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【書評】井箟重慶 著『プロ野球もうひとつの攻防──「選手vsフロント」の現場』(角川SSC新書)

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■井箟重慶 『プロ野球もうひとつの攻防──「選手vsフロント」の現場』
(角川SSC新書)(2013年3月9日発売)
(定価:本体780円+税) 207頁


オリックス黄金期を切り盛りした元代表による、初の球団経営エピソード本

井箟重慶という著者名で「ピン!」と来た方は、博識な野球好き、オリックスファンのどちらかだろう。

不肖、私は心当たりがなかった。

表紙著者名の上に小さく書かれた肩書「元オリックス球団代表」をみても、関心が湧いてこない。

なにせ、近年のオリックスはBクラスの常連様だからだ。2000年以降の13シーズンで最下位は6回。Aクラス入りは2位になった2008年の僅かに1度だから、楽天を応援する私の食い付きが悪くなるのも、仕方がない。本拠地を京セラドームに移してからのオリックスは、どことなく迷走を重ねているようにもみえた。とはいっても、昨年秋の瀬戸山隆三氏のフロント入り、年初のトレードには驚かされたし、金子千尋投手など好きな選手も何人かいるのだが。

しかし、著者の経歴に目を通すと、食指がうずうずし始めた。

1935年生まれ。1988年米国丸善石油(現・米国コスモ石油)副社長で途中退社。1989年、オリックスが球団創設時に実施した幹部一般公募に応募、球団常務に採用される。翌1990年から2000年まで球団代表。プロ野球実行委員会のメンバーとして、ポスティングシステムの整備に尽力したのも著者だったという。

あるいは、1998年ドラフトでスカウトの三輪田勝利氏が投身自殺したときの球団代表と言えば、「ああ、なるほど」とうなずく方もいらっしゃるかもしれない。

著者が球団代表を務めた11年間は、オリックスの黄金時代だった。中心選手にイチロー、田口壮、星野伸之、長谷川滋利ら人気実力を兼ね備えた選手がいた。1994年にはイチローが史上初の200本安打を達成。阪神淡路大震災が発生した1995年には「がんばろうKOBE」を合言葉にパリーグを制覇した。翌1996年には念願の日本一に輝くなど、その軌跡は熱心なパリーグファン、オリックスファンでなくても記憶に焼き付いているはずだ。

当時は森監督率いる西武がめっぽう強く、1990年から1998年の9シーズンで7回リーグ優勝しているのだが、残り2回、西武に割って入ったのが1995年、1996年のオリックスだった。当時の快進撃は、衝撃度大だった。

そんな経歴を辿った著者による球団経営にまつわるエピソードの数々が、このたび一冊の本として上梓されている。

ここ最近の低迷オリックスの球団幹部による本なら、食指は動かされなかったに違いない。ただ、イチローらが活躍したあのときのオリックスを切り盛りした球団代表初の書籍ということで、読んでみようと決意したわけだ。


■著者が球団代表・球団顧問を務めた時期のオリックス年度別成績



フロント幹部による球団経営本というと、パッと思い出せるものだけでも下記がある。

巨人軍前GM・清武英利氏の『巨魁』、北海道移転後に日本ハム球団社長を務めた藤井純一氏による『地域密着が成功の鍵! 日本一のチームをつくる 』『監督・選手が変わってもなぜ強い? 北海道日本ハムファイターズのチーム戦略』、楽天イーグルスの取締役・島田亨氏が2010年に上梓した『楽天野球団のシークレット・マネージメント たった5年で成し遂げた奇跡』。

当事者ではなく外部からの視点でも『スワローズ流必勝戦略―効率的球団経営で勝つチームづくり』などが世に送り出され、年々ビジネスとしてのプロ野球に関心が高まる中、ファンの耳目を集めている。

しかし、上に挙げた書籍は全て、もはや赤字放漫経営は許されなくなった球界再編以降の、ここ近年の動静を扱っている。

今回紹介する本書は扱う中身は主に1989年から2001年まで。球界が再編の激震に見舞われる前夜、球団経営に携わった当事者の記録である。この点が類書と異なる本書の1つの大きな特徴だと思う。

