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【試合評】 2013年4月13日(土) ●楽天イーグルス0-6西武ライオンズ。イヌワシ打線、今季最少3安打。プロ初完封勝利の菊池雄星に完敗...

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両軍のスターティングオーダー



相手先発が左腕・菊池雄星ということで、楽天打線は聖澤を除く8人が右打者。

楽天=1番・松井(遊)、2番・西田(二)、3番・中島(左)、4番・ジョーンズ(指)、5番・牧田(右)、6番・マギー(一)、7番・高須(三)、8番・嶋(捕)、9番・聖澤(中)、先発・ダックワース(右投)

西武=1番・片岡(二)、2番・秋山(中)、3番・栗山(左)、4番・スピリー(指)、5番・ヘルマン(三)、6番・浅村(一)、7番・金子(遊)、8番・星秀(右)、9番・炭谷(捕)、先発・菊池(左投)


イヌワシ打線、菊池雄星の前にゼロ行進...



2011年8月31日、故郷・岩手凱旋登板で年の差23歳の楽天・山崎武司に3ランを浴びたあの頃の、もがき苦しむ面影はなかった。菊池雄星といえば踊り場で足踏みを繰り返している未完の大器。そんなイメージがあったのだが、今日の投げっぷりは快投乱麻。まるで別人のようである。

その菊池にイヌワシ打線は4回をパーフェクトで抑えられてしまう。

3番・左翼でスタメン起用された“左殺しの仕事人”中島が、4回2死の打席、バッティングカウント2-1から打っていくものの、センターへのイージーフライに倒れてしまったとき、心配性の私の心には、早くも大記録への不安感がアタマをもたげ始めた。

ようやくチーム初安打が生まれたのは4回裏の攻撃でのこと。

既に楽天は4点を追いかける展開になっていた。先頭のAJがサード正面ゴロに倒れて1死走者なしで打席は牧田。バットが折れたような音を残して飛んだ打球は三遊間の深いところ。完全にアウトのタイミングだったのもの、ショート・金子の1塁送球が逸れてセーフ。公式記録員の主観にも助けられ、ようやくスコアボードにHのランプを灯していく。しかし、後続のマギー、高須がいずれも速球に差し込まれてしまい、外野にフライを打ち上げ、この回もゼロ。

翌6回には2死から松井が二塁打で出塁した。カーブにタイミングを合わせて弾き返した当たりは左翼線を破る長打コース。しかし、西田が凡退で得点が入らない。結局、終わってみれば楽天がスコアリングポジションに走者を進めたのは、この時の当たりだけという試合になってしまった。

1試合3安打は今季最少本数。菊池に128球のプロ初完封勝利を許し、このカードの行方は明日に持ちこされている。


星野楽天が相手先発に完封勝利を許したのは、この試合で7度めとなっている。(下記表参照)

これでチーム成績は13試合7勝6敗、Kスタ戦績は4勝3敗としている。


■星野楽天での相手完封勝利試合



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■菊池雄星 球種別 投球詳細
20130413DATA5.jpg

最速153キロ、最遅111キロ



9回、打者30人、128球(1人当たり4.27、1回当たり14.22)、被安打3、奪三振4、与四死球0、失点0。

花巻東高時代に最速155キロを計測したという速球の球威がようやく戻ってきたのかなという印象だ。この日の最速は当ブログ調査では153キロ。セカンドへのハーフライナーとなった9回西田の結果球で計測している。平均球速も145.6キロ、7回・90球以降で145.4キロ。試合終盤に差し掛かってもスピードが落ちないのだ。

参考までに昨年楽天戦での速球の平均球速をチェックしてみよう。7/8の試合では142.2キロ、9/28の登板では140.5キロ。昨年と比べても3.4~5.1キロ増だったことがうかがえる。

一方、最遅球も9回西田の打席で記録している。1-0から投じた第2球カーブがこの日最も遅い111キロ球となった。

153キロと111キロ。最大42キロ差の緩急に、120キロ半ばのスライダーと130キロのチェンジアップを織り交ぜて投げ込まれるのだから、こりゃたまったものではない。

