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【試合評】 2013年6月3日(月) ○楽天イーグルス2x-1中日。延長11回裏、歓喜の輪。嶋基宏、プロ2本目のサヨナラ打

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延長11回裏、歓喜の輪

前夜に続き、この試合も初回に綺麗な先制劇となった。

田中が立ち上がり1死2塁のピンチをしのいだ直後の攻撃になった。1番・松井が右前へ弾き返し出塁すると(これで初回先頭打者打率36打数10安打の.278へ)、前夜と同じく藤田が送っって、得点圏で中軸という場面。3番・聖澤こそ凡退したものの、この試合決めたのは4番・AJだった。相手先発ブラッドリー高めの投球をバット一閃。左中間を見事に割る二塁打で、松井が悠々先制のホームを踏んでいる。

しかし、両軍のスコアボードが動いたのは1回裏だけ。

8回まで交互にゼロが並ぶ展開。田中はイニング先頭打者を出塁させピンチを招くことしばしばも、要所を締める投球。一方、イヌワシ打線は尻上がりに調子を上げたブラッドリーの前に快音途絶えがちになり、4回以降7回まで得点圏に走者を送りこむことができない状況。

このまま2試合連続のスミ1勝利になるのか?!

そう思われた9回表。ここまで省エネ投球でイニングを消化してきた田中が、恐竜打線の餌食となった。

3番・森野から始まるクリーンアップに長短打の3連打攻勢を浴び1失点。試合は振り出しに戻り、なおも無死3,2塁という場面でバッターボックスは1打席目に田中からヒットを打っていた山崎武司。ボール先行し最後は3-1から敬遠気味の四球で歩かせて、無死満塁の窮地を迎えていた。

一般に無死満塁で得点・失点する確率は80%超とされている。少なくとも1点は覚悟しなければならない場面だった。

しかし、田中が気迫の投球。藤井、堂上直にはスプリットで空振り三振に取る。バットに球を当てさせなければ事件は発生しないという2者連続の圧投をみせると、ラスト小田はファーストゴロに打ち取って、試合の勝敗を分ける絶体絶命の難所を切り抜けてみせた。

試合はそのまま今季2度目の延長戦へ。

10回からラズナーが2イニングを零封すると、決めたのは11回裏、楽天だった。

相手の2四球に失策(1死1塁で森山の捕前バントを小田が2塁悪送球でオールセーフ)も絡んで1死満塁、バッターボックスは打点マシーンの嶋基宏。

9回2死2,1塁サヨナラの場面で空振り三振に倒れていた選手会長は「前の打席でみなさん期待している所で三振してしまっていましたので、最後は自分が決めようと思い立ちました」という気概で燃えていた。打席に向かう前、星野監督が直接訓示。何を言われたのか「よく覚えていないです」としながらも、この一言も気持ちを奮い立たせる要素になった。

中日六番手・武藤に3球目で1-2と追い込まれてしまったが、ここからが嶋の真骨頂である。

球を手元までひきつけて、しっかり見定め、ボール球には手を出さず、クサい球やストライクをファウルでカットしていく。2ストライク以降ファウルを3本打つなど、カウントを3-2に戻してのラスト9球目が歓喜の一球となった。

武藤が投じたストライクゾーンへの速球を弾き返した当たりが外野へ痛烈に抜けていく、楽天今季初のサヨナラ勝利!

