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【試合評】 2013年6月15日(土) ○楽天イーグルス2-1阪神。三者凡退2イニング零封も、手放しで喜ぶことができない青山浩二のピッチング

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まず最初に。約10日間、読者の皆様にはご迷惑をおかけしました。ようやく愛用ノートPCが修理されて戻ってきましたので、1軍復帰となりました。今後とも、当ブログを宜しくお願いします。

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両先発の出来や試合内容を見れば、楽天が3連敗を喫していてもなんらおかしくはなかった、そんなゲームになった。

打った安打数は阪神が5本に対し、楽天は3本。獲得した四球数はタイガースが5個でイーグルスは2個。作った得点圏打席は虎が11打席と二桁越えを記録する一方、鷲は僅か2打席という具合である。

それでも、勝利を手中に収めたのはイーグルスなのだから、この白星は大きい。

先発・永井は序盤3回まで毎回スコアリングポジションに走者を背負う状況が続いた。しかし、良く踏ん張り、6回を1失点にまとめてみせた。

打線は2回裏、先頭・AJの四球を皮切りに2死から島内が右前安打でつなぐと、嶋も四球で歩いて満塁。藤田の打席時に能見のワイルドピッチで1点を先制(楽1-0阪)。3回表、2死2,1塁で坂に同点打を打たれ、阪神にすぐさま追いつかれたイーグルスだったが(楽1-1阪)、直後の裏、松井の6号ソロで再び1点の勝ち越しに成功した(楽2-1阪)。

結局、イヌワシ打線が能見に4回以降完璧に封じられてしまったこともあり、松井が上げた虎の子の1点を最後まで守り抜く、手に汗握る継投となった楽天。永井が6回まで投げると、7回8回は青山が2イニング三者凡退零封。最終9回はラズナーが先頭打者に四球出塁を許したものの、後続を絶ち切り、2-1で逃げ切り勝利を収めている。永井は今季2勝目。

これでチーム成績は58試合32勝26敗の貯金6。順位は3位変わらずも、2位・ホークスが巨人に敗れたためゲーム差は縮まって0.5(1位・ロッテとは2.0)、4位・西武と2.0、5位・オリックスと4.5、6位・日本ハムと6.5となっている。

交流戦成績は23試合14勝9敗で2位が確定、各種戦績は下記のように推移している。

6月月間成績=10試合5勝5敗
Kスタ戦績=28試合16勝12敗
デーゲーム戦績=22試合10勝12敗
1点差試合=15試合9勝6敗
相手先発左投手試合=23試合12勝11敗

両軍のスターティングラインアップ

阪神=1番・西岡(指)、2番・大和(中)、3番・鳥谷(遊)、4番・マートン(左)、5番・新井貴(一)、6番・坂(二)、7番・野原将(三)、8番・藤井彰(捕)、9番・柴田(右)、先発・能見(左投)

楽天=1番・松井(遊)、2番・銀次(一)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・中島(左)、7番・島内(右)、8番・嶋(捕)、9番・藤田(二)、先発・永井(右投)


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古巣・楽天戦に強い藤井彰人

戦力外やトレード、国内FAなど経緯は色々あるにせよ、楽天を出て新天地を他球団に求めた選手の中で、藤井彰は少し異なった存在のように映っている。

山崎武司や渡辺直人、内村賢介らがKスタに戻ってくると、いつも温かい拍手で迎えられるのに対し、藤井彰の場合、そういった記憶が私にはないのだ(もしかすると私の目が及ばない範囲で「ある」のかもしれないが・・・)。これは藤井彰が本人の意思が及ばない所で楽天を退団したという訳ではなく、国内FAを行使して自ら杜の都を飛び出したという経緯からなのかもしれないし、それともすっかり虎の人として馴染んでいるからなのかもしれない。

仙台のファンは藤井彰に対しどことなく冷めた感があるのかもなあと思っているのだが、個人的にはいつも拍手を送っている。

当時、あの状況で楽天を飛び出すことは相当な勇気が要求されたはずだ。新天地の阪神には城島がいたわけで、城島があのようなかたちになるとはあの時に推測できた人はほとんどいなかっただろう。自らつかみ取った権利で、裸一貫の勝負に出てみたその勇気は、男として今も称えられてしかるべきだと思うのだ。

