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【試合評】 2013年4月18日(木) ○楽天イーグルス9-2ソフトバンク。ビジター遠征前の連敗ストップ大勝劇。話題の新人・東浜巨を打ち砕く序盤あっぱれの集中砲火

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ビジター遠征前の連敗ストップ大勝劇

東北楽天はこの後、しばらく遠征に出る。明日からはQVCマリンフィールドでロッテとの3ゲームシリーズ。週明けは関西でオリックス3連戦、その後、所沢に場所を移して西武と3試合を戦う。楽天が再び本拠地Kスタに戻ってくるのは5/1日本ハム戦ということで、2週間近くに及ぶ遠征に出る前に、今夜はなんとかして連敗をストップさせたかった。

両軍のスターティングラインアップは下記のとおり。

楽天=1番・聖澤(中)、2番・藤田(二)、3番・小斉(一)、4番・ジョーンズ(指)、5番・マギー(三)、6番・牧田(右)、7番・鉄平(左)、8番・嶋(捕)、9番・西田(遊)、先発・美馬(右投)。

ソフトバンク=1番・長谷川(右)、2番・本多(二)、3番・内川(左)、4番・松田(三)、5番・ラヘア(一)、6番・柳田(中)、7番・ペーニャ(指)、8番・細川(捕)、9番・今宮(遊)、先発・東浜(右投)。


松井が今季初の休養。代役は西田。遊撃でのスタメンは今季初。疲労が出ているということで2試合連続スタメンをはずれた藤田が2番・セカンドの定位置に復帰、7番・左翼に鉄平を据える布陣で連敗脱出を目指す。

ソフトバンクは捕手、投手以外は4/13ロッテ戦以来、同じ顔ぶれ。3連勝の勢いをそのままに新人右腕をぶつけて、イーグルスをスイープしようという魂胆も、そうはさせじとイヌワシ打線が奮起した。


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本調子ではない東浜から序盤猛攻の6得点

ソフトバンクの先発は東浜巨。昨年秋のドラフトで即戦力右腕という触れ込みで、3球団競合の末、ホークス入りした話題のルーキーだ。プロ初先発の4/11オリックス戦では初回5失点。無死満塁で李大浩に先制犠飛を許すと、その後2死からバルディリスに満塁弾を浴びた。聞くところによると大学時代に最速152キロをマークしたストレートが全く走らず、制球もばらついたのが原因という。

雪辱を期して登板した今夜のマウンドもストレートの球速は出なかった。平均球速は137.4キロ。最速は2回ジョーンズの5球目に記録した143キロの僅か1球が精いっぱいという状況で、明らかに本調子ではない。

そんなフラフラした状況の東浜から初回幸先良く先制。2回にはAJの3号3ランを含む長短打5本を浴びせ、大量5点を奪ってみせた序盤電光石化の猛攻は、お見事だった。

1番打者のこういう仕事が見たかった!

中でも大きかったのは、やっぱり、1番打者の存在だ。

前日から1番の定位置に戻った聖澤が、初回先頭打席いきなりチャンスメイク。フルカウントから外角高め、得意のホットゾーンの球を捉えた当たりは左中間を割ってそのまま客席へ。エンタイトルツーベースとなって、その後、藤田の送りバントが東浜の1塁悪送球を誘い、球が転々とする間に聖澤が2塁から一気に生還。まずは先取点を取って、試合の主導権を握った。(楽1-0ソ)

こういう1番打者の仕事が見たかった! 試合前データでの初回得点。対戦相手が5試合で記録していたのに対し、楽天は僅か2試合に止まっていた。両軍の1番打者の初回先頭打者の出塁率を確認すると、敵軍が.375、楽天が.125。著しく低い1番打者の出塁率低迷が、チームの初回得点能力を麻痺させてきた一因でもあった。初回に得点できないことは先制の可能性も減らすことにつながり、直近10試合で負けがこんだのも先制できなかったことも、その要因の1つに挙げられる。

その意味で、1番打者・聖澤の二塁打、その後の本塁生還は、ここまでの暗雲を払拭するかのような、明るい材料と言えるのだ。

痛烈なラインドライヴで運んだAJの3ラン・ショット!!

