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〔総括〕犬鷲通信簿2012──枡田慎太郎。85点。その高いポテンシャルを開花させた7年目25歳の生え抜きバットマン

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今季の犬鷲戦士達のプレーを100点満点で点数をつけて記録と共に振り返る特別企画、「犬鷲通信簿2012」

聖澤諒(87点)島内宏明(80点)に続く第3弾は、銀次と共に今季の楽天を象徴する1人で、「アーリーワークの申し子」となった枡田慎太郎を取り上げてみたい。

枡田慎太郎・・・85点

もし枡田がいたら、3位はイーグルスだったかもしれない?!

プレーオフへ向けて最後の最後まで粘って踏んばり「望み」をつないだイーグルス。しかし、その戦列に「第16代目4番打者」の姿はなかった。9/5東京ドームでの日本ハム戦、走塁時に左膝を痛めてしまった影響で翌日戦線離脱していたのだ(左膝後十字靱帯部分損傷)。9/7以降、楽天は枡田を欠きながらも27戦16勝9敗2分の成績を残したが、Aクラスまであと一歩届かなかった。もし枡田がいたら・・・ そのように悔しがったファンは、決して私だけではないはずだ。


■月間別 期間別 左右投手別 打撃成績



主将の故障で掴んだチャンス。がむしゃらプレーでモノにした

主将・松井稼頭央の故障がきっかけとなった。かねてから枡田の潜在能力を評価はしていた首脳陣だったが、4年ぶりの開幕1軍切符は腰痛で出遅れた松井の代役としてあてがわれたもの。そのような性格が強かった。開幕の1軍内野メンバーを見ると、フェルナンデス、高須、内村、阿部、草野、枡田、銀次、ガルシア、西村の9人が登録されている。各々の役割・立場等を考慮するに、ここに松井が加わっていれば、どうしても枡田が弾き出されてしまう。その可能性は高かったはずだ。

事実、4試合スタメン出場、バットでは6の0という成績だった4/12、松井の1軍合流に伴い、利府行きを告げられている。再び1軍に召集されたのは5/17で、このときも右手首痛を被った松井と入れ替わりで昇格となった。

しかし、ここからが、おみごと!

枡田の言葉を借りれば、まさに「がむしゃら」のアピール劇が続いていく。
それはぎこちなさを伴ったが、7年目にかける思いや必死さは、ひしひしと伝わってくるものだった。

再登録となった翌5/19阪神戦以降6/14に左手首打撲で抹消となるまでの18試合、全てで遊撃スタメンをはった。この間、スタメンながらも守備に難のある枡田は、試合中盤以降は途中交代というケースが大半。バッターボックスに立たせてもらえるのは1試合で2打席か3打席といったところで、4打席まわってくることはまずないといえる状況だった。守備でもエラーが相次ぎ、その中で「がむしゃら」にプレーし、バットで48打数19安打、打率396。1打席目での打率は18打数7安打の.389。数少ない打席で見事結果を出し、ミスを上まわる好成績を残したのだから、たいしたものだと思う。

5/20甲子園での阪神戦ではデビューとなった釜田の足をひっぱる痛いエラーで初回3失点劇に絡んでしまった。しかし、その後、3-3で迎えた4回表、1死からレフト・金本の守備ミスを誘うスリーベースで出塁すると、小斉の犠飛で勝ち越しのホームを踏む活躍もみせている。

エレベーター選手の呪縛を自ら解き放ったプロ初アーチ

5/23、Kスタでの中日戦(○E4-0D)。プロ7年目にして初となったホームランが飛び出す。今考えれば、この初本塁打がそれまでエレベーター選手だった枡田を呪縛から解き放ったと言えるのかもしれない。0-0で迎えた5回裏1死2塁だった。辛島と投手戦を演じていた相手先発・中田賢一のスライダーを右翼席最前列へ運んでいく。本人いわく「7年もたって、プロではもう本塁打を打てないかと思っていた」という歓喜の一撃は、決勝打に。そして、今季初のヒーローインタビューにも登壇している。

5/27、5/28のヤクルト2連戦でもチームの勝利に貢献している。5/27(○E-1S)は館山相手にみせた4回4得点劇で4点目となる犠飛を放って釜田の初勝利に花を添えると、5/28(○E7-1S)では増渕から左前流し打ち。ワンバウンドでフェンス到達となった一撃はチームに流れを運ぶ先制打となった。

