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【試合評】先手を取られても、負ける気がしない。常盤色に染まったKスタを湧かせた2回5連打6長短打の逆転劇 ──2013年7月27日(土) ○楽天イーグルス8-1ロッテ

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両軍のスターティングラインアップ

ロッテ=1番・荻野貴(左)、2番・角中(右)、3番・井口(一)、4番・今江(三)、5番・ブラゼル(左)、6番・鈴木(遊)、7番・岡田(中)、8番・川本(捕)、9番・早坂(二)、先発・ゴンザレス(右投)

楽天=1番・聖澤(中)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・枡田(左)、7番・松井(遊)、8番・嶋(捕)、9番・島内(右)、先発・戸村(右投)


雨ごときで、楽天ナインの闘志が弱まることはない

雨中のKスタだった。試合前に止んでいた雨は2回裏、再び降り始めていた。7回裏、3アウトを取って攻守交代になった直後、Kスタはバケツをひっくり返したような凄まじい豪雨に見舞われる。16分間の中断を余儀なくされる事態となった。

しかし、TOHOKU GREENに染まった連夜2万人越えのKスタで、優勝戦線を突っ走る犬鷲列車の燃え盛る内熱機関は、そんな雨程度では消え去るものではなかった。いや、激しい雨足も、今のナインにとっては、かえって心地良いものだったかもしれない。

先手を取ったのはロッテだった。

1回表、安打四球で1死2,1塁のピンチを抱えた戸村は、今江に思惑どおりの6-4-3ゲッツーコースを打たせることに成功。窮地を脱したかに見えた。ところが、まさかの珍事件が発生。2塁ベースカバーに入った藤田がアウトカウントを間違えて1塁転送しなかったのだ。2死ながらも走者は3,1塁に残り、ブラゼルに左中間を破られる先制二塁打を打たれ、1点を失った。(楽0-1ロ)

先手を取られても、負ける気がしない

野球というスポーツは、先取点を取ったチームの勝率が高い。追いかける点差が広がれば広がっていくほど、ビハインド側のチームは、エンドランやバント、盗塁など思い切った采配を揮うことができず、制限がかかってしまうからだ。

しかし、今季のイーグルスは一味違う。先制を取られても、シュンとしない。それを跳ね返す力を有している。

特に5月以降が顕著なのだ。下記に5月以降のパリーグ球団別、先制点を取られた試合の勝率を出してみた。(試合前時点)

■2013年 パリーグ球団別 先制された試合の勝率(5月以降)
楽天.483、14勝15敗
ロッテ.320、8勝17敗1分
西武.227、5勝17敗
ソフトバンク.250、7勝21敗
オリックス.323、10勝21敗2分
日本ハム.320、8勝17敗1分

このとおり、試合前時点で、イーグルスの勝率.483がパリーグでトップを最高値を記録していた。

1イニング5連打は今季2度目

追いかける展開になっても、全く闘志が萎えることがない楽天は、今夜も2回表、早々に試合をひっくり返すことに成功する。

先頭打者マギーによる左翼席への同点ソロ弾が合図の号砲となった。

「先頭バッターだったので塁に出ることだけを考えていた」という一撃は、井口と並ぶ本塁打ランキング3位タイとする19号ソロ。この一発を起点に、打線が気持ち良いほど繋がった。快音に次ぐ快音がKスタにこだまする。

枡田が三遊間を割ると、松井はローボールヒッターの面目躍如の右翼線ツーベース。無死3,2塁で嶋がお得意の右打ち。「魂を込めて打った」当たりが右前で弾み、決勝の走者がホームを駆け抜ける。無死3,1塁、島内も続いた。「思いのたけをぶつけて打った」というバッティングは、インコースの難しい変化球を上手く料理したもの。右翼線を完璧に破るスリーベースで走者2人をホームに呼びこんでみせた。この後、1死3塁で藤田の内野ゴロの間にさらに1点を追加し、2回、イーグルスは一気に5点を奪い、相手先発ゴンザレスの攻略を完了する。

1イニング5連打の集中砲火は今季2度目。4/29西武戦、4点を追う5回2死走者なしから1番・松井から5番・マギーまで繋がって以来の快挙となった。

また、楽天打線による1イニング内のサイクル安打達成は、球団史上3度目。2006年4/7ロッテ戦、2013年5/28阪神戦以来の、これまた快挙となっている。

雨ニモマケズ...光った戸村の好投

一転、4点の援護を貰った戸村は、直後の3回表、ピンチを迎えていた。

1四球1安打で1死3,1塁でバッターボックスに3番・井口、4番・今江、相手のクリーンアップを迎える場面だった。ここを踏ん張ることができた点に、戸村の成長を感じる。いずれも、相手からすれば屈辱的とも言えるファーストへのポップフライに退けてゼロで切り抜けると、4回5回はゴロを打たせての2イニング連続三者凡退劇。