そのため、読み進めていくうちに「そんなことはないだろう」という今では信じがたい牧歌的なくだりも出てくる。そういう時でも、再編前夜のできごとであることを念頭に置いていれば「なるほど、あの時代はそうだったのだな」と理解できる。


本書は「プロ野球は、チーム同士が優勝を目指し、攻防を繰り広げる世界である」とし、

◎選手vsフロントの攻防

◎チーム編成に関する攻防

◎球団経営をめぐる攻防


主にこの3つの「攻防」を軸に据え、構成されている。


下記で印象に残った所など、それぞれ紹介していこう。



◎選手vsフロントの攻防


ここでは主に選手との契約をめぐるエピソードが紹介されている。年末の風物詩・契約更改の舞台裏、長谷川滋利やイチローら日本人選手のメジャー挑戦の経緯、ポスティングシステム制定の背景(ポスティングと言えば、今や球団による金儲けの代名詞のように思われてしまっているが、制定の背景には困り果てたメジャー球団からの要請もあったという)、オリックスにやってきた外国人選手の思い出話などだ。

人間というものはどうしても他人の懐事情が気になってしまうもので、私も御多分に漏れず、まず興味惹かれたのが、契約更改の逸話になる。

「今年もお疲れさん、どやった?」。

契約更改の席上、著者は選手にまず最初にそう声をかけたと明かす。

ひとしきり雑談をし、緊張した雰囲気をほぐしていった後、A3用紙1枚を選手に差し出していく。これはその選手の1年間のプレーを約50項目にわたって+3や-1といった具合に採点した、いわば通知表。手渡す時に「プラスだよ」「マイナスだよ」と言い添え、増減という大きな方向を示した上、細かな話を詰めていくかたちをとったという。

その後「今年1000万やったけど、横ばいにしとくか?」という感じで、年棒の提示がなされる。

契約更改では、もっぱら年俸に注目が集まる。年収いくらなのか?はプロ野球選手でなくても、例えば学生時代の友人、職場の同僚や、ライバル会社の同じ職種など、人間はとかく気になってしまうものだ。そういう人間の性みたいなものも背景にあるのだが、一方、決めるべき点がほぼ年俸しか存在しない点も、大きな理由なのだ。

セパ12球団に所属する選手は、契約更改時、統一契約書という12球団全く同じ書式の書類に署名・捺印する。これは野球協約で義務づけられており、選手は所属するチームこそ違えど同じ条件下にあることを意味しているという。

その中で記載された内容に違いがあるのは、補足事項などを除けば、年俸額だけ。もっと言えば、下記の第3条、○○の箇所になってくる。


第3条(参加報酬)
球団は選手にたいし、選手の2月1日から11月30日までの間の稼働にたいする参加報酬として金○○円(消費税及び地方消費税○○円を含む)を次の方法で支払う (後略)



なるほど。だから契約更改の報道は年俸+選手コメントのセットなのか。当たり前のことだけれども、その背景を知ることでさらに納得させられた

査定表と共に球団が提示した金額に対し、ほとんどの選手は納得して一発サインをした。ところが、中には変わり者もいたらしい。

長い間2軍で過ごしてきた選手が1軍でプレーしたシーズンのオフ。大幅アップの金額を提示され、本人も納得顔も「今日はサインしません」と譲らない。後で判明したことは、選手生活1度でも契約保留と新聞に書いてほしかったという思いがあったのだとか。

契約が越年するパターンはベテラン選手に多いという記述も、興味を惹いた。選手には横のネットワークがあり、同じような年齢で似たような成績を残した他球団選手の年俸を判断材料にすることがよくあるため、越年する例も出てくるのだという。

ここで私が思い出したのは、楽天の聖澤だ。球団初の代理人交渉で楽天最後の契約更改になったが、もしかすると日本ハム・陽岱鋼の年俸が出るのを待っていたのかもしれない。陽は1度目の契約更改を保留した後、12/19に9200万でサインした。その後、聖澤は1回目のテーブルにつき、球団から9000万の提示を受ける。タイトルを獲得したのに陽より低いのか・・・そんな思いがあったのかもしれない。結局、年明け1/26に800万増の提示を受け、9800万で契約を終えている。

