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【嶋基宏vs岡島豪郎】数字で診る両者の違い(1)先発マスク時の勝敗と勝率

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今年から日本プロ野球選手会会長の要職に就いた正捕手・嶋基宏。昨年新人ながらも攻守でアピールし今年はレギュラーポジションを巡って正捕手に挑戦状を叩きつけたかたちになる2年目の岡島豪郎。

数字をもとに両者捕手像の差異を確認していこうという趣旨の新連載「嶋基宏vs岡島豪郎、数字で診る両者の違い」、前々から試みてみようと思っていたことを、いよいよ始めてみたい。

第1回目の今回は、スタメンマスクをかぶった試合のチーム勝敗、勝率をみていきたい。




先発マスクをかぶった岡島の31試合、貯金7の勝率.621を記録

表中の試合はスタメンマスク数を表している。

ご覧のとおり、嶋は86試合で先発マスクを担当Mチームの勝敗は39勝40敗7分、勝率.494と借金1に終わった。一方、岡島は31試合でスタメン出場し、チームは18勝11敗2分、貯金を7個作り勝率.621を記録している。

残りの2人、小山桂、伊志嶺もスタメンマスクをかぶった試合で負け越しており、そのこともあって、岡島の勝率がなおさら光る結果になった。

もっと細かくみていきたい。

右手骨折明けの嶋は50試合でスタメンマスクをかぶった。その50試合のチーム成績は20勝26敗4分、勝率.435とさらに下がってしまっているのだ。

復帰直後の7/6西武戦(○E6-2L)こそ先発マスクをかぶりチームを勝利に導いたものの、球宴までの期間、「嶋がマスクをかぶるとチームは負け、岡島がかぶると勝つ」という嶋にとっては苦しい時期となった。8月中旬から9月上旬、再びこのような傾向が見られ、嶋と岡島の差異を大きく浮き彫りし、「正捕手・岡島待望論」が高まっていったように感じる。

次に1点差試合ではどうだったか?


20130108DATA2.jpg

ロースコアの1点差を勝ち取った岡島の先発マスク試合

楽天が1点リードで勝利した試合、または1点ビハインドで惜敗した試合の勝敗である。
味方大量得点の圧勝より、苦しい1点差ゲームを凌ぎ切ることこそ、捕手冥利に尽きるはずだ。

嶋は31試合16勝15敗、貯金1個を作って勝率.516としたが、岡島がその上をいく結果となっている。岡島は13試合9勝4敗、貯金を5個稼いだ。勝率は驚きの.692。岡島がトータルで作った貯金7個の大半が1点差試合ということになる。

1点差とはいっても、例えば10対9でも1点差、1対0の零封勝利でも1点差だ。もしもハイスコアの1点差が多かったら、捕手としてあまり褒められたものではないと言えるはずだ。実際の失点はどうだったのか?を確認してみた。

13試合中、4失点が2試合、3失点が3試合、2失点が4試合、1失点が2試合、0失点が2試合、1試合平均2.08失点で、ロースコアの1点差を勝ち取ったことが確認できた。これは凄いことだと思う。

次に、2~3点差の試合、5点差以上の試合をそれぞれ掲載する。


20130108DATA3.jpg


20130108DATA4.jpg


2~3点差でのゲームは、嶋、岡島、小山桂3人ともに負け越している。5点差以上の大差がついた試合では、岡島の貯金1個を作ったが、嶋が貯金5個と大きく勝ち越した。

ここまでをまとめてみたい。

スタメンマスクをかぶった試合で最も成績の良かったのは岡島。嶋、小山桂、伊志嶺の3捕手が負け越したのに対し、31試合18勝11敗、唯一7個の貯金を作り、勝率は.621を記録した。その貯金の大半はロースコアの1点差ゲームをもぎ取っての貯金だった。新人ながらも素晴らしい活躍というイメージになってくる。

しかし、、、

嶋は本当に悪かったのだろうか?

ここでスタメンマスクをかぶった試合でのクオリティスタート率を確認してみよう。6回以上・自責点3点以内、先発がゲームメイクしたとされる指標になる。なお、統一球で投高打低となっているため、QSが実際に則してないという声も多い。そこで、QSの条件設定を厳しくし、7回以上・自責点2点以内でも調べてみた。あわせて掲載したい。


■クオリティスタート率 (6回以上・自責点3点以内)
嶋基宏、61.6% (86-53)
岡島豪郎、64.5% (31-20)
小山桂司、70.0% (20-14)
伊志嶺忠、85.7% (7-6)


■7回以上・自責点2点以内
嶋基宏、40.7% (86-35)
岡島豪郎、29.0% (31-9)
小山桂司、50.0% (20-10)
伊志嶺忠、57.1% (7-4)


従来のクオリティスタートでは嶋61.6%、岡島64.5%で岡島に軍配が上がる結果となったが、条件を辛くした7回以上・自責点2点以内では嶋40.7%、岡島29.0%と嶋に軍配が上がっている。

7回以上・自責点2点以内の場合、先発には平均以上のスタミナも求められるため、組んだ投手の顔ぶれに左右されやすい要素はある。岡島は田中と5試合組んだが、嶋は13試合組んだ。これがかなり影響しての嶋の数字のように感じる。そこで、田中を対象外にしてみると、73試合中26試合で35.6%となった。嶋は田中を抜かしても岡島の29.0%を上まわる値を出しているのだ。できるかぎり中継ぎに負担をかけたくないという発想で言えば、嶋と組んだときの先発は長いイニングをしっかり担当していたと言えるのではないか。