リードが5点に広がっていた7回、1死後、この試合初めての連打を浴び2,1塁のピンチを招いたものの、代打・福浦、荻野貴をいずれもレフトフライに討ち取り、難を切り抜けた。

豪雨で16分の中断の後、再開された8回表、戸村に最後の試練が訪れた。

水を差されるかたちになった中断劇。雨水がたっぷりしみこんだぬかるんだマウンド。環境は最悪だった。案の定、先頭打者・角中への投球がコントロール定まらず、ストレートのフォアボール。無死1塁、続く井口への投球も完全な逆球が目立ち、嶋が捕りきれずパスボールで二進。しかし、ここから井口以下、後続の反撃を絶ってみせた。今江、ブラゼルには右翼へ快飛球を打たれたものの、島内の好守の助けもあり、2塁走者の生還を許さない。

初の完投勝利も視野に入れた戸村だったが、9回は金刃が登板。しっかり三人で締めて、ゲームセット。Kスタ首位決戦、楽天が早々に勝ち越しを決めている。

8回1失点に収める先発・戸村の好投が光った。2回裏、打者9人6長短打で上げた5得点の逆転猛攻撃は、拍手喝采ものだった。

マギーが同点弾を含む、6/1DeNA戦以来となる久しぶりの3安打。猛打賞は今季7度目である。島内も今季4度目の猛打賞で放った3本のヒットは全てタイムリー。指揮官もよくやった認めた4打点の槍働きで勝利に貢献した。前夜パリーグ打率ランキング1位をジャックした銀次も視界良好の2安打で、足場をしっかり固めるなど、チームは14安打を記録した。

これでチーム成績は86試合50勝36敗。貯金は球団記録更新の14へ。ゲーム差は2位・ロッテ、3位・西武と4.0、4位・ソフトバンクと7.0、5位・オリックスと7.5、6位・日本ハムと9.5とした。

2位・ロッテとゲーム差4.0としたのは大きい。これで初優勝へ向けて、セーフティリードに肩足を一歩踏み入れる、その寸前までいよいよやってきた、そういう表現が相応しい。

4.0だと同一カードでもし3タテをくらっても、まだ1.0のセーフティリードを残す計算になる。既に1軍合流していた美馬、辛島の2名の中から、明日は約2カ月ぶりに美馬が先発する。明日もロッテに勝ってこのセーフティリードを2.0にすることができれば、「肩足を一歩踏み入れた」という表現を使いたい。帰ってきた美馬に期待したい。

各種戦績は下記のとおり。

◎直近10試合=6勝4敗
◎7月月間成績=18試合12勝6敗
◎リーグ戦=62試合35勝27敗
◎後半戦=4試合3勝1敗
◎ロッテ戦=12試合7勝5敗 (Kスタ6勝1敗)
◎Kスタ戦績=40試合24勝16敗
◎ナイトゲーム=56試合33勝23敗
◎相手先発外国人試合=13試合8勝5敗

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■楽天 戸村健次 球種別 投球詳細
※シュート(ツーシーム)は便宜上、ストレート換算としています。


8回、打者32人、101球(1回当たり12.63、1人当たり3.16)、被安打6、被本塁打0、奪三振2、与四球3、失点1、自責点1。

《初球32球》
右打者13球=ストレート9、スライダー1、カットボール3
左打者19球=ストレート17、カットボール2

《2ストライク以降22球》
右打者15球=ストレート9、スライダー4、カットボール2
左打者7球=ストレート5、スライダー1、チェンジアップ1

ロッテ打線を苦しめた戸村の速球

7/12西武戦以来、中14日、久々の先発となった戸村。空きすぎた登板間隔が、実戦感覚を鈍らせているのでは?という点だけが唯一の懸念材料だったものの、それを感じさせない投球は見事だった。

逆に登板間隔が空いたことがプラスに作用した。多少なりともあった疲労を、この間でしっかり取ることができたのだろう。この日は立ち上がりから140キロ中盤を計測するなど、いつも以上に速球にスピードと球威があった。

速球が機能した点は、ゴロを打たせていく戸村にしては珍しく、フライアウトが多かった点、ファウルでカウントを稼ぐことができた点でも指摘することができる。速球で打たせたフライアウトは合計9個、3イニング分を数えていた。球が走っていたから、打者は球の下っ面を叩くハメになり、打ち上げるケースが増えたと言えるのだ。ファウルで稼いだストライクカウントは合計12個。相手打者はなかなか戸村の球威ある速球を捉えきることができなかったと言えるのだ。

