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【試合評】 好投・則本の報われない124球。イヌワシ打線、6度の無死1塁を活かせず零封負け──2013年10月26日(土) ●楽天イーグルス0-2巨人

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巨人打線をタジタジに追い込んだ則本124球の好投、報われず・・・



※選手採点&寸評はコチラをクリック。

指揮官が生涯好敵手とする巨人を倒して日本一になるまで、あと4勝。いよいよ日本シリーズが開幕した。

その初戦、Kスタには最多観客動員数を更新する25,209人の大入り。359度楽天ファンで埋め尽くされたホーム球場にジャイアンツを迎え討った初戦は、頂上決戦に相応しい息詰まる3時間20分の攻防となった。

楽天の先発は新人の則本。前日、監督会議で日本シリーズ3度目の予告先発が決定され、発表されていた。本人の要望と疲労を考慮して田中を回避することを決めた首脳陣は、背番号14にその大役を託した。ペナントレース29年ぶりの開幕投手は、今度は61年ぶり日本シリーズ初戦開幕を務めることとなった。

その投げっぷりは、まさに“炎の投球”。則本が憧れの野球人として常々口にする故・津田恒美氏を彷彿とさせる生気あふれるピッチングだった。

面白いほど強打のジャイアンツ打線が、則本の気迫に押されるかのように、自身のバッティングができず、凡打、三振を重ねていく。CSファイナル最終戦からプロ初の中4日でのマウンドとなったものの、そのことを微塵も感じさせない124球は、本当に見ごたえがあった。4回終了まで3塁を踏ませないゼロ投球を披露すると、8回を投げ抜いて、失策絡みの1失点と村田に浴びたソロ弾の計2失点に止める好投となった。

しかし、野球の神様は時として無情なものである。

10/18ロッテ戦の9回1失点125球に続く2試合連続でのハイレベルのパフォーマンスをみせた新人右腕に対し、最初から最後まで笑顔を見せてくれることはなかった。

打線が援護できずに終わったのである。

6度あった無死1塁の足がかりを活かすことができなかった。

6回まで投げた相手先発・内海の前に先頭打者の出塁に成功したのは合計4イニングにも及んだ。しかし、あと1本が出ない。巨人が誇る防御率1点台ブルペントリオ、マシソン、山口、西村の前に再三のチャンスを作った。しかし、ここも相手の好守に阻まれるなど、走者をホームに返すことができない。

見せ場は作ったのだ。選手個々で見れば、らしいプレーは随所に見受けられた。しかし、それらが、線としてつながらず、結果、流れを生み出すことができなかったと言えそうだ。明らかに苦しでいたのは、巨人側だった。スタンドとグラウンドが一体となって巨人を土俵際まで追い詰めること再三。しかし、寄り切ることができず。崖っぷちでの粘り腰は、歴史の差なのだろうか・・・

いやいや、まだ初戦が終わっただけである。勝負はこれから。第2戦、エース田中で五分に戻してからが本当の勝負となってくる。野球の神様は、きっと、第2戦でとびきりの笑顔をみせるため、今日はむっつりを貫きとおしたに違いない。そうだ、そうに違いない。

さて、もう少し試合を詳しく振り返ってみよう。

大役を任された則本。立ち上がりから上々だった。緊張で体が強張ってしまうといったこととは、まるで無縁。阿部に死球を与えたものの、長野、寺内、村田を速球でねじ伏せていく。寺内、村田には内角を厳しく攻めての、青写真どおりのフライアウト。上々の12球でスタートした。楽天打線も初回裏、内海の前にゴロ3連続で凡退。

両軍初の得点圏は、2回表に迎えていた。2死後、坂本に外角低め変化球を巧く拾われて1塁、亀井に四球を与えて2,1塁のピンチを抱えた則本だったが、後続の橋本を詰まり気味のファーストゴロに取って、ゼロを並べる。

