FC2ブログ

【分析】完全復活を目指す楽天の背番号30、永井怜。その投球傾向をカウント別球種割合からレポートする

スポンサーリンク





Amazon、楽天イーグルスオフィシャルショップなど楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベー ションになります







永井怜の投球をカウント別球種割合からスカウティングしてみた



本日予定されていたKスタでのロッテ10回戦は、残念ながら雨天中止となった。これで本カードでの単独首位はなくなった。明日の試合に勝利しても同率1位タイとなる。

とはいえ、恵みの雨としてとらえたいところ。屋外球場を本拠地に持つイーグルスだから、雨天中止時のコンディション調整は心得ているはずだ。明日の1戦に期待したい。

さて、今日先発予定だった永井怜の今季投球データをこのタイミングで確認してみたい。

ここまで8試合で先発し、48イニング、197人の打者と対峙し、合計759球を投げてきた。

これだけ投げてくると、データも溜まってくるわけで、記録を通して、投球傾向も浮かび上がってくる。

ということで、下記でカウント別の球種割合をみていきたい。

ブログ村投票のお願い。
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります。

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

---------------------------------------------------------------
メールマガジン読者募集中
---------------------------------------------------------------
当ブログもいよいよ有料メルマガをスタートさせる運びとなりました。創刊日は8月5日(月)。今のところ、毎週月曜日、月4回程度、月額499円(1通当たり約125円)を予定しています。初月は無料。おかげさまで、徐々に御登録頂いているようで、ありがとうございます。なぜメルマガなのか?など詳細はコチラにしたためました。まぐまぐでの御登録は下記URLからどうぞ。
http://www.mag2.com/m/0001609734.html


カウント別の球種割合を対戦打者の左右別、さらに走者なし・あり別に確認してみたい。

表中の球種表記、St=ストレート、Sh=シュート、Sl=スライダー、Fo=フォーク、Cur=カーブ、を表している。

■永井怜 2013年 vs右打者 カウント別 球種割合〔全体〕


右打者にはスライダーが多く、左打者にはフォークが多い



どのカウントからの投球時にどの球種を何球投げたか?を記したのが上記表になる。例えば、右打者のカウント0-0からの投球、つまり初球は114球を記録したが、そのうちストレートは51球を投じていた、ということを表している。

左打者との球種割合での違いは、右打者にはスライダーを多く用い、フォークの使用頻度は低くなっている。

スライダーの球種割合は右打者27%、左打者9%。フォークは右打者7%に対し、左打者13%となった。

スライダーは右打者から逃げていく・遠ざかっていく変化の球種になるわけで、永井も御多分に漏れず、使い勝手が良いということなのだろう。

一方、フォークの使用頻度が左打者とダブルスコアの差がついているのは、少々意外といえば意外である。投げ損ねるとフォークもシュート回転する傾向がある。失投フォークが外角中段に入り、そこからシュート回転してストライクゾーンの真中へ到達、打者に痛打を浴びる、このことを恐れているのかもしれない。

ウィニングショットとしても使用できる永井のカーブ



永井の看板球といえるカーブに着目してみよう。一般的にカーブは打者の初球または追いこむ前に使用されるケースが多い。しかし、永井は、12時から6時に落ちるカーブを、ボール先行カウントではさすがに減っているものの、どのストライクカウントでも使うことができる。2ストライク以降に勝負球としても用いることができる。ここは永井の変わらぬ「強み」の1つだ。

2ストライク以降の行を確認してほしい。さすがにフルカウントでの使用は僅か3球に止まっているものの、0-2、0-1、0-2といったカウントでは、スライダーやフォークより多く投げているのだ。2ストライク以降に投げた全90球のちょうど20%をカーブが占めている。ここまで2ストライク以降カーブの被打率は12打数2安打5三振の.167、打者を圧倒している。

次に、右打者の球種割合を、走者なし・あり別で確認してみたい。

■永井怜 2013年 vs右打者 カウント別 球種割合〔走者なし〕
20130703DATA2.jpg

■永井怜 2013年 vs右打者 カウント別 球種割合〔走者あり〕
20130703DATA3.jpg

走者有でシュートの球種割合が増加する



走者の有無で全体的な球種割合に大きな変化を認めることはできない。

あえて指摘すれば、走者無しでは6%に止まっていたシュートが、走者有のケースでは11%まで増え、逆にスライダーの割合が29%から23%に減少している、ということぐらいか。右打者のインコースをシュートで突いて、あわよくばゴロを打たせて併殺を取りたいという思惑もあるだろうし、内角に厳しくいくことで次球への布石にする投球が、この率の上昇に表れているとも言えそうだ。

走者の有無で1ストライク時に投げるカーブの使用頻度が異なっている



トータルでは微細な変化に止まるものの、細かく見ていくと、大きな変化を指摘することができる。

1ストライク時におけるカーブの使用頻度と、2ストライク以降の球種割合の変化だ。

1ストライク時、走者なしでは0-1、1-1といったカウントで主に使用され、1ストライクで投じた95球の15%を占めていた。ところが、走者ありでは38球の3%、僅か3球に止まっている。走者を背負った状況だ。0-1、1-1といったカウントでは、打者をカーブで戸惑わせることよりも、できればストライクを取りたいことが優先されるのだろう。そのため、使用頻度が極端に低くなっているのかもしれない。

次に、2ストライク以降の球種割合の変化をチェンクしてみよう。円グラフにしてみた。

■右打者 2ストライク以降の球種割合
左(←)が走者なし、右(→)が走者あり


右打者との2ストライク以降勝負。塁上の走者有無で傾向に変化あり



このように、走者なしでは全体の約半数がストレート、シュートといった速球が占めるものの、走者ありではその割合はぐっと減り、代わりにスライダーやフォークが幅を利かせているのが、ビジュアルでも一目瞭然である。走者なしの場面では追いこんでからも強気にストレートを見せていく投球になっているものの、塁上に走者を置き、ピンチの場面も多い状況では、追いこんだら変化球勝負、ということなのだろう。