今季2度目の“ヒーロー”は6/3Kスタで。釜田の2勝目を2打点の活躍でアシストした広島戦(○E3-1C)だ。2回無死3,2塁の先制機、前進守備を敷かない内野守備陣形を見て「とにかくゴロを打てば得点できる」という判断の下、泥臭い先制のファーストゴロ。さらに6回裏。直前の表、1点を取りかえされリードが1点となった場面で追加点となる適時打。この日当たっていたテレーロが内野フライで凡退、後がない2死2,1塁でまわってきた打席だった。ベニーランドの応援が場内に鳴り響く中、1-0からの2球目、低め縦のスライダーをナイスショット! 矢のような痛烈な打球が右翼線を襲うツーベースは、ニ走を本塁へ迎え入れる貴重なタイムリーとなっている。

6/9中日戦では山内壮馬から2号ソロ。6/10DeNA戦では2度の敬遠も経験した。松井が故障で戦列を離れた間に与えられた僅か1ヶ月弱の試用期間。ここで前述のとおり、バットマンらしくバットで活路を切り開いたことが、その後の今季レギュラー定着となったと言えそうだ。

走者一掃プラス本人も生還した珍シングルヒットも

6/13ヤクルト戦で左手首に死球を受けたことで、翌6/14登録抹消。6/26再々登録となるものの、この間に松井も戦列復帰となる。以降、主将が戻ってきたことによりショートでの出場はなくなったが、前述のお試し期間でしっかり数字を残したことが奏功し、以降は主にサード、ファーストでの出場となっていく。

登録された6/26日本ハム戦(○E2-1F)、即、結果を残した。1回2死2,1塁から武田勝からセンター前に弾き返すチーム2点目の適時打。終わってみれば、これが決勝打になった。

6/30Kスタでのソフトバンク戦(○E8-4H)では「走者一掃プラス本人も生還するシングルヒット」という珍打もあった。スコア4-0。4点リードで迎えた8回裏、楽天は1死から連打、野選で満塁のチャンスを掴んでいた。バッターボックスは枡田。相手四番手・金澤のインコース甘めの変化球を叩きつけた。打球はファースト・小久保の頭上を超え右前へ抜けていくシングルヒット。さらにライト・長谷川がこの打球を後逸(エラー)。転々とした打球がフェンスまで達する間に、打者走者・枡田も一気にダイヤモンド一周する「珍しいシーン」となった。


楽天16代目の四番打者へ

7月に入ってからも好調を維持した。7/4から7/10まで6試合連続安打、うち3試合でマルチ安打を記録。

中でも記憶に残っているのは7/6西武戦(○E6-2L)である。相手先発・西口を打ち崩す2回の先制4得点劇は、チャンスを広げた無死1塁・枡田の右翼線深くを襲う右前安打で、一走・岩村が三塁を陥れて無死3,1塁となった所を起点にして誕生した。

さらに、忘れてはならないのが、7/10Kスタでのオリックス戦(○E6x-3Bs)でのサヨナラ3ランだ。延長10回裏、3時間41分の戦いに終止符を打ったのは、左中間へ伸びていった劇的な3号3ラン。ダイアモンドを周ってきた枡田がひとしきり本塁周辺でナインからもみくちゃにされた後、ベンチ前で星野監督の熱い抱擁を受けていたシーン、今なお忘れられない。

田中将大vs斎藤佑樹、3度目の対決となった7/13日本ハム戦(○E5-1F)、試合開始前のスタメン発表で4番に枡田慎太郎の名前が刻まれた。歴代16人目となる楽天の4番打者の誕生である。6/26に再々登録となってから7/11まで期間内打率は50打数15安打の3割をマークしていた。ガルシアが腰痛で離脱、フェルナンデスが調子を落とす等、本来4番を打つべき人の不振もあり、まわってきた大役だった。3回1死満塁の場面でさっそく右翼へ先制となる犠牲フライ。4番の仕事を果たした。

7/17ロッテ戦(○E6-2M)にはチームを救う・敵軍にトドメを指す貴重な3打点の活躍! 1点を追う9回表1死3塁で同点犠飛を放つと、延長10回表、2点を勝ち越してなおも2死満塁の場面で、右中間へダメ押しの2点タイムリーヒットをみせている。

