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【試合評】 2013年6月28日(金) ●楽天イーグルス2-3xオリックス 快投の則本昴大、127球で最速152キロも129球で泣く

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9回2死、あとアウト1つ、ところが・・・の結末



敵地ハマスタの中日ファンが山井のノーヒットノーランで歓喜に湧いているまさにその時、京セラドームに足を運んだ楽天ファンは、新人右腕の7勝目ヒーローインタビューに耳を傾けているはずだった。

ところが・・・・・・の残念な結果である。


試合は楽天・則本、オリックス・マエストリの投手戦。スコアボードにゼロが居座る均衡を破ったのはイーグルスだった。

5回表、好投マエストリから島内が左中間に運ぶと、松井は右翼席へ。被打率47打数18安打2本塁打の.383、今季左打者に打たれているイタリア人右腕から、楽天の左打者が2本のアーチを決め、2点を先制した。

2点をリードした6回裏、則本は1死3塁のピンチを招くと、オリックスが1点を返す。

先頭・伊藤に外角高めに浮いた149キロ速球を右打ちされ出塁を許すと、その後、嶋のパスボールで2進、坂口のセンターフライでタッチアップ3塁で1死3塁。駿太にも高めの速球を左翼後方へ運ばれ、これが犠牲フライに。1点差に肉迫されてしまった。

1点差とされながらも、7回8回をみごとに乗り切った則本は、プロ初完投勝利を目指し最終回のマウンドに登板。

初完投勝利を意識したのか、先頭・駿太に慎重になりすぎたのか、四球を与えてしまう則本。フルカウントからの内角低めの際どい投球がボール判定、1塁へ歩かせると、続く糸井には1,2塁間を破られて無死2,1塁。バッターボックスには4番・李大浩を迎えていた。

李大浩はライト右へのイージーフライに討ち取ったものの、ここで二走・駿太、一走・糸井の好走塁が飛び出した。ライト・鉄平は3塁送球。タッチアップを狙う駿太は完全アウトのタイミングだった。しかし、送球が逸れる。間隙を突いて一走・糸井にも2塁を陥落させられ、1死3,2塁。

楽天バッテリーは5番・バルディリスを敬遠。打撃不振で下で調整を続け約2カ月ぶりに1軍復帰したT-岡田との勝負を選択。ここまで一邪飛、空三振、空三振と圧倒したT-岡田に、ファウルを打たせてカウントを稼ぎ追いこむことに成功した則本は、1-2からの第4球、アウトコースいっぱいに最速152キロ速球を投げ込み、ズドン! 見逃し三振に切って取る。

2死満塁、打席は代打・高橋信二。初球、高め150キロ速球に空振りした高橋信の姿を見て、タイミング合っていない!と確信した直後の2球目、全てが暗転した。

151キロとはいえ、経験豊富な右の好打者が右打ちするには格好の球だった。嶋はアウトコース低めにミットを構えたものの、速球がアウコース高めに浮いてしまう。見逃せばボール球だったはずの速球をコンパクトに振り抜かれてしまった。おっつけの一撃による飛球は良く伸びていき、浅めに守備していた鉄平が背走するその上を悠々越え、ウォーニングゾーンへ着弾。逆転の走者2人が悠々ホームに帰ってくる、まさかのサヨナラ打となった。

ハマスタが山井の大記録に湧いていたまさにその時、京セラドームはオリックスナインが作る歓喜の輪が繰り広げられていた。

楽天のサヨナラ負けは、5/12ロッテ戦(●E4-5xM、今江サヨナラ打)、5/17中日戦(●E3-4xD、山崎武司サヨナラ打)に続く今季3度目の惜敗となった。

則本は5敗目。オリックス戦の連勝は5でストップ。チーム成績は66試合37勝29敗。貯金は今季最多の8に伸ばすことができず、6に逆戻りしている。交流戦明けの成績は3勝4敗と再び黒星先行となり、QVCで逆転勝利を飾ったソフトバンクに並ばれて同率2位タイとしている。ゲーム差は1位・ロッテと2.0、4位・西武と2.5、5位・日本ハムと3.5、6位・オリックスと4.0となった(1位から6位まで6ゲーム差内)。各種戦績は下記のとおり。

