムでのアスレチックス3連戦、その3戦目のマウンドに登っている。

現在ヤンキースは4連敗中。前回5/31ツインズ戦で田中で勝って以来、白星に見放されている。成績は29勝29敗でアリーグ東地区3位。1位・ブルージェイズとのゲーム差は実に6.0に広がっている。対するアスレチックスは37勝22敗でアリーグ西地区堂々1位。この3連戦も2つ取り、チームは5連勝と波に乗っている。4番・モスはこの3連戦の初戦に2本塁打、5番・セスペデスは2戦目の前日こちらも2本の一発。要注意打者が主軸に座る難敵と言えた。

そんな明暗分かれた状況下で迎えた3連戦の最終戦、ホーム負けなし3勝の防御率1.98を誇る田中がマウンドに登った。

先手はアスレチックス。田中の立ち上がり、2番・ジェイソに失投を右翼席へ運ばれた。(NYY0-1OAK)

先に1点を許したが、2回裏、味方が同点に追い着く。相手の守備ミスに乗じ作った1死2塁で16打数ヒットがなかったソリアーノが右中間に打ち返す同点打(NYY1-1OAK)。翌3回裏にはガードナーが右翼2階席へ運ぶソロ弾を放ち、勝ち越しに成功(NYY2-1OAK)

しかし、4回以降は両先発が役目を終えてマウンドを救援陣に託すまでスコアボードにゼロが並んだ。相手先発のポメランツもストライク先行させる投球で好投を見せ、ここのところ元気がないヤンキース打線はチャンスらしいチャンスも作ることができなかった。

6回1失点の田中の調子はいつもと変わらないと思うものの、アスレチックス打線の驚異の粘りに遭い、球数がかさんで6回を投げ終えたところで仕事終了。

1点リードで迎えた終盤戦、最大ピンチは8回表だったか。三番手・ウォーレンが連打を浴びた。1死2,1塁、4番・モス。右中間に弾き返されたヒット性の飛球、代走から途中出場しライトの守備に就いていたイチローがスライディングキャッチでグラブに収め、虎の子の1点を守る。

この後、5番・セスペデスを空振り三振に取って危機を脱出したヤンキースは、最終9回も2死3塁まで進出されたが、ラストバッターを見逃し三振、2-1で逃げ切り、チームの連敗を4でストップさせている。田中は今季9勝目。岩隈と投げ合う次戦で二桁勝利をかけて登板する。

両軍のスタメン

右肘を痛めていたベルトランがDHで復帰。

アスレチックス=1番・クリスプ(中)、2番・ジェイソ(捕)、3番・ドナルドソン(三)、4番・モス(左)、5番・セスペデス(指)、6番・ロウリー(遊)、7番・ボグド(右)、8番・カヤスポ(一)、9番・ソガード(二)、先発・ポメランツ(左投)

ヤンキース=1番・ガードナー(左)、2番・ジーター(遊)、3番・エルズベリー(中)、4番・テシェイラ(一)、5番・ベルトラン(指)、6番・ソラーテ(三)、7番・マッキャン(捕)、8番・ソリアーノ(右)、9番・ロバーツ(二)、先発・田中(右投)


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立ち上がり被弾も、味方が序盤にひっくり返す



いやはや、見ごたえのある試合になった。

1913年以降ではMLB史上2人目だというメジャーデビュー11戦連続クオリティスタートという高い安定感を誇る田中。対するアスレチックス打線は黒田、ダルビッシュ、岩隈が幾度となく苦杯を舐めさせられた驚異の粘り腰を持つ。両者の初顔合わせに試合前から私の期待感は高まっていた。

1番はスイッチヒッターのクリスプ。難敵であることを意識した結果なのか、初球から3球続けて速球が完全に低めにはずれるボールになってしまう。MLBで自己初の初回先頭打者四球が心配されたが、そこからフルカウントに持ち直し、捕邪飛に取る。

しかし、この後、2番・ジェイソに初球の失投を右翼席へ運ばれた。外角を狙った144キロツーシームがストライクゾーン真中気味に入ったところを一閃。打った瞬間は打ち上げたフライアウトかと思われたものの、風にも流され飛球はそのまま右翼席へ。5/3レイズ戦の4回に浴びて以来41イニングぶり被本塁打に田中も納得いかぬ表情をみせる。

