FC2ブログ

〔記録〕統一球で右投左打のホームランは本当に「激減」したのだろうか?

スポンサーリンク


---------------------------------------------------------------
2012年成績で選手をセイバーメトリクス診断する気になる一冊が発売に!
---------------------------------------------------------------
打率、出塁率、長打率、防御率、OPS、WHIP、QS etc…知ってるようで知らない野球の指標、教えます!
野球の見方が180度変わる! セイバーメトリクスで見るプロ野球。安打は投手の責任じゃない?
“打たせて取る投手"なんて存在しない? 打率の高さは重要じゃない? ホームラン以外の安打は全て運?
“守備率が高い=守備が巧い"はウソ? 球界で一番チームに得点をもたらす打者=阿部慎之助。球界で一番三振しない打者=内川聖一。球界で一番運が悪かった投手=田中将大。球界で一番パワーのある打者=中村剛也。球界で一番打たれない投手=吉川光夫。 とのこと。

楽天市場


御訪問有難うございます m(_ _)m
数多くの皆さんのブログ村への投票が、
私のブログ更新原動力となっています。
どうか、よろしくお願いします。
おかげさまで、ブログ村「楽天イーグルス」部門1位。

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村
-------------------------------------


統一球が導入されて2シーズンが終了した。

その功罪が各所で指摘されており、反発係数を元に戻すべきとの意見も多く聞くようになってきたが、個人的には、石の上にも3年、あともう1年見てから判断してみたい、という立場にいる。

昨年の11月5日、Number Webに下記の記事が掲載されたのを、憶えている方も多いだろう。

◎「右投げ左打ち」の本塁打が激減。統一球が変えたプロ野球のトレンド。
http://number.bunshun.jp/articles/-/169288


つい先日には、こんな記事もアップされていた。

◎今ドラフトは“右投右打”が大人気!! 統一球が変えつつある強打者の条件。
http://number.bunshun.jp/articles/-/294543


いずれも小関順二氏の記事である。


かいつまんでまとめると、統一球の導入で利き手で球を押し込めない右投左打のホームランが激減。右投左打の神話が崩壊し、今ドラフト戦略にも影響を与え、右投右打野手の指名が多かったという。広島は上位5名が全員右投右打の野手で、DeNAも指名した野手3人全員右投右打だった。

ということで、この記事の補足をしたいと思う。

右投左打のホームランは本当に「激減」しているのだろうか?

昨年、二桁本塁打を打ったバッターは35人いたが、右投左打は僅かに6人だった。(阿部慎之助20本、高橋由伸15本、金本知憲12本、ブラゼル16本、糸井嘉男10本、森野将彦10本)。

今年は27人中、さらに減って、たったの3人。(阿部慎之助27本、ブラゼル12本、筒香嘉智10本)

次に下記表をご覧いただきたい。


20121117DATA2.jpg


年度別に、右投右打、右投左打、左投左打それぞれのバッターが打席に何回立ち、何本のホームランを打ったか?まとめた表になる。

(両打ちのバッターは対右投手を左打に、対左投手を右打として計算した。なお、横浜に在籍した投手で両打ちの大家友和の成績は左右投手別成績が判明しなかったため、除外した)

すると、右投右打は959本から前年の64.2%に当たる616本に減少。統一球2年目の今季は607本という推移になっているのに対し、右投左打は437本から前年45.1%の197本に半減。今季は189本を記録した。

前年比だけをみれば、64.2%に45.1%である。右投左打のホームランが物凄く減ったようなイメージを持つ。

確かに方向性としては間違いではないのだが、厳密に言えば正しいとも言えないのだ。

次に下記グラフを御参照頂きたい。



このグラフは、打席に占める本塁打の割合、本塁打%の年度別推移を表した折れ線グラフになる。

ご覧のとおり、右投左打も減っているが、右投右打も左投左打もほぼ同程度の傾きで減っているのだ。

統一球前夜の2010年と2年目の今季の本塁打%をそれぞれ確認してみよう。

右投右打=〔2010年〕2.6%、〔2012年〕1.6%、〔増減〕-1.0%
右投左打=〔2010年〕2.1%、〔2012年〕0.9%、〔増減〕-1.2%
左投左打=〔2010年〕2.7%、〔2012年〕1.3%、〔増減〕-1.4%

前年の437本から45.1%に当たる197本まで半減したインパクトと比べれば、右投右打との0.2%の差は、そこまでの差ではないようにみえる。

NPB全体で概観すれば、右投左打は、右投右打、左投左打と同じようにホームランを減らしている、というのが「より正確」なのではないか?

(同様の試みを安打数でも実施してみたかったが、そこまで手がまわらなかったのが、心残りではあるが・・・)

最後に、打席を記録した人数に対して、ホームランを記録した人数は何人いたのか? その割合はどうだったのか?を調べてみた。下記表になる。



右投右打をみてみよう。前夜10年には297人が打席を記録し、そのうち110人がホームランを記録した。その割合は297人の37.0%に及んだ。統一球元年の昨年は38.3%、今年は39.9%。割合は微増になっている。

右投左打を確認してみよう。前夜10年には120人が打席を記録し、うち58人が本塁打を打った。48.3%に当たる。ところが導入元年の昨年その割合は38.2%に減少。今年も38.5%で推移、統一球の前と後では約10%割合が減った。