結局、枡田は15試合で4番打者を務めた。

結果は80打数14安打の.206/.288/.265という内容に終わるものの、この経験は主軸に挑戦してほしい来季へ必ずきっと活きてくる。そう信じている。

唯一のスランプといえる23打席快音なし

今季を打率.295の好成績で終えた枡田の唯一のスランプと言えるのが、7/29西武戦(●E4-13L)の第4打席から8/8オリックス戦(○E14-1Bs)の第1打席まで凡退した23打席ヒットなしの期間と言えそうだ。(しかし、6四死球で出塁はしていた)。ちょうどチームが8連敗していた時期と重なるのだ。

しかし、8/8オリックス戦の2打席目以降で綺麗なライナーヒットを2本放つと、これをきっかけに、フォーム修正に取り組んだことも奏功し、打撃の調子を取り戻していく。8/14から8/23まで9試合連続安打をマーク。そのうち猛打賞が1度、マルチ安打が5度を数える当たりっぷりで、一時期.277まで落ち込んでしまった打率を再び3割の大台に乗せることに成功した。

釜田先発試合で打ちも打ったり!の打率.385

釜田vsウルフの1点を巡る投手戦となった杜の都8/16日本ハム戦(○E1-0F)では、終盤7回の好機に、バットをへし折られながらも左中間前方に打球を運ぶ先制決勝打を放ち、今季3度目のヒーローインタビューへ。「釜田が一生懸命投げていたので打つしかないと、がむしゃらにいった。(打球を見ながら)落ちてくれと祈った」と振り返ってみせた背番号32は、今季、釜田登板試合で39打数15安打の.385/.432/.590のOPS1割超えと打ちまくっていた。「(自分自身も)ダメージが大きかった」と語ったデビュー戦での甲子園エラーがその後、枡田に奮起を促したのかもしれない。

今季唯一の猛打賞は8/21ロッテ戦(●E1-4M)で記録。グライシンガーから左中三、一安、枡田から右手1本で運んでみせた右安。この3安打で打率を再び3割に乗せた。

星に願いが通じたニ夜連続・奇跡のサヨナラ勝利劇で貢献!

終盤のハイライトは、8/25、8/26、いずれもKスタでの日本ハム戦だ。ニ夜連続・奇跡のサヨナラ劇に大きく貢献した。

8/25(○E2x-1F)、1点を追う9回裏1死2塁で武田久から土壇場での同点打を左前に放ってみせた。カウント1-1からの低め縦のスライダー。見逃せばボールだったという難しい球をナイスショット。三遊間を綺麗を割っていく同点打は解説・金石昭人氏をして「静かな闘志をみた」と言わしめる貴重な一撃になった。その直後、草野が歩いて、松井のサヨナラ打が飛び出した。

田中vs中村以下ファイターズ投手陣との投手戦となった8/26(○E1x-0F)。0-0のまま延長戦へ突入しイニングは10回裏を迎えていた。先頭・枡田が四番手・モルケンからフルカウントの末、左翼線いっぱいにスライス気味の流し打ちを決め、これが星に願いが通じた奇跡のニ夜連続サヨナラ劇のお膳立てツーベースとなった。

実は、この試合、もっと興味深かったのは7回裏のシーンである。楽天は先頭の銀次が安打出塁、無死1塁で4番・枡田を迎えていた。試合はもう1点取ったほうが勝利する、そんな展開だった。4番とはいえどこの試合2打席凡退している4番目の打者である。ここは送っていくべき場面である。金石氏もそのような解説をしていた場面だったが、闘将のサインは「打て」。結局、三振に倒れて得点入らず仕舞いのシーンだったが、指揮官の枡田にかける期待度の高さが表出したシーンだったかと思う。

それだけに9/5日本ハム戦での左膝の怪我はチームにとって想像以上に痛かった。


■主要打撃成績
20121030DATA2.jpg

OPS、RC27でチームトップ。79試合中76試合でスタメン出場

怪我で79試合にとどまった点は、もったいなかった。一方、79試合のうち先発出場が76試合は評価すべき点だ。特に再々登録となった6/26以降は9/6に抹消されるまで55試合中54試合でスタメンをはった。首脳陣の評価の高さを象徴する数字で、この間、枡田はイーグルスにとって文字通り必須戦力だった。

打率、出塁率、長打率、OPS、IsoPといった気になる主な指標でリーグ平均を上まわった。特にOPS、RC27では100打席以上対象でチームトップの数字。高めの値を示したBABIPは、俊足とは言えない枡田にとって運も味方につけたシーズンになったと判断すべきだで、その意味で来季への懸念材料となるものの、それでも不安を上まわるポテンシャルの高さを存分に証明してみせた1年となった。

