私が楽天イーグルス打撃コーチに不信感を抱いたその瞬間~進塁打が昨年より少ないという話は本当か?!
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一昨日のオリックス8回戦、4-8で敗れた後の指揮官の記者会見。打撃陣について訊かれた星野監督は「どうしても昨年と比べてしまう。去年はつなぐ野球ができた」と発言していた。
それを受けて、翌日の昨日、試合前にイーグルスオフィシャルライヴのベンチリポートを担当した中田浩光さんが、その辺りのことを楽天の打撃コーチ(誰とは言っていなかった)に訊くと、そのコーチはこう答えたという。
「去年は同じ凡打でも走者を進める進塁打が出ていた。今はそこが見られないかな」
(中田氏のベンチリポートを私がメモしたものなので正確とは言えないことをお断りする)
この発言、皆さんはどう感じるだろうか?
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いい加減なことを言うコーチだなと感じた。
田代コーチなのか、平石コーチなのかは分からないが、随分と適当なことを発言したんだなあと呆れてしまったのだ。
自軍の状況、特に職掌としている打撃陣の状態をしっかり情報分析し、把握しきれていないのでは?と思う。
下記表を御覧頂きたい。
■楽天イーグルス2013年、2014年、塁状況別の進塁打本数
※2014年5/15終了時データ

これは昨年と今年の進塁打の数を調べたものになる。当ブログは進塁打を(もちろん2アウト除く)1塁、2塁、2,1塁の塁状況で、走者を次塁へ進塁させた凡打があったときに記録するようにしている。(ここでは失策も凡打としてカウントしている)
(ゴロ、フライ問わず。2,1塁でフライの場合、2塁走者のみタッチアップで進塁したものも進塁打としている。ゴロの場合は二走・一走両名を3,2塁に進塁させたときのみ、記録している)
もちろん、この他にも進塁打はあるだろう。例えば3塁で内野ゴロの間に三走がホームを踏んだ場合も、進塁打と言えそうだ。しかし、個人的には進塁打扱いにすることに戸惑いを覚えているため、ここでは取り扱っていない。
いずれにせよ、進塁打の大半は1塁、2塁、2,1塁のときに発生することはお分かり頂けるのでは?と思う。
ということを踏まえて、上記表をみる。
同塁状況で発生した凡打に占める進塁打の割合を比べることで、昨年と今年、多いのか?少ないのか?を見ることができる。
トータルでは、凡打に占める進塁打割合は昨年が21.8%、今年は19.1%。確かに今年のほうが少ない。
しかし、僅か4本の差なのだ。乱暴に言ってしまえば、4本は誤差の範囲内である。
今年も昨年と同じく楽天打撃陣は進塁打で走者を次塁へ進めることができていると言える。細かくみると、1塁より得点が入り易い状況といえる2塁、2,1塁での進塁打割合は、若干ながらも今年のほうが多くなっているのだ。
たった4本の進塁打の差異を指摘して、打撃コーチの「去年は同じ凡打でも走者を進める進塁打が出ていた。今はそこが見られないかな」という発言が出てきたのだろうか? 私にはそうは思えない。発言の主の打撃コーチはイメージで語ったに過ぎないのだ。
進塁打より、打線がつながっていない大きな理由は他にある。
得点圏打率だ。
昨年はチーム打率.267を上まわる.281の得点圏打率を記録していた。
しかし、今年はチーム打率.260に対し、得点圏打率はそれを下まわる.251(370打数93安打)。昨年の得点圏打率と比較しても.031下まわっているのだ。
もし昨年と同じ得点圏打率.281を記録していたとすると、得点圏での安打が今より11本多くなる計算になる。
得点圏でのヒット11本の差異のほうが、進塁打4本の差異よりも、断然大きいのだ。
もちろん、中田氏と打撃コーチの間で、どのようなやりとりがあって、その発言がポッと出てきたのかは分からない。得点圏打率の話が出た上で、そういえばその他にも・・・という順序で進塁打の話が出てきたのなら、理解できる。しかし、中田氏が開口一番、進塁打のリポートしかしなかったため、得点圏打率の話は出ず、ポッと進塁打の話だけ出た可能性のほうが高いのだ。
イーグルスの打撃コーチ、大丈夫かいな?と思った瞬間であった。【終】
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・【試合評】雨天で流れた2回裏幻の4点逆転劇も、良しとしたいノーゲーム~2014年5月14日(木)〔雨天ノーゲーム〕楽天イーグルス4-オリックス
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楽天打撃コーチの発言に違和感
一昨日のオリックス8回戦、4-8で敗れた後の指揮官の記者会見。打撃陣について訊かれた星野監督は「どうしても昨年と比べてしまう。去年はつなぐ野球ができた」と発言していた。
それを受けて、翌日の昨日、試合前にイーグルスオフィシャルライヴのベンチリポートを担当した中田浩光さんが、その辺りのことを楽天の打撃コーチ(誰とは言っていなかった)に訊くと、そのコーチはこう答えたという。
「去年は同じ凡打でも走者を進める進塁打が出ていた。今はそこが見られないかな」
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おいおい、大丈夫なのか?!
