FC2ブログ

【試合評】 2013年5月3日(金) ●楽天イーグルス1-13日本ハム。五月晴れKスタ上空の青空キャンバスに、自由自在、絵筆を走らせた日本ハム打線。3番・聖澤ってどうよ?!

スポンサーリンク








Kスタ今季最多2万人超のファンが目撃したのは、犬鷲戦士の闘志が感じられない大敗劇

Kスタの上空は五月晴れに覆われていた。澄み切った青空に所々浮かぶ白雲のコントラストが、目に眩しい。

この青いキャンバスに悠々とバットという名の絵筆を走らせ、思い通りの放物線を描いてみせた打者が2人いた。日本ハムの4番・中田翔とホフパワーである。

楽天の先発は美馬だった。ここまで防御率2.86。田中に続くチーム2位の勝ち星3勝を上げた安定感ある右腕に、自己ワーストピッチングをプレゼントしたのが、この両者だった。

1回、4番・中田の当たりは風にも乗って左翼席への先制3ラン。3回には再び中田。今度はセンターバックスクリーンへ叩き入れる完璧なソロショットを打たれてしまう。

日本ハム打線の花火大会はまだ終わらない。メインディッシュが5回に待っていた。

1死後、今度は小谷野、中田の3、4番コンビに連打でチャンスメイクされ、四球を挟んで1死満塁。前夜、高堀にファーム行きを宣告するグランドスラムを放ったホフパワーが今度は右中間へ。打った瞬間の一発だった。2試合連続満塁の満塁本塁打はNPB史上7人目のプロ野球タイ記録となっている。

それにしても初回4失点は、厳しい。3回まで5失点。5回まで大量9失点。これではいくら打線が元気でも、跳ね返すことは到底難しい。

とはいえ、Kスタに集まった観客は今季最多の20,129人。ゴールデンウィークのホームゲームなのだ。逆転は困難だとしてもだ。多くのファンが見守る中、イヌワシ打線には意地を見せて欲しかった所も、序盤大量失点で戦意を削がれたのか、7回まで投げた相手先発・谷元の前に、初回聖澤が放ったセンター返しのヒット僅か1本に封じられてしまう。10点を追う8回、途中出場の仲澤によるプロ初タイムリー(投手強襲内野安打)で、ようやく1点を返すのが精いっぱい。

三番手・福山が3点を失い12点差となった最終9回裏、ラストバッターの銀次はセカンド正面の併殺打。前日出塁が止まったAJとマギー両外国人はこの日も快音を響かせることができない。見せ場もなく、ファイターズの投打の引き立て役に終始した6回戦となった。

イーグルスはこれで2戦連続の大敗を喫し、借金は今季最多タイの4に逆戻りとなっている。チーム成績は28試合12勝16敗の5位。直近10試合4勝6敗、日本ハム戦6試合2勝4敗、Kスタ戦績14試合6勝8敗としている。

両軍のスターティングラインアップ

日本ハム=1番・陽(中)、2番・谷口(右)、3番・小谷野(三)、4番・中田(左)、5番・アブレイユ(指)、6番・ホフパワー(一)、7番・大引(遊)、8番・鶴岡(捕)、9番・西川(二)、先発・谷元(右投)

楽天=1番・松井(遊)、2番・藤田(二)、3番・聖澤(中)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・銀次(一)、7番・鉄平(右)、8番・嶋(捕)、9番・森山(左)、先発・美馬(右投)


ブログ村投票のお願い。
皆さんの1票が継続運営のエネルギーになります。

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

20130503DATA4.jpg
HANREI.jpg

3番・聖澤って、どうよ?!

飛びつくショート・大引の右を破っていった聖澤のセンター返し、セカンド左を射抜いた森山のシングルヒット、仲澤の投手強襲タイムリー内野安打。ヒットはこの3本だけだった。3本は4/13西武戦に並ぶ今季最少本数を記録。ひところの打線の勢いが今は見つけることができない。

直近2カード、西武戦、日本ハム戦の主要打者の期間内打率を調べてみた。

松井稼頭央=打率.217、23打数5安打
藤田一也=打率.176、17打数3安打
聖澤諒=打率.318、22打数7安打
ジョーンズ=打率.105、19打数2安打
マギー=打率.238、21打数5安打
銀次=打率.200、20打数4安打
島内宏明=打率.100、10打数1安打
嶋基宏=打率.118、17打数2安打
森山周=打率.235、17打数4安打

このとおり、唯一打率3割超えをしているのは聖澤ただ1人。ジョーンズに至っては.105、マギーや嶋の当たりも途絶えがちになってきた。

登り調子になってきた昨年の盗塁王を、はたしてこのまま3番に据えておいて、よいものだろうか?

