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【記録で診る岩隈メジャー挑戦録】 メジャーでさらなる進化をみせた岩隈久志のフォーク

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【アンケート募集!! 2/28(木)まで】「優勝」を取りにいく楽天
あなたが最も期待する野手、投手は?

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メジャーでも通用した岩隈のスプリッター

昨日のエントリー「東スポ記事、岩隈メジャー2年目へ“究極の体づくり”、秘密の特訓効果を記録から実証する!!」では、岩隈の4シーム(ストレート)のデータを細かく確認してみた。

今回は岩隈の絶対球、スプリッター(フォーク)を確認していきたい。

昨日「岩隈が7月以降好投できた要因は、やっぱり、4シームが機能し始めたことにあると思っている」と書いたが、正確に言えば、岩隈のスプリッターがあってこそだ。絶対球のスプリッターが序盤からしっかり通用していたことが大前提としてあって、その上に4シームが走り出したことで、相乗効果が生まれたと考えている。


■岩隈久志 2012年 球種別データ
※空振り率の分母は球数。ストライク率はPicthes-strikes。



多くの併殺打を取ったシンカー、日本時代よりもゴロを多く打たせることに成功したスライダーという球種も大切になってくるのだが、岩隈のピッチングの軸は4シームとスプリッターである。主にカウントを取っていくのが4シーム、追い込んでからの使用頻度が高くなるのがスプリッターだ。

昨日のエントリーにアップした球種別データを再掲した。うっとりするほどスプリッターの数値が素晴らしい。空振り率が18.6%と最多を記録、ストライク率も66.4%とまずまずの数字を残した。奪った三振101個のうち半分以上の55個がスプリッターで記録した。被打率は.179、被OPSは.446と名だたるメジャーリーガーを圧倒した。

次にスプリッターのデータを確認してみよう。


■岩隈久志 2012年 スプリッター 月別 状況別 データ



上記表はスプリッターのデータを月別、状況別にまとめ直したものになる。表の右端、ゴロ、フライは打球内訳を示している。例えば4・5月、打者は岩隈のスプリッターを16回打って打球がフィールドに飛び、そのうち12打球がゴロに、4打球がフライになったことを表している。

ご覧のとおり、4・5月の空振り率は21.4%。三振も二桁取れており、被打率も.077、被OPSも.226、球がバットに当たってフィールドに飛ばされてもゴロを打たせることに成功しており、スプリッターの状態は最初から上々だった。

その後も安定した数字を記録し続けた。9・10月に空振り率が13.8%に低下したこと、5本の二塁打、1本の本塁打を浴びたことで被OPSが.618まで上昇したことが気がかりだが、トータルでみると、岩隈のスプリッター(フォーク)はメジャーでも十分通用していたことが確認できるのだ。



1年前の懸念は杞憂に

実は昨年の開幕前、ちょうど1年前になる。私が最も心配していたのはスプリッターが機能するかどうか?の一点だった。

yahooニュースの関連記事として紹介された当ブログ初の記事『〔記録〕マリナーズ入りの楽天・岩隈久志、MLBでの活躍に不安を残す「あるデータ」とは?』を書いたのが、ちょうど1年前の1月6日。2011年右肩痛で離脱する前と復帰後のスプリッター(フォーク)のBefore & Afterデータが大きく違っており、不安を残す数字が幾つかあったため、たいへん心配していた。

1年経って、私の懸念が全くの杞憂に終わったことに、正直ホッとしている。

もう少し細かくみていこう。

岩隈の2011年楽天時代の球種割合と、2012年メジャーでの球種割合を出してみた。

4シーム=ストレート、シンカー=シュート、スプリッター=フォークという認識でご確認いただきたい。各表の右端が左右合計のトータルの数字となっている。


■2011年 楽天時代の球種割合
20130118DATA5.jpg


■2012年 メジャーでの球種割合
20130118DATA6.jpg

スプリッターの球種割合は変わらなかった

個人的に意外に感じられたのは、2011年と2012年、スプリッターの球種割合が変わらなかった点だ。2011年は24.8%、2012年は24.7%。対戦打者の左右で右打者で24.5%から19.9%に減少、右打者で20.8%から29.9%に上昇したという変化はあったものの、トータルでは僅か0.1%しか変わらなかった。岩隈のメジャーでのピッチングを見るたびに、スプリッターを日本時代以上にかなり多く投げている印象を抱いたので、個人的には意外に感じられた。