翌2回は鉄平、西田、藤田ら活躍してほしい面々から快音が飛び出していく。

先頭・鉄平が34キロの緩急差で投げ込まれた東浜の98キロカーブをしっかりひきつけて技ありの一撃で右翼線へ弾き返していき、これが悠々の二塁打に。その後1死3塁で西田がセンター返しのタイムリー。外の変化球に上手くヘッドを残した技の一打をみせると、聖澤、藤田も連打で呼応。レフト左へと運んだ藤田の当たりがタイムリーとなり、この回2点目が入る。小斉三振後の1死3,2塁、4番ジョーンズが外の半速球を芯で捉え、痛烈なライナーが左中間席まで一直線で伸びていく3ラン・ショット!

2回までに合計6得点を上げ、先発・美馬を強力援護できた時点で、勝負あり。

投げては美馬が毎回走者を背負いながらも7回まで無失点の投球をみせると、打線が終盤にホークス救援陣からダメ押しの追加点をあげ、結局9-2で大勝! 連敗を4でストップさせている。

藤田は今季2度目3安打で3打点。今季3試合目のスタメンだった鉄平は初の猛打賞。右へ左へ打ち分けた姿は全盛期を偲ばせるものとなった。聖澤はマルチ安打を記録し直近10試合の打率は.343。マギーは最終打席でヒットを放ち打率4割をキープ。二桁安打は今季6度目の戦果となった。

これでチーム成績は17試合8勝9敗としている。ソフトバンク戦は6試合3勝3敗の五分、Kスタ戦績は11試合5勝6敗で推移している。

8回、球数が110球を越えてきたところで内川に二塁打された美馬は、その直後、ラヘアに4号2ランを左翼席Eウィングに運ばれ、完封勝利を夢幻にさせてしまう。この被弾後に投手を二番手以降に譲った美馬は、首をかしげながらダッグアウトに引き上げていくものの、場内からは暖かな拍手で迎えられた。

確実に増えるKスタの本塁打およびエンタイトルツーベース

ラヘアの一撃は4/5ロッテ戦の嶋3ラン、4/8同戦で飛び出したホワイトセル2ラン、角中満塁弾に続くEウィング4本目のホームランとなった。外野縮小・Eウィングが設置されて増えるのはなにもホームランだけではない。

前に下記エントリーで予想したようにエンタイトルツーベースも量産体制に入ろうか?という兆候をみせている。


◎関連エントリー>>外野縮小で迎える2013年Kスタ。ホームランの他に「もう1つ」増えてしまいかねないモノとは?!


初回聖澤の左中間二塁打は今季Kスタで発生した5本目のエンタイトルツーベースになっている。

4/4オリックス戦の3回、聖澤の左二 (マエストリから)
4/13西武戦の5回、栗山の左二 (ダックワースから)
4/14西武戦の4回、ヘルマンの中二 (菊池から)
4/17ソフトバンク戦の9回、今宮の右二 (片山から)
4/18ソフトバンク戦の1回、聖澤の左二 (東浜から)


■美馬学 球種別 投球詳細
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高いゴロ率。打球管理が徹底されていた美馬のピッチング

7回1/3、打者32人、116球(1回当たり15.82、1人当たり3.63)、被安打11、被本塁打1、奪三振5、与四球2、失点0、自責点0。

美馬が許した被安打数はここまで10本が最多だったが、今夜それを更新した。

毎回走者を背負うピッチング。得点圏への進出を許したイニングも合計6回に及んだが、集中力を切らさない投球で試合をしっかり作ってみせた。序盤に味方打線が大量の6得点、力強い援護に守られたのも、投球に好影響を与えたに違いない。

初回、本多の送りバントが反則打撃になった点など、いくつかの僥倖にも助けられたのは大きかった。

また、2回から6回までイニングの先頭打者はしっかり討ち取っていた点も大きいのだ。この試合、美馬の得点圏被打率は8打数2安打で.250(そのうち1本は7回本多のショートライナーが二走に直撃してアウトになるという僥倖も)。すこぶる良いという数字でもなく2失点でしのぐことができたのは、分母となる得点圏打席を増やさなかった点も挙げられる。つまり、イニング先頭打者の出塁を多く許していたなら、もっと相手の得点圏打席は増え、美馬も2失点では済まなかっただろうと思われる。

安打11本を打たれたとはいえ、そのうち5本はゴロヒットだった点も見逃せない。ゴロアウトは併殺打含むと12個。全打球に占めるゴロの割合は66.7%といずれも高い。ゴロアウトタイプの美馬にとって打球管理は最優先事項の1つで、今日も5回、初のフォアボールを出した後、後続打者にしっかりゴロを打たせ、持ち味の併殺網で一気にピンチを切り抜ける手際の良さもみせており、ヒットの本数とは裏腹に、自身のピッチングはできていたと評価したい。