私は1番に戻すべきだと考えている。


打線全体が湿り気を帯びてきたこのタイミングで、好調の聖澤を定位置の切込隊長に戻し、幸先良く戦端を切り開いてもらう。そうすれば、打線全体にも好影響が生まれるはずだ。

単純に出塁率を比べただけでも答えは明瞭だ。現在1番を務める松井の出塁率は試合前データで.293。対する聖澤は.347だ。1番打者の最重要任務はとにかく出塁することになるので、松井をこのまま据えておくのは、得策でないように思う。

もちろん、最終的な選手像として聖澤が3番打者を目指していることは知っている。私も将来的には3番打者を担ってもらいたいと考えるものの、長打力が備わっていない今は、そのときではない。

現在の聖澤3番は昨年売り出しに成功した銀次や枡田がいまひとつで他に3番を打つ適役がいないというチーム事情もあるのかもしれないが、それでも聖澤は1番で固定すべきだと考えている。

今の3番では出塁に成功しても次打者がAJであり、積極的に仕掛けていくことが難しくなっている。他球団が聖澤に対して抱く恐れは「盗塁」で、3番に据えることで半ば自らの足を縛りつけてしまっている状況になっている。これでは、もったいない。3番は経験豊富な松井でいいはずだ。


■楽天 美馬学 球種別 投球詳細
20130503DATA5.jpg

美馬、投球フォームの修正が裏目に出たか?自己ワースト9失点

5回、打者26人、100球(1回当たり20.00、1人当たり3.85)、被安打11、被本塁打3、奪三振5、与四球1、失点9、自責点9。

上記の表を眺めてみて気づくのは、見逃しストライク率の低さだ。7.0%は今季5試合で投げた中で最低。日本ハム打線が積極的にバットを振ってきた結果がこの数字に表れていると考える。

積極的にバットを振りにきたその理由は、やはり「美馬が投げる球が分かり易い」という点もあるのだろう。でないと、これほどまでスイングしてこないだろう。

実は前回4/25オリックス戦での登板から、投球フォームの修正に着手したという。羽村亜美さんのベンチリポートが興味深かったので、下記に書き起こしてみたい。


ここまで投げた試合、勝ってはいるんですけど、本人も良くないんですよと言っているんですね。ストレートがいっていないという話をしていましたね。そして、佐藤ピッチングコーチからは、突っ立って投げている感じなので、沈んで投げろと言われているそうですね。

身体が小さいのに本人は上からの角度を出そうとしてしまっていたけれども、そうではなく自分の角度でしっかり投げればいいんだと。しっかりしたフォームで投げれば制球は良くなるんだと自分で感じてフォームを直したそうなんですね。それでブルペンでは良い感じで投げられたそうなんです。ただ、そのフォームで試合で投げるのは初めてなので試合でできればという話をしていました。



美馬本人が口にするとおり、確かにストレートは昨年と比べるとスピードは出ていなかった。下記に平均球速を登板日別に算出してみたいので、御参照頂きたい。

そのためのフォーム修正ということなのだが、今日は結果が出なかったというわけなのだ。ゴロ率の低さ、ゴロアウトの少なさからも、ゴロを打たせる投球ができず、打者に思う存分の打撃を許してしまったと言えそうだ。


■美馬の試合別ストレート平均球速
昨年の平均球速=142.0キロ
3/31ソフトバンク戦(○:8回0失点)=139.2キロ
4/11日本ハム戦(●:7.2回4失点)=138.3キロ
4/18ソフトバンク戦(○:7.1回2失点)=141.1キロ
4/25オリックス戦(○:5.1回3失点)=138.6キロ
5/2日本ハム戦(●:5回9失点)=140.1キロ


先日指揮官に「ちり紙交換」と揶揄された救援陣が今日も失点を重ねた。下から上がってきたばかりの土屋が中田に左翼席へこの日3本目のホームランを打たれると、9回は福山が4本の長短打を集められ3失点。合計4点を失っていた。(ただ、福山は中田を空振り三振に抑えるという大仕事もしてのけた。あの打席も一発が飛び出していたら1試合4本塁打のNPBタイ記録を許すところだった)

救援陣は開幕直後から悪く、一向に立ち直る兆しが見えないまま5月を迎えている。開幕当初は頑張った先発陣もここへきてズルズルと後退を余儀なくされている。

下記表に、開幕から10試合消化時点と、20試合終了時、そして今日の28試合終了時の先発防御率、QS率をまとめてみた。

このとおり、防御率、QS率ともに徐々に悪化の一途を辿っている。投手陣全体が投壊の危機に瀕している。明日は天敵・金子千尋が立ちはだかり、試合の趨勢は厳しいものが予想されるものの、先発の則本には例え黒星がついたとしても、自らの投球を貫いてほしい。


■楽天先発投手陣の防御率、QS率の推移
※2013年5/3終了時データ


■谷元圭介 球種別 投球詳細
20130503DATA6.jpg

イヌワシ打線、右翼から左翼に吹くアゲインストの風にも悩まされる

7回、打者25人、103球(1回当たり14.71、1人当たり4.12)、被安打1、奪三振4、与四球3、失点0、自責点0。

先発・谷元はこの試合が5度目のチャンスだった。3/31西武戦3回4失点で敗戦投手、4/7ソフトバンク戦は4回途中2失点、4/14オリックス戦では3回4失点、4/21西武戦では5回途中3失点で敗戦投手。0-11で西武に敗れた4/21の翌日、谷元は1度登録を抹消されていた。

