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パリーグ他球団との対戦1巡目を終えて。楽天アンドリュー・ジョーンズ、ケーシー・マギーの現在地~~4/14終了時打撃データから

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リーグ戦1巡目を終えて勝率5割の星野楽天、合格点75点か

昨日でパリーグ5球団との最初の対戦カードが終了した。楽天イーグルスは7勝7敗の五割。首位・西武とはゲーム差2.5の位置につけている。

ここまでの出来を100点満点で点数をつけるとするなら、75点だろうか。

もちろん、セリーグの巨人のようにスタートダッシュを切ることができたら言うことはないのだが、何より最悪なのはヨーイ!ドン!ではなくズボン...!と沈んでしまうことである。特に選手層が万全ではないチームにとって開幕直後のつまずきは、致命的になりかねない。

その意味で、幾つかの課題が浮き彫りになりながらも、借金を作らず五分で乗り越えることができた点を評価し、合格点の75点とした。ただ、これからが大変だ。前途の雲行きが怪しくなってきたからだ。

勝率五割で乗り越えることができた要因に、AJことアンドリュー・ジョーンズ、ケーシー・マギー、両外国人の活躍がある。打線に中心、幹ができたと感じたファンは多いはずだ。

マギーは打率.435、出塁率.509、長打率.609。いずれも規定打席対象のパリーグランキングで1位を記録。開幕戦こそ3打席連続三振だったものの、2戦目に来日初安打をマークすると、ここまで早くも猛打賞2回、マルチ安打5回の打ちっぷりだ。オープン戦の打率が.200と低迷したのが、今となってはウソのような話なのだ。

「4歳5歳のころの野球少年に戻ったような感じなんだ」。

好調の要因について訊かれたマギーはこのように口にする。これまで培った打撃技術で打っているというより、何かが上から降りてきて身体の反応で打つことができているのだろう。この打ちっぷりはどこまで続くのか?目下の楽しみなのだ。


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一方のAJ。開幕戦から選球眼の良さをみせつけたフォアボールは、ファンを驚かせた。とにかく、じっくり球を見定め、1塁に良く歩くのだ。開幕以来9試合連続出塁するなど、現在パリーグ四球ランキングは西武・栗山と並ぶ14個で1位タイ。ただ、4/9日本ハム戦から出塁が途切れ始めてきており、先の西武3連戦では快音が途絶えた。現在、13打席ヒットがない状況が続き、打率は.209まで落ち込んでしまっている。

ジョーンズとマギー、この両外国人のここまでの打撃成績を振り返ってみたい。

まずは球種別の打撃成績から。


■アンドリュー・ジョーンズ 2013年 球種別 打撃成績
※2013年4/14終了時データ


■ケーシー・マギー 2013年 球種別 打撃成績
※2013年4/14終了時データ


変化球に苦しむジョーンズ。速球・変化球満遍なく快音飛ばすマギー

ジョーンズはここまで9本のヒットを放っているが、そのうち7本はストレートを打ったもの。シュートを合わせた速球打率は.304と3割越えの好値を記録している。

しかし、変化球対応に難がありそうだ。変化球打率は20打数2安打の.100。球種問わずフォアボールは良く選んでいるものの、ひとたび打ちにいくと変化球では結果が出ていない。

マギーをみてみよう。20本のヒットを記録しているマギーだが、速球(ストレート+シュート)で11本、変化球で9本と、速球、変化球の区別なく万遍なく安打を量産することができている。

変化球打率も20打数9安打の.450。AJと比べると大きな差異が生まれている。


■アンドリュー・ジョーンズ 2013年 球種割合


■ケーシー・マギー 2013年 球種割合
20130415DATA7.jpg


カーブを中心とした変化球主体の攻めをされているAJ

次に球種割合だ。AJとマギーで明らかな違いを見つけることができる。

まずは速球割合を確認してみよう。AJは投げ込まれた246球のうち速球が97球、全体の39.4%を占めた。一方、マギーは218球中100球が速球、全体の45.9%。マギーのほうが速球が多いのだ。この傾向は、ジョーンズのメジャーでの勲章たる所以と言えそうだ。メジャー通算434本塁打の記録に、対戦バッテリーが警戒感を露わにし、ジョーンズにストレートを投げず、変化球攻めが多いのだ。

もう1つ注目しておきたい球種がある。カーブだ。AJは246球中カーブは50球、全体の20.4%を占めている。一方、マギーは?というと218球のうち32球がカーブだった。パーセンテージにして14.7%だ。この差異、つまり、緩急攻めがジョーンズを苦しめている要因だ。

カーブの球種打率を確認してみると、アンドリュー・ジョーンズは.000。マギーは3打数1安打で.333。ジョーンズは7打数ノーヒットとカーブを打ちにいってヒットが出ていない。ただ、これだけではジョーンズが緩急に苦しんでいる理由を説明するには、片手落ちも甚だしいところなのだ。

