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【試合評】金刃、大崎にサヨナラ打を許す・・・枡田慎太郎同点弾も劇的な幕切れの「小道具」だったのか・・・──2013年8月17日(土) ●楽天イーグルス2-3x西武

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最終9回、意地を見せた枡田慎太郎6号ソロショット



初回裏、既にマウンド上に佐藤コーチの姿があった。立ち上がり、制球定まらない辛島が攻めこまれ、2点を失う。ピッチャー返しで出塁したヘルマンの二盗を、伊志嶺が素晴らしい送球で2塁タッチアウト。女房役の好アシストもつかの間だった。1死走者なしから2失点。ヨーイドン!で追い掛ける展開となった。

2番・渡辺に持ち味の選球眼を発揮され、フォアボールで足がかりを築かれてしまった。栗山には1,2塁間の突破を許し1死2,1塁。バッターボックスには4番・浅村を迎えていた。パリーグ打点ランキングのトップに立つ今年23歳の若獅子に、高めに浮いたカーブを弾き返されての右前先制打。2塁から渡辺が生還する。

なおも1死3,1塁のピンチ、ここでの1失点が余計だった。秋山の空振り三振時に浅村が2塁を狙う。伊志嶺のスローイング、今度は逸れてしまい、ベースカバーに入った松井も取りきれず、球をこぼしてしまう。

この僅かな綻びで三走・栗山がホームへ向かって突入開始。

フォローに入った藤田が懸命バックホーム。

ホームプレート上で伊志嶺と栗山が激しくぶつかり合った末、伊志嶺が吹き飛ばされ、球がミットからこぼれてセーフとなる。この間、2塁に達した浅村が今度は3塁へ。しかし、ここは伊志嶺の転送で3塁タッチアウトとなった。

2、3、4回と牧田の前に三者凡退に倒れていた味方打線は、先頭打者が安打出塁した5回、ようやく3本の長短打を集めて1点を返すことに成功した。

先頭マギーが三遊間を割る左前安打で無死1塁。1死後、松井が左中間を襲う好走塁の二塁打でNPB通算350二塁打に王手をかけると、1死3,2塁、今季初のスタメンマスクをかぶった伊志嶺が、右前に矢のような鋭いクリーンヒットを弾き返し、これがタイムリーに。なおも1死3,1塁とチャンスは続いて島内の強い当たりはセカンド・渡辺の正面。4-6-3の併殺網にかかり、1点は返したものの、試合を一気に振り出しに戻すことができない。

楽天は翌6回、2死からスコアリングポジションに走者を進めて打席はマギー。逆方向へ弾き返した強い当たりは、これまたセカンド・渡辺のほぼ正面。渡辺の堅守にゴロアウトで凡退となってしまう。終盤7回には先頭打者が出塁し、8回は1死から岡島、藤田の1、2番コンビの連打でチャンスを作ったものの、いずれの回も後続打者がゲッツーゴロ。なかなかどうして2点目のホームが遠い。

最終9回、意地を見せた枡田慎太郎6号ソロショット



そうこうするうちに最終回9回表を迎えてしまった。

1点を追う展開でジョーンズから始まる攻撃だった。マウンド上は西武の抑え・サファテが登っている。角度ある140キロ台後半から150キロ越えの速球と、時節、挿入される110キロ台の縦割れカーブで、MJ砲を圧倒する。AJには速球でグイグイ押した後、ラストは意表を突くアウトコース低めいっぱいに決まった125キロ縦割れカーブ。AJはなすすべなく見逃し三振に倒れてしまう。続くマギーには全4球まっすぐ。中寄りに入る球もあったものの、差し込まれてのファウルに振り遅れの空振り。1-2と追い込まれてしまった。ラストは外いっぱいにズバッと決まっていく150キロ剛速球。マギーは身じろぎもできず、見逃し三振に倒れてしまう。

あのMJ砲に全く仕事をさせなかったのだ。このまま1点差負けなのだろうかと観念半分、枡田なら何かをやってくれるだろうという期待半分、ないまぜになったまま、枡田のバッティングを見届けた。追い込まれてからファウルで1球粘った後のラスト6球目、アウトハイに入った149キロ速球を狙っていたかのように逆方向へ強打。

放物線はそのまま栗山の上を超えて左翼席へ消えていく6号ソロショット。9回2死の土壇場の土壇場で、試合を振り出しに戻していく貴重な同点弾となった。(楽1-1西)

