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【犬鷲戦士達のWBC戦記録】 3月8日(金)第2ラウンド。日本4-3台湾。延長10回接戦制す!! 田中8回裏晴天の霹靂...

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日本のスタメン=1番・角中(指)、2番・井端(二)、3番・内川(右)、4番・阿部(捕)、5番・糸井(中)、6番・坂本(遊)、7番・中田(左)、8番・稲葉(一)、9番・鳥谷(三)、先発・能見(左投)。


味方打線が王健民以下の台湾投手陣から得点できないままズルズルきてしまった中、日本投手陣は先に2点を失っていた。

3回、先発・能見が二塁打、与四死球で作った満塁のピンチで、まさかの先制押し出し四球。5回、二番手・攝津が右翼線深くへのツーベースで許したスコアリングポジションで、3番・ホウセイビンのバットから快音が響く。打球は左中間を襲う適時打となって、さらに1点失っていた。(日本0-2台湾)

6回表、侍ジャパンの攻撃は阿部、糸井、坂本で三者凡退。残された攻撃回はあと3イニング。もはや猶予はなかった。「流れ」をこちら側にグッと引き寄せるに必要な何かが、必要とされていた。

6回裏、2点ビハインドの状況で山本監督が球審に告げた三番手投手の名前は、背番号17、田中将大だった。

3/2ブラジル戦では先発を任され、2回1失点。立ち上がりの1回に僅か7球で先制失点した田中は3回マウンドにはもはやその姿はなかった。3/6キューバ戦では1点を追う4回、二番手登板。1イニング目に長短打の連打で1点を失った直後、スプリットや縦のスライダーが絶妙な軌道を描き出し、5打者連続奪三振ショー。復調のきっかけを掴んだようにみえた。

その田中をこの場面で上げてきた。投高打低の2点ビハインドならシーズン中なら敗戦処理と捉えることができる。だが、もちろん、この負けが許されないシチュエーションではそうではない。田中の力投で「流れ」を引き寄せたいという首脳陣の意図が明確に伝わってくる、そんな継投作戦だった。

ここまで苦しんできた背番号17はその期待に応える力投をみせていく。

眼光鋭く、背中からオーラが立ち上るかのようなマウンド上の勇姿は、不動明王か?毘沙門天か?というイメージを観ている者に連想させていく。

初球。143キロ速球。外角高めに投げ込まれたその球を、台湾の6番・リンオウイクはバットを振っていくものの、差し込まれてのファウル。2球目、阿部はインコースに構えた。そのミットめがけて142キロ速球ばズバッと決まる。僅か2球で追い込んだ田中は、ラストをアウトロー絶妙のスプリットで落とし、リンのバットが空を切った。マウンド上で田中、吠える!!

以降、7番・チョウケンメイを空振り三振、8番・チンヨウキをイージーな右飛、この回を三者凡退とする。7回も3人で片づけた。9番打者を振り遅れの三振に仕留めると、NPBでの対戦成績43打数2安打と圧倒している1番・陽岱鋼には打たせて取る平凡なセカンドゴロ、2番・リンテツセンにはスライダーで追い込み、1球高め速球を見せた後、スプリットで簡単料理。この試合4個目の三振を奪っている。

直後の8回表、田中の力投が「流れ」を手繰り寄せたのだろう、味方打線がヒット4本集めて2点を奪取。井端、内川で好機を作ると、阿部にタイムリー、その後、坂本に同点打が飛び出して、終盤のぎりぎりで2-2の同点に追いつくことに成功。田中のピッチングで侍戦士のバットに火をつけていく。これこそ山本監督が望んでいた展開なのだ。

しかし、3イニング目に入った8回裏、まさかの晴天の霹靂だった・・・

先頭の3番・ホウセイビン、1-0からの2球目だった。アウトコース高めの甘い所に入った145キロ速球を、みごとにセンターへ弾き返されてしまう。台湾リーグの本塁打王だという4番・リンチショウには2-1からの4球目、カウントを取りにいったスライダーをバット一閃され、左翼フェンス上段直撃の二塁打とされてしまう。

無死3,2塁のピンチで5番・シュウシセイ。ファウルを打たせた0-1からの2球目だった。ストライクゾーンの中で変化してしまった変化球を振り抜かれ、鋭い打球がジャンピングキャッチを試みた田中の上空を越え、センター前へ抜けていった。

台湾クリーンアップの3連打猛攻に遭い、三走に生還を許して再び勝ち越し点を奪われてしまう。(日本2-3台湾)

塁上3,1塁に走者を残したまま、田中はここで降板となった。(この後、火消しに出てきた山口がよくゼロで踏ん張った! 坂本の好守備も光った!)