一気に湧きあがるKスタで嶋はナインにもみくちゃにされた後、今季4度目の本拠地お立ち台に登っている。

嶋基宏のサヨナラ打は、プロ初のサヨナラ打となった2010年5/29広島戦(○E3x-2C)以来、2本目の快挙となった。

これでチーム成績は51試合29勝22敗の貯金7。西武が敗れたため2位浮上となった。ゲーム差は1位・ロッテと3.0、3位・西武とゲーム差なし、4位・ソフトバンクと2.0、5位・オリックスと3.5、6位・日本ハムと7.5となっている。交流戦生成は16試合11勝5敗で首位をガッチリ。2位・ロッテとのゲーム差は0.5、1位から6位までパリーグが占める状態は変わらない。

なお、各種戦績は下記のように推移している。

◎直近10試合=7勝3敗
◎Kスタ戦績=25試合15勝10敗
◎ナイター戦績=31試合21勝10敗
◎延長戦=2試合1勝1敗
◎サヨナラ試合=3試合1勝2敗
◎1点差試合=12試合8勝4敗

両軍のスターティングラインアップ

中日=1番・大島(中)、2番・井端(遊)、3番・森野(一)、4番・ルナ(三)、5番・和田(左)、6番・山崎(指)、7番・藤井(右)、8番・堂上直(二)、9番・松井(捕)、先発・ブラッドリー(右投)

楽天=1番・松井(遊)、2番・藤田(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・銀次(一)、7番・島内(左)、8番・嶋(捕)、9番・鉄平(右)、先発・田中(右投)


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楽天投手陣、今季2度目。無死満塁の危機脱出劇

前回は4/4オリックス戦(●E2-13Bs)。既に大量点差をつけられ試合の趨勢には影響のない8回だった。このときは加藤大が自作自演。2四球1安打で無死満塁のピンチを自ら招くと、竹原を遊飛、糸井を一併殺打に討ち取った。

AJと嶋のストライクカウント別の打撃成績

ここでは、初回先制打を放ったジョーンズと、サヨナラ打を決めた嶋基宏の、ストライクカウント別、初球、フルカウント時の打撃成績を確認してみたい。

■ジョーンズ 2013年 ストライクカウント別 打撃成績
※2013年6/3終了時


初回2死2塁、アウトコースに連続して投げ込まれ、見逃しストライク、ファウルと僅か2球で0-2と追い込まれてしまったAJ。しかし、3球目、相手バッテリーがその後の布石にしたかった高め釣り球を左中間へ打ち返し、先制の二塁打にしてみせた。

実はこの一撃、ジョーンズが0-2から放った初の長打になっている。

上記表のとおり、AJも御多分に漏れず、2ストライク以降の打率が.190と低くなっている。しかし、長打の数だけみれば2ストライク時が二塁打4本、本塁打4本、合計8本と最も多い。中でもフルカウント時の長打が6本と2ストライク以降で長打が出る場合は、3-2からの一撃が多い傾向を示していた。

この試合は3-2ではなく0-2から出ていた。確かに球は中途半端に甘い高さだったかもしれないが、AJがいかに集中していたかを表す二塁打になったかと思うのだ。

AJの談話「前回やられた真っ直ぐを狙っていた。2球目までいいとろに決まっていたけど3球目に高めに浮いてきたね。少し詰まったけど稼頭央さんが返ってこれてよかったよ」

もう少し上記表を眺めてみよう。カウントが浅い段階でのスイング率は低いと言えそうだ。特に初球カーブは全くといっていいほどバットを振ってこない。ここまで相手投手は40球カーブを投げてきたが、そのうち打ちにいったのは4/6ロッテ戦の2回、渡辺俊介の投じる96キロカーブを打ち損じてショートへのポップフライに倒れたこの1度だけである。

以前、解説席に座っていた草野大輔氏がこのことについて興味深い発言をしていた。AJは自分はスラッガーだから初球のカーブは振らないと決めているというような趣旨だった。恐らく、AJなりの美学であえて初球カーブを狙わないと決めているのかもしれない。初球カーブの後の2球目もバットを振ってくることなく、みるケースが多いようだ。

開幕直後、AJのフルカウント伝説があった。4/10日本ハム戦の1回1打席目の四球は開幕からフルカウント10打席連続出塁(エラー出塁含む)となっていた。この試合終了時でもフルカウント打率は.310、出塁率に至っては.630(少し前まで.500だったからさらに上昇!)、OPSは驚きの1.423である。AJは追い込まれると打率が.190と三流打者に成り下がるものの、そんな中でもフルカウントでは本来の姿をみせてくれていると言えそうだ。