他には、パンチ佐藤、イチロー、長谷川滋利のエピソードが興味を惹いた。

絶対に一発サインはせず、記者陣に球団を困惑させ、でも憎めない発言を発し、話題を振りまくパンチ佐藤の話。登録名を変更し200本安打・首位打者を取った年のオフ、交渉人イチローの提案に著者が唸らされた話(このことがきっかけで新聞報道の年俸と実際のそれは常に2000万の誤差が生じていたと明かしている)。査定表を前に、持ちこんだパソコンを開き、自分なりにつけたデータに目を移しながら話を詰めていく長谷川ならではのエピソードだ。

契約更改というと、銭闘ばかりがクローズアップされがちだ。ところが「選手と球団が互いの理解を深める場」として大変重要だと著者は説いている。

その選手が何を考えているのか?を球団側が真摯に汲み取っていく場であり、球団の考えを丁寧に理解してもらうための年1度膝を突き合わせておこなうコミュニケーションの場なのだ。この相互理解から誕生したのが、大リーガー・長谷川滋利だった。

読んでみて、それにしても、長谷川は良い人と巡り合ったなぁと感じずにはいられなかった。巡り合わせの妙と言えばよいのか。

長谷川のメジャー挑戦は長谷川が切り出した話ではない。著者が長谷川との契約更改等での雑談の中から、米国の話が多く出てくるので、著者のほうから「もしかしたらメジャーに興味があるのか?」と訊いてみた。すると「入団したばかりですし、まだ何も言えないと思って・・・・・・」と挑戦の意向を明かしたという。著者はこのような会話を交わしたという。

「ドラフト1位で入団したんだから、まずは期待に応えんとあかんやろう」
「それは、何をすればいいんですか?」
「そりゃ、優勝だよ」
「わかりました。頑張ります」


当時の長谷川は二桁勝利を記録するチームの中心戦力。その時はすぐには無理だと伝えた著者だった。

だが、著者の経歴が長谷川の夢を後押しした。

丸善石油時代、野球部のマネジャーを兼務していた著者は中日や日本ハムがドジャースからコーチを招聘したとき、通訳を務めたことが何度かあった。

そのコーチが後にブルージェイズ初代監督になった経緯もあり、米国赴任時代に交流を重ね、ニューヨークでしばしばメジャー観戦をしたという。そのとき、ここで日本人がプレーしたらどうなるのだろうといつもイマジネーションをかき立てていたというのだ。

「いつか自分の手で日本人メジャーリーガーを誕生させたいという密かな夢もあった」と著者は綴っている。

1995年がんばろうKOBEでリーグ制覇、1996年日本一。

「代表、もう、いいんじゃないですか?」「僕は球団とケンカ別れしたくはないです。ぜひ、円満にメジャーに行かせてくれませんか」。

長谷川の切実な願いを再確認した著者は、長谷川と4つの約束を交わし、MLB数球団との交渉に直接当たったと言う。1997年1月14日、大リーガー・長谷川滋利が誕生した。


◎チーム編成に関する攻防

ここではドラフト会議やトレード、監督招聘など戦力補強に関する判断の攻防をクローズアップしている。ドラフト戦略を悩ませる「怪物」の存在、最終会議の席上、監督の鶴の一声で土壇場で1位指名が変わる舞台裏、イチローがドラフト4位だったその理由、特別親しい関係だったわけではない仰木監督を招聘したその理由などが書かれている。

特に印象に残るのは、1993年から始まった逆指名制度だ。この一連くだりを読むと、オリックスの置かれた苦しい立ち位置を確認することができる。

オリックスは親会社が金融業だ。ちょうど2005年楽天のように新規参入で球界に新風を送り込みたいという意欲満々の野望もあっただろう。当初から独立採算の球団経営を掲げ「当然お金に対する考え方はシビア」だったという。(とはいえ、チーム年俸は予算ありきではない、とあるところが、球界再編前夜ならではで牧歌的なのだが)