田中は自らのピッチングで「流れ」を作ったが、自らのピッチングで勝ち越し点をも奪われるという、なんともすっきりしない結果になってしまった。

その後、9回表、鳥谷が2死から二盗を決め、井端のこの試合3本目のヒットが同点打となり、延長10回、中田の犠牲フライが4-3の勝利点になったことは、皆さんも良く御存じのドラマとなっている。

それにしても、ヒット13本も打ちながら、こんなに苦しい試合展開になったのは、日本打線に長打がないからと言える。ここまで唯一長打を打っているのが糸井だけという点が、ここ数年のNPB野球が、結果としてさらなるガラパゴス化を助長させてしまったのでは?という気分にさせてくれる。統一球3年目が終わる今オフ、しっかりとした検証が必要なのかもしれない。


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■田中将大 球種別 投球詳細
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2回、打者9人、29球、被安打3(二塁打1本含む)、奪三振4、与四死球0、失点1、自責点1。

ブラジル戦までの田中なら、追い込んでからもヒットを許していた。ところが、キューバ戦以降、追い込んでからのヒットは1本も許していない。下記表のとおり、2ストライク以降は10打数10三振だ。

田中が復調しつつあることが伺える数字だが、一方、現在の課題はどのようにして追い込むか?と言えそうだ。追い込んでしまえば、後は問題がない。


■ストライクカウント別の被打率



■田中将大 配球図
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■田中将大 29球の詳細
球種略記:St=ストレート、2S=ツーシーム、Sl=スライダー、Sp=スプリット、Cur=カーブ
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テーマ : WBC
ジャンル : スポーツ

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井端選手の一打は田中をも救った

勝ったからよかったようなものの、あの勝ち越し点が決勝点になっていたなら田中は総スカンを喰らっていてもおかしくありませんでした。井端選手の同点タイムリーは日本代表を救い、ひいては田中も救ったことになります。昨日の使われかたでは今後も田中は批難のリスクを背負いつつ投げさせられそうですから辛抱が必要ですね。

統一球導入の要因としてWBC対策もあったはずですから終了後議論を呼ぶことになるでしょう。とくに敗退という結論になった場合加藤コミッショナー・山本監督とならび批難の対象になるのは避けられないでしょうから…。

Re: 井端選手の一打は田中をも救った


hati8025さん

> 勝ったからよかったようなものの、あの勝ち越し点が決勝点になっていたなら田中は総スカンを喰らっていてもおかしくありませんでした。井端選手の同点タイムリーは日本代表を救い、ひいては田中も救ったことになります。昨日の使われかたでは今後も田中は批難のリスクを背負いつつ投げさせられそうですから辛抱が必要ですね。

私も、ほんとうにそう思います。そして、恐らく皆さんそうでしょうが、井端弘和というプロ野球選手に改めて魅せられています。(先ほどやっていたテレビ朝日の報道ステーションサンデーでは視力低下で一時引退も真剣に考えていたという話です)

それにしても、今、私の胸中はフクザツです。奪三振ショーの圧巻のピッチングをできれば先発で、かなわなくても再びWBCの舞台で見たいと思う自分がいる。一方、とはいっても広島戦以降マウンドに登るたび確実に失点しているのを考えると、WBCの接戦で緊迫した舞台ではもう使わないほうがいいのでは?これ以上点を取られる姿を見たくないという自分もいる。2つの思いが交錯し、いやはや、なんとも複雑です。

> 統一球導入の要因としてWBC対策もあったはずですから終了後議論を呼ぶことになるでしょう。とくに敗退という結論になった場合加藤コミッショナー・山本監督とならび批難の対象になるのは避けられないでしょうから…。

総括はしっかりおこなってほしいところです。今後もNPBがWBCを大きな意味のある大会として位置付けていくなら、それこそWBC使用球をNPB使用球にすればいいのでは?と主張するファンも出てくるでしょう。(キューバは今季の国内リーグのストライクゾーンをWBCに合わせたと言いますし)

恐らく現実には無理な話でしょうから、せめて1投手に支給されるWBC使用球が「たったの12個だけ」という事態は、第4回のときは最低限改善されているようにお願いしたいところです。

こちらの記事、一読の価値あります。

侍ジャパンがWBC3連覇できそうもない、いくつかの理由
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1302/21/news011.html
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