広角打法と長打力が開花した

特にに評価したいのは、長打が打てること。ここ数年チームにとって最も足らない能力を所持し、開花させてみせた点は、来季へ向けて大きなアピールポイントになるはずだ。純粋な長打力を診るIsoPではリーグ平均を超え、チームでは.123のガルシアを上まわり、松井の.142に肉迫する高さを残した。

広角に打ち分けることができる打撃技術も魅力的である。下記の打球方向図のとおり、左翼、中堅、右翼に放った安打数はほぼ均等。ひっぱった方向(右翼)と比べると、逆方向はともすれば球威に押されがちになるため、飛んだ打球に対しヒットになる割合は減るのが通常だ。しかし今季の枡田は左翼でも44打球中50.0%に当たる22本を安打にしていた。しっかりとした当たりを逆方向に打てていたと言えそうだ。

■打球方向
カッコ内は安打数
20121030DATA4.jpg

■長打の打球方向
左翼・・・8本 (ニ塁打6、三塁打2)
左中間・・・5本 (ニ塁打3、三塁打1、本塁打1)
中堅・・・2本 (ニ塁打1、本塁打1)
右中間・・・2本 (ニ塁打2)
右翼・・・5本 (ニ塁打2、本塁打3)

さらに、特筆すべきは逆方向に数多くの長打を打てていた点だ。枡田は今季、二塁打を14本、三塁打を3本、本塁打を5本、合計22本の長打を放った。そのうち13本を左中間から記録していたのだ。

象徴するのが、あのサヨナラ3ランだ。

7/10Kスタでのオリックス戦(○E6x-3Bs)、スコア3-3で迎えた延長10回裏、2死2,1塁、岸田の初球だった。アウトコースの148キロ速球をバット一閃。芯を食った飛球は気持ち良く伸びていき、広いKスタの中でも最深部とんる左中間スタンド中段へ着弾。試合後、闘将の「あれホームラン?入ったの?入ったのが見えなかったよ(笑)。あ、そうなの?すげぇな!」という寝ぼけた発言は正直いただけなかったが、裏を返せば、それほどインパクト大の当たりだったとも言える。



確かに左翼~左中間で記録した13本の長打のうち、3本は相手拙守も絡んでのものだった。(5/20阪神戦・左三は金本の後逸、6/29ソフトバンク戦・左越三で背走内川のジャンピングキャッチでグラブからこぼす、8/21ロッテ戦・左中三は中継プレーが乱れた)

この3本を除いても、強い当たりが出やすい右中間~右翼方向より本数で上まわっているところをしっかり評価したいと思うのだ。

統一球を外野へ運ぶことができる点、ゴロよりフライ・ライナーが多いところも、付け加えておきたい。犠打を除く全203打球のうち、

ゴロ81、フライ・ライナー122(60.1%)
内野86、外野117(57.6%)

という結果になっていた。

次にゾーン・コース打率を確認したい。


■ゾーン・コース打率



ストライクゾーンの真中からアウトコースにかけてがホットゾーンとなっていた。一方、苦手は身体に近い高めのゾーン。インハイ、真中高め。

ただし、投手の左右別ではもっと色濃く差異が出てくる。

特に打率.237/出塁率.305/長打率.290と長打も出ず苦手としてしまった左投手対戦時では、身体に近い高めの球と、アウトローを中心とした低めがはっきりとした苦手ゾーンになっている。

特にストライクゾーン内のアウトコース低めでは右投手からは.412(17-7、1三振)のアベレージを残すものの、左投手だと.000(9-0、5三振)とウィークポイントになってしまっていた。

内角攻めが少なかった交流戦、多かったリーグ戦

投手の左右別では右投手から好成績を上げた枡田だが、期間別でみると、セリーグ相手の交流戦で.388/.426/.653という4割近いアベレージ、1割超えのOPSを残し、パリーグ相手では.273/.332/.380と率では1割、OPSでは約3割5分下げる結果となった。

セリーグとパリーグでどうしてこんなに差異が出たのか?と言えば、その1つに相手投手の内角攻めがある。

下記は枡田に対して相手投手がどのゾーン・コースに何球投げたか?をセリーグ、パリーグで表したものになる。この表のとおり、交流戦では全224球のうち内角割合は15.6%だった。ところが、パリーグどうしでの対決では全953球のうち26.8%がインコースに集まっていた。体験データが集まってきたリーグ戦では調子の良かった交流戦時よりもインコースを攻められていたことが確認できるのだ。




最後に、守備について振り返ってみたい。10を記録した失策の全履歴を下記で出してみた。


■失策履歴
20121030DATA5.jpg

致命的エラーはなかった?!