一発を食らった直後、3番・ドナルドソン(三ゴ)に5球、4番・モスに6球(空三振)と球数を費やし、この回18球。やや多めの立ち上がりになる。

2回表は本戦初の三者凡退投球。13球で相手の5、6、7番を退けた。5番・セスペデスには本戦2度目のボール先行2-0。そこから外角低め厳しいスライダーで空振り、同じく速球でファウルと追い込むと、2-2からのラスト6球が甘く入ったものの、球威で押して一邪飛。6番・ロウリーにも初球を打たせて左飛。7番・ボグドにも外角低め際どいスライダーを打たせての二ゴ。しっかり3人で絞めている。

ソリアーノの適時打で追い着いてもらった直後の3回裏、しっかり零封したいイニングだった。9番・ソガードに6球粘られたものの四隅を突いたスライダーを打たせて三邪飛、他打者を早打ちでアウトに取り、この回10球で退けた。2、3回と2イニング連続三者凡退とする。

見応えあった中盤4、5回のハイレベルな攻防戦



立ち上がりに多めの18球を費やした球数は、2回13球、3回10球。回を重ねるごとに削減に成功し、この後も順調にいくのかな?と思われた。しかし、4回以降、アスレチックス打線が持ち味の粘り腰を発揮、4、5回と2イニング続けて26球を投げるタフなピッチングになった。

アスレッチックス打線の徹底した選球姿勢にも舌を巻くことになったが、田中も見事。集中力を切らすことなく、コースの厳しい所を攻め続けるハイクオリティの投球で応酬。両者一歩も譲らず、お互いに土俵を割らない中盤2イニングの攻防は、本当に見ごたえがあった。

決勝点になったガードナーの勝ち越しソロ弾で1点リードした直後の4回表、相手の攻撃は先制弾の2番・ジェイソから始まる打順だった。選球眼に優れている事で知られるそのジェイソ、2度投げ込んだ低めのスプリッターに手を出してこない。不気味な雰囲気を感じながらも左翼後方フライアウトに取ると、3番・ドナルドソンは低めに決まったスライダーをバットの先でひっかけさせてのハーフライナー気味の遊直。8球で2死を取る。

しかし、この後、4、5番に本戦唯一の連打を浴びた。いずれも失投変化球。モスには高めに抜けたカーブをセンター返しされ、セスペデスには落ち切らずにストライクゾーンに止まったスプリッターを左前へ弾き返され2,1塁。本戦初めてスコアリングポジションに走者を背負って迎えた打者は6番・ロウリー。打率.250ながらも出塁率は.353。IsoD1割超えで、ここまで三振(26個)より四球(30個)が多いクセ者打者に9球粘られてしまった。最後は空振り三振に取ったとはいえ、2-2と追い込んでから4球連続ファウル劇をみせられる。田中も根負けすることなく4球連続コースいっぱいや際どいゾーンに投げ込む厳しい投球で応戦。見ごたえのある対決になった。

翌5回表、7番から始まる下位打線相手だったが、4回に続いて26球を消費した。

先頭は7番・ボグド。1打席目、誘いのスプリッター連投を全く乗ってこずに2-1とボール先行にさせていた相手だった。結局、二ゴに取ったとはいえ、薄気味悪さを感じていた相手の2打席目、今度は10球粘った末に詰まったフライを中前に落とされるポテンヒットで出塁されてしまう。3球で1-2と追い込んだ田中だったが、そこからの際どい誘い球をことごとくファウルにされ、逆球はしっかり見逃されボールになり、フルカウント勝負からのラスト10球を運ばれていた。

本戦初の無死1塁、この後2者をアウトに取った田中だったが、2死後、打順が1番に返りクリスプに2-0経由フルカウント勝負の結果、本戦初のフォアボール。2死から得点圏に走者を送られ、打席は一発のジェイソ。1-0から外を狙った速球が中に入る失投。一瞬ヒヤッとさせられたものの、打ち損じの遊飛に助けられ、窮地を脱出した。

6回、長打リスク高まる失投スライダー多く、ヒヤヒヤ



難所となった4、5回を切り抜けた田中は6回、3番ドナルドソンから始まる相手クリーンアップトリオとの対戦を迎えていた。この回は失投が多くてヒヤヒヤさせられた。これまでコースの厳しい所に決まっていたスライダーが真中に合計3球甘く入ったものの、相手の打ち損じに救われ、ヒット1本を許したものの、ゼロに抑える。