速球の割合に目を転じてみよう。2011年は48.7%、2012年は49.0%。ほぼ変わらない。しかし、中身が違った。速球でも4シーム(ストレート)は37.2%から32.6%に減少。一方、シンカー(シュート)は11.5%から16.4%に上昇している。このあたりの変化がメジャー仕様にマイナーチェンジした部分と見ることもできるかもしれない。

日本時代にはほとんど投げなかったカーブの割合も増えた。3.1%から6.2%。岩隈がメジャーの舞台で、持てる引き出しを全部開けて、打者と対峙していたことがうかがえる数字だ。

ゴロ量産に欠かせない球種に

さて、話をスプリッター(フォーク)に戻そう。

2011年、NPBの打者が岩隈から打った打球は全357打球を数えた。そのうち安打凡打に関わらず、ゴロになったのが192、フライ・ライナーになったのが165、ゴロ/フライで1.16となっていた。192個のゴロのうちスプリッターで記録したのが「37.5%」に当たる72個。スプリッターで記録した103打球のうちゴロ72、フライ・ライナー31。ゴロ/フライ「2.32」だった。

2012年の数字を確認してみよう。MLBの打者が岩隈から記録した打球は372個。ゴロ201、フライ・ライナー171。ゴロ/フライ1.18。201個のゴロの中で、スプリッターで取ったゴロは「41.3%」に当たる83個。スプリッター107打球の内訳はゴロ83、フライ・ライナー24。ゴロ/フライで「3.46」を記録した。

おわかりいただけただろうか?

「カッコ」で示した数字に変化が見られるのだ。

打たせたゴロのうちスプリッターでの獲得割合、2011年は37.5%だったのが、2012年は41.3%に上昇した。打者がスプリッターを打った打球内訳、ゴロ/フライ指標で2011年は2.32だったのが、2012年はさらに上昇、3.46を記録した。

ゴロを打たせたい岩隈にとって、スプリッターは空振りを奪える球種のみならず、ゴロ量産するための「さらに欠かせない球種」になっていたことが確認できる。

それも2011年から2012年、さらなる進化を見せていた。

スプリッターはヒサシ・イワクマの生命線

このことが再確認できるのでは?と思う。

現在、岩隈はロサンゼルスで古巣・楽天の若鷲投手、塩見貴洋、戸村健次、高堀和也と共に自主トレで調整を続けている。ぜひ3投手は岩隈のハイレベルなスプリッター(フォーク)を少しでも吸収してもらいたいと考えている。

今、楽天の投手陣に足らないものの1つは、絶対的な球種だ。

田中の縦のスライダーと高速スプリット、青山の局面打開のスライダー。打者から空振りを奪いたい時に高い確率で奪うことができる絶対的な変化球を所持するのは、現在イーグルスの中で田中と青山ぐらいしかいないのではないか。(ここに小山のシンカーを入れてもいいが、攝津のシンカーと比べると・・・)

彼らが確かな変化球を1つ習得できれば、それだけで飛躍の可能性がグッと高まるのだ。特に塩見。状態が良い時は素晴らしいフォークを投げる。プロ初完投勝利を挙げた2011年7/16オリックス戦(○E6-1Bs)では10奪三振のうち8個をフォークで記録していたことを思い出す。ぜひフォークを安定して投げることができるよう習得に励んでもらいたい。

松本匡史氏からマウンドでの立ち姿が岩隈にそっくりだと評された今年4年目の高堀、渡米前の成田空港で記者陣に「岩隈さんからフォークを教わりたい」と意欲をみせたという。ぜひその技術を少しでも吸収して帰国してほしい。

最後に、『Slugger』誌やBaseball Journal等にも寄稿されている、豊浦彰太郎さんのMLBブログ「Baseball Spoken Here!」下記のエントリーも、是非一読されることをお薦めします。岩隈が故意にストライクゾーン内にスプリッターを投げて打者の打ち損じや空振りを誘発していたであろうことが書かれています。

◎参照エントリ>再契約を勝ち取った岩隈の好成績の秘訣 (2012.11.6)

【終】

◎◎◎関連記事◎◎◎
東スポ記事、岩隈メジャー2年目へ“究極の体づくり”、秘密の特訓効果を記録から実証する!!(2013.1.17)
【記録】 シアトル・マリナーズ 岩隈久志vsアリーグ中地区(CWS、DET、MIN)、ナショナルリーグ 2012年 打者別 対戦成績(2013.1.4)
【記録】 シアトル・マリナーズ 岩隈久志vsクリーブランド・インディアンス 2012年 打者別 対戦成績(2013.1.3)

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