ちなみに、楽天で二桁失策を記録したのは、13の銀次、12のフェルナンデスと枡田の3人である。

その大半が、離脱中の松井に代わってショートスタメンで起用されていた時期のものである。こうしてみると悪送球が多かった。

今季パリーグで遊撃100イニング以上守備に就いた選手は13人いる。その中で枡田のレンジファクターはワーストの3.88を記録した。

枡田が遊撃でスタメン出場した22試合(主に交流戦の時期だ)のうち、守備固めや代走等で西村や阿部らと途中交代になったのは18試合に及ぶ。走塁ミスや拙守を最も嫌う闘将だが、この間、我慢して良く使い続けた。もちろん、打で結果を残したという枡田の頑張りはあったものの、他の指揮官なら守備に定評のある西村や阿部にもスタメンで機会を与えたいという衝動に駆られる場面のはずだ。しかし一貫して枡田をスタメンで起用した。背番号32の成長を促したその采配ぶりは、育成と結果のニ兎を追った今季の楽天で、最もプラスに出た選手運用の象徴と言えるかもしれない。

また、ラッキーだったのは、周囲のカバーの助けもあって失点につながるミスが少なかった点、敗戦に直結するエラーが1つもなかった点である。

上記表のとおり、失点に絡んだエラーは3つ。そのうち2試合でチームは勝利を収めている。この10失策の中で最も記憶に残っているのは、5/20甲子園での阪神戦でのエラーではないだろうか。1点先制した直後の1回裏、1死2塁でマートンのショートへの当たりをファンブル。1死2,1塁を起点に3点を失い、逆転を許す結果となってしまった。プロ初登板・初先発の釜田の立ち上がり、足をひっぱる痛いエラーとなってしまったのだ。ところが、この試合も結局E10-6Tでチームは勝利を収めていた。

唯一の敗戦となった8/17西武戦(●E1-4L)でも枡田のエラーが絡んだ7回1失点は、試合展開上、あの1点さえなければ・・・というものではなく、大きな意味を持たなかった(楽天があげた点は2回の1点止まりだったからだ)。

そんなこともあって、6/11試合終了時で枡田がエラーをした試合は6勝2敗と勝ち越していた。好運をも見方につけた巡り合わせを、闘将も半ば楽しんでいるかのようで、慣れない左翼で出場し根元のイージーフライを落球した7/5ロッテ戦(●E1-2M)では「あいつが(失策を)やったから勝てると思ったんだけど…」というコメントまで残している。

松井が右手首痛から復帰した6/14以降の54試合は、主に三塁、一塁での出場となった。(スタメン内訳・・・三塁25、一塁22、DH5、左翼2)。三塁、一塁ではファインプレーも多かった。

7/11オリックス戦(●E1-3Bs)、7回無死2塁、李大浩が打ち上げた一塁内野フェンス際へのふらふらっとしたファウルフライを金網ぎりぎりで体勢崩しながらも好捕をみせ、ニ走のタッチアップをしっかり想定し、捕った後はすかさず3塁送球してみせる隙の無いプレーをみせた。サードでも8/19西武戦(●E2-6L)、9/3オリックス戦(●E3-4Bs)では強襲をスライディングキャッチ、ジャンピングキャッチでアウトにしてみせている。

三塁のレンジファクターは2.63。チーム内で100イニング以上サードの守備についた選手は枡田の他に高須、銀次、岩村の4人がいるが、その中で高須の2.09、銀次の2.35を超え、トップの数字を残した。

来季へ向けて聖澤以外のレギュラーがほぼ白紙といえる状況である。松井の起用がどうなるか?という問題があっても、ショート枡田はありえないというイメージになってくる。一塁やDHは打力を買われた外国人選手の指定席であり、枡田がレギュラーを目指すには、三塁もしくは左翼ということになろうかと思う。個人的にはホットコーナーのレギュラー争いに参戦、ぜひその奪取を狙ってほしいと思うのだ。

【終】

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