◎直近10試合=5勝5敗
◎6月月間成績=18試合9勝9敗
◎リーグ戦=42試合21勝21敗
◎カードの初戦=28試合19勝9敗

◎オリックス戦=8試合6勝2敗
◎ビジターゲーム=34試合18勝16敗
◎ナイトゲーム=42試合24勝18敗
◎6回終了時にリードした試合=36試合30勝6敗

両軍のスターティングラインアップ

楽天=1番・聖澤(中)、2番・藤田(二)、3番・銀次(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・島内(左)、7番・松井(遊)、8番・嶋(捕)、9番・鉄平(右)、先発・則本(右投)

オリックス=1番・坂口(左)、2番・駿太(中)、3番・糸井(右)、4番・李大浩(一)、5番・バルディリス(三)、6番・T-岡田(指)、7番・山本(遊)、8番・後藤(二)、9番・伊藤(捕)、先発・マエストリ(右投)


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無死2塁が一気に2死走者なしへ



島内、松井の2者連続本塁打による2点があれば、大丈夫だと思った。確かにもっと援護点があれば理想だったものの、マエストリも好投を続けていた。今夜は先制の2点で27個目のアウトまで漕ぎつけなければならないだろうという展開だったのだ。また、今日の則本のピッチングと、覇気のないオリックス打線の内容と合わせて考えれば、十分にできると思われた。

とはいえ、あまりにも、もったいなかったシーンもあった。

1点を取りかえされた直後の7回表の攻撃である。先頭のマギーが左中間を完璧に割る二塁打、無死2塁の追加点のチャンスを迎えていた。続く打者は先制のソロショットを放った島内。1,2塁間の当たりは李大浩処理のファーストゴロ。このとき二走・マギーが二三塁間に飛び出し、挟まれてしまう。マギーがタッチプレーに遭っている中、間隙を突いて打者走者・島内が2塁を狙ったものの、転送されて島内もタッチアウト。無死2塁が一気に2死走者なし。期待感が一気にへなへなっと萎んでしまう、そんなシーンになってしまった。しかし、島内の走塁はトライした結果と捉えたいのだ。


もう1つ挙げるとすれば、3回か。この回は5試合ぶりにスタメン復帰した松井が先頭打者。今季オリックス戦で28打数9安打3本塁打12打点の.321とすこぶる良いキャプテンが戦端を切り開いていく。1,2塁間を痛烈に射抜く右前安打で無死1塁とすると、嶋が送って1死2塁。鉄平、藤田に打席がまわるチャンスのシーンだった。


しかし、鉄平は手打ちのような希望が灯らないピッチャーゴロ。藤田は追いこまれてから低めのボール球に手を出してレフトへのイージーフライ。投げた瞬間ボールと分かるような球だったので、できれば見逃して欲しかったと思うファンもいるはずだ。しかし、ボール球にもしぶとくくらいついていくところが藤田の「嫌らしさ」にもつながっているわけで、一概には言うことができないシーンとなった。

■楽天 則本昴大 球種別 投球詳細
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8回2/3、打者34人、129球(1回当たり14.89、1人当たり3.79)、被安打5、奪三振7、与四球3、失点3、自責点2。

《初球34球》ストレート20、ツーシーム1、スライダー12、チェンジアップ1
《2ストライク以降36球》ストレート18、スライダー8、チェンジアップ1、カーブ9

立ち上がり窮地の則本を盛り立てる嶋の好リード



あとアウト1つというところで7勝目を手放してしまった則本だが、良く投げたと評価したい。立ち上がりの1回はハラハラさせられた。20球のうち嶋のミットにいかない球は実に14球を数えるなど、制球がバラついていた。1番・坂口に浴びたセンターへのクリーンヒットも高めに浮いた変化球。2番・駿太にはセンター右へのフライに討ち取ったものの、結果球は真中寄りに入った甘い球だった。