最後に、各々の捕手がスタメンマスクをかぶった試合のチーム得点、チーム失点の合計からピタゴラス勝率を算出してみたい。

ピタゴラス勝率とは、『Slugger』誌のセイバーメトリクス用語集の言葉を借りれば、

得点の二乗÷(得点の二乗+失点の二乗)で算出されるチーム勝率の期待値。ピタゴラス勝率と実際の勝率は最終的にはほぼ等しくなると想定されるため、両者の差が激しいチームは運・不運が大きく作用していると考えられる。




ピタゴラス勝率では、嶋は不運に見舞われ、岡島は打線の援護に恵まれた

2012年の楽天は1試合平均得点3.41、同平均失点3.24だった。

嶋がスタメンマスクをかぶった試合は1試合平均得点が3.21と微減、1試合平均失点は2.99と良化していた。一方、岡島は1試合平均失点は全体の3.24より増えてしまう3.55となったが、打線の援護に恵まれ1試合平均得点は4.35を記録した。

嶋のピタゴラス勝率は.536。実際は.494だから1割近く損をしているかたちとなり、ピタゴラス勝率の考え方でいえば嶋は不運に見舞われていたと言えそうなのだ。一方、岡島のピタゴラス勝率は.601。実際は.621だったから、打線の援護など運に恵まれていた要素もあったのでは?とみることができそうだ。

以上のことから、嶋が先発マスクの試合、楽天はバッテリーを中心に2.99失点におさえる奮戦をみせたが、打線との噛み合わせが上手くいかず、善戦むなしく39勝40敗7分の勝率.494に終わった、という表現が妥当なように感じる。

岡島が先発マスクをかぶった試合のチーム成績が良かったのは、ロースコアの1点差を勝ち取るなど岡島の力量も当然あるものの、一方で打線が平均より1点近く多く取っていたという「巡り合わせ」の部分も多かった、という見方がニュートラルのように感じる。

また、「【捕手論】新連載「嶋基宏vs岡島豪郎:数字で診る両者の違い」をスタートさせます!!」でも述べたとおり、86試合の正捕手と31試合の二番手捕手、比較する際の分母が明らかに異なる両者を、単純に並べて比べることは難しい。

よって、このエントリで示された結果も比較する際は参考程度だと心に止めておく必要性を感じている。岡島が31試合で好成績を残したのは事実だが、嶋と同じ86試合でも等しく好成績を残せたか?は、これまた全く別の話になってくるからだ。

第2回目は被本塁打を予定している。

【1/10追記】

だほんさんとdondondondonさんに、私が見逃していた点を御指摘いただいた。

嶋が先発マスクをかぶった時の得点力や勝率が低いのは、右打ちの嶋が(楽天が苦手としてなかなか勝てなかった)相手先発が左投手のときに起用されることが多く、一方、左打ちの岡島は右投手メインだったからでは?という趣旨のナイスパスをいただいた。

鋭いご意見でした。調べてみると、

嶋は相手先発が右腕のとき47試合、左腕のとき39試合
(故障復帰後は、右腕のとき26試合、左腕のとき24試合)
岡島は相手先発が右腕のとき26試合、左腕のとき5試合

となっており、嶋は楽天が苦手としていた左腕のとき多くのマスクをかぶっており、一方、岡島はほぼ右腕のときという、御指摘どおりの結果となった。

2012年の楽天は1試合平均得点3.41、同平均失点3.24だった。

ところが、相手先発の左右でみたときは、差異が生じていた。

右投手のとき(47勝34敗7分)=1試合平均得点3.78、同失点3.31
左投手のとき(20勝33敗3分)=1試合平均得点2.82、同失点3.14

お二人の見立てどおり、この数字が嶋、岡島それぞれがマスクをかぶった時の試合の勝率や得点力などにも影響していると言えそうだ。

【終】


◎◎◎関連記事◎◎◎
【捕手論】新連載「嶋基宏vs岡島豪郎:数字で診る両者の違い」をスタートさせます!!(2013.1.8)
【記録】楽天 嶋基宏 2012年 ゾーン・コース打率 球種打率(2012.12.18)
〔検証〕楽天・嶋の盗塁阻止率があまりにも酷すぎる件──ここまでの許盗塁企図を詳細に調べてみた(2012.4.16)
〔分析〕東北楽天、2009年二桁勝利&CS進出の原動力となった「永井─中谷」バッテリー、今季機能せず!(2011.6.14)

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『プロ野球「最強捕手」大全』読書感想文書きま した
A5判207頁に古今68名のキャッチャーを、インタビューやエピソード、記録を交えて紹介した1冊です。読書感想文をコチラに書きました。
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すみません

誤って非公開のコメントにしてしまいました。
楽天にとってはタイプの異なるキャッチャーがいるのは強みのように感じられます。

No title

こんばんは。
嶋が先発の試合で勝率が低い理由は楽天の左腕アレルギーだと思います。
嶋=右打ち→相手の先発が左腕時に起用→(嶋は打つが)低得点→勝率低下
データの裏付けはありませんが、一案と思ってください。

Re: No title


だほんさん
dondondondonさん

私がスルーしてしまっていた所でした。鋭い御指摘をいただいたと思っています。本文のほうに、追記させていただきます。
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