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【記録】 ホットゾーンを調査せよ!~~楽天イーグルス主要打者2013年ゾーン・コース打率。聖澤、ジョーンズ、マギー、松井、嶋、藤田 (5/6データ)

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こんばんは。@eagleshibakawa です。

このタイミングで、楽天イーグルス主要打者のゾーン・コース打率を確認してみたいと思います。

本エントリーでは打席数が100を越えている、聖澤、ジョーンズ、マギー、松井、嶋、藤田の6人をチェックしていきます。

それでは、さっそく!


■聖澤諒
打率.279、122打数34安打、21三振、1本塁打
20130507ZONEAVE01.jpg


昨年のロケットスタートとは一転、今年はスロースターターとなりました。開幕直後は快音が途切れがちで心配されましたがようやくここへきて7試合連続安打をマーク。打撃の調子を上げてきました。好調の理由について聖澤は羽村亜美さんの取材に対し、「ピッチャーとの呼吸が合わせられるようになった」と語ったそうです。自身だけでなく対戦相手のことも考えられるようになった。視野を広く持つ余裕が生まれたのでしょう。

上のゾーン・コース打率に目を移してみましょう。レギュラーを取った2010年以降、聖澤のホットゾーンは赤線枠内で囲んだ、ストライクゾーン外角高め、外角中段です。ここで多くのヒットを量産してきました。

ところが、今年はこのコース、ここまで.222、.241。合計では38打数9安打の.237。打率3割を切っています。一方、真中から内角の身体に近いコースで打率3割超えを記録している箇所が目立ちます。

この変化はWBCで立浪打撃コーチの指摘を受けて改造した新・打撃フォームによる影響なのかもしれません。


■アンドリュー・ジョーンズ
打率.233、103打数24安打、34三振、5本塁打



他球団の手元にもデータが集まりつつあるその影響なのか、5月に入り17打数2安打と快音が途絶えがちのAJ。しかし、選球眼の良さに驚かされる打席が続いています。四球27個は西武・栗山の29個に続く2位。27個のうち1度もバットを振らずに1塁へ歩いた回数12回を残ります。安打以外の出塁率を表すIsoDでは脅威の.161。もちろん、規定打席到達者内でトップを記録しています。

ゾーン打率を確認してみましょう。高低別で明暗くっきり分かれるかたちとなりました。

ストライクゾーンの高めや中段で結果を出しているのに対し、赤線で囲った部分、低めゾーンでは合計37打数3安打の.081と厳しい数字になっています。ここでは13本の打球を打っていますが、そのうち9本がゴロになっています。相手投手はとにかく球を低めに集める! これが鉄則になってきますし、逆にAJはここの球を上手くファウル等で逃れて、高めに甘く入ってきた球をいかに1球で仕留められるか?の攻防だと思います。

上の図の最下段、低めボールゾーンでは20打数0安打の18三振という結果になりました。三振が随分と目立つ印象です。AJも人の子、低めストライクからボールゾーンへと曲がる変化球には手を焼いている様子が伺えます。このゾーンに苦しむのは何も外国人選手ばかりではなく、日本人も同じなのですが、スラッガーで4番だと期待が大きい分、ファンに強い印象を与えるのでしょう。

このゾーンに投げ込まれた球数に対し、バットを振りにいった回数、その割合を調べてみました。AJは投げ込まれた157球に対し40球でバットを振りにいきました。スイング率25.5%です。この率は果たして多いのか?少ないのか? 参考までに昨年のテレーロとフェルナンデスの値も確認してみます。テレーロのスイング率は41.3%、フェルナンデスは25.6%。

ここ最近は特に低めの誘い球に苦しんでいる様子を受けるAJですが、トータルでみれば、テレーロよりブンブン振っているわけではないことが数字上でも確認できます。NPBで複数球団を渡り歩き、結果を出してきたフェルナンデスのそれに近い。やはり、1年目にしてこれですから、選球眼は屈指と言えるのです。今は若干の焦りが打撃の調子を崩し、球を迎えにいってしまっている状態なのでしょうね。


