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【試合評】 2013年5月17日(金) ●楽天イーグルス3-4X中日。「絶対に打ってやろうと思いました」。執念を見せた永遠の狗鷲大砲、自身7度目のサヨナラ打

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9回1死3,2塁、剣が峰のナゴヤドーム

ナゴヤドームは、剣が峰を迎えていた。

9回表、マウンド上は青山。7回表に代打の代打、銀次の逆転2ランで1点を勝ち越した楽天は、逃げ切り戦略に入っていた。8回をラズナーでしのぐと、最終回はこの人が終止符を打ち、交流戦3連勝を飾るはずだった。

ところがだ。今夜のハイライトはここからだった。

青山が谷繁、井端に連打を浴び、無死2,1塁のピンチ。代打・藤井に送りバントを決められ、1死3,2塁。三走(は代走・岩崎恭)の生還を許せば試合は振り出しに、二走にホームを踏まれればサヨナラ負けという場面だった。

9番・投手の三瀬に代わって代打コールされたのは、永遠の狗鷲大砲、山崎武司。

1塁は空いていた。山崎を歩かせ、大島との勝負を選択するプランもあったはずだが、楽天ベンチはバッテリーに勝負を指示する。

カウント1-0からの2球目、結果球は山崎武司の内角を突くシュートだった。

お立ち台で「普段は打てないんですけどね」と山崎自身も認める青山の投球。

しかし、プロ27年目のベテラン打者は古巣との対決に、ひときわ燃えていた。

「絶対に打ってやろうと思いました」

「情けないです。あそこまで打たれたのだから、(投げた球は)多分、中です」

青山の敗戦の弁にあるように、インコースを狙った投球が少し中に入ってしまったか。

振り抜いた当たりは、サードのマギー上空をライナーで越え、左翼線を切り裂く一撃に。転々と転がった打球はフェンスに到達。走者2名が悠々生還。自身7度目のサヨナラ打は、楽天ファンに山崎武司健在なり!をアピールする一打となった。

これでチーム成績は38試合20勝18敗の貯金2。ゲーム差は1位・ロッテと2.5、2位・西武と2.0、3位・ソフトバンクと2.0、最下位・日本ハムと5.5となった。

5月月間成績は13試合9勝4敗、交流戦は3試合2勝1敗、21試合11勝10敗、1点差ゲーム6試合3勝3敗、相手先発左投手14試合5勝9敗としている。

両軍のスターティングラインアップ

楽天=1番・松井(遊)、2番・藤田(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(一)、5番・マギー(三)、6番・嶋(捕)、7番・島内(左)、8番・鉄平(右)、9番・美馬(右投)

中日=1番・大島(中)、2番・荒木(二)、3番・クラーク(一)、4番・ルナ(三)、5番・和田(左)、6番・谷繁(捕)、7番・井端(遊)、8番・平田(右)、9番・大野(左投)



■中日戦 全試合履歴


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楽天ベンチはなぜあの場面で勝負にいったのか?

9回1死3,2塁、代打は山崎武司の状況である。あの場面、楽天のベンチは敬遠策ではなかった。勝負せよ!と伝えたのか、クサい所を攻めてカウントを悪くしたら歩かせてもよいという指示だったのかは、外から見ている分には知ることができない。しかし、どちらにせよ、敬遠策ではなかったことは、はっきりしているのだ。

それにしても、なぜあの場面で敬遠策を取らなかったのだろう?  

私には指揮官が少なからず意固地になっていたのでは?と思えてならない。約1年7カ月前、自らの手で山崎に「引導」を渡したあの決断が正しかったことを、ナゴヤの地で、勝敗を分ける場面で証明してみせたかったのでは?と思えてならないのだ。

もう1度、状況を整理してみよう。サヨナラの走者が既に2塁にいる状況だった。山崎を歩かせて1塁を埋めたとしても、ピンチの度合いは変わらなかったはずだ。かえって、塁が埋まることで、どの塁でも封殺を取ることができ、守りやすくなるメリットがあった。

塁を埋めて守っていれば、次打者・大島を併殺網にかけてゲームセットという状況も考えられた。日本スポーツ企画出版社『2013プロ野球オール写真選手名鑑』によると、大島はセリーグを代表するゴロ打ち打者である。全打球に占めるゴロの割合、昨年のリーグ平均47.7%に対し、大島の値は57.8%を示していた。ゴロを打たせる配球や投球に徹しなくても、高い確率でゴロを打ってくれそうな「期待のできる打者」だったのだ。

山崎武司、自身7度目のサヨナラタイムリー

この人に打たれたとあっては、仕方がない。いや、1年でも1試合でも多く現役を続けてもらいたい立場から言えば、かえって朗報かもしれない。

プロ27年目45歳シーズンを迎える今季は、ラストイヤーになるのでは?と、半ば観念していた。

というのも、オープン戦でも打率が低迷、シーズン入ってからもなかなか結果が出ず、4/8に7打数1安打の.143で早々に登録抹消となっていたからだ。

交流戦に照準を合わせるため下でコンディション調整をおこなうと報道されていたが、このまま1軍昇格もなくシーズンを終えてしまう可能性もあるのでは?と大変心配していた。

下記に2軍での試合別打撃成績を調べてみた。2軍でのスタメン起用が増えていった4月下旬以降、ヒットが出る試合が増えているのが確認できる。交流戦に合わせてしっかり調整をしていたのだ。

下で身体を3キロ絞ってきたという山崎は、交流戦前の5/12に再び1軍登録。

すると直後の5/14日本ハム戦、さっそくバットでチームの勝利に貢献。右翼フェンス直撃の値千金の同点打はセリーグ最年長三塁打となり、試合後、お立ち台にも登った。

そして、今夜のサヨナラ劇だ。イーグルスの試合で、あの饒舌な山崎節を再び聞くことができたのも、朗報となった。


■中日 山崎武司 2軍 試合別 打撃成績
20130517DATA10.jpg

青山浩二、2度あることは3度ある...