■嶋基宏 2013年 ストライクカウント別 打撃成績
※2013年6/3終了時
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AJがフルカウントに強いなら、嶋も負けてはいない。フルカウント以外の2ストライク打率(9回2死2,1塁の空三振が該当する)では.145と低迷する嶋も、フルカウントでは17打数7安打の.412、出塁率も.615を記録しているのだ。最後の最後、寒気の結果になったのは、1-2からボールを2個しっかり見定めたことが大きかった。特に2-2からの5球目。アウトコース低めいっぱいに見えた武藤の素晴らしいストレートだった。手が上がってもおかしくない球をしっかり腰を落としながら見切った点が、その後の結果を分けたと言える。

楽天の中でも1,2を争う粘り適性を持つ嶋ならではの面目躍如の打席になったと言えそうだ。

AJと比べて2ストライク以降のスイング率が高いのは、ファウルで粘っているからなのだろう。ここまでの主な選手の2ストライク以降のファウル数を確認してみよう。

下記のようになった。嶋の67は、聖澤の78、松井の73に次ぐチーム3番目の数。しかし、打席数の差異を考慮に入れれば、嶋はチームトップクラスと言えるはずだ。

■主な選手の2ストライク以降ファウル数
※2013年6/3終了時
選手名=2ストライク以降ファウル数/打席数
聖澤諒=78/224
ジョーンズ=60/218
マギー=47/210
松井稼頭央=73/205
嶋基宏=67/195
藤田一也=55/182
鉄平=36/132
銀次=25/129

■楽天 田中将大 球種別 投球詳細
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右打者へのツーシームで思惑通りのゴロ量産体制

9回、打者36人、113球(1回当たり12.56、1人当たり3.14)、被安打8、被本塁打0、奪三振8、与四球2、失点1、自責点1。

《初球36球》ストレート14、ツーシーム4、スライダー13、スプリット4、カーブ1

《2ストライク以降30球》ストレート8、ツーシーム4、スライダー2、スプリット15、チェンジアップ1

最終回に中軸に連打をくらい、追いつかれてしまったという意味で、2012年4/6オリックス戦(△E2-2Bs)を彷彿とさせる投球だった。あのときは2点リードの9回裏2死から4番・李大浩、5番・高橋信、6番・T-岡田、7番・バルディリスにいずれも単打だったが4連打を浴びて2失点で追いつかれてしまった。

その点で言えば、もったいなかったなと言えるものの、内容は上々。ゴロアウトが多く、特に右打者へのツーシームが有効的で、ゴロ量産に一役買っていた。恐竜打線には追い込んでからのスプリットが有効的で、面白いように空振りを誘っていた。

初球の入り方も中盤以降、変化を持たせていた。序盤は左打者、右打者ともにインコースから入るケースが目立ったが、回を重ねるごとにヴァリエーションが増え、狙い球、コースを絞らせない。

特に大島には初打席こそセンター前ヒットを打たれたものの、その後は4の0。うち2つを3球三振で奪っていた。

今季、田中が3球三振に討ち取った例はこの試合を入れて14個を記録。そのうち、同一打者からの3球三振は5/14DeNA戦の中村紀洋以来、2人目である。

■中日 ブラッドリー 球種別 投球詳細
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ストライクを見逃すことが多かったイヌワシ打線

7回、打者27人、88球(1回当たり12.57、1人当たり3.26)、被安打6、被本塁打0、奪三振2、四球1、失点1、自責点1。

見逃しストライク率20.5%は高い。イヌワシ打線がストライクを見逃す頻度が多かったことを示している。さらに、初球ストライク率、3球目2ストライク率も高く、早い段階でストライク先行で追い込まれていたことを表している。


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