■ケーシー・マギー
打率.349、106打数37安打、24三振、6本塁打
20130507ZONEAVE03.jpg


25試合まで打率4割をキープしました。打率では西武・ヘルマンに1位を譲るかたちになっているものの、OPSでは唯一1割超えの1.024で堂々のリーグ1位です。この人がここまで活躍するとは、しっかり予想できたファンはどのくらいいるのでしょう? ほんとに素晴らしい槍働きで、バットだけではなく守備も上々。長打力もあって守備が上手いリックさんという印象を受けるのです。

5月に入り、5試合連続安打なしと苦しんだマギーですが、昨日は初回にAJとの見事なアベックホームラン。ここまでの発言をみるにマギーは心底AJをリスペクトしているようで、AJが打つとマギーも打つ、AJが歩くとマギーも歩くというシナジー効果をみせてくれています。

ゾーン打率を確認してみましょう。真中から内角にかけて、身体に近いコースで滅法強さを発揮しているのが一目瞭然ですね。一方、水色が目立つ外角は苦手なのかな?と思いがちですが、いやいや、そうではありません。

打率.182を記録するストライクゾーン外角高めを中心としたボールゾーンを含めた外角高め。赤線で囲った部分になります。合計15打数4安打の.267を記録していますが、凡打になった打球でも外野後方を襲う飛球が3本。ウォーニングゾーン手前までが1本、フェンスぎりぎりが2本と大飛球を記録しているのです。そのため、決して苦手という訳ではなく、快飛球がたまたま相手外野手のグラブに収まっているだけ、とみています。


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■松井稼頭央
〔右打席〕打率.235、34打数8安打、5三振、1本塁打
20130507ZONEAVE04.jpg


やっぱり、この人の存在は非常に大きいですね。改めて感じさせてくれるシーズンになっています。ただ4/18ソフトバンク戦から3試合、腰の張りということで3試合休養ということもありました。腰痛との戦いは今後も続くものと思われ、いかにして疲労を溜めずに起用することができるか?が、首脳陣の腕の見せどころになっているかと思います。

松井は元々右打ちで、そこからスイッチヒッターになったわけですが、日本球界復帰後では右打ちより左打ちのほうが好結果のときが多い印象を受けます。今シーズンも右打席では.235と率が低迷しています。

ゾーン打率に目を移してみましょう。サンプル数が少ないながらも、真中のコースと内角低め寄りの低めで好結果。一方、内角中段とアウトコース全般で結果が出ていない状況となりました。

必見は赤線で囲った部分。合計9打数4安打の.444。ローボールヒッターの面目躍如で、ここのゾーンで二塁打1本、三塁打1本、本塁打1本を記録。右打席で放った長打4本のうち3本をここで放っているのです。

次に左打席にいきましょう。


〔左打席〕打率.280、75打数21安打、11三振、3本塁打
20130507ZONEAVE5.jpg


こちらは一転、今シーズンは高め打ちで結果を残しています。右打席でみせたほどのローボールヒッターぶりは左打席ではまだお披露目していない、と言えそうです。

低球を測ったようにバットの芯に当てて、矢のようなラインドライヴの打球を外野へ飛ばしていくのが松井の真骨頂ですが、ここまで低めゾーン(上記図ヨコ分割した時の上から4番目、5番目)の打球は64.3%がゴロになっていました。

松井といえば、NPB復帰1年目に最多二塁打を獲得したことで知られるように、イーグルスの中にあっては貴重なツーベースマン。今季も8本を記録しており、10本を記録しているトップの西武・栗山、浅村を2本差で追いかけています。今シーズンも沢山の二塁打を拝みたいところです。


■嶋基宏
打率.283、99打数28安打、18三振、3本塁打



オープン戦の好調をそのままシーズンに持ち込みました。開幕戦こそ快音出なかったものの次戦で初安打を記録すると、4試合目の4/2オリックス戦では早くも猛打賞の活躍でお立ち台に。4/5ロッテ戦ではEウィング第1号となるホームラン含む2度目の猛打賞。4/10日本ハム戦では2戦連続のマルチ安打を記録し、打率は.412を記録しました。

マギーと並んで打ち出の小槌状態だった嶋ですが、ここへきてお休みモードに。出場した直近10試合では30打数6安打の.200でしたから、昨日はまさに良いタイミングでの休養日となりました。(もう少し早く休ませても良かったかもしれませんが、まあ妥当でしょう)