6回を投げ終えて104球の田中はここでお仕事終了。次戦が自己初の2試合連続中4日で岩隈との対決になるということもあったのだろう、ヤンキースベンチは無理をさせず、7回から安定感に欠く救援陣での逃げ切りを測った。

結果は前述のとおり。綱渡りのブルペンリレーで虎の子1点を死守し、田中メジャー9勝目となった密度の濃いゲームだった

田中将大アスレチックス戦投球詳細

メジャーデビュー連続QS記録の更新もうっすら見えてきた



6回、打者24人、104球(1回当たり17.33)、被安打5、被本塁打1、奪三振4、与四球1、失点1、自責点1。

初球24球・・・4Seam6、Sinker6、Slider5、Splitter6、Curveball1
2ストライク以降36球・・・4Seam15、Slider7、Splitter12、Curveball2

これで9勝1敗、防御率2.02、WHIP0.96としている。デビュー12戦連続クオリティスタートとしている。メジャーデビュー最多連続QS記録は1973年にエクスポズで投げたスティーブ・ロジャーズの16試合。この記録もうっすらと視界に入ってきたと言えそうだ。

田中はいつもの調子だった。コースを掠めるようにして投げ込み、変化球は低めへ。そのスタイルは本戦も健在。特に変化球は全体の70.9%と低めゾーンへと集める丁寧さが光っていた。

追い込んでからスプリッターで空振りを奪えずに終わる



普通の対戦相手なら手も足も出ない投球だったと思う。しかし、相手は敵先発に多く球数を投げさせ、ブルペン陣を引っ張り出して終盤に決着をつけようと企むマネーボール打線である。

なんとなんと驚くことに、2ストライク以降、追い込んでから投げたスプリッター12球でまさかまさかの1度も空振りを奪えずに終わるとは、試合前、誰が予想しただろうか。

その12球の内訳はこのとおりである。

単打1、内野ゴロアウト1、ボールカウント5、2ストライク以降ファウル5。

スプリッターだけではない。下記配球図、赤色網掛けで示した低めボールゾーン。ここのゾーンはストライクからボールに変化させる誘い球が多く記録されることが多い。当然、相手打者の空振りも多くなるゾーンになる。

ここに記録された34球を確認すると、奪った空振りは僅かに3。一方、見逃しボールカウントは20(そのうち9個がスプリッター)、ストライク寄与ファウル2に対し、2ストライク以降ファウルが5、ゴロアウト3、内野フライアウト1という内訳だった。簡単に空振りすることのなかったアスレチックス打線の選球眼の良さが際立つ結果と言える。



上々のスライダー。ボール先行でも動じないカウント修正能力



全体のストライク率は68.3%。ここまでの平均が67.7%だったので悪くはなかったのだが、初球ストライク率、3球目2ストライク率が凡庸な数字となった。

しかしボール先行させても、確実にカウント修正できる点が田中の真骨頂の1つでもある。1-0、2-0、3-0、2-1、3-1、3-2のボール先行からの投球28球でボールは21.4%に当たる6球のみ。8割近い球で相手にバットを振らせ、その多くでファウルや空振りを奪い、カウントを並行に戻したり、追い込むことに成功していた。

ボール先行投球時のボール率。前述のとおり本戦の田中は21.4%だったが、今年のイーグルス投手陣は31.8%である(昨年は29.7%)。比較対象があまりにも違いすぎるのだけれど、参考までに。

追い込んでからスプリッターになかなか乗ってこない。このことは田中、マッキャンのバッテリーも勘付いたのだろう。ここまで2ストライク以降のスプリッター割合約40%だったそれは、本戦では33.3%とやや低かった。代わりに4シーム、スライダーが機能した。

特にスライダーが素晴らしく5回まではほとんど失投せず、アウトコース低めに良く決まる白眉のピッチングとなった。機能しない球種があっても、その他の球種でストライクを取ることができる、勝負することができる、この点は田中の変わらない大きな武器と言える。

大変タフな試合になったが、アリーグで最多四球を選んでいるアスレチックス打線相手に、根負けすることなく四球を僅かに1個に抑えた点も、素晴らしかった。驚異の粘り腰を見せたアスレチックス打線、普通の投手なら次第に調子を崩して自滅していてもおかしくはなかったはずだ。そんな厳しい状況下、田中は崩れることなく最後まで自分のピッチングを全うしたと言える。9勝目は実りある白星になった。

取り急ぎ、本エントリーはここまでです。【終】

田中将大アスレチックス戦配球チャート

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