当然、新人選手には高額契約金の支払いを約束しない球団だった。そのため、他球団は「オリックスがそんなに高い契約金を払うわけがないから説得できる」と考えて、遠慮せずに指名してくる風潮があったのである、と著者は書く。丁寧に書くがこれは逆指名制度が始まる前の話である。

ところが、巨人の発案で1993年からスタートした逆指名制度(大学・社会人選手が意中の球団を逆指名できる)が、オリックスのドラフト戦略を窮地に追い込んでいく。

新人選手に高額契約金の支払いを約束する風潮があった中、さらに契約金の高騰、選手の囲い込みが始まった。カネを使わないオリックスは、大学・社会人の即戦力有望選手を獲得できなくなっていった。

1995年には、靴底をすり減らすスカウト活動で理想の信頼関係を築けたと思っていた日本生命の仁志敏久に、ドラフト直前になってまさかの辞退を受けた。

跳ね上がる契約金高騰は高校生にまで影響を及ぼし、怪しげなブローカーの存在も知られるようになっていく。その渦中に巻き込まれてしまったのが三輪田勝利氏だったと本書は書く。(ただ、三輪田スカウト自殺の真相は、あまり書かれていない。この件に関して新たな真相があるのでは?ということで読んでみようという方がいるのなら、それは期待はずれであるとお伝えしたい)

著者が球団代表を務めた2000年までの間、逆指名制度で他球団入りした選手とオリックス入りした選手のその後の活躍を比べてみてほしい。他球団の選手がその後チームの中核選手として球史に名を残す華々しい戦歴を作り上げたのに対し、オリックスの唯一の成功例は谷佳知ぐらいなのでは?と思う。

1995年1996年に活躍した主力選手がその後、FAやメジャー挑戦、引退などで退団。世代交代を推し進めなければならない時期に逆指名制度が始まってしまったのだ。結果的に戦力の地盤沈下を防ぎきれなかった。今に続く2000年以降の長期低迷はこのあたりに起因している気がしてならない。


◎球団経営をめぐる攻防

ここでは球団創設当初から独立採算制を目指してきたオリックスの球団経営にまつわる様々な攻防が綴られている。幾つか大変興味深い記述があった。

まず興味を惹かれたのはFA宣言した選手の対応だ。

経費の削減を考える上で、人件費には基本的に手をつけなかった」という著者も、FA選手については、宮内オーナーの意向、投資効果を考慮に入れた上で、マネーゲームをしないと決めていたという。FA市場に参戦していくことでチーム編成を長期的視点に立ったとき、どうしてもいびつになるという判断があったようだ。そのため、複数年を希望してきた星野伸之を積極的に引きとめようとはしなかったという。

西宮球場からグリーンスタジアム神戸(現・ほっともっとフィールド神戸)への本拠地移転のくだりも読ませた。

今から見ればオリックス黄金期と神戸は切っても切り離せない関係だが、当初はいくつか候補先があったようだ。最終的に熱烈な招致活動を受けた神戸にしたという。この移転、相当の英断だったことがわかる。宮内オーナーは西宮育ちというのだ。当然、少年期から西宮球場に足を運び、野球を楽しんできた。にもかかわらず、異論を唱えることなく了承してくれたという。著者は「苦渋の決断」とオーナーの心中を察している。

幻の米国開幕戦には驚かされた。

先日、来年3月に巨人、阪神が米国西海岸で開幕戦の実施を検討しているとスポーツ各紙が報じた。このことにも驚かされたが、これに先立つこと約20年前、オリックスがロッテとの開幕戦を米国シアトルでおこなうプランに、実現の直前まで計画が進んでいたというのだから、びっくりだ。

これも背景に著者の経歴があった。王貞治が756本の世界新記録を打ち立てたその報道を、著者は米国で接していた。ところが、現地では「箱庭でつくった記録」と揶揄する報道が目立ったという。

「日本の野球を見もせずに、球場の大きさだけを報じる米国メディアに、私は反感を覚えた。変幻自在の変化球を操る日本人投手から本塁打を打つのがどれだけ難しいものか。(中略) この認識を改めさせるには、日本の野球を生で見せるしかない。それもオープン戦ではなく、本気の公式戦を見せるしかないと思ったのだ」(本書184~185頁)。

このような思いと、パリーグの存在価値を高めたいというセリーグへの対抗意識などが合わさって、1996年開幕戦をシアトルでおこなうことで調整が進んでいったという。

どうしてオシャカになったのか?

