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いまだ左対左を信じる楽天・星野監督と佐藤コーチ。その頑固指数を調べてみた!!

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いまだ左対左を信じる楽天・星野監督と佐藤コーチ

一昨日の5/26広島2回戦、スコア2-3の1点ビハインドの6回のできごとでした。

永井が赤ヘルの2番・菊池に四球ワイルドピッチを与え、1死2塁。得点圏に走者を背負い、バッターボックスに左打者の丸佳浩を迎えたところで、楽天ベンチが動きました。

左打者には左投手を!ということで、二番手として登板したのが金刃。ところが、この試合の勝敗を大きく左右する2ラン・ショットを浴びてしまうことになるのです。

金刃が丸に2ランを打たれた時、なぜ星野監督、佐藤投手コーチは「左対左」にこだわるのだろう?と思ったファンは多かったはず。

ということで、今回、バッターボックスに左打者を迎えた時の継投を調べてみることにしました。


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例えば、先頭打者が左打者から始まるイニングで、アタマから右投の救援投手が登板することは、実はよくあることなのです。それは当然で、9回1イニングを任せられる抑えは、対戦打者の左右に関係なくマウンドに登ります。抑えにつなぐセットアッパーも同様でしょう。

ということで、ここで調べるのは、イニングの途中で左打者をバッターボックスに迎えた時、星野監督、佐藤コーチが右投手を起用した数になります。

右打者を打席に迎えた時、楽天が右投手へスイッチ、それをみた敵軍ベンチが代打で左打者を送り込み、結果的に左打者vs右投手になった事例はよくあるのですが、このケースはここでは対象外になります。

イニング先頭打者に本塁打を浴びた直後、左打ちの次打者を打席を迎えた時、右投手が継投で出て行った例は調べることができていません。(私の記録では、最初の対戦打者の塁状況の集計はあるものの、イニング先頭打者かどうか?の集計は取っていないのです)

ということで、イニング途中で左打者を打席に迎えた時、楽天ベンチが左投手ではなく右投手を送り出した事例は、下記のようになりました。


2011年

◎5/10日本ハム戦(●E0-2F)、2点を追う9回表2死2,1塁、田中賢介で美馬
◎5/17巨人戦(●E3-4G)、1点リードの8回表無死1塁、円谷英俊で美馬
◎5/21ヤクルト戦(○E3x-2S)、同点の9回表2死2,1塁、三輪正義でスパイアー
◎8/4西武戦(○E12-6L)、3点リードの4回表1死2,1塁、原拓也で小山
◎8/19ソフトバンク戦(●E1-4H)、2点ビハインドの3回裏2死2塁、長谷川勇也で土屋
◎8/25日本ハム戦(○E2-1F)、1点リードの8回裏1死走者なし、スケールズで青山
◎9/14オリックス戦(○E-Bs)、1点リードの2回2死2塁、李スンヨプでスパイアー


2011年は7例ありました。1つずつ詳細に見ていきたいと思います。

5/10日本ハム戦は岩隈とダルビッシュの投げ合い。9回表ピンチを迎えながらも岩隈は田中賢介と対峙していました。3球目を投げ終えた後、身体に違和感を訴えて緊急降板。田中の4球目から非常事態で登板したのが美馬でした。

5/21ヤクルト戦では1点リードした9回表、楽天は抑え候補として獲得したサンチェスをアタマから起用します。2登板で炎上していたもののチャンスを与える決定を下しました。ところがピンチを作って同点とされ、なおも2死2,1塁の窮地。打席は左の三輪を迎えた場面。ここでベンチは開幕以来、抑えを務めてきたスパイアーを火消しに向かわせました。スパイアーは、直後の裏の味方サヨナラ勝利を呼び込む好投をみせて、三輪をゴロアウトで討ち取りました。

8/4西武戦の4回に登板した小山は、先発・川井が3本の長短打で3点目を失ったところで、火消しに向かいました。次打者は左打ちの原でしたが、この場合、ベンチの視線は原ではなく、原以降の3番・中島、4番・中村に向けられています。右の好打者、強打者を封じ込めるには、小山の力強い投球で抑え込むのがベストと考えたのでしょう。そのための小山起用だったかと思います。