AJの弱点、緩急にあり

カーブは主に緩急を生み出したり、目線を変えさせるために使用される。その球種だけをピンポイントでみても、あまり意味をなさない。カーブの次の球を確認しなければならない。

カーブの次の球は40球記録されている。その内訳は下記のとおりだ。


◎空振り・・・9 (空振り三振4含む)
◎見逃しストライク・・・6
◎ボールカウント・・・14 (四球1含む)
◎ストライク寄与ファウル・・・6
◎2ストライク以降ファウル・・・3
◎結果球・・・2 (内野ゴロ2)


一方、マギーの場合、カーブの次球は28球。内訳はこのようになった。


◎空振り・・・5 (空振り三振1含む)
◎見逃しストライク・・・5
◎ボールカウント・・・12
◎ストライク寄与ファウル・・・0
◎2ストライク以降ファウル・・・3
◎結果球・・・3 (凡打1、二塁打1本含む安打2)


ジョーンズはここまで27回空振りをしているが、そのうち33.3%に当たる9球は、カーブの次の球で空振りしていることが確認できる。一方、マギーのこの値は23.8%なのだ。

ストライク寄与ファウルを6個献上しているAJと、ゼロのマギー。これも好対照だ。カーブの次球をフィールド内に打ち返し、凡打になったのがAJ。長短打2本のヒットを記録したのがマギーである。

このことからも、アンドリュー・ジョーンズが、カーブを軸にした相手バッテリー陣の緩急攻めに手を焼き、調子を崩されてしまっていることが分かる。

もう1つ、ストライクカウント別の打撃成績も確認してみよう。


■アンドリュー・ジョーンズ 2013年 ストライクカウント別 打撃成績
※2013年4/14終了時データ
20130415DATA3.jpg

■ケーシー・マギー 2013年 ストライクカウント別 打撃成績
20130415DATA4.jpg

追い込まれたらどうするか?

一般に、どんなに優れた打者でも2ストライクと追い込まれてしまうと、打率は急降下する。アンドリュー・ジョーンズも例外ではなく、0ストライクで.400、1ストライクで.364のハイアベレージが、ひとたび追い込まれてしまうと.045まで低下する。追い込まれてから打ったヒットはここまで僅か1本。3/31ソフトバンク戦の8回に千賀から打った左中間を破る二塁打だ。

ただ、この.045は明らかに低すぎる。できれば2割前半の率は維持したい。もし追い込まれてからの安打数が5本ならば、2ストライク以降打率は.227へ、全体の打率は.302となる。2ストライク以降でもフルカウント勝負に持ち込めば.818という高い出塁率を残しているため、ストライク先行で追いこまれた場合はいかにフルカウントまで持っていくか?が今後のカギの1つになるのかもしれない。

一方のマギー。当たりに当たっている絶好調そのままに、こちらの数字も目覚ましい。0ストライクで.625、1ストライクで.571の超ハイアベレージ。2ストライク以降も3割に迫る.292を記録している。

もっともこの成績は出来過ぎで、最終的にマートンのような好成績を残すことになったとしても、今の状態からは落ちていくことは避けられない。このフィーバーがいつまで続き、どこで下げ止まるのか?が目下の関心事の1つ。できればマギーが調子の良いときに、チームも勝ち進んでいきたいところなのだが。



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【記録】楽天が獲得したケイシー・マギーのメジャー打撃成績 (年度別、左右投手別、守備位置)
【記録】楽天イーグルス マギー 2013年 オープン戦 打撃成績(左右投手別含む)、打球方向
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WBCの打撃データから浮かび上がった、アンドリュー・ジョーンズが抱える2つの懸念材料

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ゲーム差

西武は10勝5敗なので2.5ゲーム差ではないですか?

Re: ゲーム差

大阪難波さん

そうでした。イージミス。修正しました。

> 西武は10勝5敗なので2.5ゲーム差ではないですか?

No title

ジョーンズはMLB時代から知ってますが、やっぱり
MLBの投手も初球ストレートはかなり慎重になってますよ。
ジョーンズの初球ストレートは死に値すると(笑
ただ2ストに追い込まれると三振覚悟ですね、それはMLB時代でも
一緒です。

Re: No title

平社員さん

コメントありがとうございます。

> ジョーンズはMLB時代から知ってますが、やっぱり
> MLBの投手も初球ストレートはかなり慎重になってますよ。
> ジョーンズの初球ストレートは死に値すると(笑

初球からストライクゾーンに正直に投げ込むのは、やっぱり、怖いですよね。
ここまでジョーンズは1度もバットを振らずに1塁に歩くケースが非常に多くなっているのも、うなずけます。

> ただ2ストに追い込まれると三振覚悟ですね、それはMLB時代でも
> 一緒です。

そうでしたか。追い込まれると外角低めのクサイ誘い球に手を出すケースが最近増えてきました。三振と四球の多さはある意味スラッガーの勲章のようなものですから、割り切ってみていく必要があるかなと思っています。
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