羽村亜美さんのリポートによると、今までの2登板は決して好調だったわけではないと本人は語る。特にストレートの球速が出ていないことを気にしていたようだが、3/31ソフトバンク戦で139.2キロ、4/11日本ハム戦で138.3キロだったストレートは、この日平均141.1キロを計測していた。昨年の平均球速が142.0キロだから、過去3試合の中ではスピードが戻ってきたほうに当たる。

球数100球を越えて終盤に差し掛かった8回、長打2本、ホームランを被弾してしまった点は、もはや、この人の様式美だと割り切っているので、個人的にはマイナスポイントにはならない。

完封勝利が見えていたのを閉ざされてしまった点は残念なところではあったが、もしあのまま打たれず完封したとしたら、次回登板に少なからずの悪影響を及ぼす球数130球ラインは高い確率で超えていた。シーズンはまだ始まったばかりであることを考えると、かえってラヘアに一発くらったおかげで、過度な球数を投げずに済んだともプラスにみることもできるのだ。


■東浜巨 球種別 投球詳細
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東浜のツーシームには今後も手を焼きそうな予感

5回、打者27人、108球(1回当たり21.60、1人当たり4.00)、被安打8、被本塁打1、奪三振4、与四球2、失点0、自責点0。

今季、イヌワシ打線は既に、相手先発に初もの勝利を2つプレゼントしてしまっている。4/8ロッテ戦、西村のプロ初先発初勝利、4/13西武戦では菊池雄星にプロ初完封勝利。

今夜、新人右腕にプロ初勝利を献上するわけにはいかなかった。フラフラしていた立ち上がりをしっかり攻めることができた点はなにより。

東浜はこの球速ではもたないのではないか。一見フォークボールにもみえる落差のあるツーシームは楽天打線にも効果的だったものの、ストライク先行の組み立てができず、今のままだと早晩、また手痛い目に遭いそうだ。



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◎◎◎関連記事◎◎◎
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アカン、美馬壊れてまう……。

 今日の星野監督へのインタビューより抜粋。
『記者:先発・美馬投手も7回無失点でしたが、鬼門の8回に捕まりました。
監督:あいつは7回で終わるという野球をやっていたのかね(笑)。8回も行かせたら案の定やられたね。7回までしか投げさせないのでは成長しないからチャレンジさせたのだけどね。』
 
 個人的には武田勝などとの比較対象になれる2番手は現れてくる必要が有ると思っているので、期待している投手にチャンスを与えるのは賛成です。特に今日は大差リードでしたし。
 ただ毎回このチャレンジやらせてたら間違いなく故障する……まあ今日は大差リードって事以外にも前2試合でリリーフを注ぎ込んでたのがあったからでしょうが(福山は試合では投げてないとはいえ)

 次あたりで一度美馬の負担の方を減らしたいですね。こんな事言ってると次は滅多打ちで早期降板くらうかもですが……。←


 打線の方は、新垣(日本ハム)も打てはしたんですよねえ……ルーキー相手ならある程度いけるんですかね。今季ルーキー相手にしたのはまだ2試合だけですが。

Re: アカン、美馬壊れてまう……。

クーケッツさん
 
>  個人的には武田勝などとの比較対象になれる2番手は現れてくる必要が有ると思っているので、期待している投手にチャンスを与えるのは賛成です。特に今日は大差リードでしたし。

昨日は私も初完封目指して失点するまでいかせてよいのでは?と思っていましたが、残念な結果でした。

>  ただ毎回このチャレンジやらせてたら間違いなく故障する……まあ今日は大差リードって事以外にも前2試合でリリーフを注ぎ込んでたのがあったからでしょうが(福山は試合では投げてないとはいえ)
>  次あたりで一度美馬の負担の方を減らしたいですね。こんな事言ってると次は滅多打ちで早期降板くらうかもですが……。

同感ですね。首脳陣の中で何らかの明確な基準を設けることは必要でしょうね。

個人的にはこの試合のようにまとまった点差がある場合のみチャレンジさせ、4/11のような競った試合は無理をさせずに小山、青山ら信頼できる救援陣に任せるべきだと思います。

お立ち台で羽村亜美さんに次こそ完封を!と訊かれた美馬本人は、耳障りの良いコメントは発せず、意外にもチームが勝てればいいという答えでしたから、自分はそういうタイプなんだとわりきっているフシも伺えますし。
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