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■楽天イーグルス2013年、2014年、塁状況別の進塁打本数
※2014年5/15終了時データ

進塁打の発生頻度は変わっていない
これは昨年と今年の進塁打の数を調べたものになる。当ブログは進塁打を(もちろん2アウト除く)1塁、2塁、2,1塁の塁状況で、走者を次塁へ進塁させた凡打があったときに記録するようにしている。(ここでは失策も凡打としてカウントしている)
(ゴロ、フライ問わず。2,1塁でフライの場合、2塁走者のみタッチアップで進塁したものも進塁打としている。ゴロの場合は二走・一走両名を3,2塁に進塁させたときのみ、記録している)
もちろん、この他にも進塁打はあるだろう。例えば3塁で内野ゴロの間に三走がホームを踏んだ場合も、進塁打と言えそうだ。しかし、個人的には進塁打扱いにすることに戸惑いを覚えているため、ここでは取り扱っていない。
いずれにせよ、進塁打の大半は1塁、2塁、2,1塁のときに発生することはお分かり頂けるのでは?と思う。
ということを踏まえて、上記表をみる。
同塁状況で発生した凡打に占める進塁打の割合を比べることで、昨年と今年、多いのか?少ないのか?を見ることができる。
トータルでは、凡打に占める進塁打割合は昨年が21.8%、今年は19.1%。確かに今年のほうが少ない。
しかし、僅か4本の差なのだ。乱暴に言ってしまえば、4本は誤差の範囲内である。
今年も昨年と同じく楽天打撃陣は進塁打で走者を次塁へ進めることができていると言える。細かくみると、1塁より得点が入り易い状況といえる2塁、2,1塁での進塁打割合は、若干ながらも今年のほうが多くなっているのだ。
たった4本の進塁打の差異を指摘して、打撃コーチの「去年は同じ凡打でも走者を進める進塁打が出ていた。今はそこが見られないかな」という発言が出てきたのだろうか? 私にはそうは思えない。発言の主の打撃コーチはイメージで語ったに過ぎないのだ。
打線がつながらない理由は他にある
進塁打より、打線がつながっていない大きな理由は他にある。
得点圏打率だ。
昨年はチーム打率.267を上まわる.281の得点圏打率を記録していた。
しかし、今年はチーム打率.260に対し、得点圏打率はそれを下まわる.251(370打数93安打)。昨年の得点圏打率と比較しても.031下まわっているのだ。
もし昨年と同じ得点圏打率.281を記録していたとすると、得点圏での安打が今より11本多くなる計算になる。
得点圏でのヒット11本の差異のほうが、進塁打4本の差異よりも、断然大きいのだ。
もちろん、中田氏と打撃コーチの間で、どのようなやりとりがあって、その発言がポッと出てきたのかは分からない。得点圏打率の話が出た上で、そういえばその他にも・・・という順序で進塁打の話が出てきたのなら、理解できる。しかし、中田氏が開口一番、進塁打のリポートしかしなかったため、得点圏打率の話は出ず、ポッと進塁打の話だけ出た可能性のほうが高いのだ。
イーグルスの打撃コーチ、大丈夫かいな?と思った瞬間であった。【終】
◎◎◎関連記事◎◎◎
・【試合評】雨天で流れた2回裏幻の4点逆転劇も、良しとしたいノーゲーム~2014年5月14日(木)〔雨天ノーゲーム〕楽天イーグルス4-オリックス
Amazon、楽天イーグルスオフィシャルショップなど楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベー ションになります
《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、内容に関わらず、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。なお、管理人の都合により、返信が遅れる場合、またはできない場合がございます。
《Twitterやっています》アカウントは@eagleshibakawaです。ブログ更新のお知らせ、プロ野球、スポーツの話題、時々実況しながら記録などをつぶやきます。フォロワー数1000人突破。
《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない、Twitterでつぶやかない軽い話題などもアップ中。現在いいね!300人到達。
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テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