一方、打たれた青山が心配だ。これで抑え失敗は4/6ソフトバンク戦、5/12ロッテ戦に続く今季3度目。3登板連続2失点。今後の抑えを含めた青山の起用をどうするのか?に注目が集まりそうだが、どうやら指揮官は青山に任せるようだ。

星野監督「クローザーが(犠打をのぞけば)1アウトも取れない。野球を分かっていない。(青山は3試合連続失点だが)他にいない」

青山が立ち直ってくれることを信じつつも、万が一というときには、ラズナーを抑えに戻せばよいのでは?と思っているため、クローザーについては、あまり心配していない。

それにしても、中日戦でのサヨナラ負けは楽天球団史上これで3度目となったが、はからずも3試合全て青山が敗戦投手となっている.... (←Twitterのフォロワーさんに教えていただきました)

2009年5/28●E1-2XD・・・1-1の同点で迎えた延長10回、2死走者なしから和田に右翼席へサヨナラホームラン
2012年6/8●E2-3XD・・・9回1死2塁から和田に左中間へ逆転のサヨナラ2ラン
2013年5/17●E3-4XD・・・9回1死3,2塁から山崎に逆転の2点サヨナラ打


■楽天 美馬学 球種別 投球詳細
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美馬、獲得アウト18個中、14個をゴロで取る!

6回、打者25人、90球(1回当たり15.00、1人当たり3.60)、被安打6、被本塁打1、奪三振1、与四死球(四3死1)、失点2、自責点2。

クラークに浴びた2ランが、いやはやなんとももったいない被弾になってしまったな・・・ そう思う一方、ピンチがありつつも6回2失点だから、先発投手として求められた仕事はしっかりこなすことができたと言える。

要所を、持ち味である併殺打を3本打たせてしのぐことができた点も大きかった。

獲得アウト18個中、併殺含む14個をゴロで奪っていた点もさることながら、打たれたシングルヒット3本は全てゴロとなっており、ゴロを打たせて取っていくという合格点の投球はできていたのでは?とみる。


■中日 大野雄大 球種別 投球詳細
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イヌワシ打線、制球難の大野の荒れ球が手を焼いた?!

6回、打者23人、100球(1回当たり16.67、1人当たり4.35)、被安打2、奪三振3、与四球4、失点1、自責点1。

一方、立ち上がりから制球がままならず、早い段階で攻略可能なのでは?と思われたのが、中日の先発・大野である。とにかく変化球でストライクが取れないという場面が序盤目立った。

だが、終わってみれば6回2安打止まり。浅いカウントから積極的に打っていくべきか? ボール球も多かった投球をみきわめ四球出塁も視野に入れるのか? この狭間でどっちつかずになってしまったフシは高そうだ。



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初めてコメントさせていただきます。ロッテ戦でもカウント1-2から打たれたように今の青山は「くさいところで」が出来ないようですね。
個人的には青山の売りは絶対的に抑える能力ではなく去年の6連セーブのようにタフさだと思いますので
どうやら3連投しない方針のラズナーを最後に回して小山ともども「とりあえず青山」で登板数を重ねて行けば良さを発揮できると思ってます

No title

山崎勝負は間違ってはいないと思います。
昨年の成績を考えれば山崎は引退すべき選手で、大島は最多安打に近い選手です。
はっきり両者の力量に差がありますし、山崎が三振の多い右打者であることを考えれば勝負したいところでしょう。

Re: タイトルなし



ハチさん

こんにちは。コメントを残して頂き、ありがとうございます。

> ロッテ戦でもカウント1-2から打たれたように今の青山は「くさいところで」が出来ないようですね。

そうですね。今季は追い込んでからの投球が甘く入ることが多く、その甘い球を痛打されています。

2ストライク以降の被打率を確認してみますと、当ブログ調査で、

2012年=120打数20安打の.167
2013年=34打数9安打の.265

1割も悪化していました。

> 個人的には青山の売りは絶対的に抑える能力ではなく去年の6連セーブのようにタフさだと思いますので
> どうやら3連投しない方針のラズナーを最後に回して小山ともども「とりあえず青山」で登板数を重ねて行けば良さを発揮できると思ってます

抑えの役から青山を解くという選択肢はあっても、青山を使わないという選択肢はないはずですから、次回登板はなんとかキュッとした投球をみせてほしいと願っています。せっかく、救援陣も落ち着いてきたかな?と思われた矢先のできごとになりましたから、少々、苦い味にはなっちゃいましたけど。

Re: No title


京太郎さん

確かに大島と比べた時、山崎は穴の多い打者であることは間違いのないでしょうね。どちらと勝負にいっても、それぞれメリット、デメリットがありますから、難しい判断だったのかもしれませんが。

> 山崎勝負は間違ってはいないと思います。
> 昨年の成績を考えれば山崎は引退すべき選手で、大島は最多安打に近い選手です。
> はっきり両者の力量に差がありますし、山崎が三振の多い右打者であることを考えれば勝負したいところでしょう。
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