右投左打のバッターの中で、ホームランを打てる打者と打てない打者の二極分化が進んでいるのでは?と推測できるのだ。


◎◎◎関連記事◎◎◎
〔記録〕2012年パリーグ。投手別の併殺打記録を公開。併殺打を多く打たせた投手ランキング GDP allowed per 9 innings pitched
〔記録〕2012年パリーグ全てのニ塁手レンジファクター。セカンド守備で最も貢献したのは?
〔記録〕2012年パリーグ全ての遊撃手レンジファクター。楽天・松井が越えた37歳の壁。いまだ埋めることができないロッテのアキレス腱

---------------------------------------------------------



読書感想文を書きました>『セイバーメトリクス・マガジン1』
“考える野球好き”は今オフ必読の1冊です。コチラで読書感想文を紹介しております
---------------------------------------------------------
当ブログのfacebookページを作成しました
ブログの更新情報をメインにアップしていく予定です。余裕が出てきたら、ブログでは書かない・Twitterでつぶやかないこのページならではの話題や情報も盛り込んでいければと思います。もしよろしければ「いいね!」お願いします。

---------------------------------------------------------
初めて当ブログにお越し頂いた方、何度か当ブログに閲覧頂いている皆様。もしブログの内容を気に入って頂けましたらRSSリーダーの登録よろしくお願いします
---------------------------------------------------------
ご感想のある方は下記コメント欄でどうぞ。ただし、感情に流された御意見・誹謗・中傷・悪意の類、プロ野球、楽天と関係のないもの、通りすがりなどハンドルネームがいい加減だと私が判断したものは御遠慮申し上げております
---------------------------------------------------------
最後まで読んで頂き、有難うございました。各種ブログランキングに参加してます。皆様の応援の1票が更新の活力源です。宜しくお願いします。現在ブログ村「楽天イーグルス部門」1位

にほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

blogram投票ボタン



ブログパーツ
レンタルCGI





関連記事
スポンサーサイト



このエントリーをはてなブックマークに追加

テーマ : プロ野球
ジャンル : スポーツ

コメントの投稿

No title

興味深く読まさせていただきました。一つ質問したいのですが、
2010年と2011年の本塁打率を比較すると、

右投右打=〔2010年〕2.6%、〔2011年〕1.8%、〔増減〕-0.8%
右投左打=〔2010年〕2.1%、〔2011年〕0.9%、〔増減〕-1.2%
左投左打=〔2010年〕2.7%、〔2011年〕1.7%、〔増減〕-1.0%

ですよね?右投左打の2011年の本塁打率が0.9%しかないことを考えると右投右打の増減との差は結構あるように感じるのですが、どうお考えでしょうか?
お手数ですが、御一考よろしくお願いします。

Re: No title

あいんしゅたいんさん

コメントありがとうございます。その点は、あいんしゅたいんさんと見解が分かれるところかもしれませんが、少なくとも0.4%の差では「激減」という表現を使うのには、ためらいが生じてしまいます。右投右打も右投左打も「1.0%」前後の減少率で減っているといえるのではないでしょうか?

> 興味深く読まさせていただきました。一つ質問したいのですが、
> 2010年と2011年の本塁打率を比較すると、
>
> 右投右打=〔2010年〕2.6%、〔2011年〕1.8%、〔増減〕-0.8%
> 右投左打=〔2010年〕2.1%、〔2011年〕0.9%、〔増減〕-1.2%
> 左投左打=〔2010年〕2.7%、〔2011年〕1.7%、〔増減〕-1.0%
>
> ですよね?右投左打の2011年の本塁打率が0.9%しかないことを考えると右投右打の増減との差は結構あるように感じるのですが、どうお考えでしょうか?
> お手数ですが、御一考よろしくお願いします。

No title

shibakawaさんお返事ありがとうございました。

右投右打も右投左打も1.0±0.2%で減少しているという見解な訳ですね。しかし申し訳ないのですが、私個人の見解としては、相対誤差が20%というのは誤差としては大きく感じます。科学的な論証における誤差の許容範囲は10%が限界だと考えていますので。
非公開コメント

プロフィール

shibakawa

Author:shibakawa
真田幸村の赤備えがクリムゾンレッドにみえるそんな信州人による、東北楽天ゴールデンイーグルス応援ブログ。

鷲ブロガーの中で楽天の記録やデータを最も見ている管理人が、各種データや記録、セイバーメトリクス等を用いながらイーグルスの魅力を紹介していきます。

御訪問&閲覧有難うございます。初めての方、当方と連絡希望の方は「はじめに」をお読み頂いた上で、楽しんで頂けたら幸いです。

Twitter
プロ野球、楽天イーグルス、ブログ更新情報を専門的にツイートするアカウントを作成しました。
カレンダー
11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
最新記事
カテゴリ
スポンサーリンク
feedlyへのRSS登録はこちらから
follow us in feedly
検索フォーム
投票御協力のお願い
各種ブログランキングに参加中です。日々の更新の励みになりますので、ポチっと押して頂けたら幸いです。SHIFTキーを押しながらマウスで次々にクリックして頂けるとスピーディーです。お忙しい時はブログ村!でm(_ _)m
このブログのはてなブックマーク数
この日記のはてなブックマーク数
ブログ村PVランキング
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
スポーツ
183位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
野球
31位
アクセスランキングを見る>>
RSSリンクの表示
最新コメント
このページのトップへ
try{ var pageTracker = _gat._getTracker("UA-20192910-1"); pageTracker._trackPageview(); } catch(err) {}