味方打線は2回裏から毎回走者を出塁させ、巨人投手陣を攻め、押せ押せのムードを演出。場内盛り上がったのだが、ホームが遠い結果となった。

2回裏は先頭AJがプレーオフ初めての四球で1塁へ散歩に出かけたが、後続が凡退している。マギーがポップフライを打ち上げると、枡田、松井が低め変化球に手を出しての2者連続三振。期待高まるAJ無死1塁だったが、活かせずに終了した。

3回裏は1死後、聖澤が三遊間を破って足がかりを作ると、2死から藤田が投手強襲内野安打でつなぐ。2,1塁でバッターボックスは銀次。甘く入った初球を打って出た。しかし、初球打ちはあえなく不発。強い当たりになったが、セカンド正面を突いて得点入らず。

4回はAJが2度目の先頭。左前へ弾き返す打棒をみせたが、マギー凡退後、枡田が簡単に4-6-3の併殺網にひっかかってしまう。

ミスから先制失点



そうこうするうちに迎えた5回表のことだった。3回、4回、阿部、村田、高橋のクリーンアップを三者連続三振で取るなど、2イニング連続三者凡退に追い込んでみせた則本だったが、5回表、この日初めての先頭打者出塁を許してしまう。

先頭・坂本の当たりは1,2塁間のイージーゴロ。処理した銀次はベースカバーの則本に送球。なんなく1塁アウトとなるはずのシーンだった。ところが銀次まさかの大暴投。1死走者なしの場面が一転、無死1塁に代わってしまう。バッターボックスは亀井。1-0からの第2球だった。今季24盗塁の一走・坂本を警戒して球を長く持った後のアウトコース狙いの投球が真中高めへの失投となってしまったところをバット一閃。左中間後方を襲う二塁打を浴び、ピンチ拡大し無死3,1塁。

9番・橋本はセカンドゴロ。打った瞬間、三走・坂本がゴロゴーで本塁突入を狙っていく。前進守備を敷いた藤田からバックホーム。嶋の好ブロックもあり、坂本は本塁憤死。ここは先取点を許さない気迫ある好守シーンとなった。

しかし、直後の1死3,1塁だった。追い込んだ長野に、アウトコースいっぱいの球を巧くバットで合わせられ、1,2塁間をしぶとく破られてしまった。これが先制打となって、三走がホームイン(楽0-1巨)。

なおも1死2,1塁のピンチ。2死後から阿部を歩かせて2死満塁で4番・村田という緊迫した場面を迎えたが、この日、落差が大きかったフォークを続けて、空振り三振に奪い、最少失点で止めた則本。先取点を取られたとはいえ、闘志みなぎるピッチングをみせてくれた。

マウンド上で獅子奮迅の好投を続ける則本に対し、打線は相変わらず援護ができない。野球の神様も、そっぽを向いたままだった。

松井の積極走塁は責められない



5回裏、先頭・松井が内角に完全に詰まらされてショート前方へボテボテゴロ。しかし、懸命な全力疾走で1塁セーフをもぎ取り、この試合2度目のノーアウト1塁。打席は嶋。小細工が効く絶好の打者を迎えていた。嶋はバントをするとみせかけてのバスターエンドラン。これが見事、決まった。弾き返した打球はショート左、三遊間を襲う。坂本がぎりぎり追いつく。そこから投げても1塁完全セーフというタイミングだったが、坂本は1塁へスローイング。

このちょっとした隙を、2塁に達していた松井が逃そうはずもない。果敢に三塁を狙った。懸命に走って滑り込んでいった。しかし、1塁から3塁転送されてあえなくのタッチアウト。その後、聖澤が1死からバント。嶋を2塁へ送り込んだが、岡島の流し打ちがレフト正面を突いて3アウトとなった。