まるで菊池と同じような立ち位置の投手である。ただ、違うところがあった。谷元のほうが球種が多彩。カーブの使い手としても知られ、緩急を軸に組み立てができるタイプである。菊池がストレートとスライダーしかないのを考えれば、大きな違いだ。

美馬の数字とは一転、見逃しストライク率の高さなどから、なかなか狙い球を絞らせてもらえなかったイヌワシ打線だが、右翼から左翼にかけて8m前後吹いていた風にも苦しむかたちとなっている。

楽天打線の対谷元ウェルヒット率を調べてみた。結果が安打か?凡打か?は関係なく、打球に占める良い当たりの割合のことだ。この日は18本中5本が良い当たりとなっていた。ところが、その中でヒットになったのは聖澤の1本のみ。他4本はセンターよりの右中間から右翼方向の当たりで、右翼から左翼へ吹くアゲインストの風が行く手を阻み、失速するかたちとなり、いずれもイージーフライに化けてしまっている。

7回、鉄平が右翼へ痛烈にひっぱった強烈なライナーは、もし風が通常の左翼から右翼だったら、ライトオーバーか?フェンス直撃か?といった当たりだったかと思う。それがライト正面の飛球に化けてしまったのだ。【終】



Amazon、楽天イーグルスオフィシャルショップなど楽天市場でのお買いものはこちらからどうぞ。ブログ継続安定運営のモチベー ションになります




◎◎◎関連記事◎◎◎
《美馬学の前回登板試合》
【試合評】 2013年4月25日(木) ○楽天イーグルス9-3オリックス。小山、オリ反撃を絶つ! 2試合連続の先発全員安打、3試合連続の二桁安打で快勝!
《最近2試合の試合評》
【試合評】 2013年5月1日(水) ○楽天イーグルス4-1日本ハム。プロ通算150先発登板の田中将大、同期対決負けなし9連勝の今季4勝目
【試合評】 2013年5月2日(金) ●楽天イーグルス1-9日本ハム。単調な投球を見破られてしまった上園。本日開店休業のジョーンズとマギー

《当ブログのコメントルール》御感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球や楽天と関係のないもの、名無しや通りすがりなどハンドルネームがいい加減と私が判断したものは、御遠慮申し上げております。頂いても削除の対象となります。

《facebookページを作りました》当ブログのページをfacebookに作成しました。ブログ更新情報やブログに載せない軽い話題などもアップ中。現在いいね!200人突破。
http://www.facebook.com/eagleshibakawa


ブログパーツ
レンタルCGI





関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : 東北楽天ゴールデンイーグルス
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

No title

 2013/05/03(10:50)の記事によると、5得点以上した試合は10試合だとのことですので、4失点した場合の勝率は10/27(=0.370)という低い値になります。(ちなみに昨年のオリックスの勝率は0.425。)

 ところで、失点はHRによらないものとHRによるものの2つに分けられます。
 このうち、HRによらない失点を0点にすることは難しいと思われます。無失点試合がほとんどないからです。そのため誰が登板してもHRによらない失点を1点は見込むべきだと思います。
 HRが出ない試合も多いので、HRによる失点はXとおきます。すると、失点はX+1とあらわすことができます。
 4失点した時の勝率が0.370なので、X+1=4の時の勝率は0.370。
 つまりX=3のとき(=スリーランを打たれた時)の勝率は0.370。

 正直、初回にスリーランを打たれた時点で結果が見えた試合でした。というより低反発球導入以降の野球はスリーランまたは満塁HRを打たれた時点でほぼ負けるゲームです。とにかく美馬にはHRを減らすように工夫をして欲しいですね。(美馬はスリーランまたは満塁HRを打たれて勝ったことがないのでは?)

 逆に言えばスリーランまたは満塁HRを打った時点でほぼ勝てるので、打者には頑張ってもらいたいだけに、両外国人の不振はきになりますね。

Re: No title

dondondondonさん、コメントありがとうございます。

>  正直、初回にスリーランを打たれた時点で結果が見えた試合でした。というより低反発球導入以降の野球はスリーランまたは満塁HRを打たれた時点でほぼ負けるゲームです。とにかく美馬にはHRを減らすように工夫をして欲しいですね。(美馬はスリーランまたは満塁HRを打たれて勝ったことがないのでは?)

ということで、昨年の美馬の被本塁打12本を確認してみましたが、ソロが10本、2ランが2本。12本中7本が1点差以内の展開で発生していました。特に昨年は今年と比べて打線に得点力がなかったですから、痛いホームランの記憶ばかりが印象に残っているのだろうなと。
非公開コメント

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
191位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
32位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}