イヌワシ打線は菊池の速球1本に絞って打っていく作戦を敷いたフシがあるが、緩急を作られた中での球威ある速球である。対応するのは至難の業と言えた。

前日の試合評、好投を演じる岸相手にファウルで粘るなどして球数を投げさせたことが中盤以降の同点・勝ち越し劇の伏線にもなったと書いた。

今日もイヌワシ打線は2ストライク以降に17本のファウルを記録、一見粘っているかのようにみえた。しかし、昨日と今日では捉え方が全く違ってくる。昨日は粘っていたという表現も、今日はまともにフィールド内へ打ち返すことを許してもらえなかったという劣勢の表現になってしまう。

そんなイヌワシ打線の苦しい立場は、捉えたと思ったライナー性の当たりが球威に押され、内野手の頭上を超えずにハーフライナーになってしまう光景や、2回、腕っぷしに自信のあるジョーンズ、マギーが揃って高め速球を振り抜いていくも打球は伸びず、外野への平凡フライに終わったシーンなどが象徴しているように思う。

初回から打線がコンスタントに得点を重ね、中盤以降はまとまった援護点をバックにしての投球だった点も、菊池を有利にさせ、楽天打線の集中力をそぐかっこうになった。

20130413DATA3.jpg
HANREI.jpg

■ダックワース 球種別 投球詳細
20130413DATA4.jpg

6四球、2死から2失点。ダック、ゲームメイクに失敗



5回2/3、打者28人、102球(1人当たり3.64、1回当たり18.00)、被安打9、奪三振2、与四球5、失点5、自責点3。

先ほど、菊池のくだりでまるで別人と書いたが、それはこの人にも悪い意味で当てはまる。

初回、先頭・片岡にストレートの四球を許し、その後1死2塁で3番・栗山にセンターへ先制打を弾き返され、僅か7球で早々に失点。しかし2回は三者凡退。3回は出塁を許すものの併殺網で切り抜けると、4回以降はいつものダックが見れるのかな?と思っていた。

ところが、あにはからんやとはこのことである。

4回、1死後、松井のエラー、ヘルマンつなぎの中前安打で3,1塁とされ打席に浅村を迎えたところで、暗転した。浅村の打席時、素早い牽制で一走・ヘルマンを1塁牽制刺にし2アウトにしてみせたのも束の間、前夜得点圏でまわってきた4打席全てをフイにし気持ちが入っていた浅村に痛打をくらってしまう。左翼線を完璧に破る二塁打で三走が生還すると、金子にも中前へ適時打を打たれ、さらに失点。この回2点を失う。(楽0-3西)

翌5回にも1四球と2本の短単打で1点を奪われると、6回にも同じようなパターンで1失点。まるでデジャヴを見ているかのような光景だ。結局ダックは5回途中5失点で降板となった。

それにしても、昨日の則本の6四球が伝染してしまったのだろうか。今日のダックは5四球と精彩を欠いた。それも3-0、3-1から出してしまうケースが4個と多く、まるでこの人らしくない。

特に左打者の内角を狙った投球がインローに大きく外れてしまう事例が大変多かった。ボール球は悠々と見逃されてしまうことが多く、球の出どころが判別しやすいなど、投球フォームになんらかの問題があったのかもしれない。前回Kスタの登板時も苦労する場面が見受けられた。Kスタのマウンドとの相性も、やはり良くないのだろうか。

追い込んで討ち取ることも、早いカウントから打たせて取ることもできず、逆にストライクを取りにきた甘いカウント球を打ち返されてしまい、追い込む前に決着が着いた対戦打率は13打数7安打の.538。完全に西武に軍配が上がっている。

前夜デッドボールの銀次、登録抹消。代役は?



前夜、岸に右膝にぶつけられ負傷退場した銀次。今朝の河北新報によると、病院には行かずアイシングで様子を見る、とあったが、思っている以上に症状がおもわしくないという判断になったのかもしれない。本日1軍登録を抹消となっている。

代役で1軍に呼ばれるのは誰になるのだろう?

投手陣に不安を抱える現在の1軍事情を考えると、野手の補充を見送り、投手の招集をかけるという選択肢も考えることができるかもしれない。野手陣でということになると、前のエントリーで紹介したこの人の登録はあるだろうか?