慎太郎は本当に凄い。私が期待半分でいたのも、長打を打てるレンジがMJ砲より広いのが枡田慎太郎だからなのだ。

この同点弾を入れると、今季枡田は二塁打11本、本塁打6本、合計17本の長打を放っている。その打球方向を確認してみると、下記のようになる。逆らわないバッティグでセンターから逆方向へ数多くの長打が誕生しているのが一目瞭然である。

◎左翼=2二塁打、4本塁打
◎左中間=5二塁打
◎中堅=1二塁打
◎右中間=1二塁打、2本塁打
◎右翼=2二塁打

今季5度目のサヨナラ負け



しかし、その裏、まさかライオンズにサヨナラ負けを喫するとは・・・

枡田の同点ソロも、劇的な幕切れのために用意された「小道具」だったのか・・・と愚痴の1つもこぼしたくなってしまう。

楽天は同点に追いついた所で9回裏はアタマから三番手・小山を送り出す。先頭打者は渡辺。小山は3球目で1-2と追い込んでみせたものの、そこから粘り強い選球眼にさらされ、フルカウントからフォアボール。ラスト7球目、低めの際どい誘い球を見送った渡辺はガッツポーズするかのように1塁へ歩いていった。

無死1塁、前の打席ゲッツーゴロを打っていた栗山との対決は、送りバント失敗のキャッチャーフライに討ち取ることに成功。得点圏進出を許さず1死1塁になったものの、今度は浅村に左中間へツーベースを打たれてしまう。一走・渡辺が3塁を蹴って一気にホームへ突っ込んでくる。外野からの返球は中継を介してバックホーム。今度は伊志嶺がホームを死守し、タッチアウト。

無死1塁だったのが、2死2塁になり、代打・大崎を迎えた所で、星野監督がベンチを出る。小山に代わって左腕の金刃。しかし、この継投作戦が裏目に出てしまった。

金刃が与えられた仕事を全うできない。今から振り返れば、右打者被打率.238に対し、左打者被打率.289。長打も左ばかりに打たれていた今季成績がそのまま出てしまう結果になってしまった。

大崎は今季ここまで左投手に6打数ノーヒット1三振、1本もヒットを打てていなかった相手に対し、2-0とボール先行させてしまったのが、間違いだった。

2-1からのラスト4球、アウトコースを狙った速球が真中高めに入ってしまう。1球ファウルを打った後、狙い球をまっすぐに定めていたという大崎にひっぱられてしまった。打球が1,2塁間をしぶとく抜けて、右前へ。詰まり気味のゴロが楽天にとっては災いしたか、懸命なチャージ&バックホームを岡島がみせたものの、今度は本塁クロスプレーでセーフになり、今季5度目のサヨナラ負けとなってしまった。これで楽天のサヨナラゲーム戦績は7試合2勝5敗となっている。

西武は連敗を4でストップさせている。

これでチーム成績は102試合60勝41敗1分の1位。貯金は19。ゲーム差は2位・ロッテも敗れたため5.5のまま、3位・ソフトバンクとは8.0、4位・西武とは8.5としている。なお、各種戦績は下記のとおり。

◎直近10試合=5勝5敗
◎リーグ戦=78試合45勝32敗1分
◎後半戦=20試合13勝6敗1分
◎8月=13試合8勝5敗
◎西武戦=16試合7勝8敗1分 (西武ドーム3勝4敗)
◎ビジターゲーム=52試合30勝22敗
◎ナイトゲーム=70試合41勝28敗1分

両軍のスターティングラインアップ

楽天=1番・岡島(右)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・枡田(左)、7番・松井(遊)、8番・伊志嶺(捕)、9番・中島(中)、先発・辛島(左投)

西武=1番・ヘルマン(三)、2番・渡辺(二)、3番・栗山(左)、4番・浅村(一)、5番・秋山(中)、6番・熊代(右)、7番・スピリー(指)、8番・鬼崎(遊)、9番・炭谷(捕)、先発・牧田(右投)


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嶋を休ませ、伊志嶺が良い仕事をした。青山は5者連続三振



惜敗というかたちになったものの、こればっかりは仕方がない。2位に5.5ゲーム差をつけて首位に立つチームの1敗と、2位以下のチームの1敗は、8月半ばのこの時期、等しく同じ1敗ではない。2位以下のチームの1敗が事実上の1.5敗だとすると、首位をいくイーグルスの1敗は事実上0.5敗。そんなイメージになってくるのだ。

小山に少々疲れが見えるのかな?と心配になるものの、良い材料を上げるとすると、まずは嶋をしっかり休ませることができた。この点に尽きるのだ。8月に入って38打数8安打の打率.211。シーズン打率も.266まで下げてきているフィールドの指揮官を、どのタイミングで休ませるのだろうと感じていた。