次に、左打者を確認してみよう。

■永井怜 2013年 vs左打者 カウント別 球種割合〔全体〕
20130703DATA4.jpg

右打者との差異は前述したとおり。フォークの球種割合が左打者時では多くなり、逆にスライダーが減少している。左打者へのスライダーは入ってくる球になるため、コントロールを誤ると痛い目に遭うリスクも高まるだけに、投げづらいのだろう。

次に、走者の有無をみてみよう。

■永井怜 2013年 vs左打者 カウント別 球種割合〔走者なし〕
20130703DATA5.jpg

■永井怜 2013年 vs左打者 カウント別 球種割合〔走者あり〕
20130703DATA6.jpg

走者有での左打者被打率が.360に跳ね上がっているその理由



左打者の被打率は全体で78打数17安打の.218。上々の成績をここまで出している永井だが、走者の有無別にみると、状況は異なってくる。

走者無し=.151 (53打数8安打)
走者有り=.360 (25打数9安打)

このように、塁上に走者を置いた状況では左打者に.360と高いアベレージ打たれてしまっているのだ。走者無しのときと比べると約2割も被打率が悪化してしまっている。

なぜなのだろう?

その有力回答と言えそうなのが、走者有無の球種割合の差異で確認することができる。

スライダーなのだ。

走者無しでバッターボックスに左打者を迎えた場合、全214球のうちスライダーは13%に当たる27球を投げていた。左打者には投げづらいのでは?と思われるスライダーだが、フォーク(9%、19球)より多く投げているのだ。

しかし、塁上に走者を置いた緊迫した状況になると、一転する。走者有で左打者に投じた全92球中、スライダーは僅かに2球に止まっているのだ。

走者有りの左打者球種割合は、多い順で、速球58%、カーブ21%、フォーク20%、残りがスライダーなのだ。何が言いたいか?というと、塁上に走者を置いた状況では、左打者に用いる球種が1つ消えて主に3つになる。左打者が狙い球を絞りやすくなると言えるのだ。

永井の球種の中で、打者が邪魔になってくるカーブの存在。これも走者有りの左打者対戦時には傾向が見受けられるのだ。カーブを2球以上連続で使用することはほぼないと言えるからだ。

走者有り、左打者との対戦時でカーブを2球以上用いたケースは、僅かに2人の打者のみだった。

5/6オリックス戦の5回2死2塁、平野に対し、初球から3球連続でカーブを連投。見逃しストライク、空振りで追いこむと、3球目のカーブで浅い左飛に討ち取った。これは例外中の例外で、前の2打席、いずれも平野はカーブにタイミングが合わずに凡退していたことから、カーブを続ければ大丈夫という確信が永井─岡島のバッテリー間にあったのだろう。

もう1人は5/12ロッテ戦の4回、2点ビハインドの2死2,1塁で対戦した加藤翔平である。マスクは嶋。

このとき、永井は初球に106キロカーブ、2球目にも104キロカーブを投じ、カウントは2-0となっていた。その後、ストレートを2球続けてファウル、見逃しストライクで2-2と並行カウントに戻した永井は、5、6球目に再びカーブを連投。いずれもファウルで粘られ、最後は7球目にストレートを投じ、ファーストゴロコースに討ち取ったかに見えたが、永井がベースカバーに入るのが遅れ、内野安打となった。

この時、これだけ何度もカーブを投じたのには、やっぱり理由があった。3回先頭で対戦した初打席、加藤にプロ初打席初球初本塁打を被弾していたのである。2点を取られていた2打席目の2死2,1塁、ここは絶対に抑えなければならない場面だっただけに、永井の必死さを伺い知ることができる対決になったかと思う。

以上のように、走者有りの場面で左打者をバッターボックスに迎えたとき、永井は、よっぽどの特別の事情が無い限り、カーブの連投をすることはない。少なくともここまでの今季はそのような傾向があったので、スライダーを選択肢からはずすことができた左打者は、この傾向も踏まえれば、さらに狙い球を絞ることができたと言えそうだ。

本エントリーをざっくり4行にまとめると・・・



ということで、今回のエントリーをざっくり3行、ではなく4行でまとめると下記のようになった。

◎一般に追いこんでから用いることが少ないカーブだが、永井の場合、勝負球になる。
◎右打者対戦時、走者無しでは追いこんでも速球をみせる場面は多いが、走者有りでは変化球勝負が多い。
◎走者有で左打者をバッターボックスに迎えた場合、スライダーは全くと言ってよいほど投げない。
◎走者有で左打者との対決時、永井はカーブを連投することは、よほどのことがない限り、ない。

今後、このようなスカウティングレポートを、ブログか、8/5から始めるメルマガか、そのどちらかで定期的におこなっていければと思っている。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
《永井の登板試合》
【試合評】 2013年5月19日(日) ○楽天イーグルス1-0ヤクルト 完全復活を目指す背番号30、今季初勝利
【試合評】 2013年6月26日(水) ●楽天イーグルス0-1西武ライオンズ。永井、高め速球でライオンズ打線を牛耳る

《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。

《Twitterやっています》
アカウントは@eagleshibakawaです。ブログ更新のお知らせ、プロ野球、スポーツの話題、時々実況しながら記録などをつぶやきます。

《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない、Twitterでつぶやかない軽い話題などもアップ中。現在いいね!230人突破。
http://www.facebook.com/eagleshibakawa

ブログパーツ
レンタルCGI






関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
172位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
30位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}