8/19ソフトバンク戦で左の長谷川勇也を迎えた所で登板した土屋は、序盤3回にマウンドに向かっています。先発・藤原が3回途中に左肘を痛めて負傷降板。土屋はロングリリーフ役としてスクランブル登板、2回1/3をゼロで抑えて見事に試合の立て直しをしました。

8/25日本ハム戦はヒメネス対ダルビッシュの先発でした。苦戦が考えられましたが予想外にヒメネスが6回1失点の好投をみせます。1-1の同点で迎えた7回以降、楽天は川岸以下6人のブルペンリレー。8回表に楽天が相手のタイムリーエラーで1点を勝ち越しました。その直後の裏、1死走者なし、打者はスケールズの場面で青山は登板しています。この試合、既に佐竹、片山を起用していましたし(恐らく)左の中継ぎはベンチに残されていない状態でした。また、スケールズは両打ちのため、左投手をぶつける意義もありません。さらに前述のようにほぼ1人1殺のようなリレーでしたから、ここで青山が登板するのは、なんら違和感はありません。

9/14オリックス戦(○E-Bs)でのスパイアーは、先発・井坂が3回に1安打1死球1失策で2死満塁のピンチを抱え、さらにバルディリスに走者一掃の二塁打を打たれてノックアウトとなった後、二番手としてマウンドに向かいました。前半戦は抑えを務めたスパイアーはその後精彩を欠きファーム落ち。戻ってきたこの時期は重要所での起用はなく、こういったロングマンでの起用や点差が開いた時の登板が主でした。

こうしてみてくると、7例のうち6例は、先発が序盤にKOや負傷降板したり、元々の抑えを出さずお試しで使った投手が炎上し慌てて登板させたなど「何かしらの事情があって右投手を出していた」と言えるのです。

左打者に右投手をぶつけて抑える!という明確な意思を感じるのは、5/17巨人戦の美馬だけと言えそうなのです。この試合、イニングまたぎの青山が先頭打者に死球を与え、無死1塁で美馬は登板しました。巨人打線が円谷、紺田、藤村と左が続いていくシチュエーションでしたが、美馬が登板、しっかり後続を凡退させています。

次に2012年を確認してみたいと思います。


2012年

◎5/17広島戦(●E1-4C)、1点リードの2回無死満塁、松山竜平で加藤大
◎6/11DeNA戦(〇E5-1DeNA)、4点リードの9回1死走者なし、藤田一也でラズナー
◎8/5日本ハム戦(△E3-3F)、同点で迎えた10回2死走者なし、糸井嘉男という所で青山
◎8/9オリックス戦(○E7-4Bs)、5点リードの9回無死満塁、後藤光尊で青山
◎9/1オリックス戦(●E4-7Bs)、5点を追う5回1死走者なし、日高剛で高堀
◎10/4西武戦(△E5-5L)、同点の9回2死3,1塁、大崎雄太朗で高堀


2012年は上記6ケースがありました。1つずつ目を通していきましょう。

5/17広島戦の加藤大は、先発・ヒメネスが堂林の頭部に危険球死球を与えて退場。2回無死満塁の大ピンチで想定外のスクランブル登板となりました。結局、松山に押し出し死球、続く倉にも押し出し四球、2点を失っています。

6/11DeNA戦、先発・美馬が完投ペース。9回も続投しましたが、先頭の筒香にソロ・ショットを被弾します。この後、1死を取って打席に藤田一也を迎えたところで、ラズナーが登板しました。この時期、最終回は青山が務めていましたが、月間MVPを受賞直後から2試合敗戦投手。前の試合も1点リードの8回1死2,1塁で登板するも走者一掃三塁打を浴びるなど、調子を落としていました。そのため、ここは代役で故障から復帰登板したばかりのラズナーが投げています。

8/5日本ハム戦。3-3の同点で迎えた延長戦は10回裏に突入していました。時計の針が3時間30分に迫っていました。先頭の田中賢をイニングまたぎのハウザーが討ち取ると、その後は1人1殺。ラズナーが小谷野を屠ると2死後、糸井のところで抑えの青山が登板。小刻みな継投で時間を稼ぎながら、最後は青山で締めることで、3時間33分、特別ルールで引分けに持ち込んでいます。