◎本日1本目のエントリー>>【楽天2軍情報】 中川大志、只今5試合連続安打中!~~4/10までの打撃成績を確認~~



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◎◎◎関連記事◎◎◎
《ダックワース前回登板試合》
【試合評】 2013年4月6日(土) ○楽天イーグルス3-2千葉ロッテ。元祖Burn! 松井稼頭央の槍働きで今季初の1点差ゲームを制す。心許ない枡田一塁守備
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【試合評】 2013年4月12日(金) ○楽天イーグルス3-2西武。難産、綱渡り、遠まわりしすぎの則本


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星野監督は左先発対策に右打者をずらっと並べてますけど、現状の対左打線って一体どのくらい効果が出ているんでしょうね?いまいち対策になっていないような...

Re: タイトルなし

アーカイブスさん

> 星野監督は左先発対策に右打者をずらっと並べてますけど、現状の対左打線って一体どのくらい効果が出ているんでしょうね?いまいち対策になっていないような...

難しいところですよね。左投手だから自動的に右打者を並べるというのは、どうなのかな?と私も思うところです。起用された西田や中島、高須が結果を出せれば理想だったんですけどね。


No title

>6四球、2死から2失点。ダック、ゲームメイクに失敗

 ダックワースは奪三振率が高い投手ではなく、(フェアゾーンに)打たせて取るタイプだと思います。打球がフェアゾーンに飛ぶことが多いので、BABIPの考え方に基づくと、ダックワースは運不運の影響が大きい投手ということになります。
 ダックワースの試合ではこの辺りを念頭に置いておくと良いと思います。おそらくこれからも数試合に1回のペースで試合を壊すでしょう。(もちろん良い時もあるでしょうが。)実は昨年のダックワースの被BABIPは.243と先発陣では最小の数字だったので、今季の成績は悪くなると予想できます。(実際昨年のFIPは4.08)

 余談ですが、昨年の楽天で被BABIP最小は土屋の.192で、2番目がハウザーです。ちなみに.213。そんなわけでハウザーはおそらく成績が悪くなりますので、左のリリーフは今以上に苦しくなると思います。

Re: No title

dondondondonさん

確かに両投手とも昨年のBABIPは出来すぎで、今年揺り戻しがあっても何らおかしくはないところですよね。そういった意味では、昨年極端に得点圏打率が低かった嶋が今年打点マシーンと化している点も、統計学の上では、あってしかるべき事象なのだと思っています。

ところで、BABIPは元々、年度別の奪三振率や与四球率はほぼ似たような推移を描くのに対し、打球がバットに当たってフィールドに飛んだ時の打率の推移が大変激しい波を描くということで、本塁打以外の打球がフェアゾーンに飛んだとき安打になる確率は、投手能力ではなく運に左右される側面が強いのでは?と考えられていたわけですよね。

今季、両人は確かにBABIPも大幅悪化しているのですが、奪三振率は同程度の数字なものの、与四球率は大幅悪化していまして、果たして、BABIPからくる揺り戻しで成績が悪化しているのか? それとも投手能力に起因する不調なのか?は見きわめる必要があるといえそうです。

前年のBABIPが低くて翌年高くなってしまう事例を全てBABIPの揺り戻しで語ってしまう風潮には、個人的には、かねてよりいささか疑問を持っています。

向こうの研究では、各要素がBABIPに与える影響は、運44%、投球28%、守備17%、球場11%という話だそうです。今季の両人のBABIP悪化が、運なのか?投球なのか?は、これからの判断になるかと思われます。


> >6四球、2死から2失点。ダック、ゲームメイクに失敗
>
>  ダックワースは奪三振率が高い投手ではなく、(フェアゾーンに)打たせて取るタイプだと思います。打球がフェアゾーンに飛ぶことが多いので、BABIPの考え方に基づくと、ダックワースは運不運の影響が大きい投手ということになります。
>  ダックワースの試合ではこの辺りを念頭に置いておくと良いと思います。おそらくこれからも数試合に1回のペースで試合を壊すでしょう。(もちろん良い時もあるでしょうが。)実は昨年のダックワースの被BABIPは.243と先発陣では最小の数字だったので、今季の成績は悪くなると予想できます。(実際昨年のFIPは4.08)
>
>  余談ですが、昨年の楽天で被BABIP最小は土屋の.192で、2番目がハウザーです。ちなみに.213。そんなわけでハウザーはおそらく成績が悪くなりますので、左のリリーフは今以上に苦しくなると思います。
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