とにかく元犬鷲戦士が元気に活躍してくれている姿は、いつ見ても嬉しいものがあるのだが、この藤井彰は「楽天を出て最も成功した選手」になる。投手が岩隈だとすると、野手では藤井彰だ。

さらに、藤井彰は古巣・楽天戦に強い。この試合でも永井から2本、いずれもセンターから逆方向へひきつけて弾き返す打撃で出塁してみせ、遂には楽天戦の通算打率は、下記表のとおり22打数10安打の.455としている。

楽天投手から打った10本のヒットのうち8本が楽天在籍時に良く知った仲の投手からだったというのも、興味深い。捕手視点でのアプローチが奏功しているのだろう。(永井4本、川井1本、小山1本、青山1本、ラズナー1本、美馬1本、塩見1本)。

■藤井彰人 楽天戦 通算打率
※2013年6/15終了時


今成亮太、粘りの12球

2-1の1点リードで迎えた最終9回表。この回からマウンド上は抑えのラズナーが登板していた。ラズナーは前回6/13広島戦で2点リードの9回、短長打5本を浴びて4点を失い、今季初のセーブ失敗・敗戦投手となっていた。その前の6/9巨人戦での2点を失っていただけに、この試合、先頭の今成に12球粘られた挙げ句、四球出塁を許してしまった時には、背筋に悪寒が走った気がした。

今成といえば、思い出すのが昨年6/6Kスタでの阪神戦である。

田中将大から3安打猛打賞を記録したのも驚かされたが、特に記憶に残ったのが9回の打席だった。このとき今成は田中に14球を投げさせた末に右翼線深くを襲う二塁打を放ってみせていた。昨年田中に1打席で最も多くの球数を投げさせたのが今成だった。

この試合12球粘り2ストライク以降にファウルを6度打つなどくらいついてきた今成をみて、昨年のことが思い出された。それほどの打者だからラズナー相手に粘りをみせたのも、頷ける話ではある。

ただ、今季のラズナー、追い込んでからファウルを打たれるケースが多くなっている。昨年は42回を投げて2ストライク以降ファウルが58個だったが、今年は21回2/3で早くも42個に到達。知らない間に球が飛ぶボールに変わっていたという影響もあるのだろうが、追い込んでから討ち取るのに少し苦労しているのかな?というフシが見受けられる。

2イニング零封も喜ぶことができない青山のピッチング

虎相手に虎の子1点のタスキを先発・永井から受け取ったのは青山だった。7回から登板、8回まで2イニングをいずれも三者凡退に抑える投球をみせ、セットアッパーの役割を見事果たした。7回は1番・西岡から始まる打順だったものの、3人で退けてみせた。青山が今季2イニングを投げるのはこの試合が初になっている。

広島2連戦でいずれも気まずい負け方をした中だったから、青山の投球が勝利を引き寄せる大きな原動力の1つになったのは確かであるし、溜飲を下げる投球という見方もできるのかもしれない。もちろん、私もそれに異存はないものの、一方で少し気になるデータがあるのだ。

今日も顕著だった。6人連続アウトにした青山だったが、そのうち5人がフライアウト(いずれも外野)。ゴロアウトは僅かに1つだけだったのだ。いずれの外野フライアウトもヒヤッとさせるような当たりはなく、打たせたフライという見方はできるのだろう。しかし、相手打者の全打球に占めるゴロ率が昨年と比べると極端に低いのが、気がかりなのだ。(犠打は除く。下記参照)

もちろん、ボールの変更による影響を青山も受けているのだろう。しかし、それを考慮に入れても・・・という明らかな差異になってしまっている。

■青山のゴロ率
※犠打は除く。当ブログ調べ。日本スポーツ企画出版社『2013プロ野球オール写真選手名鑑』によると昨年のゴロ率は47.7%とある。
2012年=47.2%
2013年=27.5%


■楽天 永井怜 球種別 投球詳細
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永井、良くも悪くもこの人らしい投球で2勝目

6回、打者27人、99球(1回当たり16.50、1人当たり3.67)、被安打5、被本塁打0、奪三振4、与四球4、失点1、自責点1。

前回6/8巨人戦では4回3失点。カーブが機能せずの序盤降板劇となってしまった。ここまで惜しい試合はあったとはいえ、クオリティスタートは1度のみで、今日の登板は試金石ともいえる試合と言えた。そんな中、序盤から綱渡りの連続という苦しい内容になりながらも、ひとまず結果を残した点は、良い知らせとして受け取りたい。