この試合、先発は田中。しかし相手に3点を先取される苦しい展開でした。終盤8回にようやく楽天が追いついてみせたという、追う展開の試合。しかも3連戦の1、2戦を連敗で迎えた最終戦です。とにかく負けだけは阻止しなければならない状況でしたから、3時間30分ルールを利用した引分け戦略に持ち込んだということになります。

8/9オリックス戦は5点リードで最終9回表を迎えていました。点差が5点ありましたから、お試しで武藤を使ってみようということに。ところがこれが誤算。武藤が無死満塁のピンチを作り、バッターボックスに3番・後藤以下、相手クリーンアップを迎えるところで、慌てて抑えの青山が登板。2点を失ったものの、どうにか終止符を打つことができています。

9/1オリックス戦の高堀の最初の打者は左打ちの日高でしたが、既に先発ダックワースが炎上し、5点ビハインドの負け展開でした。つまり、敗戦処理として登板したのです。

10/4西武戦。3点リードで9回裏を迎えていた楽天でした。最終回は当然、抑えの青山がいきます。ところが1死後、5本の長短打を集められ、まさかの3失点。なおも2死3,1塁の危機で打席に左の大崎を迎えていました。ここで火消しに出てきたのが、高堀です。この試合、既に左殺しで好活躍が続いていたハウザーは登板済み。恐らく信頼に足る左投手がベンチにいなかったという可能性もありますが、楽天ベンチは登板を重ねるたびに評価をあげてきたラッキーボーイ的な高堀を起用したいという思いのほうが強かったはずです。

というのは、この試合、負けるか引き分けるかすると楽天の4位以下が決定する試合でした。高堀はここまでビハインドの状況で登板して白星3個を手にするなど、試合の流れを変えるラッキーボーイ的な存在でした。そこにかけたという訳です。

こうしてみると2011年と同様、2012年も6例ありましたが5例は、事情があって右投手を出していたと言えそうです。接戦で左を抑えるために右を積極的に用いたのは10/4西武戦の高堀だけと言えると思います。

さて、最後に2013年です。


2013年

◎4/5ロッテ戦(○E-M)、12点リードの9回2死満塁、鈴木大地で菊池
◎4/8ロッテ戦(●E-M)、4点を追いかける6回1死満塁、根元俊一で加藤大


ここまで2例を記録しています。いずれもまとまった点差が開いた状況、接戦ではありませんでした。菊池はお試し起用、加藤大は敗戦処理といえそうです。



ということで、星野監督が楽天の監督に就任して以降、接戦時にイニング途中で左打者を迎えた時の継投は、9割9分が左投手起用と言えると思います。右投手起用の事例は上記でみてきたように、2011年5/17巨人戦の美馬と2012年10/4西武戦の高堀の2例だけなのですから。

ところで、少しでも目が肥えてくると、左投手は左打者に決して強いというわけではないということがすぐに分かるかと思います。

実際、報道ステーションの解説でも知られる工藤公康氏も、新著『野球のプレーに、「偶然」はない ~テレビ中継・球場で観戦を楽しむ29の視点~』で、左打者に強い左投手の条件として、

「角度」+「武器」となる球種
特徴がなければ左対左でも通用しない


と紹介しています。

楽天戦の解説を務めることも多い杉山賢人さんも、現役時代、左投手として左打者と対峙した時の経験談を踏まえ、ストライクゾーンが半分になるような感じで左打者のほうが投げづらかった、としばしば口にされています。

それでは、なぜ、現場は左対左にこだわるのでしょうか?

ざっと考えられるのは、下記の2点ぐらいでしょうか。

左打者に右投手をぶつけて打たれた場合は責任が監督に向かいますが、左対左で打たれた場合は策を施したと見られる監督は言い訳はできるであろうこと。

左には左を!と決めることで、救援陣がある程度、状況を読みながらブルペン準備ができるであろうこと。

このくらいでしょうか。

このように調べてみると、左対左にこだわるな!!と主張するのが、なんだかむなしくなってくる結果になったわけではありますが、はたして、星野監督は金刃の処遇を、左の救援投手陣の再整備をどうしていくのか?これからもウォッチしていきたいと思います。



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