6回裏も先頭・藤田が中前安打で無死1塁とした。その後、1死2塁、AJがインコース攻めに遭い、空振り三振。2死2,1塁、バッターボックスは精彩を欠く枡田という場面で、星野監督が代打・中島の切り札を切っていく。内海から通算2本塁打を放っている左キラーのバットで最低でも同点に追い着いておきたい場面だったが、中島の初球打ち、捉えた快飛球は長野の守備範囲内に収まり、3アウト。闘将の顔面が徐々に渋さを増していく。

スコア0-1、1点ビハインドのまま、6回を終えていた。今季、巨人の6回終了時リードした試合の戦績は60勝3敗2分の勝率.952という信じられない数字を残していた。

案の定、7回から1イニングずつ、マシスン、山口、西村のブルペンリレーが始まっていく

しかし、楽天打線も再三、見せ場を作っていく。

先頭・松井が四球で歩いた7回裏は1死2塁~2死2,1塁のチャンスを作った。岡島が150キロ越え連発するマシスンに対し、粘りに粘り、食い下がりに食い下がって12球投げさせてのフォアボール。得点圏を作って藤田につないだものの、藤田が空振り三振。初球、2球とフォークを連投された藤田の意識は必然と低めにあったのだろう。その中、投げ込まれた高めの球威ある速球にバットがまわってしまった。

8回表、則本が4番・村田にアウトハイ初球速球を逆方向へ弾き返され、伸びたラインドライヴの放物線は右翼Eウィングへ。手痛い失点をしてしまう(楽0-2巨)

8回裏は同点か?というシーンが到来した。しかし、亀井のスーパープレーがそれを許さず、Kスタは歓声から一気に溜息に変わっていった。

山口相手に2死からマギー、代打・牧田が連打でチャンスを作ったのだった。2,1塁で松井というシーン。ローボールヒッターの面目躍如とばかりに、主将のバットが山口の低め投球を捉えてみせた。快飛球は外野後方まで一直線。左翼フェンス上段直撃コースだった。一走の生還もありえた同点打の長打コースだった。しかし、レフト・亀井がフェンスに激突しながらのジャンピングキャッチをみせ、ここでも点が入らない。

9回は西村の前に、相手拙守も絡めて1死2,1塁のチャンスを作る。しかし、藤田、銀次が落ちる球でゴロを打たされ、ゲームセット。日本シリーズ初戦、巨人が楽天打線を零封リレーで降し、先手を取るかたちでその対戦成績を1勝0敗としている。

「今日はジャイアンツにツキがあった」と思いたい



試合終了後、勝利監督インタビューで巨人・原監督は「今日はジャイアンツにツキがあった」と繰り返した。

確かにそのような展開となった。

松井が三塁を狙った場面、坂本の1塁送球がホームベース寄りに逸れたことが、3塁スローイングをストライク送球にさせる下地になっていた。このシーン、松井の走塁は決して責められるものではない。今季の楽天は積極走塁を掲げ、実際に数々の試合で実践して勝利をもぎ取ってきた。この場面、松井の走塁死は憤死ではない。

他にも松井の快飛球が攻守に阻まれたり、村田の右打ちが思いのほか伸びて、今年から新設されたEウィングに飛び込んでしまうなど、紙一重という部分が、随所にあった。

両軍のスターティングラインアップ

巨人=1番・長野(右)、2番・寺内(二)、3番・阿部(捕)、4番・村田(三)、5番・高橋(指)、6番・ロペス(一)、7番・坂本(遊)、8番・亀井(左)、9番・橋本(中)、先発・内海(左投)

楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・枡田(左)、7番・松井(遊)、8番・嶋(捕)、9番・聖澤(中)、先発・則本(右投)

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6度あったノーアウト1塁を活かせず・・・



10/24エントリー「【日本シリーズ前評3】得点の足がかり、ノーアウト1塁からの攻撃を、どげんかせんといかん」どおりのかたちになってしまった。

2回、4回、5回、6回、7回、9回。6度あったノーアウト1塁を活かすことができなかったのが、最大の敗因となった。

これでプレーオフでの無死1塁からの得点期待値は0.235点へ、得点確率は17.6%へそれぞれさらなる急降下となってしまっている。

前評3の繰り返しになるけど、ペナントレース中、2点差以内での無死1塁強攻作戦は出塁率.413、打率.364を記録していた。走者1塁からチャンスを広げる攻撃が、今季の楽天の特徴の1つでもあった。