球種割合でも速球が77.2%ときわめて高い数字を記録している。

一方、ゴロアウトも合計9個、3イニング分稼いでおり、今夜の戸村はまた1段階レベルを上げた投球内容だったと言うことができる。

球が走っていた弊害になるのかもしれないのだが、制球面ではやや苦労した。全102球中、高めを記録したのは45球と多かった。しかし、要所で右打者のインコースを突くことができていたこと等もあって、高めの球がリスクを負うことになるケースは少なかったと言える。

今季、一皮向けた感のある戸村だが、ここまでは球数も多かった。1イニング15球以内が目安とされるそれを15球以上越えてしまう試合も多かったのだ。しかし、今夜は12.63。「こんな天気なので、とにかくストライクを先行させてどんどん、どんどんテンポ良く投げる事を心がけました」という意識が(ストライク先行はできなかったものの)攻めの投球として結実したのかな?と考えている。

最後に、この試合、特に注意を払って見ていたのは、右打者への追い込んでからの投球だった。通常、打者の打率はストライクカウントが増えるたび、下降を描く。しかし、下記のとおり、ここまでの戸村と対峙する右打者は、逆に上げていた。特に、2ストライクと追い込んでから右打者に打たれるケースが多かったのだ。

しかし、今夜は、右打者を追い込んでから5打数0安打1三振1四球、快音を許さなかった。特に1回1死2,1塁のピンチ、4番・今江を迎えたシーン。初球がボールになって1-0から2球連続でインコースを攻め、1-2と追い込むことに成功。ラスト4球目も3球続けてインコースを攻めて、思惑どおりのショート正面ゴロに討ち取ることができたのは、内角にしっかり投げ切ることができた戸村の成長と、嶋のしたたなリードによる賜物と言えそうだ。

できれば、藤田がいつものようにゲッツーを完成させてほしかったところだったが、その場面で、今江に打たれていたら、また違ったシナリオ、初回大量先制失点という可能性も考えられただけに、とにかく今江をアウトにできた点は、不幸中の幸いになった。

現在、イーグルスは救援陣に人材不足を感じる面はあっても、先発陣のコマ不足を感じることはない。明日は美馬が帰ってくるし、1軍合流している辛島も近日の先発が濃厚だ。下には長谷部や永井達も控えている。ダックにはレイというライバルも出現した。先発ローテの椅子が確約されているのは田中だけで、他は激しい競争にさらされている。そういったチーム内での競争が、戸村にも良い刺激を与えているはずで、今日の集中力を切らさない投球は、チーム内ライバルの存在も大きかったと言えそうだ。

■戸村健次 2013年 vs右打者 ストライクカウント別 被打率
※7/27試合前時点


■ロッテ ゴンザレス 球種別 投球詳細
※シュート(ツーシーム)は便宜上、ストレート換算としています。
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2回、打者13人、54球(1回当たり27.00、1人当たり4.15)、被安打7、被本塁打1、奪三振2、与四死球0、失点5、自責点5。

ネタ投手を先発させなければならない伊東ロッテの懊悩

この人を首位決戦の先発に使わざるを得ないところに、伊東ロッテの苦しさが表れている。

立ち上がり、戸村が制球ばらついていたのとは反面、ゴンザレスのコントロールは上々のように見えた。川本の構えたミットの位置どおりにほぼ投げ切ることができていたそのピッチング姿をみて、少し嫌な予感をしたファンの方もいたかもしれない。

しかし、この投手は、今季、ロッテの中で完全にネタ扱いされているピッチャーである。風と寒さが苦手で屋外球場は不向きという理由で登録抹消されたり、熱中症でダウンしたり、話題に欠かない。身心ともに脆さを抱えた投手なので、早晩、目の色が違うイヌワシ打線が攻略するだろうと診ていた。しかし、まさか2回に一挙5連打の5点劇になろうとは、予想の遥か上をいく攻撃だった。

◎◎◎関連記事◎◎◎
《戸村の前回登板試合》

《直近2試合の試合評》
【試合評】 2013年7月25日(木) ●楽天イーグルス2-5ソフトバンク バッテリーミス、嶋の配球ミスが招いたラヘアの2打点と松田の2ランショット
【試合評】 9回裏の一部始終は「奇跡」でも「底力」でもない──2013年7月26日(金) ○楽天イーグルス3x-2ロッテ

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