これは阪神淡路大震災が影響している。前年がんばろうKOBEでリーグ制覇をしたオリックスに神戸市から1996年はぜひ地元で開幕戦をおこなってほしいと切実な要望を受けたという。さすがに地元の意向を無視することはできなかった。

~~~

以上、「選手vsフロントの攻防」、「チーム編成に関する攻防」、「球団経営をめぐる攻防」という3つの軸で語られてきた本書は、最後に「プロ野球界の改革」と銘打ち、8つの提言(下記目次参照)をおこない、締めくくられている。この中では2軍の本拠地を鹿児島に移転する構想があったことを初めて知った。


球界再編以降、主にパリーグ各球団で始まった新たな球団経営モデルの模索。これについて教科書的に交通整理しているのが大坪正則氏の著書『パ・リーグがプロ野球を変える 6球団に学ぶ経営戦略』だ。概略をつかむうえでは大変判り易く、今なお私の中で球団経営本のバイブルになっている。

ただ、分かり易く記述されているため、球界再編前夜は大半の球団が赤字垂れ流しの放漫経営のままだったとステレオタイプ的に認識しがちになってしまうのだが、今回紹介した『プロ野球もうひとつの攻防』を読むと、その認識は少々異なっているのが判明する。

確かに牧歌的な側面は出てくる。例えば契約更改時の査定表。当時のオリックスは50項目だったというが、現在楽天では200項目に及ぶものが使われていると聞く。しかし、当時新規参入したオリックスが新たな球団経営の在り方を、球界再編に先駆けて、積極的に、必死に、模索していた軌跡は、しっかり確認することができる。

その例を1つあげるなら、著者の存在だろう。

当時、球団代表といったフロント幹部は親会社からの出向組がほとんどだった。数年経ったら親会社にまた戻っていく。そんな傾向が大勢を占めていた。しかし、著者は全く関係のない外部・民間からプロパーの幹部として採用され、11年間にわたって球団経営を任されてきた。このこと1つをみても、当時の宮内オーナーの熱意がいかほどであったか?推し量ることができるのではないか。

プロ野球の新たなシーズンが始まる前、大変良い1冊に巡り合えたと思っている。

以下に目次を紹介して、本エントリーを終わりにしたい。


目次
はじめに 2

第1章 選手vsフロントの攻防
──契約更改・MLB移籍・外国人選手らとの交渉現場 17

1.契約更改と年俸決定のメカニズム 19
「統一契約書 第3条」を巡る交渉
プロ野球選手のカレンダー感覚
ベテラン選手の手練手管
試合出場の少ない若手の年俸は下がらない
契約更改に使われる「査定表」
フロントが選手に試される場
年俸には「総額予算」があるのか?
他球団の年俸を比較する選手たち
来季年俸は今季成果の対価か?
絶対に一発OKをしない選手
交渉人!イチロー
日本には「代理人交渉」は馴染まない
単年契約と複数年契約
戦力外通告

2.MLB移籍を望む選手たち 56
野茂英雄のメジャー移籍
MLB移籍の訴え方
長谷川滋利との約束
伊良部秀輝とタンパリング疑惑
ポスティングシステムの制定
1年早かったイチローの移籍
田口壮のFAメジャー移籍

3.外国人選手との契約攻防戦 76
ブーマーとの「ミール・マネー」交渉
外国人選手がオプション契約を望む理由
主砲ニールvs仰木マジック
巨漢投手、シュルジーの思い出


第2章 チーム編成に関する攻防
 ──スカウト会議・トレード・監督招聘の現場 89

1. 新人選手獲得へのスカウト活動 90
重要度が増すドラフト会議
スカウト活動と入団交渉
スカウトたちの1年
指名選手はドラフト前日に決まる
野茂1位指名の舞台裏
野茂を回避した西武・中日の戦略
理想のドラフト1位指名
イチローはなぜ4位指名だったのか?
「この鈴木は、ヒットだけならなんぼでも打ちます」
逆指名制度と契約金の高騰
逆指名制度が誕生した背景
ドラフト会議前夜の電話交渉
ドラフト直前で逃した逸材
高校生でレギュラーになれるのは5人に1人
5億円? もっと出すぞ!