他にも1四球に2暴投などが重なり、2死3,1塁で、バルディリス。打率.315はパリーグ6位。当たっている打者をサードゴロに討ち取り、立ち上がりに失点を許さなかった点が、その後の快投につながった。

嶋のリードが冴えた。バルディリスには速球を4球続けて2-2と追い込んでから、カーブを選択。白眉の配球となった。

速球中心で立ち上がりを組みたてていた則本だ。バルディリスの目つけは速球もしくはアウトコースへのスライダーだったはずだ。そこへ想定していなかった118キロカーブ。真中高めに入る甘い球になったとはいえ、直前が145キロ速球、緩急差27キロのカーブである。バルディリスがタイミングをズラされサードゴロを打つのは、既に決まっていたような、そんな好リードとなった。

その後、要所での見事な制球力が光る快刀乱麻の投球を見せた。特に17打数3安打の.176に抑えた左打者への投球。そのインコース攻めが絶妙だった。下記配球図、赤線で囲った内角に記録された球は全体の35.8%を記録した。打者の胸元をインハイで突く攻めの投球が結果に結びついたと言える。

■配球図 vs左打者


緩急を織り交ぜ8回も零封



終盤、カーブを多投し、緩急をつける配球に変えた点も、オリックス打線に狙い球を絞らせない好結果につながった。7回は4番・李大浩から始まる打順も、三者凡退に退けた背景には、縦割れのカーブが面白いように効果を発揮したからだった。

8回を投げ終えて球数は107球。9回もいかせるということになると自己最多119球を超えていく可能性は多いにありえた。ラズナーに任せても良いのでは?と考えたファンもいることだろう。確かにラズナーでも良かったかもしれないが、私はプロ初完投勝利を目指し9回も続投させた首脳陣の判断にも理解を示したい。

この試合、則本のストレート平均球速は146.1キロ。しかし、球数100球を超えてきた8回には143キロ、142キロ、144キロと140キロ台前半に球速が落ちてきていた。これを「兆し」と捉えることもできるかもしれないが、翌9回、ストレートは再び140キロ台後半を計測。T-岡田には2球連続で150キロ超えを投げていた。

田中のようにピンチにギアが一段上がる素質を持っている。結果的に打たれたかたちになったとはいえ、ピンチを招いても、動じない炎の投球ができるポテンシャルを持つことは、この試合でも再確認できたかと思うのだ。

■オリックス マエストリ 球種別 投球詳細
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7回、打者26人、96球(1回当たり13.71、1人当たり3.69)、被安打4、被本塁打2、奪三振4、与四球3、失点3、自責点2。

マエストリ、楽天打者からゴロアウト量産



高めの球も、甘い球もあったが、マエストリの球がよく動いていた。4回にはマギーを0-2からアウトコースのボールゾーンからアウトコースのストライクゾーンいっぱいへと入る速球で見逃し三振に討ち取るなど、要所では安定した制球をみせていた。

四球出塁があったとはいえ3の0に終わったAJは、スライダーに悩まされた。マエストリのそれは縦割れの緩いカーブのようなスライダーである。6回2死、見逃し三振に倒れた結果球はストライクゾーンの外角高めに高めから縦割れで落ちてくるスラーブのような、AJが苦手とする軌道を描く変化球だった。

楽天打線はゴロを量産させられるハメになり、マエストリが獲得した全21個のアウトのうち、ゴロアウトは実に12個を記録していた。【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
前回のオリックス3連戦
【試合評】 2013年5月4日(土) ○楽天イーグルス4-1オリックス。金子キラーの松井3安打4打点。天敵・金子千尋から約5年1カ月ぶりの勝利!!
【試合】2013年5月5日(日) ○楽天イーグルス3-2オリックス。楽天の白星安定供給源になりつつあるオリックス戦。これで対戦成績は5勝1敗
【試合評】 2013年5月6日(月・祝) ○楽天イーグルス10-3オリックス。GWホーム最終戦、白星は斎藤隆の手に。ジョーンズ&マギー砲に松井の球団17本目の満塁弾

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