しかし、この試合では5打数1安打。そのヒットは、嶋がバスターエンドランで内野安打を放ったが松井の積極走塁が不運にもアウトになってしまった5回だけだった。

他は、2回4回いずれもマギーが内角を攻められてのポップフライで凡退。6回は銀次が追い込まれてからかろうじてファースト進塁ゴロを打ったのがようやっと。9回は聖澤が高め速球で空振り三振と、1塁走者をアウトなしで得点圏へ送りこむ攻撃が、まるでできていない点が、無得点に終わった原因となっている。

守備のイージーミスが明暗を分ける



大舞台、短期決戦ならなおさら守備での凡ミスは命取りになりかねない。日本シリーズより一足先に開幕したメジャーのワールドシリーズでは、初戦、2戦目と敗戦チームに信じられない守備ミスが発生し、失点につながっていた。

初戦はレッドソックス打線が打ち上げたマウンド前方へのポップフライをカージナルス側がお見合いでポトリ。なんでもないセカンドからの2塁封殺をベースカバーに入った遊撃手がグラブの先で弾いてしまうといったイージーミスが発生していた。2戦目は、外野からの本塁バックホームが逸れたのをバックアップした内野手が、3塁を狙う走者を阻止すべく3塁送球したまでが良かったものの、これがとんでもない大暴投となっていた。

その意味で、5回先取点につながった先頭・坂本のファーストゴロを処理した銀次の1塁暴投はいただけない。銀次は終盤、田中登板試合でもバント処理した際に3塁を狙ったスローイングが大暴投をしていた。この試合ではバットでも5タコを喫し、少し大舞台に呑まれたところもあったのかもしれない。

評価が難しい終盤3イニングのチャンス演出



防御率1点台トリオ(スコット鉄太朗というらしい・・・)を前に7回8回9回と再三チャンスを作った楽天打線。このことは第2戦以降に明るい材料となっていくのだろうか?

私は、今後へつながる攻撃だったと信じるのみ、だと考えている。

冷静に考えれば、さしもの巨人救援陣も、359度楽天ファンで埋め尽くされた大歓声のKスタと慣れないマウンドで、緊張もあったのだろう、よそいきの投球を余儀なくされていたという見方が妥当のように感じる。

1点差の場面で先頭にストレートの四球をマシスンが与えてしまったり、山口の投球にボール先行が多く見受けられたり・・・といった場面は、マシスンや山口がプレッシャーを受けていたことを表すシーンだったと思う。好調巨人救援陣から楽天打線が良く打った、良く破口を切り開いたというイメージではなく、どちらかというと相手が自身の投球ができなかった結果と言えるのだ。この初戦がきっかけで2戦以降、相手がしっかり修正してくることも考えられるのだ。

しかし、そこはあえて考えず、今後へつながる好材料と信じていくのみだと思っている。

■楽天 則本昂大 球種別 投球詳細
※速球はストレートとツーシームの合計
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8回、打者32人、124球(1回当たり15.50、1人当たり3.88)、被安打4、被本塁打1、奪三振10、与四死球3(四球2死球1)、失点2、自責点2。

《初球32球》
右打者18球=速球10、スライダー5、カーブ3
左打者14=速球4、スライダー2、チェンジアップ4、カーブ4

《2ストライク以降31球》
右打者21球=速球9(見三1)、スライダー5、フォーク6(空三3)、カーブ1
左打者10球=速球6(見三3)、フォーク1(空三1)、カーブ3(見三1空三1)