ドラフト制度のゆがみ
高額契約金でも動かなかった選手

2. トレードによる即戦力選手の補強 129
主砲・松永浩美のトレード移籍
実現しなかったトレードの数々
「放出」ではなくて「獲得」


3. 助っ人外国人の獲得 137
なぜ外国人選手をとるのか?
アスレチックスの4番・ニールの獲得
活躍できなかった外国人選手たち

4. 監督人事はいかにして決まるか 144
監督続投は8月に決まる
育てる監督、戦う監督
仰木監督の就任
名監督と名コーチ
ベテラン選手を獲得する意味


第3章 球団経営をめぐる攻防
──無駄の削除・観客増員・優勝の収支の考察 155
1. 古き慣習の打破と観客動員策 156
誰も食べない朝食ビュッフェ
打撃投手という職業
オリックスからFA宣言した選手
西宮球場の市場リサーチ
地域権と本拠地移転
無料チケット配布の禁止
仰木監督の経営感覚

2. 優勝すれば収入は増えるか 172
阪神淡路大震災とリーグ優勝
優勝効果はプラス10億円以上
優勝による最大の出費
選手年俸とチーム成績の相関関係
年俸が高いから勝てるのか、勝てるから年俸が高いのか?
セ・リーグに負けないために1──幻の米国公式戦
セ・リーグに負けないために2──マリナーズとの業務提携


第4章 プロ野球界の改革
──進むべき8つの道の提言 189

1. 一軍40人枠+ファームの実現──選手契約の改革
2. 「二軍」と「独立リーグ」の一元化
3. 完全ウエーバー方式の採用──ドラフト改革
4. 徹底した単年度契約と就職斡旋
5. ボーナス制度の創設──生え抜き選手の流出防止
6. プロテクト制度とレンタル制度──MLB流出への対処策
7. 代理人制度の廃止
8. 審判学校の創設

おわりに 204





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興味がありますね

大坪正則氏の本は書店で読んで知っていましたが、この井崑重慶氏の今月発売の新書は知りませんでした。

野球ファンとしてこういった球団経営の実情を世に知らしめる本は、大いに興味があります。

shibakawaさんが説明した通り、球界再編以降なら清武氏、藤井氏、島田氏の本がありますが再編以前となると、意外とないんですよね。
あえて言えば西武とダイエーの球団代表を務めた坂井保之氏くらい。
残念ながら著書は持ってません。新潮45で連載を読んだことはある程度だがそれでも書店で読んだ時は野球ファンとしては唸るばかり。

余談だが今から何年後になるのかわからないが、瀬戸山球団代表にはダイエー・ロッテ・オリックスそれぞれの球団経営の実態を本にまとめてもらいたいものだ。野球ファンとして、興味津津ではある。

Re: 興味がありますね

ゴールドクラブさん

> shibakawaさんが説明した通り、球界再編以降なら清武氏、藤井氏、島田氏の本がありますが再編以前となると、意外とないんですよね。
> あえて言えば西武とダイエーの球団代表を務めた坂井保之氏くらい。

当時は球団経営なんて野球ファンの興味関心の対象外だったんでしょうね。そういう意味でも前近代的で牧歌的な時代だったんだなあと思います。

> 余談だが今から何年後になるのかわからないが、瀬戸山球団代表にはダイエー・ロッテ・オリックスそれぞれの球団経営の実態を本にまとめてもらいたいものだ。野球ファンとして、興味津津ではある。

私も瀬戸山氏の著書はぜひとも読んでみたいですね。複数球団を切り盛りする経営のプロであり、球界再編の当事者の1人でもありました。上梓には、いましばらく時間がかかるかもしれません。井箟氏がこのタイミングで出したのは、球団経営本が売れる時代になったということと、オリックス退団から10年以上歳月がたった今だからこそ話せるという側面もあるのかもしれません。
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