ゾーン打率を確認します。右打ちを得意とする嶋ですから、インコース攻めされるケースは大変多いのです。そんな中でも少しでも高めに浮いてきたり、点差・カウント・塁状況など条件が揃うなど嶋の絶好球に。今季のホームランはいずれも内角球をひっぱった当たりになっています。

一方、インコースも低めだと分が悪い結果に。アウトコースも結果が出ていません。(赤線で囲った部分)

ここ最近感じていたのですが、嶋のとき相手バッテリーが両サイドを投げ分ける攻めをしてくるのは、そういうことだったのかと改めて確認している次第です。

赤線で囲ったアウトコース。合計30打数5安打の.167と苦しんでいます。調べてみると30打数のうち、追いこまれてからが23打数(3安打7三振の.130)を記録していました。2ストライク以降のアウトコース変化球攻めの対応に手を焼いている様子が浮かびあがってきます。嶋としては、アウトコースの球をなんとかファウルで粘っていくか(それができる選手でもあります)、追いこまれる前で勝負をつけたいところです。


■藤田一也
打率.256、90打数23安打、7三振、1本塁打
20130507ZONEAVE07.jpg


打率をみてしまうと、打撃ではいまひとつな印象にもなってしまいがちですが、2番打者・藤田として「追いこまれてからの打率の高さ」という特性は今年も発揮。ここまで2ストライク以降の打率は42打数11安打の.262、トータルの打率.256より高いという逆転現象を生んでいるのです。

それにしても、私が把握しているだけで、2ストライク以降の打率の高さは2011年、2012年に続いて3年目に突入ですから、藤田の特技、バットコントロール能力の高さたる所以なのでしょう。

2ストライク取られても高いアベレージですから、リードオフに聖澤を据えて、聖澤が出塁したら二盗、走者2塁で藤田が打つ!という構図をみたいのですがねぇ。1番は松井でもいいのですが、出塁率が低く、聖澤ほど走らないですしねぇ。(ボヤキ)

ゾーン打率を確認すると、不思議な現象が。

赤線で囲った部分、一般に打者の打ちごろのゾーンに当たる中段で結果が出ていないのです。ここまで合計30打数4安打の.133。昨年は楽天移籍後、中段で.362の率を残していたんですよね。このゾーンの打球のウェルヒット率を確認してみました。安打か凡打か結果に関わらず、打球に占める良い当たりの割合です。.241という数字が出てきました。あまり良くないですよね。打たされているからこそのこの結果と言えます。

これが一過性のことなのか?今後も続いてしまうのか?これからも注視していきたいと思います。

というわけで、ざっくりというわけでもなく、長くなってしまいましたが、確認してきました。明日からの観戦のお供になれば幸いです。【終】



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ジャンル : スポーツ

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一部にコメントで失礼です

興味ある部分にだけコメントで失礼します。

聖澤
WBCコーチ立浪のアドバイスで開眼はマユツバですが
開幕不振はやっぱり(出てないけど)WBCの影響か?
球をよく見るAJの前の3番じゃ走りにくいけど、験かつぎの
監督からすればしばらくは3番定着かも。
ひょっとすると、スピードスターからイメチェンするかも。

AJ
想像通りのデータです。
焦りかもしれませんが、ハズレ外人特有の
低目への変化球扇風機ブンブンじゃなくて管理人様の通り
カットしてもらいたいですね。でも、そもそもボール球を振る
母数が少ないから相手投手が低目へ集めてよんたま、
という結果かもしれませんね。

38歳キャプテン
右と左でこんなに傾向が違うのにビックリ。
スイッチヒッターって別人みたいですね。

こういったデータ分析も、別の視点から試合が見れて
良いですよね。
ありがとうございます。



Re: 一部にコメントで失礼です

ざっぷすさん

コメントありがとうございます。

> 聖澤
> WBCコーチ立浪のアドバイスで開眼はマユツバですが
> 開幕不振はやっぱり(出てないけど)WBCの影響か?
> 球をよく見るAJのがの3番じゃ走りにくいけど、験かつぎの
> 監督からすればしばらくは3番定着かも。
> ひょっとすると、スピードスターからイメチェンするかも。

聖澤の開幕直後の不振は、報道によると、本人いわく「不調だった時期は手元に球を引きつけすぎていた。今は前で打とうと意識を変えた」とのこと。ミートポイントを変えたことが大きいようです。
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