指揮官としてはもっと早めのタイミングで休ませたかったに違いない。ロッテ3連戦で1、2戦を取っていたら、3戦目は休みだったかもしれない。しかし先に負け越してしまったため、3戦目も出場。さすがに記録を続ける田中登板試合は嶋以外がマスクをかぶることはアンタッチャブルのため、前夜も出場。ようやく辛島が登板するところで、ファームで辛島とバッテリーを組んでいた伊志嶺を代役に立てることができたということなのだろう。相手先発がサブマリンの牧田ということで、アンダースロー対策としても伊志嶺が出場する意味合いは大きく、嶋への絶好の安息日だったと言えそうだ。

今後を見据えるためにも嶋に休みを与えて英気を取り戻してもらい、代役で出た伊志嶺がタイムリーにリードに本塁死守に一定の好成績を上げたことも大きかった。

さらに、収穫と言えば、青山浩二である。二番手として7回1死走者なしから登板、回をまたいで8回を投げ切り、打者5人と対峙した。熊代、スピリー、鬼崎、炭谷、ヘルマン。対戦した5者を連続三振に討ち取る上々の内容をみせた。中2日の休養で、青山に再び闘志が宿ったと言えそうだ。

■楽天 辛島航 球種別 投球詳細
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6回1/3、打者23人、96球(1回当たり15.16、1人当たり4.17)、被安打5、被本塁打0、奪三振3、与四球2、失点2、自責点2。

《初球23球》
右打者13球=ストレート3、スライダー2、チェンジアップ2、カーブ6
左打者10球=ストレート2、スライダー6、カーブ2

《2ストライク以降19球》
右打者8球=ストレート3、スライダー2、チェンジアップ3
左打者11球=ストレート2、シュート2、スライダー3、チェンジアップ3、カーブ1

2回以降の投球は評価できる



収穫と言えば、辛島の2回以降のピッチングも上げることができそうだ。1回裏はまるで別人という内容だった。解説・土肥義弘氏によると、上半身と下半身がバラバラになっているため、コントロールもバラついていたという。それが2回以降、回を追うごとに修正されていき、4回には昨年の辛島がマウンドにいた。先頭打者・熊代にツーベースを浴びた2回、無死2塁のピンチから後続をゴロアウトでことごとく凡退させ、失点を許さなかった投球も、大きかった。まだ少し不安材料は残るものの、左肘痛明けながらも、球数は2軍を含めて今季最多タイの95球を投げることができたのも大きいと言えそうだ。

■西武 牧田和久 球種別 投球詳細
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7回、打者26人、103球(1回当たり14.71、1人当たり3.96)、被安打5、被本塁打0、奪三振4、与四球2、失点1、自責点1。

AJ、牧田のクイック投法の前に立ち尽くすだけの見逃し三振



降板後のコメントを聞くと、最初からフルスロットル全開で楽天に立ち向かっていったという。前回対決6/25には4回1/3で10安打5失点とイヌワシ打線が牧田の完全攻略に成功していた。そのリベンジを、ということだったという。

1回表、1番・岡島に自身の間を与えず、炭谷の返球を受け取ったらすぐに投げ始めるなど、すこぶるテンポが良かった牧田。故意にリズムを作ろうとしているその姿勢が、私の目には余裕のなさと映った。イヌワシ打線にも逆に有利になるのでは?と考えていたのだが。

アンダースローは左打者に弱いとされているが、今季の牧田も御多分に漏れず、ここまで左打者に.324と打たれていた。今夜の楽天打線はMJ砲を除く7人が左打ちで、早々の攻略にも期待が高まったものの、好投を許してしまった。今夜、楽天の左打者は牧田に対し19打数4安打の.211しか打てなかった。タイミングを上手くはずされるケースが多かった。

かつて山崎武司をも怒らせた、意表を突くクイック投法も披露し、楽天打線を抑えていった。(ちなみに私は山崎の牧田批判は完全な的外れだと思っている)

4回だった。2死走者なしで打席にAJを迎えた場面。カーブの連投で1-2と追い込んだ牧田はその後2-2からのラスト6球目、クイック投法でアウトコースへ速球を投げ込み、ジョーンズ全く反応できずの見逃し三振に倒れてしまった。

これでAJは3打数ノーヒット2三振1四球でシーズン打率を.221まで下げてしまっている。.211という率は開幕直後の4/14に記録した.209に続く今季ワースト2位の数字になってしまった。



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