内野フライアウト数はリーグ最多の則本



ストライク先行を意識した攻めの投球が光った。初戦であること。相手打線が強力であること。そのことを考慮したのだろう、初球ストライク率こそ50%を切る率だったが、3球目2ストライク率は50%越え。何よりも特筆すべきは打者2球目で2-0カウントにしてしまったのは、6回まで僅かに1度だけ(2回2死1塁で亀井四球時)という点が素晴らしかった。

テレビ朝日の中継でも伝えられていたけど、レギュラーシーズン中の則本は右打者に対し、落ちる系の球をほとんど使ってこなかった。当ブログ調査だとその球種割合は数%にも満たないという結果が出ている。(左打者には13.5%で使用している)

しかし、本戦では、その落ちる系の球が実に有効的だった。特にフォーク、ストンと小気味良く落ちていく落差で、特に右打者を苦しめていた(球種割合14.9%)。これは試合に入って、たまたま流れでフォークを多用したというより、試合前のブルペンから、あるいはもっと前の段階で、日本シリーズ用の武器として温めていた球種だったのかもしれない。そんなことをつい思わせてくれるほどの機能を発揮した。

落ちる球に加え、右打者は内角の速球(ツーシーム)にも手を焼くかたちとなった。巨人の右打者がインコース速球に詰まらされて凡打を計上したのは実に6本。2イニング分のアウトとなっていた。

左打者には伸びのある速球が効果を発揮。レギュラーシーズン中でも対左打者速球被打率は.173(当ブログ調べ)と打者を圧倒していたが、本試合でも6打数1安打3三振と上々。特に3番・阿部から速球で2個の空振りを奪うなど、目覚ましかった。3回の第2打席はその速球を振らせての空振り三振。8回の第3打席では真中の甘い速球で強振を誘っての空振りで追い込んだ後、低めに決まる縦割れカーブ攻めで、緩急で泳がせての空振り三振。阿部との対決は、本試合のみどころの1つとなっている。

また、この試合、内野フライアウトが多かった。前述した右打者の内角をえぐって打たせたポップフライなど、合計5本の内野フライアウトを記録した。テレビ朝日の中継で、則本の興味深いデータが紹介されていたのを聞いたファンも多いだろう。なんと、今季パリーグで内野フライアウト数が最多を記録しているのが則本だったという。それだけ球威があり、球はキレているからこそ、打者はボールの下側にバットを出すかたちを余儀なくされ、ポップフライが増えていくのだろう。その点でも本戦は則本のベストピッチ候補ともいえるハイクオリティのパフォーマンスだった。

ただ、その中でも課題点を探るとすれば、走者を出してセットポジションになってからの投球か。

走者なしでは66.3%と合格ラインを維持したストライク率が、走者ありだと54.5%まで下落。ボール先行も目立っていた。出した走者の人選も拙かった。セリーグ盗塁ランキング2位の走りをみせた坂本を2度出塁させてしまったことが、リズムが狂わせた原因になった。

プロで初めて右打者に逆方向へ一発をくらう



8回表に飛び出した4番・村田の右翼Eウィングソロ弾は、痛い失点になった。アウトコース低めを狙いたかった投球だ。アウトハイに入った速球は、甘い球ながらも普通なら則本の球威勝ちでファウルになるケースも多いところである。しかし、フォークで2三振を喫していた村田は「フォークボールを気にしないでいけるのは追い込まれるまでしかない。追い込まれる前に勝負しようと思っていた」と積極的に甘い球を狙っていたという。その状態の村田に対し投じてしまったと言える。

則本はここまで右打者に9本のホームランを浴びているが、ほとんどが左翼から左中間、1本がセンターという内訳だった。ここまで右打者に右翼席に運ばれたことはなかったのだ。この村田のソロ弾が右打者に右翼席へ持っていかれた初の被弾ということになっている。

■則本昂大 配球図
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■巨人 内海哲也 球種別 投球詳細
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6回、打者24人、85球(1回当たり14.17、1人当たり3.54)、被安打6、被本塁打0、奪三振3、与四球2、失点0、自責点0。