「永井は長い」のとおり、ストライク率53.5%、与四球4個、1イニング当たりの球数12.00とボール球が多く、間合いの長い投球となった。対戦27人中、3ボールまで進んだのが8人と大変多く、慎重に行きすぎるあまりにストライク先行の組み立てもままならず、という状況だったものの、得点圏での9打席の対決で許したヒットは坂の適時打1本のみと、要所を締めた。

打率.352でセリーグ打率ランキング2位につける好調の4番マートンに全く仕事をさせなかった点が、とりわけ大きい。3打席のうち2打席が得点圏での対決になったが、いずれも三振に討ち取ってみせた。1回1死2,1塁での初対決では、嶋が要求したコースへ投げ切ることがなかなかできなかったものの、内角に大きくすっぽ抜けた球が2球あり、この2球が結果として効果を発揮したのだろう、ラストはアウトコース速球に反応できずの見逃し三振に討ち取った。

球種別では、看板球のカーブが前回に引き続いてかんばしくなかったものの、足を引っ張る存在にもなっていたスライダー、ここまでなかなか機能しなかったフォーク、この2球種が代わりに威力を発揮したことで、6回1失点の結果につながったと言えそうだ。

これで7試合投げてクオリティスタートは2個。QS率28.6%としている。


■阪神 能見篤史 球種別 投球詳細
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先制点へつないでみせた嶋の四球出塁

8回、打者28人、96球(1回当たり12.00、1人当たり3.43)、被安打3、被本塁打1、奪三振6、与四球2、失点2、自責点2。

3回ジョーンズのショート併殺打を皮切りに打者16人連続アウト。4回以降は5イニング連続の三者凡退と、イヌワシ打線は完璧に能見に封じ込められてしまう結果となった。連続アウトを喫した打者16人中、外野に打球を飛ばしたのが7回中島の右飛という1点だけ捉えてみても、楽天の各打者が満足なスイングをさせてもらえなかった実態を分かっていただけるのでは?と思う。

そんな中、能見のワイルドピッチで先制点を頂いた2回のあのシーンは大きかった。中でも1塁に歩いて満塁にしてみせた嶋の四球出塁が大きかったのでは?と思うのだ。

2回2死2,1塁で打席は嶋。藤井彰─能見の虎バッテリーは嶋の内角を執拗に攻めてきた。6球全てがインコースへの投球だった。しかも大半がストライク判定の可能性もあった厳しい所。この投球を嶋はバットを出すことなく、みきわめたのだ。追い込まれていたからファウルで逃げなければならない場面だったが、手を出すことなく、際どい攻めを見定めてみせたのだ。

初回、永井による鳥谷への投球、外角の際どい所がボール判定になったシーンがあり、今日の球審・石山はコースに辛めの判定だったかな?という状況だった。このことも嶋の頭の中に入っていたのかもしれない。あまりにも厳しいコースを突かれたため手が出せなかったという要素もあったのだろうが、と同時に、見極めた部分もあったのかもしれない。

【終】

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いつも楽しく拝読しております

こちらでは初めましてでしょうか。哲です。
青山、確かに甘めの球が多かったですね。
永井はマートンの時だけやたらええ球が行ってましたね。不思議な投手です(笑。

つじつまあわせ?

一軍復帰おめでとうございます。

嶋へのインローですが、あのコースは球審は
4回ぐらいまで、頑として取りませんでしたね。

永井も能見も不満そうでした。
両軍の得点にからむ四球になり、結果的には公平でしたが
審判がゲームを作っちゃいかんでしょ。

Re: いつも楽しく拝読しております

哲さん、

> こちらでは初めましてでしょうか。哲です。

こちらこそTwitterではお世話になっています。

> 青山、確かに甘めの球が多かったですね。
> 永井はマートンの時だけやたらええ球が行ってましたね。不思議な投手です(笑。

確かにそうでした。マートンへのフォークはなぜだか絶品でした。ストライクからボールへ、落差もかなりありました。マートンで切ることができたのが、粘投の要因でしょうね。

Re: つじつまあわせ?

ざっぷすさん

> 一軍復帰おめでとうございます。

ありがとうございます。2軍で英気を養って、只今帰還しました。

> 両軍の得点にからむ四球になり、結果的には公平でしたが
> 審判がゲームを作っちゃいかんでしょ。

おっしゃるとおり!
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