◎右打者=対戦打率.333、9打数3安打
◎左打者=対戦打率.250、12打数3安打 (犠打含まない11打球中、ゴロ8本)

楽天の左打者、内海の前にゴロ量産



本試合の楽天左打者vs巨人左投手の結果は、13打数3安打1三振1犠打の対戦打率.231に終わっていた。内海との対戦に限っては12打数3安打の.250。やはり、CSファイナルでは調子の良さをみせつけた3番・銀次が5打席連続内野ゴロ凡打に倒れてしまったのも、大きい。ちなみに5打席連続で内野ゴロ凡打は今季初である。

その銀次がゴロ打ちを余儀なくさせられたこともあって、楽天の左打者は内海の前にゴロを量産するかたちとなった。バント除く11打球のうちゴロは実に8本。一般にゴロはアウトになる確率が高いので、優れたサウスポーと対戦するときは、できれば空中に打球を弾き返していく打撃が要求される。これから出てくる杉内に対し、この結果を踏まえて、左打者は修正していくことができるだろうか。

■巨人 内海哲也 楽天戦 通算投手成績



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残念だが次の試合に期待

則本の凄味を感じた試合でしたね。
阿部への投球は本当に感服しましたが…しかしそれが仇になったのかもしれないなというのが、あのホームランへの感想でした。

攻撃は・・・8回の亀井の守備で今日は無理なのかなと思いました。
どうにも押してるのに流れが来なかったという感じでしょうか。
亀井は8回の守備のみならず、岡島のレフト線への打球も捕球しているあたり、あれはジャイアンツとして、岡島の流し打ちに対するスカウティングが効いたと見るのが妥当なのかなとも思いました。

Re: 残念だが次の試合に期待

フレーバーさん

> 則本の凄味を感じた試合でしたね。
> 阿部への投球は本当に感服しましたが…しかしそれが仇になったのかもしれないなというのが、あのホームランへの感想でした。

特に終盤にきてからの則本は、田中が乗り移っているんじゃないかと思わせるほど、圧倒的なマウンドさばきをみせますよね。こういった逸材をしっかりドラフト指名できているあたり、頼もしく感じます。

あの場面、村田はアウトコースの高めの甘い球しか狙っていなかったのでしょうね。もったいないシーンでした。力勝負ンでいってしまったのは、リードした展開ではなくビハインドの展開だったのも影響あるのかな?と感じました。リードしていたら、田中がよくそうするように、力を巧く抜いた八分の投球を則本もしていたかもしれません。もう1点もやれず・・・という心理が球が高めにうわずるかたちになってしまったのかな?と。

これも糧にしてくれるだろうと願って、120球以上投げて疲労はあるかもしれませんが、次回も第5戦ですか、期待したいところです。

> 攻撃は・・・8回の亀井の守備で今日は無理なのかなと思いました。
> どうにも押してるのに流れが来なかったという感じでしょうか。
> 亀井は8回の守備のみならず、岡島のレフト線への打球も捕球しているあたり、あれはジャイアンツとして、岡島の流し打ちに対するスカウティングが効いたと見るのが妥当なのかなとも思いました。

なるほど。フレーバーさんもそのように感じましたか~。あの場面は興味深いシーンでしたね(もちろんヒットならずなのは悔しかったのですが)。私も同感の思いで見つめていました。恐らく巨人ベンチから守備陣形の指示が出ていたでしょうし、中継映像内ではしばしば阿部が外野陣に極端なシフトを要求するケースがありました。確かに岡島のサード後方ライン際への流し打ち巧打は、ヒットになっていてもなんらおかしくないコース。あの打球にしっかり追いつくところに亀井を配したあたり、普段はなかなか表に出てくることのない情報戦が顔を覗かせた瞬間のように見えました。橋上戦略コーチもいますから、巨人も緻密な楽天対策を敷いてきているということなのかもしれません。

コメントありがとうございました。


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